DELTA Wiki

竜と魂のマインクラフト

ユーザ用ツール

サイト用ツール


第十一章

第十一章:悠竜時代

第一節:概要

三界創世から太古文明発祥までの永い期間は、全て竜世紀に区分されるが、これは歴史時代というよりも、地質学的な年代に相応しい。悠竜時代は、「創界人出現以降の竜世紀」と定義され、それ以前はもっぱらの時代であったとされる。しかし、竜や人類が誕生した正確な時期は不明であり、竜世紀と悠竜時代の区別は曖昧である。

悠竜時代の大きな特徴は、創界人と、竜や異界人との関連が、化石や遺構から証明されている点にある。後世の歴史においても、竜や異界人の影は常に垣間見えるが、明確な資料は残っておらず、伝承や噂話の中の存在であると信じる者も多い。悠竜時代末期における「太古の遊人」の活躍が、彼我の交錯を絶ち、創界人を歴史の主役に押し上げたためである。

第二節:竜

第一項:生物としての竜

は、三界の祖である精霊の大きなから生じたとされるである。生物名は「タツ」で、「辰」とも表記される。古語では、「精霊の現身」を意味する「ドラカ」の名で呼ばれた。

竜の巨体は、莫大な魂を懐くとともに、強靭な四肢と翼を有し、常界のあらゆる環境に耐え、溶岩を泳ぎ、大空を飛ぶ。竜は天敵を持たず、極めて長寿だが、あくまで動物であり、卵によって繁殖し、飢えや渇きでに至る。竜はまた、創界の「魂の気配」を「魂の密度」として感知する。創界の「魂の密度」が過剰に高まると、竜は、体内の魂を燃焼させた「魂の焔」を吐き、実存を燬いて「魂の歿」へと導く。竜のこの行動によって、三界の情報量は一定に保たれ、宇宙の安定が維持される。

竜は竜大陸の全域に棲息していたが、やがて、大陸中央の大竜原を繁殖地とし、特に霊峰を産卵地とするようになった。しかしその後、「霊峰の大噴火」によって大竜原の生育環境が失われ、竜の集団は大陸各地に離散して分化し、原種の直系は途絶えた。

第二項:偶像としての龍

魂を滅却する竜は、絶対的な終末をもたらす存在として創界人に畏怖された。信仰対象としての竜は「龍」と呼ばれた。

第三節:創界竜と創海竜

第一項:創界竜と創異円

創界竜は、現在も創界に棲息している竜種である。単に「竜」というときは、創界竜を指すことが多い。創界竜は、「霊峰の大噴火」後に大竜原から大平原へと去った竜の後裔で、原種の形質をほぼ継承している。

原種と同様に、創界竜も実存を「魂の歿」へと導いていたが、「霊峰の大噴火」で激減した個体数では、全ての魂を滅却することはできなかった。その結果、創界の「魂の密度」は高まり続け、常界にはが出現し始めた。閾値以上の「魂の密度」に常時曝露された創界竜は、この環境に適応するのではなく、原状回復のために「魂の焔」を強化し、実存の滅却を大規模化する方向に進化した。

創界竜が吐く絶界の「魂の焔」は、その格別の威力から「竜の焔」と呼ばれる。「竜の焔」は稀に位相をも穿ち、創界と異界の裂け目である創異円を生成した。創異円を通過した魂は異界に転相されるため、創界竜が創異円を生成するたびに、創界の「魂の密度」は持続的に低下していった。創異円の数が八つに達し、魂の発生と転相が均衡して以降、創界の「魂の密度」は低位で安定し、創界竜は姿を消した。獣としての創界竜を知る創界人も減少し、その実像は、竜の偶像化とともに膨大な伝承に埋もれていった。

創界竜は、竜世紀以降も大平原に棲息し続けており、創界の「魂の密度」の高まりを検知すると姿を現し、「竜の焔」を吐いて魂を滅却するという生態は変化していない。「創界竜の化石」の発掘によって、創界竜の実在は証明されているが、その事実を知る創界人は少ない。

第二項:創海竜

創海竜は、「霊峰の大噴火」後に東海へと渡った竜が、海洋環境に適応して分化した竜種である。東海に大繁栄していたオウムガイを喰らい尽くした結果、オウムガイは激減し、餌を失った創海竜は絶滅した。

創海竜から放出された莫大な魂珠は、海中のプリズマリンと結合して結晶化し、海竜心となった。海竜心と「オウムガイの殻」を合成すると、「創海竜の媒体」である海竜魂となる。海竜魂をプリズマリン竏の檻に捧げると、水中に創海竜の力が媒介され、陸上と同様の行動が可能になる。力が及ぶ範囲は、創海竜の寸法と等しく、直径三十二~九十六メジャーの球体である。

第四節:冥界竜と枯屍竜

第一項:冥界竜

冥界竜は、「霊峰の大噴火」後に火口から極深層へと潜った竜が、冥界の環境に適応して分化した竜種である。冥界竜は、岩盤で覆われた冥界では飛翔せず、溶岩海を泳いで移動した。その結果、翼が退化した一方、溶岩に融解していたが竜鱗に付着し、黄金の甲冑を纏ったような威容を誇った。金には抗菌作用もあり、冥界菌の感染から冥界竜を防護した。黄金の冥界竜の姿は、辺境人であるピグリン種の脳裏に焼き付き、竜と金を崇拝する独自の信仰が生まれた。

冥界竜は、玄武峡凍氷から水分を摂り、仄躰を食し、地中深くに産卵した。冥界竜の卵殻は、過酷な環境から胚を守るために極めて強度が高く、その破片は「太古の残骸」として現在まで残っている。

玄武峡の凍氷は再生が遅く、水分を求めた冥界竜は、辺境のさらに奥へと棲息域を移していった。少数の冥界竜が散開した結果、繁殖機会は激減し、種の途絶が不可避となった。個々に死を迎えた冥界竜からは、莫大な魂珠が放出され、冥界の生態系に影響した。冥界竜の強力な魂は、を纏って躯と化し、冥竜人となった。冥界竜の屍に残った魂の欠片は、冥界岩に浸透し、「魂の残滓」である魂砂や「魂の残渣」である魂土へと変質して、魂砂峡が形成された。冥界竜の骨は、魂砂峡の地表に「冥界竜の化石」として露出している。

第二項:冥竜人

冥竜人は、「魂の憩」を得られなかった「哀しい冥界竜の魂」が肉を纏い、辺境を彷徨っている躯である。ウィザースケルトンガストブレイズ枯屍竜の四種が存在する。これらの躯の魂を異界に転相することによって、冥界竜の魂に憩を与えることができる。

フロー:冥界竜の「魂の旅路」
冥界竜┬→冥界竜の屍────────────────→魂砂・魂土┬→枯屍竜─→冥竜心→飛異魂
   ├→冥界竜の骨→ウィザースケルトン→ウィザースケルトンの頭┘
   ├→冥界竜の翼→ガスト────────────→ガストの涙─────┬→異竜魂→異界竜
   └→冥界竜の熄→ブレイズ→ブレイズロッド→ブレイズパウダー┬→異魂眼┤
異界人─→記憶の結晶──────────────────→異魂珠┘    └→創異円→異界
ブレイズと異魂眼

冥界竜が吐いた「魂の焔」の余燼は、のない冥界では自然に消えず、冥界岩のや、魂砂・魂土の「魂の炎」として燃え続けている。ブレイズは、これらの熄が躯となった冥竜人であり、そのであるブレイズロッドを破砕したものがブレイズパウダーである。「魂の灰燼」であるブレイズパウダーと、異界人の「記憶の結晶」である異魂珠を合成すると、「魂の模型」である異魂眼となる。「冥界竜の魂」と「異界人の記憶」が混合された異魂眼は、異界で羽ばたくため、創異円を目指して飛行する。異魂眼が創異円に辿り着くと、混合されていた「冥界竜の魂」が異界へと転相される。

ガストと異竜魂

ガストは、大空に拒まれて退化した「冥界竜の翼」が躯となった冥竜人である。零れ落ちる「ガストの涙」は「冥界竜の悲涙」であり、異魂眼と合成すると異竜魂となる。異竜魂を異界に設置すると、「冥界竜の悲願」が果たされ、「竜の記憶」である異界竜が再構成される。

{乾燥したガスト(冥界竜の渇望)}

ウィザースケルトン

ウィザースケルトンは、「冥界竜の骨」が躯となった冥竜人で、その頭蓋骨である「ウィザースケルトンの頭」には「冥界竜の思念」が宿っている。魂砂や魂土で作った依代に「ウィザースケルトンの頭」を三つ祀ると、大空に拒まれた「冥界竜の無念」が実体化した枯屍竜が召喚される。

第三項:枯屍竜と飛異魂

召喚された枯屍竜は、界域全体に轟く大音響とともに爆発し、岩盤以外のあらゆるを破壊する。枯屍竜は、冥界竜の無念を晴らすかのように飛行しながら、「魂の焔」を発射して無差別に実存の魂を滅却し、その肉片をウィザーローズへと変える。ウィザーローズを魂土に植えると、肉片と「魂の残渣」が結合し、新たなを得て植物となる。

枯屍竜を屠り、冥界竜の無念を晴らすと、決して消えない「冥界竜の心」である冥竜心が現れる。冥竜心を黒曜石に祀ると、「冥界竜の夢」である飛異魂となる。飛異魂を起動すると、「冥界竜の夢」が叶えられ、その魂が光となって異界へと転相される。

第五節:異界竜

異界竜は、異界で再構成された「竜の記憶」である。創界の魂が異界へ転相されると、創界の「魂の密度」は低下するが、三界全体の総情報量は変化しない。異界竜は、異界の魂を滅却することで、宇宙の安定を管理する役割を担う。

異界竜は通常、創異円から転相された竜の魂が異界で再構成されることで出現する。また、異竜魂を異界で展開することで、「冥界竜の記憶」を異界竜として人為的に再構成することもできる。原理上は、全ての竜種の魂から異界竜を再構成することができ、竜が存在する限り異界竜を復活させることができる。

「異界竜の卵」である竜卵には、その時点における三界の全情報が記録されている。竜卵を孵化させると、時間を遡行して歴史に介入することができる。

第六節:創異円と禁殿

第一項:創異円

創異円は、創界竜の「竜の焔」によって穿たれた、創界と異界の裂け目である。創界の魂が創異円を通過すると、異界へと転相され、異界人や異界竜となる。また、菌が創異円を通過すると、その命が異界へと転相される。

表:創異円の位置
創異円創界座標場所開始
第一創異円 -748, -31, 192 雪原村大豊原と大雪原の境界20250914
第二創異円 -828, -920 平原村央海を望む大雪原
第三創異円 1304, 584 平原村ガレット公爵領と崇禍原の境界
第四創異円 1428, 964 - ガレット公爵領内
第五創異円 -1260, -1812 - 南海を望む外ブルスケッタ
第六創異円 -1836, -1996 - 大雪原と大平原の境界
第七創異円 -1084, -4180 - 南海の島
第八創異円 4596, -1100 - 大荒原の南東端

第二項:禁殿

禁殿は、

第三項:誘魂灯と偶

物語

悠竜時代、創界人は創異円の近くに村を作って暮らしていました。やがて村人たちは、死んだ人の魂は、創異円からどこかに旅立つらしいことに気づきました。村人たちは、魂が迷うことなく創異円に辿り着けるよう、村までの道しるべとして、カボチャを顔の形にくり抜いた誘魂灯を置くようになりました。カボチャのくり抜きが上手になり、灯作りが盛んになるにつれ、誘魂灯は本当に魂を導くようになっていきました。さらに村人は、誘魂灯を飾り付けることで、物に魂が積っていくことを知りました。の丈夫な人形に、村一番の名人が作った誘魂灯を被せると、強くて優しい鉄偶ができます。寒い村では、雪偶を作りました。たちが村を守ってくれるので、魂は安心して旅立つことができます。

【題材】「魂の憩」、聖座、招魂函の原型。お盆の灯篭。

第七節:悠民

創界人は竜大陸各地の《村》で暮らしていたが、「太古の遊人」によって霊峰に飛異魂が設置されて以降、多くの者が「魂の憩」を求めて大竜原に移住した。このとき、大竜原に移住せず、従来の《村》での暮らしを続けた者たちは悠民となり、独自の文化を伝承・発展させた。

第八節:太古の遊人

第一項:遊人の旅路

第二項:十遺物

世界を旅した「太古の遊人」が創界に持ち帰ったとされる十個の遺物。内訳には諸説あるが、飛異魂・竜翼・竜卵の三つは、「太古の遊人」が直接創界に持ち帰ったことが伝承されている。

リスト:十遺物
  1. アレイ
  2. 不死のトーテム
リスト:十遺物とされることがあるもの
  • スケルトンホース
  • スニッファーの卵
未整理のアイデア(男女の発生)

太古文明を開いたのは、後に「最初の聖座」となる「太古の遊人」です。「太古の遊人」は、冥界で枯屍竜、異界で異界竜を討伐した英雄であり、これはどう見ても男のイメージです。男である「太古の遊人」が聖殿に飛異魂を設置して「魂の安処」としたわけですが、飛異魂を起動するには、設置者の魂と同調する必要があります。このとき、聖座=最高統治者は男でなければならない、という古典的な性的役割が生まれました。

もっというなら、原初の創界には竝しか性がなかったかもしれません。ちょっと外向的な竝(男の前身)、ちょっと受容的な竝(女の前身)はいたでしょうが、性的に分化していませんでした。そうした中から、究極の男である「太古の遊人」が現れます。彼に憧れ彼を目指した者は男になり、彼を愛し彼に仕えた者は女となりました。こうして、太古文明は男・女・竝が共存し、しかし最高統治者は男である社会として成立しました。男女竝は平等でしたから、時代が下り、竝も最高統治者=聖座になって良いのではということになりましたが、運悪く、「太古の崩壊」が起きてしまい、「やはり統治者は男でなければならない」というトラウマが創界人に植え付けられ、現在まで続く伝統的・保守的な性別役割が定着し、竝は迫害され少数派となりました。

最初の女は「太古の待人(まちびと)」The Antient Watcher というのはどうでしょう。「太古の遊人」は、三界中を冒険し、十個の遺物を創界に持ち帰ったとされます。これは、待人へのプレゼントだったのです。あるいは、待人は研究者で、その史料だったのかもしれません。「太古の遊人」は、愛する「太古の待人」が所望した、世にも珍しいものを探すために世界中を旅したのです。彼の冒険は、後に待人によって記録もされました。

遊人が持ち帰った十遺物ですが、十個を一度に持ち帰ったのではないのでしょうね。待人が遺物を要求→遊人が持ち帰る→しかし待人はなびいてくれず、さらに難度の高い遺物を要求…という過程を一個一個繰り返す過程で、遊人はどんどん男らしくなる、すなわち性の分化が進んだことが考えられます。

待人が作った道具

待人は、世界を理解するためのアイテムの探索を遊人に依頼し、遊人が持ち帰ったものから新たな道具を作った。これらは後の太古文明の発展を支えた。

  • 望遠鏡(アメジスト+銅)
  • コンパス(鉄+レッドストーン)
  • 時計(金+レッドストーン)
第十一章.txt · 最終更新: by shuraba.com