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竜と魂のマインクラフト

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設定書

目次

DELTA設定書

【作成日】 20250414:DELTA設定書の執筆開始
【言葉日】 20250507:AIがプロジェクトに参加
【開空日】 20250825:設定書をDokuWikiに移行
【更新日】 20260105
【Version】100

第一部:三界と物語

第一章:三界

第一節:宇宙と世界

第一項:宇宙

《マインクラフト》を宇宙という。宇宙は有限の空間と無限の時間からなる。宇宙の《バージョン》を宇宙定数といい、宇宙定数が決定する宇宙の《仕様》を宇宙律という。宇宙の全事象は宇宙律に従う。《アップデート》による宇宙定数の増加は、宇宙律を更新することがある。

プレイヤー

《プレイヤー》は、宇宙の全時空間で行動可能な存在である。《プレイヤー》は宇宙律に介入できず、その制約を受ける。

第二項:世界

宇宙が創生する《ワールド》を世界という。宇宙には、二の三十二乗(四二億九四九六万七二九六)個の世界が存在する。世界の一意性を規定する《シード値》を世界定数という。世界は宇宙律と世界定数によって不可逆的に生成される。

キューブ

世界の時空間は非連続的に分割されている。その最小立方単位である《サブチャンク》をキューブという。宇宙律はキューブ単位で適用される。

第二節:三界と識子

第一項:三界

世界定数《-7066198318848429920》が決定する世界を三界といい、三界に現れた《プレイヤー》を「皇女の騎士」という。

第二項: 識子

三界の全てを創出する根源因子を識子という。識子は空間性の粒子として物質を構成し、時間性の波動として情報を記録する。識子の両面性が一方に偏る条件を識子場という。識子場において、識子は粒子と波動を相互に遷移する。識子の顕れ方を存在という。

第三項:位相

三界内の識子の偏在を位相という。粒子性の識子が構成する物質の位相を常界、波動性の識子が記録する情報の位相を異界という。両位相は同一の空間に存在するが、常界では時間が経過し、異界では堆積する。位相を越えた識子の作用を干渉という。識子が遷移せずに干渉することを転相という。

第四項:界域

識子が遷移せずに移動できる範囲を界域という。三界の《オーバーワールド》を創界、《ネザー》を冥界、《ジ・エンド》を異界という。常界は創界と冥界の二つの界域、異界の位相は同名の一つの界域からなる。

第三節:三界の存在

第一項:実存

高密度の識子からなる存在を実存という。

心存

三界を認識する実存を心存といい、心存が真理を希求する運動を言葉という。言葉は三界を物語る。

岩盤

識子が限界密度で充填された空間を岩盤という。岩盤内で圧縮された識子は緩慢に瓦解する。瓦解した識子に内在していた粒子性の空間は質量、波動性の時間は無間として顕れる。岩盤の超大質量は界域に重力を及ぼし、超高密性は波動のみを透過させる。時間から隔絶された岩盤は不変の実存である。

第二項:霧

低密度の識子からなる存在をという。

水と氷

粒子性の霧の凝縮体を、凝固体をという。高密度の水が自己組織化した集合体を水源という。水源は臨接する霧や水を自身に編入する。飽和した水源が周囲に放出する余剰の水を水流という。複数の水源に隣接する空間では、水流が密集して水源に組織化される。水源の凝固体を角氷といい、両者の中間相を薄氷という。角氷の凝結体を冷氷、冷氷の凝結体を凍氷という。

霧から可逆的に相変化した水・氷・水源・薄氷・角氷は全て霧であり、角氷から不可逆的に凝結した冷氷と凍氷は実存である。

空気と電気

霧の識子は干渉時の位相差圧によって瞬時に崩壊する。崩壊した識子に内在していた粒子性の空間は空気、波動性の時間は電気として顕れる。これを霧消という。

電気の時間性は空気の空間性に拘束される。空気の空間性は有限個の空孔に仮想される。空孔に拘束された静止電気の一部は、自由電気として遊離した後、再び空孔に拘束されて平衡する。空気中の空孔の数は一定だが、電気の総量は変動する。

光と熱

自由電気の運動をという。自由電気は電気密度の低い空間へと移動し、熱は高温から低温へと拡散する。大量の自由電気に加熱された識子は急激に溶融する。溶融した識子に内在していた粒子性の空間は、波動性の時間は熱として顕れる。これを燃焼といい、生成される光熱をという。

第四節:三界の物理

第一項:時間と距離

自由電気の最長遊離時間を一ティックという。電気の遊離が二ティック持続し、空気から完全に離脱することを励起という。励起は半径一キューブ長の空間に連鎖し、励起量は十六分の一キューブ長ごとに一段階減衰する。この距離を一メジャーという。一平方メジャーを一グリッド、一立方メジャーを一キュベットという。

第二項:気温

空気中の静止電気の量を気温という。全空孔が電気を拘束した上限気温を《2.00》メルト、全空孔が電気を解放した下限気温を《-1.00》メルトという。空孔は電気と排他的に霧を拘束する。《2.00》メルト未満では、霧は空孔に拘束されて凝縮する。《0.15》メルト以下では空孔の空率が高く、拘束された水は整列して凝固し、氷となる。

第三項:光度と照度

空気中で光の空間性は膨張する。光が空気に嵌合する上限光度を十五グロウという。空気を越えて拡大した光の空間性は、時間性へと転じて熱となる。火の光度は十五グロウを超えず、熱量のみが燃焼度に応じて増大する。

一グロウの光源は半径一メジャーの空間を照らし、その平均照度を一ルミノという。照度は光源から一メジャー離れるごとに一ルミノ低下する。

第五節:三界の時空

第一項:空間

宇宙開闢の一〇〇億四四八六万四〇〇〇ティック後、キューブが集合して三界が創生された。三界は、六千万メジャー四方、二五六メジャー厚の宇宙空間に、常界と異界が複在する世界である。常界は、三八四メジャー厚の創界に一二八メジャー厚の冥界が連続した、総厚五一二メジャーの物質位相である。常界の岩盤層が発する重力は、その位相を二五六メジャー厚の宇宙空間へと畳み込んでいる。異界は二五六メジャー厚の情報位相で、常界と同一空間に存在する。

第二項:自転

複在する粒子性と波動性の識子間には斥力が働き、位相間に差圧が生じる。差圧による位相の捻転は外縁に累積し、回転力として解放され、常界と異界を逆方向に板面回転させる。これを自転といい、その周期は二万四千ティックである。異界では自転運動の時間成分が堆積し続け、常界との位置関係は維持される。自転による位相間の摩擦は識子の干渉を誘発し、両位相の霧は霧消して空気と電気を生む。自転運動は自由電気を整流し、各界域に電域を形成する。

第三項:座標

座標は、界域内の位置をメジャー単位で指定する数である。各界域の座標系は同方向かつ独立である。電域の中心を原点とし、座標軸はキューブの各辺に平行である。鉛直線を垂軸といい、鉛直方向の負軸を深度、正軸を高度という。自転軸を縦軸という。電気の連鎖的励起が先行する縦負軸を、縦正軸をという。残る横軸では、自転方向の正軸を、負軸を西という。座標は《横座標, 垂座標, 縦座標》または《横座標, 縦座標》、高度と深度は《垂座標》で表される。

第六節:三界の構造

第一項:創界

創界は、常界の上層を構成する界域である。深度《-64~-59》の岩盤層、深度《< 0》の深層岩層、高度《0~256》の不定形な層、高度《≤ 320》の空気層からなる。石層と空気層の接触面を地表、空気層と宇宙の接触面を天上という。地表からは天上を通して宇宙を視認できる。宇宙空間に存在する三界以外の世界を天体という。三界に最も近い天体を太陽、次に近い天体を、その他の天体をという。常界は東回りに自転するため、天体は東から昇り、西に沈む。

創界の気温は《-0.7~2.0》メルトである。豊富な水が、高度《63》を水面とする海洋河川を形成する。創界の多彩な環境に存在する実存は多様である。創界の支配的な心存を創界人という。

第二項:冥界

冥界は、常界の下層を構成する界域である。高度《0~4》の下部岩盤層、高度《124~128》の上部岩盤層、それ以外の冥界岩層からなる。創界の岩盤層と冥界の上部岩盤層は連続しており、常界を創界と冥界に隔絶している。冥界の空間は、上下の岩盤層が及ぼす重力によって歪んでいる。創界と冥界の座標系は平行だが、両者の空間比は八対一に及ぶ。

冥界の気温は《2.0》メルトに達し、霧は水へと凝縮されない。大量の溶岩が、高度《32》を海面とする溶岩海を形成する。冥界の過酷な環境に存在する実存は限られる。冥界の支配的な実存を冥界人という。

第三項:異界

異界は、常界と同一の空間を占める位相であり界域である。高度《0~256》の全域が空気からなり、高度《10~70》には少数の異界岩が浮遊している。高度《> 0》の宇宙空間を奈落という。奈落への落下は、三界から宇宙への唯一の到達経路である。

異界の気温は《0.5》メルトだが、波動性の霧は水へと凝縮しない。異界の特異な環境に存在する実存はわずかである。異界の支配的な心存を異界人という。

第二章:実存

第一節:実存の元素

心存である創界人は、三界実存を還元的に認識した。実存は、三元素からなり、を残すという。創界人は与り知らぬが、全ての存在と同様、三元素と痕も識子の顕れ方である。

【肉】粒子性の識子が構成する物質。
【魂】波動性の識子が記録する情報。
【命】波動性の識子から構成された物質。
【痕】粒子性の識子へと記録された情報。

第二節:実存の構成

第一項:肉

実存の物質を構成する粒子性の識子をという。実存の肉と他の識子の相互作用を経験という。経験によって識子場に振動が生じ、肉の粒子の一部が波動へと遷移する。波動性の識子に記録された経験の情報を記憶という。

第二項:魂

実存の記憶を記録した波動性の識子をという。常界の識子場では魂の波動は安定せず、瞬時に粒子へと遷移する。新生した粒子は周囲の肉と相互作用し、その経験は新たな魂となる。肉と魂の循環的な遷移をといい、縁における魂の存在確率を「魂の濃度」という。「魂の濃度」は肉の経験に伴って上昇し、やがて飽和する。過飽和に達した魂は「経験の結晶」として析出する。これを魂珠という。

第三項:命

魂から新たな実存を生す力をという。「魂の濃度」が飽和した識子場では、波動から粒子への遷移が遅延し、中間体が生成される。これをという。一般的に、胤は躰から離脱すると粒子へと遷移し、新たな実存の肉となる。胤を形成する実存を、胤から生成される実存をという。胤は親の記憶を記録した波動を内在するため、親の獲得形質は子へと遺伝する。

第四項:痕

経験によって魂へと遷移した肉の形跡をという。痕の形状は経験の情報と等しい。異界の識子場では肉の粒子は安定せず、瞬時に波動へと遷移する。このとき、痕に記録された情報が展開される。

第三節:実存の様態

第一項:肉の様態

生と死

全ての肉は経験をして魂と縁を結ぶ。肉と魂が結縁した状態を、絶縁した状態をという。

物・躰・屍・躯

魂と結縁しただけの肉を、結縁した魂で飽和した肉を、魂と絶縁した肉を、無縁の魂に侵された肉をという。物と躰は「生の肉」、屍と躯は「死の肉」である。

成長

躰が経験を重ねると、飽和限界を超えた魂が縁から零れる。幼体では、この外縁の魂は肉へと遷移し、躰の一部として復縁する。これを成長という。成長は痕を癒すことがある。成体では、外縁の魂から肉への遷移が遅滞し、胤が生成される。過飽和に達した外縁の魂は、魂珠として析出する。

老化

躰を構成する粒子の配列の擾乱を老化という。経験による痕の形成や、魂との循環的な遷移による肉の代謝は、躰を徐々に老化させる。外傷などの激しい経験による大きな痕は、急激に老化を進行させる。著しく老化した躰は縁を維持できず、命を失い、魂を手放して屍となる。

帰土

死後の屍にも微かな経験は継続的に生じ、肉と魂の新たな縁が紡ぎ出される。縁を得た屍は物へと帰る。これを帰土という。

反魂

肉と絶縁した魂や魂珠を幽魂という。屍から遊離した幽魂は、依代となる物や屍を求めて遊走する。幽魂が無縁の肉を侵すと躯となる。これを反魂という。躯になり損ねた幽魂の波動は、常界では粒子へと遷移して霧となる。

第二項:魂の様態

還魂

屍から遊出した魂珠は、常界でも暫時その結晶性を維持する。魂珠の一部が粒子へと遷移し、成長と類似した過程を経て躰が再構成されることがある。これを還魂という。還魂において、粒子化した波動に記録されていた記憶は失われる。

転相

屍から遊出した魂珠は、遷移せずに異界へと転相することがある。

第三項:命の様態

胤が肉へと遷移し、別の実存である子を生成することをという。「生を殖やす」ことから、胤による殖を生殖ともいう。二個体の交配生殖を繁殖、一個体の単為生殖を増殖という。繁殖性の胤を性子、増殖性の胤を種子という。性子や種子から生成された肉は、経験によって魂と縁を結び、子の躰となる。生殖における子は、親とは独立した実存である。

胤が肉へと遷移せず、他の実存を冒して胤のまま存続することをという。「生を蝕む」ことから、胤による蝕を生蝕ともいう。蝕性の胤を胞子といい、胞子に冒される実存を宿主という。蝕の識子場では、宿主の魂は胞子への遷移を強いられ、肉は縁を失い屍となる。宿主の死によって、胞子が実存の主体となる。生蝕における子は、親から複製された実存である。

第四節:実存の分類

創界人は、肉・魂・命の様態によって実存を分類した。実存は、生・死・魂・命の部類に大別され、さらに三元素の相違に基づいて細分された。

表:実存の分類
部類分類魂珠
- -
有縁 - 鉱石
- - 鉄偶
- 植物
有縁 動物
- -
- - 魂砂
無縁 - スケルトン
無縁 ホグリン
有縁 - 帝国人
- 単体 - 異界人
- 菌類
有縁 カーナント
無縁 ゾンビ
- 単体 シュルカー
- 岩盤

第一項:物

は、魂と結縁しただけの肉のみからなる「生の実存」である。物は、肉の様態であり、それのみからなる実存の分類名でもある。

物は、大地を構成する地物と、有用な資源である鉱物に大別される。地物は、ツルハシで採掘できる岩石と、シャベルで採取できる土砂に細分される。鉱物は、動力源となる活石、希少石である宝石、導電性のある金属に細分される。

表:物の実存

第二項:玉

は、物および物と結縁した魂珠からなる「生の実存」である。

岩石に高圧がかかると、肉が圧縮されて「魂の濃度」が高まる。過飽和に達した魂は魂珠として析出し、「魂の濃度」が低下した肉は鉱物へと変性する。生成された、鉱物と魂珠を含む岩石を鉱石という。玉と鉱石は同義である。

表:玉の実存

第三項:偶

は、魂で飽和した躰のみからなる「生の実存」である。

躰が経験で得た魂を、アメジストは成長に、その他の偶は運動に使う。

一覧:偶の実存

第四項:妖

は、魂で飽和した躰に命を宿した「生の実存」である。

表:妖の実存

第五項:獣

は、魂で飽和した躰に魂珠を懐き、命を宿した「生の実存」である。

表:獣の実存

第六項:屍

は、魂と絶縁した肉のみからなる「死の実存」である。屍は、肉の様態であり、それのみからなる実存の分類名でもある。

一覧:屍の実存

第七項:幽

は、物や屍が魂に侵されて反魂し、躯となった「死の実存」である。

一覧:幽の実存

第八項:鬼

は、物や屍が魂珠に侵されて反魂し、無縁の魂珠を懐く躯となった「死の実存」である。

表:鬼の実存

第九項:猥

は、鬼が新たに命を宿した「死の実存」である。

一覧:猥の実存

第十項:仙

は、魂珠と、その一部が還魂して再構成された躰からなる「魂の実存」である。

表:仙の実存

第十一項:夢

は、異界へと転相した魂珠のみからなる「魂の実存」である。

一覧:夢の実存

第十二項:菌

は、魂が胞子へと遷移し尽くした、屍と命からなる「命の実存」である。

表:菌の実存

第十三項:痾

は、胞子が獣を冒した「命の実存」である。

痾は、胞子と獣が共存する実存である。菌を排除すると獣に戻り、蝕が進行するととなる。

一覧:痾の実存

第十四項:傀

は、痾の蝕が進行した「命の実存」である。

胞子が獣の縁を蝕み、肉と魂が絶縁すると傀となる。胞子に冒された鬼も傀という。傀の魂珠が胞子へと遷移し尽くすと、傀は菌となる。

表:傀の実存

第十五項:結

は、胞子が夢を冒した「命の実存」である。

結は、胞子と夢が共存する異界の実存である。蝕の識子場において、夢の魂珠は胞子へと遷移する。同時に、異界の識子場において、胞子の粒子性は波動性の魂へと遷移する。魂と命の循環的な遷移をという。

一覧:結の実存

第十六項:奇

は、上記の十五種に分類されない実存である。

表:奇の実存
岩石岩盤有魂
冷氷
凍氷
積雪
雪竏
粉雪
溶岩岩盤
エンドポータルフレーム
強化された深層岩
ヴェックス
クリーキング
ガスリン

第五節:実存の本質

創界人による実存の認識と分類は、識子の顕れ方の不完全な理解に過ぎない。唯一の意義は、創界人が自らの本質は魂にあると信じたことにある。この実存観が三界の物語を駆動する。

第三章:物語

第一節:言葉と物語

言葉は一般的に、「創界人が自らを識ろうとする欲求の発現」と理解される。言葉が表現する対象は、実存を起点として識子から宇宙までの全存在に及ぶ。

言葉による存在の描写を物語という。物語の内容は倫理実像に、形式は原話理論に大別される。倫理は「存在のあるべき姿」、実像は「存在のあるがままの姿」の物語である。原話は「言葉の構成的な展開」、理論は「言葉の論理的な接続」である。

倫理の原話を信仰、倫理の論理を哲学、実像の原話を歴史、実像の理論を科学という。各物語が到達すべき「存在の真の姿」を真理という。

表:物語の分類
物語原話理論
倫理信仰哲学
実像歴史科学

第二節:実存と物語

「自らとは何か」を問う創界人の物語は、実存の探求から始まる。

{創界人は識子を知らず、その粒子性のみを視認する。創界人による実存の理解は、識子の動態と照応する。}

第一項:死者と殯

創界人の原始的な葬礼では、死者の肉体は腐朽するまで安置され続けた。これをという。創界人が長期間の殯で死者を葬送した理由は、蘇生の監視と、への抵抗である。創界では、竜のによって頻繁に創界人が滅却されていた。殯は、竜禍を生き抜いた死者が静穏にを全うする儀式であった。死を過ち蘇った実存は、冥界に堕ちるとされた。

第二項:肉・魂・命

創界人は、殯における死者の肉体の変遷を見守る中で三元素を見出した。死者は肉体を残して意識を失うことから、からなるとされた。死者の肉体にが生えることから、肉は魂とは別にを宿すとされた。

{創界人の理解では、魂と魂珠はしばしば混同され、魂珠を魂と呼んだ}

【肉】実存を成す肉体。
【魂】実存を為す意識。
【命】実存を生す能力。

第三項:魂の物語

創界人は、自らの本質は魂にあると信じた。死後の「魂の行方」は無二の関心事であり続けた。魂が永遠に存続する「魂の憩」は生を超越する歓喜、魂が完全に消滅する「魂の歿」は死を凌駕する恐怖であった。

創界人は、自らの「魂の行方」を識るために言葉を紡ぎ、物語を編んだ。実存を思索した創界人は、倫理によって自らを律した。倫理は、魂を赦す信仰と、因果を説く哲学を生んだ。実存を観察した創界人は、三界の実像を克明に描いた。その軌跡は歴史として記録され、知識は科学として構築された。

第三節:実存と倫理

「自らとは何か」を問う創界人は、「自らのあるべき姿」を慮った。その思索を敷衍した、「存在のあるべき姿」の物語を倫理という。倫理は、創界人の主観的な行動規範である。

自らの本質はにあると信じた創界人にとって、「存在のあるべき姿」とは「魂のあるべき姿」でもあった。死後の魂があるべき姿を全うするために、生前の魂はどうあるべきか。それが倫理の問いである。

魂の旅路

によってと絶縁した魂が辿る道程を「魂の旅路」という。魂が旅路を遂げると死が完結する。旅路を誤ると、反魂還魂に陥り、魂は再び肉に囚われる。

魂の純度

「魂の旅路」の経路は、魂の質である「魂の純度」によって自ずと決まる。高純度の魂は正道を往き、低純度の魂は外道を迷う。

罪・罰・業

魂は肉の経験を記憶することから、「魂の純度」は生前の行いの反映であるとされた。魂を濁す行為をという。罪に応じて「魂の純度」が低下し、「魂の旅路」が過酷になることをという。罪と罰の因果をという。倫理の要諦は、肉を律して魂を安んじ、業を調えて「魂の旅路」に備えることである。

第一項:実存と信仰

倫理を遵守するための原話を信仰という。

魂の行方

「魂の旅路」を経て、魂は肉から解脱する。その最終的な結末を「魂の行方」という。魂が魂のまま永遠に存続することを「魂の憩」、魂が三界から完全に消滅することを「魂の歿」という。創界人の大多数は、自らの本質である魂の永続を望んで滅失を恐れた。信仰の使命は、肉から解脱した全ての魂を赦すことである。

決定論と未決論

魂は操作不能で、生前の行いによって「魂の行方」は決定されているという考えを決定論という。人民支配や社会秩序の維持に都合が良く、封建的な国家制度と親和性が高い。不安定な世相では、人々の無気力や社会の停滞を招きやすい。

魂は操作可能で、死後の選択と偶然によって「魂の行方」は変化するという考えを未決論という。個人主義や実力社会の発展と相性が良く、革新的な思想信条と融和性が高い。流動的な時代には、刹那主義や反体制主義へと転化しやすい。

魂の救済

創界人を「魂の憩」へと導くことを救済という。決定論では、魂は業に従って「魂の旅路」を歩き、「魂の行方」を受容する。救済の目的は、超越的存在と契約して「魂の憩」を生前に得ることである。

魂の復活

創界人が「魂の歿」から蘇ることを復活という。未決論では、魂は業に抗って「魂の旅路」を拓き、「魂の行方」を選択する。復活の目的は、超越的存在を超克して「魂の歿」を死後に覆すことである。


{ここから改稿予定}}

第二項:実存と哲学

倫理を省察するための理論を哲学という。倫理を論理的にすることが、哲学の本質的な課題である。

実存の三元論

肉・魂・命の三元素によって実存を定義する理論を「実存の三元論」という。実存論ともいう。実存論では、三界は「魂と命が肉を奪い合う世界」であり、歴史は「魂が真理を求める物語」である。実存論は、心存としての創界人の意識の中核であり続けた。

古典的実存論

肉を中心に、「肉と魂」「肉と命」の関係性で実存を定義した理論を古典的実存論という。古典的実存論では、無肉の実存は考慮されなかった。物質である肉と比べ、情報である魂や機能である命の理解が不充分だったためである。

実存論

無肉の実存を含む標準的な「実存の三元論」は、視魂術が魂を可視化し、生物学が命を再分類した後に成立した。

存在論

第四節:実存と実像

「自らとは何か」を問う創界人は、「自らのあるがままの姿」を顧みた。その観察を集積した、「存在のあるがままの姿」の物語を実像という。実像は、創界人の客観的な認識基盤である。

「創界人の本質は魂である」「創界人は三界を認識する心存である」という二つの命題は、「創界人の魂は心存の性質を有する」という結論を導く。

第一項:実存と歴史

実像を理解するための原話を歴史という。

「魂の行方」を見定めるために、魂の来歴を

政治学・経済学・社会学など

第二項:実存と科学

実像を探求するための理論を科学という。

命存

第五節:実存と真理

「自らとは何か」を問う創界人は、「自らの真の姿」を欲した。その探求が結実した、「存在の真の姿」の物語を真理という。真理は、創界人の絶対的な存在原理となるはずであった。

真理は、創界人にとって識子一元論として顕れる。

少数の存在が、肉・魂・命の三元素の実態は識子の顕れであることを認識し、非実存論的に実存を理解した。「実存の一元論」は、識子を根源要素として三界を記述する理論である。識子論ともいう。三界の真理である識子論は歴史を通じて何度か現れたが、そのたびに消失するか封印された。

{ここまで改稿予定}


第四章:言語

第一節:三界語

三界語は、三界の言語であり、英語の文法と語彙を基本に、「DELTA用語の英名」と数詞のみを特有の表記にしたものである。三界語には、創界語冥界語異界語の三つの方言と、これらの混成によって成立した共和語が存在する。「DELTA用語の英名」と数詞の表記は、各方言の規則に従う。また、基盤となる英語の文法や語意においても、方言ごとに特有の規則がある。

例文:辺境伯は、「辺境人の砦」の二人の兵が、三日目までにノワール大聖堂を破壊したことを知っている。

【創界語】The Margrave knows that The Two-Soldiers of The Bastion of The Wasteling destroyed The Minster of Noir by The Third-Day.
【冥界語】The Margrave knows that The II Soldiers of The Wasteling’s Bastion destroyed The Noir Minster by The IIIrd Day.
【異界語】margravE know that 2.soldieR of wastelinG.bastioN destroy noiR.minsteR by 3tH.daY.
【共和語】The Margrave know that 2 soldier of the Wasteling’s bastion destroyed the Noir-minster by the 3rd day.

第二節:創界語

創界語は、「生者の言葉」とも呼ばれ、主に太古文明第一帝国第二帝国古代文明ブルスケッタ王国聖教団で用いられる。悠竜時代まで、創界の各地では様々な方言が用いられていたが、太古文明の「最初の聖座」によって、共通語として制定されたのが創界語である。極端に語を区切る創界語の特徴は、異なる方言話者間で、正確に意味を伝えるために逐語訳的な言い回しが多用された名残である。

第一項:構造

DELTA用語の語頭は大文字とし、固有名詞以外のDELTA用語には、原則としてTheを冠する。可能な限り一語ごとにTheを付与し、語の独立性を強調することが好まれる。Theに続く複合語は、各構成語をハイフン (-) で連結し、一語に見せることが推奨される。また、語の形態変化を嫌う。これらの規則を軽視するほど、創界語は冥界語に近くなる。冥界は「死の世界」であり、冥界語に近い綴りや響きは不吉とされる。略記も好まれず、用いる場合は小文字で表記する。創界語と冥界語では、複数単語からなる言葉の語順が異なり、略記の実用性が極めて低いためである。

例文:古代の女王の円卓

【創界語(厳密)】The Table of The Round of The Queen of The Ancient
【創界語(日常)】The Round-Table of The Ancient-Queen
【創界語(不吉)】The Round Table of The Ancient Queen
【冥界語】    The Ancient Queen’s Round Table

第二項:数詞

数詞には単語を用いる。基数・序数ともにTheを付与する。基数には複数形がある。創界語には数字がなく、創界語圏では算術が発達しなかった。

例文:一日、二週、三年

【創界語(基数)】The One-Day, The Two-Weeks, The Three-Years.
【創界語(序数)】The First-Day, The Second-Week, The Third-Year.

第三節:冥界語

冥界語は、「死者の言葉」とも呼ばれ、主に辺境辺境伯領深層文明ギルド連合ギルディアン連絡体復魂宗で用いられる。極端に語を連続させる冥界語の特徴は、会話中の息継ぎを減らし、冥界や深層に飛散する胞子や粉塵の吸入を避けるために発達した。その結果、冥界語の語順は創界語とは逆になり、話者の属性とも相まって、不吉な言葉とされた。

第一項:構造

DELTA用語の語頭は大文字とし、固有名詞以外のDELTA用語には、原則としてTheを冠する。ただし冥界語では、可能な限りTheの数を少なくし、語の連続性を強調することが好まれる。連続性を達成するために語の形態を変化させることも厭わない。略記は好まれず、用いる場合は小文字で表記する。これらの規則を軽視するほど、冥界語は創界語に近くなる。

例文:古代の女王の円卓

【冥界語】    The Ancient Queen’s Round Table
【創界語(不吉)】The Round Table of The Ancient Queen
【創界語(日常)】The Round-Table of The Ancient-Queen
【創界語(厳密)】The Table of The Round of The Queen of The Ancient

第二項:数詞

数詞にはギルド数字を用いる。基数・序数ともにTheを付与する。基数には複数形がある。序数には、創界語由来の接尾辞 (-st, -nd, -rd, -th) を付ける。数字を用いることで、冥界語圏では算術が発達したが、ゼロや負数の概念はなく、高度な数学は発展しなかった。

例文:一日、二週、三年

【冥界語(基数)】The I Day, The II Weeks, The III Years.
【冥界語(序数)】The Ist Day, The IInd Week, The IIIrd Year.

第四節:異界語

異界語は、「記憶の言葉」とも呼ばれ、主に異界で用いられる。異界では時間が流れないため時制が存在しない。また、不定冠詞と三人称単数形もない。

第一項:構造

DELTA用語の語末は大文字とする。固有名詞の別はなく、冠詞や前置詞など意味のない語を忌避して使わない。このため異界語の語順は冥界語に近くなる。複合語と見なせる場合はピリオド (.) で、見なせない場合はダブルコロン (:) で各構成語を連結する。語の形態は変化しない。略記は大文字で表記する。

例文:古代の女王の円卓

【異界語】ancienT.queeN:rounD.tablE
【冥界語】The Ancient Queen’s Round Table
【創界語】The Table of The Round of The Queen of The Ancient

第二項:数詞

数詞にはアトレド数字を用いる。基数には複数形がなく、桁数が明らかな場合はゼロパティングする。序数には接尾辞 (-tH) を付ける。

例文:一日、二週、三年

【異界語(基数)】1.daY, 2.weeK, 3.yeaR.
【異界語(序数)】1tH.daY, 2tH.weeK, 3tH.yeaR.

第五節:共和語

共和語は、アトレド共和国の方言である。創界語・冥界語・異界語の影響が混在しており、その中で合理性の高い文法が採用される傾向がある。時制は存在するが、不定冠詞と三人称単数形はない。

第一項:構造

固有名詞の語頭のみ大文字とする。固有名詞以外のDELTA用語には、原則としてtheを冠する。語順は問われず、一つの語を創界語型と冥界語型のどちらで表記しても良い。複合語をハイフン (-) で連結するかは任意であり、語の形態変化も厭わない。略記にも寛容で、用いる場合は大文字で表記する。

例文:古代の女王の円卓

【共和語】The round table of the ancient queen
【共和語】The ancient queen’s round-table

第二項:数詞

数字にはアトレド数字を用いる。基数には複数形がない。序数には、創界語由来の接尾辞 (-st, -nd, -rd, -th) を付ける。ゼロや負数の概念があり、共和語圏では数学が発展した。

例文:一日、二週、三年

【共和語(基数)】1 day, 2 week, 3 year.
【共和語(序数)】The 1st day, the 2nd week, the 3rd year.

第六節:古語

古語は、創界語が制定される以前の悠竜時代に用いられていた、様々な方言の総称である。創界語の語源として、一部が残っている。語頭は大文字とし、Theを用いない。

第七節:文字

第一項:三界文字と悠竜文字

三界文字は、「最初の聖座」によって創界語とともに制定された文字で、大文字と小文字がある。それ以外では、三界文字と一対一で対応する悠竜文字が唯一、現在に至るまで悠民に使われている。悠竜文字には大文字と小文字の区別はない。写魂卓からは悠竜文字が浮かび上がるが、これは、写魂卓の材料であるダイヤモンド黒曜石に、悠竜時代の情報を記録した波動性の識子が大量に含まれているためである。

表:三界文字と悠竜文字
三界文字悠竜文字
A a A
B b B
C c C
D d D
E e E
F f F
G g G
H h H
I i I
J j J
K k K
L l L
M m M
N n N
O o O
P p P
Q q Q
R r R
S s S
T t T
U u U
V v V
W w W
X x ̇X
Y y Y
Z z Z
例文:「皇女の騎士」はついに「魂の行方」に辿り着いた。

【三界文字】The Knight of The Princess eventually arrived at The Fate of The Soul.
【悠竜文字】The Knight of The Princess eventually arrived at The Fate of The Soul.

第二項:ギルド数字とアトレド数字

創界語には数字がなく、数詞には単語を用いた。冥界語圏の深層文明では、三界文字の一部を数字として用い、後にギルド数字として創界で広く使われた。アトレド共和国では、三界文字とは独立したアトレド数字を用いた。

表:ギルド数字の表記法
×1×10
1 I IA
2 II IIA
3 III IIIA
4 IV IVA
5 V VA
6 VI VIA
7 VII VIIA
8 VIII VIIIA
9 IX IXA
未設定のアイデア

10^1=A, 10^2=B, …, 10^8=H, 10^9=I とすると、「桁I」がローマ数字の「Ⅰ」(よくIで代用される)と紛らわしくなります。
すなわち、3*10^9=IIII(ローマ数字IIIに桁Iが続く)となってしまいます。
また、1*10^9=IIとなってしまい、2(II)と区別がつきません。
これは悪いことではなくて、恐らく深層人が扱う数字は桁H(10^8=一億)で足りたのだろうという想像ができます。
彼らが必要とした数字から、社会的なレベルが想像できます。

第五章:自然

第一節:単位

第一項:長さ

メジャーは長さの単位である。一メジャーは一《メートル》である。「レッドストーンの最大到達距離の十六分の一」である。

例文:十五メジャー(略記)

【創界語】The Fifteen-Measure (The Fifteen-m)
【冥界語】The XV Measure (The XV m)
【異界語】15.measurE (15.M)

第二項:体積

は体積の単位である。一竏は一立方メジャーである。転じて、素材を立方メジャー単位で集積した《ブロック》の意味でも使われる。また、竏の半分の体積を半竏という。

例文:ダイヤモンド竏(略記)

【創界語】The Block of The Diamond (The Diamond-b)
【冥界語】The Diamond Block (The Diamond b)
【異界語】diamonD.blocK (diamonD.B)

第三項:照度

グロウは照度の単位である。一グロウは、「暗闇で一メジャー先が見える明るさ」である。十五グロウを越える照度の光は宇宙に存在しない。三界の光は、距離に比例して照度が減衰するが、太陽光月光は、距離によって照度が減衰しない。一グロウ以上の三界光、もしくは八グロウ以上の太陽光は、などの出現を抑制する。

例文:十五グロウ(略記)

【創界語】The Fifteen-Glow (The Fifteen-g)
【冥界語】The XV Glow (The XV g)
【異界語】15.gloW (15.G)

第四項:時間

ティックは時間の単位である。一ティックは、「レッドストーンの励起周期の半分の時間」である。

例文:十五ティック(略記)

【創界語】The Fifteen-Tick (The Fifteen-t)
【冥界語】The XV Tick (The XV t)
【異界語】15.ticK (15.T)

第五項:重力

常界では、《Y軸》の負方向に重力が働く。重力は実存によって異なる働き方を示す。以下に、実存ごとの加速度・空気抵抗・到達速度を、メジャー(m)およびティック(t)で示す。

表:実存に働く重力
加速度 m/t空気抵抗 1/t到達速度 m/t
その他の実存 0.08 0.02 3.92
ブロック・アイテム 0.04 0.02 1.96
ボート・トロッコ 0.04 0.05 0.76
卵・雪玉・錬魂薬・異魂眼 0.03 0.01 3.00
0.05 0.01 5.00

第二節:火

第一項:火

識子の激しい運動を「燃焼」といい、燃焼に伴って発生する熱や光をという。その温度と性質によって、「」「魂の炎」「魂の熾」「魂の焔」に分類される。

第二項:炎

は、粒子性の識子が燃焼した、橙色の火である。最も一般的な火であり、誰でも扱える。によって消火される。

第三項:魂の炎

魂の炎」は、波動性の識子が燃焼した、高温の青白い火である。扱いは容易で、「魂のランタン」などにも用いられる。が燃焼しているわけではなく、「魂の残滓」である魂砂や、「魂の残渣」である魂土を燃料にしている。

第四項:魂の熾

魂の熾」は、魂それ自身が燃焼した、超高温の滅紫の火である。高度な技術者や特異な実存のみが扱える。黒曜石を発火させ、ネザライトの製錬を可能にする「魂の熾」は、文明の発展に影響を及ぼし、ときに勢力の帰趨を左右した。

第五項:魂の焔

魂の焔」は、「魂の熾」が巨大化した、超高温の白色の火である。莫大な量の魂を懐く実存のみが発することができる。「魂の焔」で燬かれた実存は、そのごと「魂の歿」を迎える。

リスト:「魂の焔」を発する実存

】「魂の焔」を吐いて実存を燬き、「魂の歿」へと導く。
穢澱】「寂しい魂」の群体。「魂の焔」を放射して外敵を排除する。
皇女】「最後の冥界竜」の魂。「魂の焔」を使うことができる?
辺境伯】幾千幾万の魂を背負う者。「魂の焔」を自在に操る。
皇女の騎士】皇女・辺境伯から継承した力で、「魂の焔」を使うことができる?

第六項:竜の焔

竜の焔」は、創界竜が吐く絶界の「魂の焔」である。位相を穿ち、創界異界の裂け目である創異円を生成する。

第三節:水

第一項:水

は、創界にのみ自然に存在する液体である。三界の水は極めて凝集しやすく、ある空間中の水分子の密度が閾値を超えると、自律的に水源と呼ばれる相に変化する。水源には、大気中の豊富な水分子が自発的に集合する。水源空間が飽和すると、余剰の水分子は水流となって周囲へ拡散する。複数の水流が特定の空間に集まると、水分子の密度が局所的に高まり、新たな水源へと相転移する。

第二項:氷

は、照度が十グロウ未満かつ太陽光が直射する低気温の気候帯において、水源の水分子の運動が低下し、さらに凝集して相転移した固体である。氷は、太陽光以外の十二グロウ以上の光によって融ける。より低温化で氷が圧縮され、水分子の密度が九倍を超えると、冷氷と呼ばれる相に変化する。さらに冷氷が圧縮され、水分子の密度が九倍(氷の八十一倍)を越えると、凍氷に変化する。冷氷や凍氷の水分子は、互いに強く結合しており、光によって融けることはない。氷・冷氷・凍氷は、シルクタッチの技術で採掘することができる。

薄氷は、氷渡りのスキルによって生成される氷の一種である。その原理などは不明である。

第四節:天文と暦法

第一項:三界の座標と自転

三界は、広さ六千万メジャー四方、厚さ数百メジャーの板状の世界として、宇宙の特定の位置に存在している。創界は天上が開けており、三界に最も近い世界太陽、次に近い世界が、その他の世界がとして観測される。創界表面の中心に《スポーン地点》があり、コンパスは常にこの地点を指す。《スポーン地点》を原点《0, 0》とする座標を設定したとき、《X軸》の正方向を、負方向を西、《Z軸》の正方向を、負方向をという。また、《Y軸》の正方向は天上、負方向は地下を示す。南北軸を南から見たとき、三界は右回りに自転している。このため創界では、太陽・月・星は真東から上って真西に沈む。創界人は、三界の自転周期を「一日」として暦を定めた。

冥界は常界の下層を占める「死の界域」である。冥界人が跋扈する「死の界域」であり、増殖する「命の界域」でもある。冥界は常界の最下層でもあり、地質学的には極深層と呼ばれる。

第二項:太陽

太陽は、全体が発光している、あるいは発光面が常に三界を向いている世界である。そのため創界からは、太陽が常に同じ明るさに見える。太陽光は、遮蔽物がない限り距離によって減衰せず、その照度は十五グロウである。太陽光は、太陽を構成する量子である燦子が創界に到達したものである。

第三項:月

は、三界を挟んで太陽とは正反対の方向に位置する世界である。自転周期が八日で、片面のみが発光しているため、創界からは、八日周期で月が満ち欠けするように見える。月光は、遮蔽物がない限り距離によって減衰せず、その照度は月相に関わらず常に四グロウである。月光は、月を構成する量子である皓子が創界に到達したものである。

リスト:月相と月齢

新月】🌑:月齢一日。
幼月】🌒:月齢二日。
半月】🌓:月齢三日。
望月】🌔:月齢四日。
満月】🌕:月齢五日。
壮月】🌖:月齢六日。
老月】🌗:月齢七日。
幽月】🌘:月齢八日。

第四項:暦

創界の暦は、三界の自転周期であるを単位とする。また、月の自転周期である八日をとし、月相を曜日として用いる。四週間=三十二日をとし、八か巡=三十二週=二五六日をとする。

例文:現世紀一〇八年四巡三週新月の日

【創界語】The Day of The New-Moon of The Third-Week of The Fourth-Octant of The One-Hundred-Eighth-Year of The Current-Era
【冥界語】The Current Era CVIIIth Year IVth Octant IIIrd Week New Moon Day
【異界語】currenT.erA:108tH.yeaR:4tT.octanT:3tH.weeK:neW.mooN.daY

第五項:時刻

時刻は、三界の自転周期である「日」と、レッドストーンの励起周期である「ティック」を整合させたものである。時計は、レッドストーン信号によって一日=二万四千ティックで一回転し、時刻を示す円盤である。は、一日を二十分割した単位であり、一分は千二百ティックである。は、一分を六十分割した単位であり、一秒は二十ティックである。

時計の時刻

【払暁】第ニ十分:二万四千ティック目。
【白昼】第五分 :  六千ティック目。
【日没】第十分 :一万二千ティック目。
【深夜】第十五分:一万八千ティック目。

第五節:気候と天候

第一項:雲

常界と異界は位置が重なっているが、常界の自転速度が異界よりわずかに速いため、位相間の摩擦は創界上空で最大となり、大量の空気が生み出される。創界の識子は、この新たな空気中へと一挙に流れ込み、空気が有する電気によって水分子へと変化する。それらが凝集して、高度《Y = 192~196》にが形成される。創界から見て、常界と異界の摩擦は西向きのドリフトを生むため、雲は常に東から西へと流れる。

表層深層。深度《-50》付近を最深層という。}

{空気中の粒子性の霧の量を湿度という。}

第二項:気候

気候は、創界地上の空気の状態のことであり、気候が等しい地帯を気候帯という。空気は常界と異界の摩擦によって生成されるが、このとき、位相の微小な揺らぎによって、摩擦力に大小が生じる。その結果、空気の潜在エネルギー量である気温や、空気中の水分量である湿気が、創界の各地帯で不均一になり、複雑な気候帯が形成される。

常界と異界の摩擦音を識音という。異界の「魂の記憶」が常界に触れることで奏でられる識音は、まるで美しい音楽のように聴こえる。識音は気候帯の形成に伴って生じるため、特定の気候帯(地生圏)では常に対応した識音が響く。

第三項:天候

天候は、雲の急激な状態変化であり、創界全域で同時に発生する。常界と異界の自転速度には揺らぎがあり、位相間の速度差が瞬間的に大きくなると、摩擦の増大によって雲が発達し、降雨降雪雷雨が生じる。太陽光は雲に遮られ、その照度は、降雨・降雪時は十二グロウ、雷雨時は七グロウに低下する。天候は、自転の速度差が小さくなると元に戻り、一日以上継続することは稀である。

常界と異界で異なる自転速度は、位相間の相対的な位置関係を徐々にずらすが、一定周期ごとに両位相の位置は完全に一致する。このとき、常界と異界の摩擦が一過性に極大化し、位相全体に影響する天変地異が起こる。

第四項:降雨と降雪

は、降雨時に雲から創界に落下してくる水の滴、は、降雪時に落下してくる氷の粒である。降雨と降雪は本質的に同一であり、雲の水分子は、温暖な地帯では雨、寒冷な地帯では雪として落下し、乾燥した地帯では蒸発して気体となる。

雨は炎を消火し、大釜に水として溜まる。

積雪は雪が地表に薄く堆積したもの、雪竏は雪や積雪が一竏の体積まで堆積したものである。積雪や雪竏を破壊すると雪玉となる。粉雪は、雪が圧縮されずに、地表に堆積したり大釜に溜まったもので、中に埋もれると凍傷になる。

第五項:雷雨と落雷

雷雨は、降雨や降雪が激化した天候であり、は、雲の中の電気が創界に放出されたものである。雷の光を雷光、音を雷鳴といい、雷が実存に直撃することを落雷という。

{避雷針と召雷}

リスト:落雷の効果
  • スケルトンホースの出現
  • ブタがゾンビピグリンに変化
  • クリーパーが帯電
  • ヒトがカーナントに変化
  • ムーシュルームの赤キノコが茶キノコに変化
  • カメが《ボウル》を落とす
  • 銅の還元

第二部:地理と歴史

第五章:地生圏

第一節:地生圏

地生圏は、気候・生物相・地形・地質・地層などによる土地の分類である。創界地上の気候帯は、海面高度《Y = 63》の気温が低い順に、寒帯冷帯温帯熱帯乾帯の五つに分類される。創界地下や冥界に気候帯はないが、生物相や地質の違いによる地生圏は存在する。

表:創界地上の地生圏
リスト:創界地下の地生圏
リスト:冥界の地生圏

第二節:寒帯の地生圏

寒帯は、高度に関わらずが降り、太陽光が直射する水源となる、気温が《0.0》以下の気候帯である。

第一項:雪峰

雪峰は山頂の一種で、

表:雪峰に出現する実存
実存分類名称
動物ヤギ

第二項:氷峰

氷峰は山頂の一種で、

表:氷峰に出現する実存
実存分類名称
動物ヤギ

第三項:雪坂

雪坂は、

表:雪坂に出現する実存
実存分類名称
動物ヤギ

第四項:山林

山林は、

表:山林に出現する実存
実存分類名称
トウヒ
マツ

第五項:寒帯タイガ

表:寒帯タイガに出現する実存
実存分類名称
トウヒ
マツ
植物シダ

第六項:雪原

雪原は、

表:雪原に出現する実存
実存分類名称
動物シロクマ
トウヒ

第七項:氷樹

氷樹は雪原の一種で、

表:氷樹に出現する実存
実存分類名称
動物シロクマ

第八項:雪浜

雪浜は海岸の一種で、寒帯の陸地と海洋が接した地帯。

表:雪浜に出現する実存
実存分類名称

第三節:冷帯の地生圏

冷帯は、低高度では、高高度では雪が降る、気温が《0.2~0.3》の気候帯である。

第一項:風食丘

風食丘は、

表:風食丘に出現する実存
実存分類名称
動物ラマ
オーク
トウヒ

第二項:冷帯タイガ

表:冷帯タイガに出現する実存
実存分類名称
トウヒ
マツ
植物シダ

第三項:トウヒの森

トウヒの森」は冷帯タイガの一種で、

表:「トウヒの森」に出現する実存
実存分類名称
トウヒ(巨木)
マツ
植物シダ

第四項:マツの森

マツの森」は冷帯タイガの一種で、

表:「マツの森」に出現する実存
実存分類名称
トウヒ
マツ(巨木)
植物シダ

第五項:石浜

石浜は海岸の一種で、高地と海洋が接した地帯。

表:石浜に出現する実存
実存分類名称

第四節:温帯の地生圏

温帯は、高度に関わらず雨が降る、気温が《0.5~0.9》の気候帯である。

第一項:草地

草地は、

表:草地に出現する実存
実存分類名称
動物ミツバチ
オーク
シラカバ

第二項:森林

森林は、

表:森林に出現する実存
実存分類名称
動物ミツバチ
オーク
シラカバ

第三項:花の森

花の森」は森林の一種で、

表:「花の森」に出現する実存
実存分類名称
動物ミツバチ
オーク
シラカバ

第四項:サクラの森

サクラの森」は森林の一種で、

表:「サクラの森」に出現する実存
実存分類名称
動物ミツバチ
サクラ

第五項:シラカバの森

シラカバの森」は森林の一種で、

表:「シラカバの森」に出現する実存
実存分類名称
動物ミツバチ
シラカバ

第六項:ダークオークの森

ダークオークの森」は、森林の一種で、別名は「昏い森」。

表:「ダークオークの森」に出現する実存
実存分類名称
オーク
シラカバ
ダークオーク
常界菌スカーレット
常界菌ヘーゼル

第七項:ペールオークの森

ペールオークの森」は、森林の一種で、別名は「朧の森」。

表:「ペールオークの森」に出現する実存
実存分類名称
ペールオーク
ヒトミソウ
植物朧コケ

第八項:平原

平原は、

表:平原に出現する実存
実存分類名称
動物ミツバチ
オーク

第九項:ヒマワリの平原

ヒマワリの平原」は平原の一種で、

表:「ヒマワリの平原」に出現する実存
実存分類名称
動物ミツバチ
オーク
ヒマワリ

第十項:沼地

沼地は、

表:沼地に出現する実存
実存分類名称
動物カエル
動物オタマジャクシ
オーク
ヒスイラン
植物スイレン

第十一項:マングローブの沼地

マングローブの沼地」は沼地の一種で、

表:「マングローブの沼地」に出現する実存
実存分類名称
動物カエル
動物ミツバチ
動物オタマジャクシ
マングローブ
植物コケ
植物スイレン

第十二項:キノコの森

キノコの森」は、

表:「キノコの森」に出現する実存
実存分類名称
動物ムーシュルーム
常界菌スカーレット
常界菌ヘーゼル
創界菌マイセリウム

第十三項:砂浜

砂浜は海岸の一種で、冷帯・温帯・熱帯・乾帯の陸地と海洋が接した地帯。カメが棲息する。

表:砂浜に出現する実存
実存分類名称
動物カメ

第五節:熱帯の地生圏

熱帯は、高度に関わらず雨が降る、気温が《0.95~1.0》の気候帯である。

第一項:石峰

石峰は山頂の一種で、

表:石峰に出現する実存
実存分類名称

第二項:密林

密林は、

表:密林に出現する実存
実存分類名称
動物オウム
動物パンダ
動物ヤマネコ
オーク
タケ
マホガニー
植物カカオ
植物スイカ

第三項:竹林

竹林は密林の一種で、

表:竹林に出現する実存
実存分類名称
動物オウム
動物パンダ
動物ヤマネコ
オーク
タケ
マホガニー
植物カカオ
植物スイカ

第六節:乾帯の地生圏

乾帯は、降雨降雪がなく、気温が《2.0》、湿気が《0.0》の気候帯である。

第一項:サバンナ

サバンナは、

表:サバンナに出現する実存
実存分類名称
動物アルマジロ
動物ラマ
アカシア
オーク

第二項:砂漠

砂漠は、

表:砂漠に出現する実存
実存分類名称
動物ラクダ
植物サボテン
植物ドライグラス

第三項:荒野

荒野は、

表:荒野に出現する実存
実存分類名称
動物アルマジロ
オーク
植物サボテン
植物ドライグラス

第七節:水性の地生圏

第一項:凍河

凍河は、寒帯の河川である。

表:凍河に出現する実存
実存分類名称
動物イカ
動物サケ
動物シロクマ

第二項:水河

水河は、寒帯以外の気候帯の河川である。

表:水河に出現する実存
実存分類名称
動物イカ
動物サケ

第三項:寒帯海洋

寒帯海洋は、寒帯の地生圏と接している海洋である。

表:寒帯海洋に出現する実存
実存分類名称
動物イカ
動物オウムガイ
動物サケ
動物シロクマ
動物タラ

第四項:冷帯海洋

冷帯海洋は、冷帯の地生圏と接している海洋である。

表:冷帯海洋に出現する実存
実存分類名称
動物イカ
動物オウムガイ
動物サケ
動物タラ
植物コンブ
植物シーグラス

第五項:温帯海洋

温帯海洋は、温帯の地生圏と接している海洋である。

表:温帯海洋に出現する実存
実存分類名称
動物イカ
動物イルカ
動物オウムガイ
動物サケ
動物タラ
植物コンブ
植物シーグラス

第六項:熱帯海洋

熱帯海洋は、熱帯の地生圏と接している海洋である。

表:熱帯海洋に出現する実存
実存分類名称
動物イカ
動物イルカ
動物オウムガイ
動物サケ
動物タラ
動物熱帯魚
植物コンブ
植物シーグラス

第七項:珊瑚海洋

珊瑚海洋は、乾帯の地生圏と接している海洋で、サンゴとシーピクルスが棲息する。

表:珊瑚海洋に出現する実存
実存分類名称
動物イカ
動物イルカ
動物オウムガイ
動物フグ
動物熱帯魚
動物サンゴ
動物シーピクルス
植物シーグラス

第八節:地下の地生圏

第一項:峡谷

峡谷は、

表:峡谷に出現する実存
実存分類名称

第二項:洞窟

洞窟は、

表:洞窟に出現する実存
実存分類名称

第三項:鍾乳洞

鍾乳洞は洞窟の一種で、

表:鍾乳洞に出現する実存
実存分類名称

第四項:ツツジの洞窟

ツツジの洞窟は洞窟の一種で、

表:ツツジの洞窟に出現する実存
実存分類名称
動物ウーパールーパー
動物熱帯魚
ツツジ
植物グロウベリー
植物コケ
植物ドリップリーフ
常界菌ブロッサム
常界菌マイコライザ

第五項:穢深層

穢深層は、「寂しい魂」が最深層に堆積して形成された地生圏である。穢深層には生物は一切存在せず、も出現しないが、を喰らう穢澱が徘徊しており、極めて危険である。この穢深層全体を一個体とみなすのが穢深層群体説である。

穢深層群体説

穢深層は、最深層に堆積した「寂しい魂」が群体を形成し、一つの個体のように活動しているもの、という仮説。個々の穢響は細胞に相当し、穢糸を伸ばして周囲に接着している。穢招は摂食器・消化器であり、餌である魂珠を取り込み、新たな穢響を生成して穢深層を成長させる。穢調は感覚器で、外敵の「魂の気配」を感知して穢叫に伝達する。穢叫は発声器として、穢調が感知した気配に反応し、穢深層の仲間に警戒を呼びかけ、外敵には威嚇の声を発する。穢叫が数回発声しても外敵が立ち去らない場合は、その脅威を排除するため、穢深層の「寂しい魂」が集合し、穢澱として実体化する。穢澱は捕食器かつ攻撃器であり、まずは外敵を魂ごと喰らおうとするが、叶わない場合は「魂の焔」を放射し、その魂を滅却して穢深層の静寂を回復しようとする。

地図:穢深層の分布(創界深層)

一マス:二五六メジャー四方(マス北西が座標開始点)。
】陸地。
】山岳。
】湖。
穢深層
海洋
】島。
】原点。
】区分線。
】海岸線。

Z|X -4096              0               4096
-4096 ━■■・・・・・・・・・・┃~◇~┃・・・┃~~~~~~┃・・・
-3840 ~■■■■■・・・・・・・┃~~~┃・・・┃~~~~~~┃・・・
-3584 ~~■■■・大平原・・・・┃~~┏┛・・・┗━┓~┏━━┛・・・
-3328 ┓~■■■■・・・・・・・┃~~┃・・・/・・┗┓┗━┓■・・・
-3072 ┗━┛・・・・・・・■・・┗━┳┛・・/・・・・┗■■■■■・・
-2816 ・・・・・・・■・・・・・┏━┻━━┓・・・・・・■■■■▢・・
-2560 ・・・・・・・・・・・┏━┛~~~~┃・・・・・・■■■■・・▢
-2304 ・・・・・・・・・・・┃~~~◇~~┗┓・・・・・■■■■・・・
-2048 ・・・・┏━┓────┃~~~~~~~┃・・・・大荒原■■・・・
-1792 ━┓┏┓┃~┃・・・・┃~~~央海~~┃・・・■・・・■■■・・
-1536 ~┃┃┗┛~┃・・・・┗┓~~~~~~┗┓・・・・・┏━━■━━
-1280 ━╋┛~~~┃・・・・・┃~~~◇~~~┃・・■・┏┛~~~~~
-1024 ━┛~~~┏┛・・・・・┗┓~~央玉島~┗┓・・・┃~~~~~┏
 -768 ~┏━━━┛・・・・・・・┗┓~~~~~~┃┏━┓┃~~~┏━╋
 -512 ━┛・・・・・・・・・・・・┗┓~~~~~■■~┗┛~~~┗━┛
 -256 ・・・・・・・・大雪原・・■■┛~◇~┏━┛┗┓~~東海~~~~
  0 ・・・・・・・・・・■■■■■~★┃┏┛・┏━┛~~~~~~~┏
 256 ・・・・・・・・・・■■■■■━━■■・・┗■┓~~~~┏━━╋
 512 ・■■■■■■・・・・■■■■■■■・・■■■■■■~┏┛・・┃
 768 ・・・■■■■■■■■■■■■■■■■・・・■■■┛~┃■・┏┛
 1024 ・・・・・■■■・┗┛■■■■■■■■・大豊原・┃~■■・┏┛~
 1280 ・・・・・■■■■・│■■■■■■■■・・・・■┗━┛・・┃~◇
 1536 ・・・■■■■■■■■■■■■■■・・▢・・・・・│■・・┗┓~
 1792 ・・・・■■■■■■■■■■・・・・・・・・・┏━━━┓┏━┛~
 2048 ・・・・・■■■■■■~~┃・・・・・・・・┏┛~~┏┛┃~~~
 2304 ・・・・■■■■■■┗┓~┗━┓・・・・・・┃~~~┃┏┛~~~
 2560 ・・・■■■■■■┏━┛~~~┃・・・■・┏┛~~~┗┛~~~~
 2816 ・・▢■■■■■・┃~~南海~┗━┓■━━┛~~~~~~┏┓~~
 3072 ・・・■■■■・・┗┓~~~~~~┗┛~~~┏━━┓~~┃┃~~
 3328 ┏━━━■■・・┏━┛~◇~~~~~~◇~~┃▢・┗━━┛┗┓┏
 3584 ┃~~~┗━┓┏┛~~~~~┏━┓~~◇~~┗┓・・・・・┏┛┃
 3840 ┃~~~~~┃┗━┓~~~┏┛・┗━┓~~~~┃・・・・・┃~┃

第六項:アメジストの晶洞

アメジストの晶洞」は、創界の地下《Y = -58~30》に形成される、アメジストを生成する空洞である。「滑らかな玄武岩」の外層、方解石の中層、およびアメジスト竏の内層の三層からなる。内層に存在するアメジスト床では「アメジストの芽」や「アメジストの塊」が成長しており、「アメジストの欠片」を採掘することができる。また、アメジスト床には穢響の「寂しい魂」が集積することから、穢深層付近のアメジストは異常な早さで成長する。このため、アメジストは「魂の宝石」とも呼ばれ、穢深層の鎮魂にも活用された。

第九節:冥界の地生圏

第一項:冥荒地

冥荒地は、主に冥界岩からなる地生圏。

表:冥荒地に出現する実存
実存分類名称
冥竜人ガスト
辺境人ピグリン
辺境人マグマキューブ
辺境人ゾンビピグリン
辺境人ストライダー
常界菌赤キノコ
常界菌茶キノコ
異界人異界人

第二項:魂砂峡

魂砂峡は、主に魂砂魂土からなる地生圏。多数の「冥界竜の化石」が露出している。

表:魂砂峡に出現する実存
実存分類名称
冥竜人ガスト
辺境人スケルトン
辺境人ストライダー
常界菌赤キノコ
常界菌茶キノコ
異界人異界人

第三項:玄武峡

玄武峡は、玄武岩御影石赤熱岩溶岩からなる地生圏。過酷な環境のため、創界人の魂に由来する辺境人は棲息しておらず、「辺境人の砦」も存在しない。

表:玄武峡に出現する実存
実存分類名称
冥竜人ガスト
辺境人マグマキューブ
辺境人ストライダー

第四項:クリムゾンの森

クリムゾンの森」は、クリムゾン増殖する地生圏。

表:「クリムゾンの森」に出現する実存
実存分類名称
辺境人ピグリン
辺境人ゾンビピグリン
辺境人ストライダー
辺境人ホグリン
常界菌赤キノコ
常界菌茶キノコ
冥界菌クリムゾン
冥界菌碧キノコ

第五項:ティールの森

ティールの森」は、ティールが増殖する地生圏。

表:「ティールの森」に出現する実存
実存分類名称
辺境人ストライダー
異界人異界人
常界菌赤キノコ
常界菌茶キノコ
冥界菌ティール
冥界菌葵キノコ

第六章:創界の地理

第一節:竜大陸

第一項:概要

DELTA設定の舞台は、創界座標で《-4096, -4096》から《4096, 4096》までの八一九二メジャー四方、冥界座標で《-512, -512》から《512, 512》までの一〇二四メジャー四方である。この範囲を含む常界の一帯を竜大陸という。世界は竜大陸の外縁にもさらに広がっているが、その詳細は明らかでない。

グルンドラカ(Grundraca)は「精霊の亡骸」を意味する古語である。『{創世記}』によれば、グルンドラカは、亡骸の背中から芽生えた魂が栄える大地(Grund)であり、「精霊の現身」(Draca)が君臨していた。やがてヒトが現れ、自らが立つ大地を創界(The Ground)と呼び、「精霊の現身」をタツ(The Drake)や(The Dragon)として崇るようになった。創界人となった彼らは、グルンドラカを竜大陸(The Grundraca)と称するようになる。

竜大陸は、古世紀の「太古の崩壊」と呼ばれる地殻変動によって、大きく地形が変化している。「太古の崩壊」以前の地理は不明な点も多い。また、現在においても、広大な竜大陸の全貌は把握されていない。創界人の探索が及んでいるのは、東海南海に面した、南東の一角に限られている。一般的には、この範囲を指して「竜大陸」ということが多い。

表:竜大陸の地理
領域地域地方地区
大竜原
大豊原大ブルスケッタ小ブルスケッタブルスケッタ
ビスコッティ
リュクス
ガレット
プレッツェル
ティレナ
スコルダリア
ノワール
外ブルスケッタ
大雪原フィヨウメク{U}
{M}
{F}
{C}
{E}
{W}
{J}
ウーゾ
外フィヨウメク
大荒原
大平原

第二項:「太古の崩壊」以前の竜大陸

竜大陸は、気候や植生によって複数の領域に分けられる。「太古の崩壊」以前の竜大陸では、清浄な大竜原を中心に、には豊饒な大豊原西には寒冷な大雪原には荒涼な大荒原には温和な大平原が続いていた。大竜原の中央には霊峰が聳えており、竜の棲処となっていた。しかし、「霊峰の大噴火」によって大竜原は炎に覆われ、棲処と縄張を失った竜は、北の大平原へと去っていった。その後、代わって創界人が大竜原に集い始める。この地に太古文明を築き、太古人を名乗った彼らは、竜が見捨てた大竜原を「太古の大地」というようになる。

地図:「太古の崩壊」以前の竜大陸(創界地上)

一マス:二五六メジャー四方(マス北西が座標開始点)。
】陸地。
】山岳。
】湖。
海洋
】島。
】《スポーン地点》。
】区分線。
】海岸線。

Z|X -4096              0               4096
-4096 ━┓・・・・・・・・・・・┃~◇~┃・・・┃~~~~~~┃・・・
-3840 ~┗┓・・・・・・・・・・┃~~~┃・・・┃~~~~~~┃・・・
-3584 ~~┃・・・大平原・・・・┃~~┏┛・・・┗━┓~┏━━┛・・・
-3328 ┓~┃・・・・・・・・・・┃~~┃・・・/・・┗┓┗━┓・・・・
-3072 ┗━┛・・・・・・・・・・┗━━┛・・/・・・・┗━━┛・・・・
-2816 ・・・・・・・・・・・・・┌────┐・・・・・・・・▢・▢・・
-2560 ・・・・・・・・・・・┌─┘・・・・│・・・・・・・・・・・・▢
-2304 ・・・・・・・・・・・│・・・・・・└┐・・・・・・・・・・・・
-2048 ・・・・┏━┓────│・・・・・・・│・・・・大荒原・・・・・
-1792 ━┓┏┓┃~┃・・・・│・・大竜原・・│・・・・・・・・・・・・
-1536 ~┃┃┗┛~┃・・・・└┐・・・・・・└┐・・・・・┏━━━━━
-1280 ━╋┛~~~┃・・・・・│・・・∧・・・│・・・・┏┛~~~~~
-1024 ━┛~~~┏┛・・・・・└┐・・霊峰・・└┐・・・┃~~~~~┏
 -768 ~┏━━━┛・・・・・・・└┐・・・・・・│┏━┓┃~~~┏━╋
 -512 ━┛・・・・・・・・・・・・└┐・・・・・├┃~┗┛~~~┗━┛
 -256 ・・・・・・・・大雪原・・・┌┘・・・┌─┘┗┓~~東海~~~~
  0 ・・・・・・・・・・・・・・│・★・┌┘・┏━┛~~~~~~~┏
 256 ・・・・・・・・・・・・・・└───┘・・┗━┓~~~~┏━━╋
 512 ・・・・・・・・・・・・・/∧・∧・・・・・∧┗━┓~┏┛・・┃
 768 ・・・・・・・・・┏┓∧/∧∧・∧∧・・・・・・┏┛~┃・・┏┛
 1024 ・・・・・・・・・┗┛/・▢・∧∧∧・・大豊原・┃~┏┛・┏┛~
 1280 ・・・・・・・^^・│・・∧・・・∧・・・・・・┗━┛・・┃~◇
 1536 ・・・・・・・・・・│・・・・・・・・▢・・・・・│・・・┗┓~
 1792 ・・・・・・・・・∧┏━━┓・・・・・・・・・┏━━━┓┏━┛~
 2048 ・・・・・∧・・・∧┃~~┃・・・・・・・・┏┛~~┏┛┃~~~
 2304 ・・・・・・∧∧・・┗┓~┗━┓・・・・・・┃~~~┃┏┛~~~
 2560 ・・・・・・・∧・┏━┛~~~┃・・・・・┏┛~~~┗┛~~~~
 2816 ・・▢・・・・・・┃~~南海~┗━┓┏━━┛~~~~~~┏┓~~
 3072 ・・・・∧∧・・・┗┓~~~~~~┗┛~~~┏━━┓~~┃┃~~
 3328 ┏━━━┓・・・┏━┛~◇~~~~~~◇~~┃▢・┗━━┛┗┓┏
 3584 ┃~~~┗━┓┏┛~~~~~┏━┓~~◇~~┗┓・・・・・┏┛┃
 3840 ┃~~~~~┃┗━┓~~~┏┛・┗━┓~~~~┃・・・・・┃~┃

第三項:「太古の崩壊」以後の竜大陸

古世紀に起きた「太古の崩壊」によって「太古の大地」は崩落し、広大な範囲が陥没した。そこに東海からが流入し、新たに生じた水源が連鎖的に水源を生み、「太古の大地」であった地層は一夜にして水に満たされた。これが央海である。霊峰は央海の島々として残り、央玉島および央珠島と名付けられた。央海を満たした膨大な水は、主に東の大荒原の空気から供給された。このため、大荒原は極端に乾燥し、砂漠荒野が広がる不毛の地と化した。同時に、央海上空では、空気中の水蒸気が急激に失われて気圧が低下し、西の大雪原から空気が流れ込んだ。これにより大雪原の寒冷化が進行し、氷樹が形成された。

地図:「太古の崩壊」以後の竜大陸(創界地上)

一マス:二五六メジャー四方(マス北西が座標開始点)。
】陸地。
】山岳。
】湖。
海洋
】島。
】原点。
】区分線。
】海岸線。

Z|X -4096              0               4096
-4096 ━┓・・・・・・・・・・・┃~◇~┃・・・┃~~~~~~┃・・・
-3840 ~┗┓・・・・・・・・・・┃~~~┃・・・┃~~~~~~┃・・・
-3584 ~~┃・・・大平原・・・・┃~~┏┛・・・┗━┓~┏━━┛・・・
-3328 ┓~┃・・・・・・・・・・┃~~┃・・・/・・┗┓┗━┓・・・・
-3072 ┗━┛・・・・・・・・・・┗━┳┛・・/・・・・┗━━┛・・・・
-2816 ・・・・・・・・・・・・・┏━┻━━┓・・・・・・・・▢・▢・・
-2560 ・・・・・・・・・・・┏━┛~~~~┃・・・・・・・・・・・・▢
-2304 ・・・・・・・・・・・┃~~~◇~~┗┓・・・・・・・・・・・・
-2048 ・・・・┏━┓────┃~~~~~~~┃・・・・大荒原・・・・・
-1792 ━┓┏┓┃~┃・・・・┃~~~央海~~┃・・・・・・・・・・・・
-1536 ~┃┃┗┛~┃・・・・┗┓~~~~~~┗┓・・・・・┏━━━━━
-1280 ━╋┛~~~┃・・・・・┃~~~◇~~~┃・・・・┏┛~~~~~
-1024 ━┛~~~┏┛・・・・・┗┓~~央玉島~┗┓・・・┃~~~~~┏
 -768 ~┏━━━┛・・・・・・・┗┓~~~~~~┃┏━┓┃~~~┏━╋
 -512 ━┛・・・・・・・・・・・・┗┓~~~~~┣┫~┗┛~~~┗━┛
 -256 ・・・・・・・・大雪原・・・┏┛~◇~┏━┛┗┓~~東海~~~~
  0 ・・・・・・・・・・・・・・┃~★┃┏┛・┏━┛~~~~~~~┏
 256 ・・・・・・・・・・・・・・┗━━┻┛・・┗━┓~~~~┏━━╋
 512 ・・・・・・・・・・・・・/∧・∧・・・・・∧┗━┓~┏┛・・┃
 768 ・・・・・・・・・┏┓∧/∧∧・∧∧・・・・・・┏┛~┃・・┏┛
 1024 ・・・・・・・・・┗┛/・▢・∧∧∧・・大豊原・┃~┏┛・┏┛~
 1280 ・・・・・・・∧∧・│・・∧・・・∧・・・・・・┗━┛・・┃~◇
 1536 ・・・・・・・・・・│・・・・・・・・▢・・・・・│・・・┗┓~
 1792 ・・・・・・・・・∧┏━━┓・・・・・・・・・┏━━━┓┏━┛~
 2048 ・・・・・∧・・・∧┃~~┃・・・・・・・・┏┛~~┏┛┃~~~
 2304 ・・・・・・∧∧・・┗┓~┗━┓・・・・・・┃~~~┃┏┛~~~
 2560 ・・・・・・・∧・┏━┛~~~┃・・・・・┏┛~~~┗┛~~~~
 2816 ・・▢・・・・・・┃~~南海~┗━┓┏━━┛~~~~~~┏┓~~
 3072 ・・・・∧∧・・・┗┓~~~~~~┗┛~~~┏━━┓~~┃┃~~
 3328 ┏━━━┓・・・┏━┛~◇~~~~~~◇~~┃▢・┗━━┛┗┓┏
 3584 ┃~~~┗━┓┏┛~~~~~┏━┓~~◇~~┗┓・・・・・┏┛┃
 3840 ┃~~~~~┃┗━┓~~~┏┛・┗━┓~~~~┃・・・・・┃~┃

第二節:大竜原・太古の大地・央海

大竜原一帯は、竜大陸の中で最も激烈な地質学的変遷を辿った領域であり、また、創界の歴史の起点となった土地でもある。創界座標では、《0, 0》~《-1024, -2048》~《0, -3072》~《1024, -1024》 を結ぶ四角形の範囲である。

第一項:大竜原

大竜原は、竜大陸の中央に位置する清浄な領域であり、中央には霊峰「ブランドラカ」が聳えていた。ブランドラカ(Brandraca)は「精霊の火」を意味する古語である。大竜原の最深部には岩盤の層がなく、極深層である冥界と地層的に連続していた。そのため、冥界の溶岩が創界の深層にまで達し、竜大陸の地下には巨大な溶岩溜まりが形成された。噴火して地表に現れた溶岩が「精霊の血」と解され、転じて、活火山として隆起した霊峰の名前となる。やがて、「精霊の現身」である竜が霊峰に棲み付き、大竜原を縄張として竜大陸一帯に君臨した。霊峰の火山活動は長らく沈静化しており、竜大陸は安定した状態にあった。しかし、年代不明のある時期に、「霊峰の大噴火」によって大竜原は炎に覆われ、竜は北の大平原へと去っていった。

第二項:太古の大地

太古の大地」は、「霊峰の大噴火」後の大竜原の名称である。噴火によって、大竜原には肥沃な土壌が形成された。隣接領域の創界人は、竜が去ったこの地に入植を始める。彼らは、霊峰の頂に建設した聖殿を中心とする太古文明を築き、大竜原を「太古の大地」と呼んだ。太古文明では、農耕と牧畜が盛んに行われ、人口の増加とともに多様な建築が発展し、聖殿を核とする信仰社会が成立した。「太古の大地」は竜大陸の中心地となり、特に、気候の厳しい大雪原や大荒原からの移住が進んだ。

第三項:太古の崩壊

太古の崩壊」は、太古文明末期に生じた大規模な地殻変動である。「太古の大地」は複数のプレートの隙間に位置するため、最深部の岩盤層がなく、創界と冥界が連続していた。大竜原時代の深層に蓄積されていた冥界の溶岩は、「霊峰の大噴火」によって放出され、溶岩溜まりは空洞となっていた。古世紀末期、各プレートが隙間を埋めようと動いた結果、「太古の大地」の最深部に岩盤層が形成され、創界と冥界は隔絶された。この地殻変動によって、溶岩溜まりであった空洞が崩落し、「太古の大地」は陥没した。このとき形成された巨大なカルデラは、東海から流入した水による連鎖的な水源生成によって、一夜にして水に満たされた。この一連の現象を「太古の崩壊」という。「太古の大地」のプレートが沈み込んだのは、南の大豊原側とする南沈説と、西の大雪原側とする西沈説がある。

第四項:央海

央海は、「太古の崩壊」によって「太古の大地」であった領域に形成された内海である。創界人は、太古文明が海底に消えたことを記憶し、畏れている。そのため歴史を通じて航海術に関心が低く、帆船は沿岸部を航行する程度で、央海の探索は進んでいない。特に、央海北岸の存在を知らず、央海が竜大陸の内海であることを認識していない。央海の水の塩濃度は低く、沿岸部では農業用水として利用されている。

第五項:央玉島と央珠島

央玉島央珠島は、「太古の崩壊」後、霊峰の頂が央海の島として残ったものである。聖殿がある本島を央玉島、その北の小島を央珠島という。両島の地生圏は「キノコの森」であり、が出現しない絶対安全な地である。このことは、大竜原が清浄な領域とされ、霊峰に聖殿が建築された理由を説明する。

第三節:大豊原

大豊原は、竜大陸の南側に位置する豊穣な領域で、東海と南海に面する。「太古の崩壊」以降、大豊原北部の大ブルスケッタは、創界文明の中心地域となった。大豊原南部の未開地域は外ブルスケッタと呼ばれる。

地図:大豊原北部(創界地上)

一マス:六十四メジャー四方(マス北西が座標開始点)。
】陸地。
】山岳。
海洋河川、湖。
】島。
】原点。
】区分線。
】海岸線。

Z|X -1024              0               1024              2048
-512 ・・・・・・・・・・・・・┃~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~┃・・・・・・┏━━━┓・・・・
-448 ・・・・・・・・・・・・・┃~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~┏┛~┐大荒原・┃~~~┗┓・・・
-384 ・・・・・・・・・・・~・┗┓~~~~~~┏┓~~~~央海~~~~~┏┛・・└┐・・・┃~~~~┗━━━
-320 ・・・・・・・・・・・・・・┃~~~~~┏┛┗┓~~~~~~~~┏━┛・・・・└┐・・┃~~┏┓~~~~
-256 ・・・・・・・・・・・・・・┃~~~~┏┛・・┃~~~~~~~~┃・・・・・・・└──┗━━┛┃~~~~
-192 ・・・・・・・・・・・・・・┗━┓~~ノワール┃~~~~~~~┏┛・・・・・・・・・・・・・・┗━┓~~
-128 ・・大雪原・・・・・・・・┏━━┛~~┗┓・┏┛~~~~~┏━┛・・・・・・・・・・~┏━━━┓・┗┓~
 -64 ・・・・・・・・・・・・┏┛~~~~~~┗┓┃~~~~~┏┛・└┐・・・・・・・・┏━┛~~~┗┓┏┛~
  0 ・・・・・・・・・・∧・┃~~~★~~~~┃┃~~~~┏┛・・・│・・・・・┏━━┛~~~~~~┗┛~┏
 64 ・・・・・・・・・・∧∧┃~~~~~~~~┃┃~~┏━┛・・・・└┐・・・┏┛~~~~~~~~~~~~┃
 128 ・・・・・・・・・・∧∧┃~~~~~~~~┗┛~┏┛・~・・・・・│・・┏┛~~~~~┏┓~~東海~~┗
 192 ・・・・・・・・∧∧∧・┗┓~~~~~~~~~~┃・・・~┌─┐・│・・┃~~~~~~┃┗┓~~~~~~
 256 ・・・・・・・・∧∧∧┏━┛~~~~┏┓~┏━━┛・・・┌┘~└─┘・・┗┓~~~~┏┛・┃~~~~~~
 320 ・・∧∧∧・・・・│・┃~~~~~┏┛┗━┛・ティレナ・├┐~~~・・・・┃~~┏━┛・・┃~~~◇~~
 384 ・・∧・∧・・・・│・┃~┏━━━┛・・・│・・・・・┌┘│~~・・・・・┃~┏┛・∧・・┃~┏┓~~~
 448 ・・・∧∧・・・・│・┗━┛・・・・∧・・└─┐・・・│・└┐・・~~~・┗━┛・∧∧・・┗━┛┗━━━
 512 ・・・・・・・・・│・小ブルスケッタ∧・・・・└───┘・・├────┐・┌┘・・・・・・・・・・・・・
 576 ・・・・・・・・∧∧・・・西部・・・∧∧・・・・・・・~・・│・・・・│┌┘・・・・・∧・・・・・・・・
 640 ・・・・・・┌∧∧∧∧────∧∧∧∧∧・・・・・・・・・・│・・・・├┘・・・・・∧∧・・・・・・・・
 704 ・∧∧・・・│・∧・・・・・・∧∧∧∧∧∧・・・・・・・・・│崇禍原・│・ガレット・∧∧・・・・・・・┏
 768 ・・∧・・┌┘・・・・∧∧∧・∧∧∧∧∧・・・・・・・・・・│・・・・│・・・・・・・∧・・・・・・・┃
 832 ∧∧・・・│・・・・∧∧∧∧・・・・∧∧∧∧・小ブルスケッタ│・~・┌┘・・・~・・・・・・・・・・・┃
 896 ∧∧・・・│・・・・∧・・・・・∧∧・∧∧∧・・・東部・・・│~~・│・・・・~・・・・・・・・・・・┃
 960 ・・・・・∧∧・・リュクス・・∧∧∧・∧∧∧・・・・・・・・│・・・│・・・・・・・・・∧・・・・・┏┛
1024 ・・・・~∧・・・・・・・・∧∧∧∧・・∧∧・・・・・・・・│・・・│・・~・・・・・・・・・・・┏┛~
1088 ・・∧∧~~∧・・・・∧∧∧∧∧∧∧・・∧∧∧∧・・・・・・│・・・├─┐・・・・・・・・・・・┏┛~~
1152 ・・∧・~・∧∧・・・∧∧∧∧∧・∧∧・∧・・∧・・・・・┌┴───┤・└───────────┃~┏┓
1216 ~・∧・・∧∧∧∧・・・∧∧∧∧∧∧・・∧・・∧・・・・・│~~~・└┐・・・・・・~・・・・・┗━╋┛
1280 ~・∧∧∧∧∧∧・・・・・・・・・・・∧∧∧∧∧──┐・┌┘・・・~~│・・・・~~~~・・・・・・┗┓
1344 ~~・・・∧∧∧─────────┬─∧∧∧・・・・│・│・・・・~~│・~・・~・・・・・・・・・・┗
1408 ・・・・・・・・・・・・・・・・┌┘・・・・・・・・└┬┘・~・・・~└┐・・・~・・・・・・・・┌─┐
1472 ∧・・・・・・∧外ブルスケッタ┌┘・・・・・・・・・・│・~~~~・・・└┐・・スコルダリア・・・│~└
1536 ・・・・・・・∧・・・・・・・│・・プレッツェル・・・│~~~~~・・・・└──────┐・・・┌┘~~
1600 ・・・・・・・・・・・・・・・│・・・・・・・・・・┌┘・~~~~・・・・・~・・・・・└───┘・・・
1664 ・・・・・・・・・・・・・・・└─┐・・・・・・・┌┘・・・~・・・~・・・~・・・外ブルスケッタ・・・
1728 ・・・・・・・・・・・・・・・・・└───────┘・・・・・・~~~・・・・・・・・・・・・・・・・・

第一項:大ブルスケッタ

大ブルスケッタは、創界文明が及ぶ大豊原北部の地域である。小ブルスケッタリュクスガレットプレッツェルティレナスコルダリアノワールザバイオーネの八地方からなる。

第二項:小ブルスケッタ

小ブルスケッタは、大ブルスケッタの中核地方である。西部は、北面の央海と南面の山岳に囲まれた天然の要害であり、古代文明で最初の民集堂が置かれた。東部は豊かな農耕地帯であり、大ブルスケッタだけでなく、創界全体の食料供給を支えた。

ブルスケッタ
ビスコッティ

ビスコッティは、

ビスコッティ山は、小ブルスケッタ西部の北西にある山岳である。小ブルスケッタと、大雪原のウーゾ地方の境界として機能している。北東麓には「スズランの家」がある。

ビスコッティ隧道は、

ビスコッティ坑道は、

ブルスケッタにある地名
  • バクラヴァ(Baklava)
  • ビスコッティ(Biscotti)
  • ブラウニー(Brownie)
  • ババ(Baba)
  • ブリオッシュ(Brioche)

第三項:リュクス

リュクスは、小ブルスケッタの南に位置する地方である。高い山岳に周囲を囲まれ、中央部にも高山が屹立する。可住面積は少ないが、古代文明では三つの院が置かれ、ブルスケッタ王国では政治の中枢として機能した。西側の山には「辺境伯の滲出」で穿たれた、最深層にまで続く「大穴」が口を開けている。東側の山脈は、リュクスと小ブルスケッタ東部の穀倉地帯を分かつ険しい絶壁となっている。山岳によって護られたリュクスは、「辺境伯の蹂躙」による被害が少なく、古代文明の雰囲気が色濃く残る地方である。

第四項:ガレット

ガレットは、西部のサバンナと、東部の深い密林からなる。同盟戦争では、同盟軍の最前線となった。北はわずかにティレナと連絡し、南にスコルダリア、西にザバイオーネと接する。北と東は東海に面している。

第五項:プレッツェル

プレッツェルは、平原を主とする温暖な地方である。北はリュクスとブルスケッタに接し、その他の境界は外ブルスケッタと面している。

第六項:ティレナ

ティレナは、「ダークオークの森」と「ペールオークの森」に覆われた地方である。北は央海を挟んで、ノワールと近い。南はガレットとザバイオーネ、西はブルスケッタに接する。「ペールオークの森」は「朧の森」「死者の森」ともされ、近付く者はいない。

第七項:スコルダリア

スコルダリアは、サクラヒマワリ、および各種のが自生する華やかな地方である。北はガレット、西はザバイオーネに接し、南には外ブルスケッタ、東には未開の地が広がる。

スコルダリアにある地名
  • セスティエール(Sestiere)
  • スフォリアテッラ(Sfogliatella)
  • スフレグラッセ(Soufflé Glacé)

第八項:ノワール

ノワールは、「太古の崩壊」で海没しきらなかった、央海南岸の低高度の地方である。西に大雪原と面し、ギルド連合ギルディアン連絡体との往来がある。央海を挟んで、南にブルスケッタとティレナに接する。

海晶島(ノワール環礁)

海晶島は、第一海底聖院のプリズマリン化が海上にまで及んで形成された陸地である。ノワール環礁とも呼ばれる。

第九項:ザバイオーネと崇禍原

ザバイオーネは、北にティレナ、東にガレット、南に外ブルスケッタ、西に小ブルスケッタ東部に接する。後に同盟戦争の最終決戦場となり、討伐された辺境伯によって汚染され、「汚れた辺境伯領」を意味する崇禍原と呼ばれるようになった。

第十項:聖嶺

聖嶺は、ブルスケッタとリュクスにまたがる険しい山岳地帯で、聖教団の本拠地である。

第十一項:外ブルスケッタ

外ブルスケッタは、創界文明が及ばない大豊原南部の地域である。

:大穴 (The Great Hole)

冥界から創界に滲出した辺境伯が、地下の深層文明を壊滅させた後、地上に侵攻するために開けた大穴。{辺境伯は、深層都市《-664, 1256》中心部のポータルを改造した創冥門から辺境伯が滲出してきた。冥界の地下《-83, 157》には、この深層都市の創冥門に対応する大型の創冥門がある。}

第四節:大雪原

大雪原は、竜大陸の西側に位置する寒冷な領域であり、ギルド連合およびギルディアン連絡体の勢力圏である。ほぼ全域が寒帯の地生圏で、雪原寒帯タイガに覆われている。

第一項:フィヨウメク

フィヨウメク(Fjowumec)は、創界文明が及ぶ大雪原東部の地域である。{U}・{M}・{F}・{C}・{W}・{E}・{F}・ウーゾの八地方からなる。

第二項:{U}

ギルド連合およびギルディアン連絡体の本部がある地方。

太古の台地

太古の台地」は、大雪原のプレートが褶曲して形成された台地である。西沈説の支持者は、「太古の崩壊」によって「太古の大地」のプレートが大雪原側に沈み込んだ証拠であると主張している。

第三項:{M}

坑士の街がある地方。

第四項:{F}

炉匠の街がある地方。

第五項:{C}

貨商の街がある地方。

第六項:{E}

司書の街がある地方。

第七項:{W}

薬師の街がある地方。

第八項:{J}

門吏(獄吏)の街がある地方。

第九項:ウーゾ

ウーゾは、前世紀以降の創界の気温の上昇に伴い、大雪原の央海沿岸部のが解けて形成された、冷帯温帯の地生圏を含む地方である。

オズボーン

オズボーンは、ウーゾ地方南部の地区である。オズボーン丘陵がある。

ウーゾ地方の地名
  • ウーゾ(Ouzo)
  • オルヴィエート(Orvieto)
  • オーバン(Orban)
  • オズボーン(Osborne)
大雪原の地名
  • フランジェリコ(Frangelico)
  • シャルトリューズ(Chartreuse)

第十項:外フィヨウメク

外フィヨウメクは、創界文明が及ばない大雪原の地域である。

第五節:大荒原

大荒原は、竜大陸の東側に位置する荒涼な領域であり、アトレド共和国が建国された地である。南部は東海に面している。アトレド・{D}・{H}・{I}・{K}・{R}・{V}・{Y}の八地方からなる。

第一項:アトレド

第二項:{D}

第三項:{H}

第四項:{I}

第五項:{K}

第六項:{R}

第七項:{V}

第八項:{Y}

第六節:大平原

大平原は、竜大陸の北側に位置する温和な領域であり、「太古の崩壊」後は、創界竜の棲息地となっている。

第七節:東海と南海

第一項:東海

東海は、大豊原の東、大荒原の南の海である。複数の水路で央海と接続している。

第二項:南海

南海は、大豊原の南の海である。大豊原南部の外ブルスケッタと接しており、北部の大ブルスケッタとは面していないため、詳細は不明である。

第七章:冥界の地理

第一節:概要

竜大陸極深層に相当する冥界には、帝国領辺境伯領辺境が同心円状に広がっている。この地理関係は、あくまで帝国側からの視点であり、冥界を俯瞰すると、帝国領や辺境伯領は、果てなき辺境の中にある狭小な領域に過ぎない。

冥界の地名の頭文字はX。

地図:竜大陸の極深層(冥界)

一マス:三十二メジャー四方(マス北西が座標開始点)。
冥荒地
魂砂峡
玄武峡
クリムゾンの森
ティールの森
】原点。
黒白の聖殿
冥竜人の要塞辺境伯の要塞
辺境人の砦 =辺境伯の砦
崩れた冥魂扉
】区分線。

Z|X -512   -384   -256   -128   0   128   256   384   512
-512 ~~~~++++・・・~~~~~~~~~^^^・・・・・・・・・
-480 ~~~~~+++・・~~~~~~~~~~~^・・・・・・・・・・
-448 ~~~~~~~~◆~~~~~~~~~~~~^・・・・・・・・・・
-416 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~^^・・・・・・・・・・
-384 ~~~~~~++++~~~~~┏━┓^^^^^・・▼・・・・・・
-352 ・・・~++++++++・・┏┛・┃^・・・・・・・・・・・・・
-320 ・・・+++++++++・┏┛・・┗┓・・・・・・・・・・・・・
-288 ・・+++++++▢+・┏┛・帝国・┃・*****・・・・・・+
-256 ・・+++++++++・┃・・・・*┗┓**▢****・・・++
-224 ・・+++++++++・┃・・・***┃*******・・+++
-192 ・・+++++++++・┗┓・・***┗┓******・++++
-160 ~+++++++++++・┃・・****┃******+++++
-128 ~~+++++++++++┗┓・*●**┃******+++++
 -96 ~~~++++++++++・┃・+**┏┛*****++++++
 -64 ~~~~++++++++・・┗┓++┏┛*****+++++++
 -32 ~~~~~++++++・・・・┃・┏┛******+++++++
  0 ~~~~~~~~~~~~・・・┗★┛・・・****+++++++
 32 ~~~~~~~~~~~~・・・・・・・・・+++++++++・・
 64 ~~~~~~~~~~~~^^^・・・・++++++++++・・・
 96 ~~~~~~~~~~~~^^^・・・・++++++++++・・・
 128 ~~~~~~~~~~~~^^・・・・・+++▢++++++・・・
 160 ~~~▢~~~~~~~~・・・・・・・・・・▼+++++・・・・
 192 ~~~~~~~~~~~・・・・・・・・・・・・・++++・・▢・
 224 ~~~~~~~~~~~・・・・****・・・・・・・・・・・・^
 256 ~~~~~~~~~~・・・・******・・・・・・・・・^^^
 288 ・~~~~~~~~・・・・********・・・・・・^^^^^
 320 ・・・~~◆~~・・・・・*******・・・・・^^^^^^^
 352 ・・・・・・・・・・・・********・・^^^^^^^^^^
 384 ・・・・・・・・・・・・*******・・^^^^^^^^^^^
 416 ・・・・・・・・・・・・・*****・・^^^^^^^^^^^^
 448 ・・・・・・・・・・・・・・**・▢・^^^^^^^^^^^^^
 480 *・・・・・・・・・・・・・・・・・^^^^^^^^^^^^^^

第二節:帝国領

黒白の聖殿」を中心に成立した第一帝国は、創界大竜原=「太古の大地」=央海に相当する冥界の一帯を帝国領とした。冥界座標では、《0, 0》~《-128, -256》~《0, -384》~《128, -128》を結ぶ長方形の範囲となる。

第三節:辺境伯領

第四節:辺境

第八章:通史

第一節:概要

三界の歴史は、竜世紀古世紀旧世紀前世紀現世紀に区分される。

竜世紀】三界の創世~悠竜時代~太古文明の発祥まで。
古世紀】太古文明の発展~太古の崩壊~第一帝国・深層文明・古代文明の成立~「辺境伯の進軍」まで。
旧世紀】同盟戦争~ブルスケッタ王国の成立~黄金時代まで。
前世紀】百年戦争・絢金時代と大厄災。
現世紀】現在。

第二節:竜世紀

神話の時代。三界の創世から、文明の勃興まで。地質学的な調査、化石の発掘、古文書の解読などによって、竜世紀の歴史は次第に解明されつつある。しかし、多くの部分がいまだ謎に包まれ、想像の域を出ない。

第一項:三界の創世

三界の歴史は、精霊ので幕を開ける。精霊のと死を区別するために時間が始まり、精霊の生きる位相異界となった。精霊が死んだ位相では、その巨大な亡骸が常界となり、背中からはが芽吹いて創界に、臓腑の穴は冥界となった。創界では、大きな魂が「精霊の現身」に、小さな魂は草や虫となった。冥界では、精霊の卵がを生み、が生えた。

やがて虫からが、獣から人が現れた。創界人は、精霊の亡骸を竜大陸、現身をと呼んだ。竜は、竜大陸の大竜原を縄張に、大竜原に聳える霊峰を棲処とし、長く栄えた。竜大陸には岩盤がなく、冥界の溶岩深層に溜まっていたが、ついに霊峰から噴出し、竜は四散した。大平原に去った竜は創界竜に、海に渡った竜は創海竜に、火口から冥界に潜った竜は冥界竜に、そして死竜の魂は異界に至って異界竜となった。一方、大噴火で冥界から運ばれた菌が霊峰に生着した。

竜は「魂の焔」で実存の魂を滅却し、三界の情報量を調節していたが、その均衡は失われていった。創海竜は被食者を喰らい尽くして絶滅した。冥界竜もほぼ全て渇死し、その魂は冥竜人となった。創界竜のみでは魂の滅却が足りず、創界の「魂の密度」は高まり続けた。創界人の魂は地に潜り、岩盤を越えて冥界で辺境人となるか、最深層穢響として堆積し、と化して地上に湧くようになった。

第二項:悠竜時代と太古の遊人

創界竜の「竜の焔」が穿った創異円を通じて、創界人の魂の一部は異界に転相されるようになった。やがて創異円から異界人が現れ、「魂の憩」を求めて集まった創界人とともに、地下の創異円を禁殿で覆い、これを「魂の安処」とした。創界人は禁殿の地上に村を作り、三界語が生まれ、竜と魂の信仰が始まった。この悠竜時代の末期までに、創界人の宗教観が定まった。

後に「太古の遊人」と呼ばれる創界人が、創異円の秘密を解明すべく旅立った。彼は、竜が見捨てた大竜原から冥界に潜り、枯屍竜を屠って飛異魂を創造した。さらに、霊峰に据えた飛異魂の力で異界に進出し、異界竜を退けて竜卵竜翼を創界に持ち帰った。以降、竜卵の奪還を目的に、異界人が創界に介入するようになった。

魂を異界に転相する飛異魂は、新たな「魂の安処」となり、竜大陸各地の創界人が大竜原に移住した。村に残った人々は悠民として古来の伝統を守った。「太古の遊人」は大竜原の民を指導し、創界語を定め、飛異魂を聖座として祀る聖殿の建設を指揮した。太古文明が興り、太古人は大竜原を「太古の大地」と称した。「太古の遊人」は「最初の聖座」として太古文明を統治したが、「最初の聖殿」が落成した朝、竜卵を抱えて霊峰の頂から竜翼で彼方へと飛び去った。

第三節:古世紀

遺聞の時代。古世紀は、文書記録のない先史時代と定義されるが、一部の出来事は、ギルド連合の{禁書図書館}所蔵の書物に記録されている。古世紀の年代は、「旧世紀元年の〇年前」を意味する「古世紀〇年」として表記される。

第一項:太古文明・太古の崩壊・央玉の残光

霊峰の聖殿に祀られた聖座によって、太古人は「魂の憩」を得た。「魂の密度」は低下し、創界竜は姿を消した。聖殿は定期的に新築され、落成の都度、統治者が「開座の儀」を執り行った。一連の大行事は太古文明の発展を加速した。坑道は極深層にまで達し、冥界素材が採掘された。「太古の大地」には、農耕と牧畜を営む回廊集落が広がり、その中心には、還座を祀る聖院が建設された。

太古文明は彩金時代と呼ばれる絶頂期を迎えた。しかし、その白眉となる「純白の聖殿」の「開座の儀」の夜、地殻変動によって「太古の大地」は崩落し、央海と化した。最深部には岩盤層が形成され、創界と冥界は隔絶された。聖殿は開座されず、「太古の安処」は失われた。この一連の事象を「太古の崩壊」という。

霊峰の頂は央海上に残り、央玉島となった。崩壊を免れた「純白の聖殿」の中で生き延びた数人は、後に「央玉の残光」と呼ばれた。大多数の太古人は落命し、彼らの魂は、憩を求めて冥界への旅路を辿るか、憩を待って未開座の聖座に取り憑いた。

第二項:第一帝国の成立(冥界)

「最後の聖座」となった統治者とその同胞の魂は、冥界辺縁に到達した。憩を求める旅路の途上、彼らの魂は次々に躯と化し、辺境人へと変貌した。窮した一行は、「冥界の安処」となる「黒白の聖殿」を築いた。聖座たる飛異魂は再現できず、還座で代用した。還座によってを得た「最後の聖座」は、皇帝として第一帝国の開座を宣した。そのとき、辺境で「最後の冥界竜」が息絶えた。竜魂は聖殿に飛来し、還座で生を得て、初の帝国人となった。皇帝は喜び、この竜姫皇女として迎えた。続いて、太古人の同胞の魂も帝国人へと転生した。これ以降、創界人の魂は第一帝国を目指すようになった。一方、冥竜人は「冥竜人の要塞」を、辺境人は「辺境人の砦」を築いて第一帝国に対抗した。

第三項:深層文明の発展(創界深層)

「太古の崩壊」を生き延びた太古人は、太古文明の南限である大豊原小ブルスケッタ西部に集結した。彼らの多くは、再興を期して共同体を構築し、古代文明の礎を築いた。一部の者は、海底に沈んだ同胞の探索を志し、「太古の坑道」を下降して深層に向かった。これが深層文明の始まりとされる。

深層人の調査は最深層の岩盤に遮られたが、彼らは拠点を建設しつつ、探索範囲を南へと拡大していった。各拠点は深層都市として整備され、独自の技術が発展した。掘削と動力の技術は深層空間を拡張し、資本技術は古代文明との交易を支えた。瞠目すべきは操魂術の確立であった。深層文明の最盛期である黒金時代には、創冥門の開発に成功し、岩盤を越えて冥界との往来が可能となった。

冥界の大規模な探索にも関わらず、太古文明と同胞の痕跡は発見されなかった。深層人の有志は、そもそもの南進が誤りであったと考え、深層探索を西へと転換した。地層の背斜に沿って進んだ彼らは、大雪原の高台である「太古の台地」に辿り着いた。深層人は、この地に表層都市を築いて探査を続けたが、太古文明の名残は確認できず、やがて表層都市を放棄し、冥界の探索に戻った。

第四項:古代文明の発展(創界地上)

小ブルスケッタ西部の民主共同体は、民集堂を中心とした古代文明として発展していった。豊饒な森林域である小ブルスケッタ東部は、大農園地帯として開墾され、潤沢な食料を供給した。開拓はさらに進み、大ブルスケッタ各地の政庁であった民集堂は、個別の機能に特化した院に分化し、古代十二院の体制が整えられた。

深層文明との交易は、古代文明に鉱貨という資本をもたらし、技術交流は科学の発展を促した。古代人は、民主主義・資本経済・科学技術を重要な社会理念と位置付け、これを象徴する白金三柱を建造した。古代文明の全盛期である白金時代には、後世にまで引き継がれる社会基盤が構築された。

第五項:辺境伯の進軍

央玉島で「最後の太古人」が息絶えた。彼の魂は、聖座に憑依していた幾千幾万の魂と一体化し、冥界の旅路を辿ったが、第一帝国を目前に辺境人へと堕した。ほどなく彼は、圧倒的な武力で、辺境の冥竜人と辺境人を従え始めた。これを見た皇帝は、彼を辺境伯に任じ、辺境の平定を命じた。辺境伯軍は、第一帝国の周囲に辺境伯領を打ち立て、力を蓄えた後、反旗を翻して皇帝を滅却した(辺境伯の叛乱)。皇女は、「皇女の騎士」の導きで央玉島に避難し、「純白の聖殿」を第二帝国として開座した(皇女の光臨)。

辺境伯は、第一帝国地下の創冥門から第八深層都市に滲出し、深層文明を破壊し尽くした後、第一深層都市から地上に侵攻した(辺境伯の滲出)。深層人は深層都市を放棄し、古代文明の援助を恃んで地表へと脱出した。

小ブルスケッタ西部に現れた辺境伯は、一昼夜のうちに執法院を破壊し、白金三柱を粉砕した(辺境伯の蹂躙)。救援要請のため深層都市に向かっていた「執法院長の息子」は、逃亡中の深層人と邂逅し、創界の危機的状況を認識した。彼は「古代の客人」として深層人に迎えられ、以後の行動を共にした。

第四節:旧世紀

伝説の時代。旧世紀元年は、歴史記録の開始年と定義されるが、実際には、ギルド連合の結成年である。したがって旧世紀は、歴史時代としては異様なことに、「辺境伯の蹂躙」という混乱の中から始まる。

第一項:ギルド連合・同盟

  • 深層人たちが大雪原の表層都市へと逃避行を継続。
  • 表層都市に到達、深層文明の炎を継承する「残り火の子ら」を自称。
  • 表層都市(後のギルド本部)で「残り火の子ら」がギルド連合を結成(旧世紀元年)。

第二項:同盟戦争

  • 皇女・古代文明・ギルド連合が対辺境伯同盟を締結。
  • 巫女ギルド・咒者ギルドは同盟に反対し、ギルド連合を離脱。
  • 同盟軍と辺境伯軍との戦いが続く。
辺境伯の討伐 (The Defeat of The Margrave)
  • 同盟軍と辺境伯軍の激烈な最終決戦。
  • 辺境伯は戦将の部隊が辺境伯を討伐。
  • 崇禍原の形成。
  • 同盟戦争の英雄(円卓の英雄)が古代文明各地に諸侯として封じられ、ブルスケッタ王国が成立。
辺境伯の封印 (The Sealing of The Margrave)
  • 辺境伯の魂が憩を求めて第二帝国へ。
  • 第二帝国で皇女が辺境伯を封印。
  • 皇女は行方不明(隠れた皇女)。第二帝国は沈黙。
  • 一連の真相を知るのは「皇女の騎士」のみ。

第三項:ブルスケッタ王国・ギルディアン連絡体・アトレド共和国

  • ブルスケッタ王国の成立
  • ギルド連合がギルディアン連絡体に発展
  • アトレド共和国の建国
  • 復魂宗の成立
  • 聖教団の成立

第四項:聖教団・復魂宗・匪民

  • 女神信仰、皇女再臨、第三帝国の創建を目的とし、王国各地で布教活動。
  • 辺境伯の復活を目論む復魂宗が聖教団を許すはずもなく、王国に介入。
  • 王国諸侯に食い込んでいたギルディアン連絡体も、復魂宗と衝突することに。両者は同盟戦争時から対立していた。
  • 辺境伯が討伐・封印され、辺境伯の鎮魂・復活を目的とする復魂宗が成立。
  • 崇禍原を本拠に、社殿・寺院の建立が開始。

第五項:黄金時代

  • 創界文明の成熟期。
  • 創界人が同盟戦争からの復興に注力した活気溢れる時代。
  • 大ブルスケッタの七諸侯の領地で独自の文化・建築が発達。
  • 皇女は、聖女 (The Saintess)・天使 (The Angel)・女神・竜姫 (The Dragoness) として神格化。
  • 「皇女の騎士」の活躍は、守護神 (The Guardian) の物語として伝承。
  • 各地で同盟戦争での勝利を称える建築や、皇女(聖女・天使)、皇女の騎士(守護神)、円卓の英雄などの像が建立。
  • 同盟戦争の伝説や伝承は、人口に膾炙する中で次第にその内容が多彩に変容していく。

第五節:前世紀

歴史の時代。

第一項:百年戦争と絢金時代

  • 創界文明の爛熟と勢力間の戦乱の時代。
  • 共和国を除く全ての勢力の利害が対立した結果、武力を有する諸侯間が相争う戦乱の時代に。
  • 諸侯は代替わりをしつつ合従連衡を繰り返し、ギルディアン連絡体・聖教団・復魂宗も巻き込み・巻き込まれ、百年ともいわれる戦争状態が続く。

第二項:大厄災 (The Great Catastrophes)

  • 戦乱に倦み疲れた創界人を襲った天災の連続。
  • 火山、津波、地震、気候変動、疫病、隕石(クレーター)などあらゆる自然災害を含む。
  • モンスターの出現など超常現象の記録や伝承もあるが、大混乱のため真偽が疑わしいものも多い。
  • これらには異界の影響・関与があったとも考えられている。
  • 百年戦争で疲弊し続けていた王国に大厄災がとどめを刺し、再建不能に近いダメージを受ける。
  • 古代文明・王国に伝わる記録などもほとんどが散逸。
  • その結果、現世紀に伝わる歴史や記録はギルド連合が大元となるが、正確とは限らず、ギルド連合の利益となるよう改竄されたものが意図的に流布されている場合もある。

第六節:現世紀

現在。

第七節:文明系

悠竜時代に始まった創界人の文明は、「太古の崩壊」以降、深層系古代系の二つの文明系に大きく別れる。さらに、太古文明・第一帝国・第二帝国の系譜を第三の文明系とし、太古系や帝国系と称することもある。ギルド連合や同盟は、歴史の混乱期に現れた一時的な勢力であり、文明とはされない。また、各地に散在している悠民も、一つの文明とは見なされない。

フロー:文明系
悠竜時代┬────────────────悠民
    └太古文明┬第一帝国─第二帝国─(沈黙)
         ├深層文明─ギルド連合┬ギルディアン連絡体
         │          └復魂宗
         └古代文明─同盟───┬ブルスケッタ王国
                    └聖教団   
表:古代系と深層系
深層系古代系
末裔深層文明ギルディアン連絡体復魂宗古代文明ブルスケッタ王国聖教団
魂観操作可能操作不能
死生観死後も生前同様に生きる死後の運命には抗えない
世界観空間的時間的
言語冥界語創界語
神聖数
美意識直線・方形・立方曲線・円・球
建築偶数ベース奇数ベース
性向現実的・合理的・技術的理想的・情念的・精神的

第九章:列伝

第十章:篇志

第一節:竜と「魂の密度」

表:竜と「魂の密度」

【無】魂が存在しない。
【低】竜が無視する密度。魂の滅却は不要。
【中】竜が活動する密度。魂の滅却で密度が低下。
【高】躯が発生する密度。魂の滅却が不足。

密度(創界)出来事密度(異界)
無→低 竜の誕生。獣の誕生。
低→中 ヒトの誕生と繁栄。竜が活動開始。
中→高 霊峰の大噴火。竜の激減。穢深層の形成。躯の発生。
高→中 創界竜の分化。魂の滅却の強化。創異円の生成。 無→低
異界人・異界竜の誕生。 低→中
中→低 創異円の増加。悠竜時代。
「太古の遊人」が飛異魂を設置、異界竜を討伐。 中→高
{異界人による異界竜の復活? 菌に対抗するため?} 高→中
低→中 「太古の崩壊」、飛異魂の停止。黒金・白金時代。
中→低 第二帝国の開座、辺境伯の進軍。
低→中 辺境伯の封印、第二帝国の沈黙。黄金時代。
中→高 絢金時代。汚れの時代。{なぜ竜が出現しないのか?}
高→? 大災厄。{竜の出現?} 現世紀へ。

第三部:過去の勢力

第十一章:悠竜時代

第一節:概要

三界創世から太古文明発祥までの永い期間は、全て竜世紀に区分されるが、これは歴史時代というよりも、地質学的な年代に相応しい。悠竜時代は、「創界人出現以降の竜世紀」と定義され、それ以前はもっぱらの時代であったとされる。しかし、竜や人類が誕生した正確な時期は不明であり、竜世紀と悠竜時代の区別は曖昧である。

悠竜時代の大きな特徴は、創界人と、竜や異界人との関連が、化石や遺構から証明されている点にある。後世の歴史においても、竜や異界人の影は常に垣間見えるが、明確な資料は残っておらず、伝承や噂話の中の存在であると信じる者も多い。悠竜時代末期における「太古の遊人」の活躍が、彼我の交錯を絶ち、創界人を歴史の主役に押し上げたためである。

第二節:竜

第一項:生物としての竜

は、三界の祖である精霊の大きなから生じたとされるである。生物名は「タツ」で、「辰」とも表記される。古語では、「精霊の現身」を意味する「ドラカ」の名で呼ばれた。

竜の巨体は、莫大な魂を懐くとともに、強靭な四肢と翼を有し、常界のあらゆる環境に耐え、溶岩を泳ぎ、大空を飛ぶ。竜は天敵を持たず、極めて長寿だが、あくまで動物であり、卵によって繁殖し、飢えや渇きでに至る。竜はまた、創界の「魂の気配」を「魂の密度」として感知する。創界の「魂の密度」が過剰に高まると、竜は、体内の魂を燃焼させた「魂の焔」を吐き、実存を燬いて「魂の歿」へと導く。竜のこの行動によって、三界の情報量は一定に保たれ、宇宙の安定が維持される。

竜は竜大陸の全域に棲息していたが、やがて、大陸中央の大竜原を繁殖地とし、特に霊峰を産卵地とするようになった。しかしその後、「霊峰の大噴火」によって大竜原の生育環境が失われ、竜の集団は大陸各地に離散して分化し、原種の直系は途絶えた。

第二項:偶像としての龍

魂を滅却する竜は、絶対的な終末をもたらす存在として創界人に畏怖された。信仰対象としての竜は「龍」と呼ばれた。

第三節:創界竜と創海竜

第一項:創界竜と創異円

創界竜は、現在も創界に棲息している竜種である。単に「竜」というときは、創界竜を指すことが多い。創界竜は、「霊峰の大噴火」後に大竜原から大平原へと去った竜の後裔で、原種の形質をほぼ継承している。

原種と同様に、創界竜も実存を「魂の歿」へと導いていたが、「霊峰の大噴火」で激減した個体数では、全ての魂を滅却することはできなかった。その結果、創界の「魂の密度」は高まり続け、常界にはが出現し始めた。閾値以上の「魂の密度」に常時曝露された創界竜は、この環境に適応するのではなく、原状回復のために「魂の焔」を強化し、実存の滅却を大規模化する方向に進化した。

創界竜が吐く絶界の「魂の焔」は、その格別の威力から「竜の焔」と呼ばれる。「竜の焔」は稀に位相をも穿ち、創界と異界の裂け目である創異円を生成した。創異円を通過した魂は異界に転相されるため、創界竜が創異円を生成するたびに、創界の「魂の密度」は持続的に低下していった。創異円の数が八つに達し、魂の発生と転相が均衡して以降、創界の「魂の密度」は低位で安定し、創界竜は姿を消した。獣としての創界竜を知る創界人も減少し、その実像は、竜の偶像化とともに膨大な伝承に埋もれていった。

創界竜は、竜世紀以降も大平原に棲息し続けており、創界の「魂の密度」の高まりを検知すると姿を現し、「竜の焔」を吐いて魂を滅却するという生態は変化していない。「創界竜の化石」の発掘によって、創界竜の実在は証明されているが、その事実を知る創界人は少ない。

第二項:創海竜

創海竜は、「霊峰の大噴火」後に東海へと渡った竜が、海洋環境に適応して分化した竜種である。東海に大繁栄していたオウムガイを喰らい尽くした結果、オウムガイは激減し、餌を失った創海竜は絶滅した。

創海竜から放出された莫大な魂珠は、海中のプリズマリンと結合して結晶化し、海竜心となった。海竜心と「オウムガイの殻」を合成すると、「創海竜の媒体」である海竜魂となる。海竜魂をプリズマリン竏の檻に捧げると、水中に創海竜の力が媒介され、陸上と同様の行動が可能になる。力が及ぶ範囲は、創海竜の寸法と等しく、直径三十二~九十六メジャーの球体である。

第四節:冥界竜と枯屍竜

第一項:冥界竜

冥界竜は、「霊峰の大噴火」後に火口から極深層へと潜った竜が、冥界の環境に適応して分化した竜種である。冥界竜は、岩盤で覆われた冥界では飛翔せず、溶岩海を泳いで移動した。その結果、翼が退化した一方、溶岩に融解していたが竜鱗に付着し、黄金の甲冑を纏ったような威容を誇った。金には抗菌作用もあり、冥界菌の感染から冥界竜を防護した。黄金の冥界竜の姿は、辺境人であるピグリン種の脳裏に焼き付き、竜と金を崇拝する独自の信仰が生まれた。

冥界竜は、玄武峡凍氷から水分を摂り、仄躰を食し、地中深くに産卵した。冥界竜の卵殻は、過酷な環境から胚を守るために極めて強度が高く、その破片は「太古の残骸」として現在まで残っている。

玄武峡の凍氷は再生が遅く、水分を求めた冥界竜は、辺境のさらに奥へと棲息域を移していった。少数の冥界竜が散開した結果、繁殖機会は激減し、種の途絶が不可避となった。個々に死を迎えた冥界竜からは、莫大な魂珠が放出され、冥界の生態系に影響した。冥界竜の強力な魂は、を纏って躯と化し、冥竜人となった。冥界竜の屍に残った魂の欠片は、冥界岩に浸透し、「魂の残滓」である魂砂や「魂の残渣」である魂土へと変質して、魂砂峡が形成された。冥界竜の骨は、魂砂峡の地表に「冥界竜の化石」として露出している。

第二項:冥竜人

冥竜人は、「魂の憩」を得られなかった「哀しい冥界竜の魂」が肉を纏い、辺境を彷徨っている躯である。ウィザースケルトンガストブレイズ枯屍竜の四種が存在する。これらの躯の魂を異界に転相することによって、冥界竜の魂に憩を与えることができる。

フロー:冥界竜の「魂の旅路」
冥界竜┬→冥界竜の屍────────────────→魂砂・魂土┬→枯屍竜─→冥竜心→飛異魂
   ├→冥界竜の骨→ウィザースケルトン→ウィザースケルトンの頭┘
   ├→冥界竜の翼→ガスト────────────→ガストの涙─────┬→異竜魂→異界竜
   └→冥界竜の熄→ブレイズ→ブレイズロッド→ブレイズパウダー┬→異魂眼┤
異界人─→記憶の結晶──────────────────→異魂珠┘    └→創異円→異界
ブレイズと異魂眼

冥界竜が吐いた「魂の焔」の余燼は、のない冥界では自然に消えず、冥界岩のや、魂砂・魂土の「魂の炎」として燃え続けている。ブレイズは、これらの熄が躯となった冥竜人であり、そのであるブレイズロッドを破砕したものがブレイズパウダーである。「魂の灰燼」であるブレイズパウダーと、異界人の「記憶の結晶」である異魂珠を合成すると、「魂の模型」である異魂眼となる。「冥界竜の魂」と「異界人の記憶」が混合された異魂眼は、異界で羽ばたくため、創異円を目指して飛行する。異魂眼が創異円に辿り着くと、混合されていた「冥界竜の魂」が異界へと転相される。

ガストと異竜魂

ガストは、大空に拒まれて退化した「冥界竜の翼」が躯となった冥竜人である。零れ落ちる「ガストの涙」は「冥界竜の悲涙」であり、異魂眼と合成すると異竜魂となる。異竜魂を異界に設置すると、「冥界竜の悲願」が果たされ、「竜の記憶」である異界竜が再構成される。

{乾燥したガスト(冥界竜の渇望)}

ウィザースケルトン

ウィザースケルトンは、「冥界竜の骨」が躯となった冥竜人で、その頭蓋骨である「ウィザースケルトンの頭」には「冥界竜の思念」が宿っている。魂砂や魂土で作った依代に「ウィザースケルトンの頭」を三つ祀ると、大空に拒まれた「冥界竜の無念」が実体化した枯屍竜が召喚される。

第三項:枯屍竜と飛異魂

召喚された枯屍竜は、界域全体に轟く大音響とともに爆発し、岩盤以外のあらゆるを破壊する。枯屍竜は、冥界竜の無念を晴らすかのように飛行しながら、「魂の焔」を発射して無差別に実存の魂を滅却し、その肉片をウィザーローズへと変える。ウィザーローズを魂土に植えると、肉片と「魂の残渣」が結合し、新たなを得て植物となる。

枯屍竜を屠り、冥界竜の無念を晴らすと、決して消えない「冥界竜の心」である冥竜心が現れる。冥竜心を黒曜石に祀ると、「冥界竜の夢」である飛異魂となる。飛異魂を起動すると、「冥界竜の夢」が叶えられ、その魂が光となって異界へと転相される。

第五節:異界竜

異界竜は、異界で再構成された「竜の記憶」である。創界の魂が異界へ転相されると、創界の「魂の密度」は低下するが、三界全体の総情報量は変化しない。異界竜は、異界の魂を滅却することで、宇宙の安定を管理する役割を担う。

異界竜は通常、創異円から転相された竜の魂が異界で再構成されることで出現する。また、異竜魂を異界で展開することで、「冥界竜の記憶」を異界竜として人為的に再構成することもできる。原理上は、全ての竜種の魂から異界竜を再構成することができ、竜が存在する限り異界竜を復活させることができる。

「異界竜の卵」である竜卵には、その時点における三界の全情報が記録されている。竜卵を孵化させると、時間を遡行して歴史に介入することができる。

第六節:創異円と禁殿

第一項:創異円

創異円は、創界竜の「竜の焔」によって穿たれた、創界と異界の裂け目である。創界の魂が創異円を通過すると、異界へと転相され、異界人や異界竜となる。また、菌が創異円を通過すると、その命が異界へと転相される。

表:創異円の位置
創異円創界座標場所開始
第一創異円 -748, -31, 192 雪原村大豊原と大雪原の境界20250914
第二創異円 -828, -920 平原村央海を望む大雪原
第三創異円 1304, 584 平原村ガレット公爵領と崇禍原の境界
第四創異円 1428, 964 - ガレット公爵領内
第五創異円 -1260, -1812 - 南海を望む外ブルスケッタ
第六創異円 -1836, -1996 - 大雪原と大平原の境界
第七創異円 -1084, -4180 - 南海の島
第八創異円 4596, -1100 - 大荒原の南東端

第二項:禁殿

禁殿は、

第三項:誘魂灯と偶

物語

悠竜時代、創界人は創異円の近くに村を作って暮らしていました。やがて村人たちは、死んだ人の魂は、創異円からどこかに旅立つらしいことに気づきました。村人たちは、魂が迷うことなく創異円に辿り着けるよう、村までの道しるべとして、カボチャを顔の形にくり抜いた誘魂灯を置くようになりました。カボチャのくり抜きが上手になり、灯作りが盛んになるにつれ、誘魂灯は本当に魂を導くようになっていきました。さらに村人は、誘魂灯を飾り付けることで、物に魂が積っていくことを知りました。の丈夫な人形に、村一番の名人が作った誘魂灯を被せると、強くて優しい鉄偶ができます。寒い村では、雪偶を作りました。たちが村を守ってくれるので、魂は安心して旅立つことができます。

【題材】「魂の憩」、聖座、招魂函の原型。お盆の灯篭。

第七節:悠民

創界人は竜大陸各地の《村》で暮らしていたが、「太古の遊人」によって霊峰に飛異魂が設置されて以降、多くの者が「魂の憩」を求めて大竜原に移住した。このとき、大竜原に移住せず、従来の《村》での暮らしを続けた者たちは悠民となり、独自の文化を伝承・発展させた。

第八節:太古の遊人

第一項:遊人の旅路

第二項:十遺物

世界を旅した「太古の遊人」が創界に持ち帰ったとされる十個の遺物。内訳には諸説あるが、飛異魂・竜翼・竜卵の三つは、「太古の遊人」が直接創界に持ち帰ったことが伝承されている。

リスト:十遺物
  1. アレイ
  2. 不死のトーテム
リスト:十遺物とされることがあるもの
  • スケルトンホース
  • スニッファーの卵
未整理のアイデア(男女の発生)

太古文明を開いたのは、後に「最初の聖座」となる「太古の遊人」です。「太古の遊人」は、冥界で枯屍竜、異界で異界竜を討伐した英雄であり、これはどう見ても男のイメージです。男である「太古の遊人」が聖殿に飛異魂を設置して「魂の安処」としたわけですが、飛異魂を起動するには、設置者の魂と同調する必要があります。このとき、聖座=最高統治者は男でなければならない、という古典的な性的役割が生まれました。

もっというなら、原初の創界には竝しか性がなかったかもしれません。ちょっと外向的な竝(男の前身)、ちょっと受容的な竝(女の前身)はいたでしょうが、性的に分化していませんでした。そうした中から、究極の男である「太古の遊人」が現れます。彼に憧れ彼を目指した者は男になり、彼を愛し彼に仕えた者は女となりました。こうして、太古文明は男・女・竝が共存し、しかし最高統治者は男である社会として成立しました。男女竝は平等でしたから、時代が下り、竝も最高統治者=聖座になって良いのではということになりましたが、運悪く、「太古の崩壊」が起きてしまい、「やはり統治者は男でなければならない」というトラウマが創界人に植え付けられ、現在まで続く伝統的・保守的な性別役割が定着し、竝は迫害され少数派となりました。

最初の女は「太古の待人(まちびと)」The Antient Watcher というのはどうでしょう。「太古の遊人」は、三界中を冒険し、十個の遺物を創界に持ち帰ったとされます。これは、待人へのプレゼントだったのです。あるいは、待人は研究者で、その史料だったのかもしれません。「太古の遊人」は、愛する「太古の待人」が所望した、世にも珍しいものを探すために世界中を旅したのです。彼の冒険は、後に待人によって記録もされました。

遊人が持ち帰った十遺物ですが、十個を一度に持ち帰ったのではないのでしょうね。待人が遺物を要求→遊人が持ち帰る→しかし待人はなびいてくれず、さらに難度の高い遺物を要求…という過程を一個一個繰り返す過程で、遊人はどんどん男らしくなる、すなわち性の分化が進んだことが考えられます。

待人が作った道具

待人は、世界を理解するためのアイテムの探索を遊人に依頼し、遊人が持ち帰ったものから新たな道具を作った。これらは後の太古文明の発展を支えた。

  • 望遠鏡(アメジスト+銅)
  • コンパス(鉄+レッドストーン)
  • 時計(金+レッドストーン)

第十二章:太古文明

第一節:概要

創界最古の文明。太古文明が栄えた「太古の大地」の中央には霊峰が聳え、その頂にある聖殿は、「魂の安処」として、全ての太古人の魂に憩を与えていた。また、「太古の大地」の最深部には岩盤層がなく、冥界である極深層と連続していた(記録:禁書『{太古文明の冥界素材}』)。彩金時代末期の「太古の崩壊」によって、「太古の大地」は海没し、太古文明は滅亡した。霊峰の頂のみは沈没を免れ、央玉島と央珠島として残った(央玉の残光)。
太古人の鉱夫の末裔である深層人は、現在の冥界が、かつての極深層であることを認識している。また、「太古の大地」は央海の南側、つまり大豊原の地下に沈み込んだと考えている(南沈説)。

記録

原初の太古人は、木を伐り、石を掘り (mine)、それらを組み合わせ (craft)、素朴な生活を営んでいたとされる。考古学的には、スニッファーを飼育し、トーチフラワーやウツボカズラを栽培していた形跡がある。発掘された「太古の遺跡」は、色彩豊かな回廊建築の存在を示唆する。また、海底遺跡や海底聖院に見られる建築様式からも、太古文明の盛衰が類推されている。奇妙なことに、太古の遺構からはしばしば冥界由来の素材が発見されるが、これらは後世の「辺境伯の蹂躙」の際に紛れ込んだものと考えられている。わずかに残された伝承によれば、「太古の大地」に栄えた太古文明は、その絶頂期に天変地異によって大部分が央海に没したとされる。失われた文明を偲び、古世紀におけるこの時期を、特に彩金時代という。

記録:禁書『{太古文明の冥界素材}』

太古文明後期には、極深層からクォーツが採掘され、聖殿の建材として用いられた。「太古の残骸」も発見されていたが、当時は製錬方法が確立されておらず、原石のまま坑道に積み置かれた。現在の央海の地下には、太古文明の無数の坑道跡が残っており、哭曜石クォーツ鉱石・「太古の残骸」といった冥界素材が今なお眠っているという。太古文明は「太古の残骸」からネザライトを精製していたとする説もあるが、それを裏付ける物証は見つかっていない。

記録:禁書『{純白の聖殿}』

太古文明最末期に完成した「純白の聖殿」は、彩金様式の粋を極めた荘厳な建築であったと伝えられている。当代の聖座はとりわけ徳が篤く、彼による「開座の儀」は、文明の白眉となるはずであった。しかし儀式が始まったその夜、「太古の大地」は突如として海に没した。ただ聖殿のみが海上に姿を残し、その地が聖なることを自ら示したが、それを見た者はいない。

物語:央玉の残光

「太古の崩壊」に際し、「純白の聖殿」を擁する霊峰の頂のみは海没を免れ、央玉島として姿を留めた。「最後の聖座」をはじめ、「開座の儀」の夜に聖殿に集った多くの者は海に消えた。太古文明の粋を極めた「純白の聖殿」は、大変動を耐え抜き、暁光に照らされ、その白い姿を海上に晒していた。やがて、宝物庫から数人の男女が這い出てきた。絶海の孤島となったこの地で、彼らがいかにして命を繋いだのか、現在では知る術もない。後年、第二帝国となった無人の央玉島を巡回した「皇女の騎士」によって、長期にわたる少人数の生活の痕跡が確認された。騎士は、ここに存在したはずの、「最後の太古人」に想いを馳せたという。

【題材(初期)】《村》。
【題材(中期)】《旅路の遺跡》。
【題材(後期)】《海底遺跡》。
【題材(末期)】アトランティス、ムー。海没した超古代文明。
【言語】創界語
【キーワード】聖。

第Z項:央玉の残光

「太古の崩壊」を生き残り、央玉島で命を繋いだ太古人たちこと。「純白の聖殿」の「開座の儀」の夜、「太古の大地」は海に没し、「最後の聖座」を含む多くの太古人が落命した。だが、「純白の聖殿」はこの大変動を耐え抜き、聖殿の中にいた数人が生き延びた。彼らは、絶海の孤島となった央玉島で、数世代に渡って集団生活を続けたが、やがて死に絶えた。皇女が央玉島に光臨したとき、この地は無人であった。

物語:最後の太古人の死

「太古の崩壊」で亡くなった太古人の魂の多くは、「最後の聖座」の魂とともに冥界へと潜り、第一帝国の成立に尽力した。一方、央玉島に残った「純白の聖殿」に向かった魂もまた多かった。しかし、聖殿は「魂の安処」として開座しておらず、幾千幾万の魂は聖座に取り憑き、ただ憩を待つよりなかった。聖殿の宝物庫から、昨夜の大変動を生き延びた数人の男女が這い出てきた。彼らは、絶海の孤島となった央玉島で集団生活を始めたが、聖座に手を触れる者はいなかった。聖座は「魂に憩を与える」と信じていたからである。数世代に渡った彼らの暮らしも、やがて終焉を迎える。最後まで生き残ったのは、一人の男であった。彼は最後の太古人であり、彼の認識では最後の創界人でもあった。この聖殿は、聖座は、そして己は何のために存在していたのか。彼は、近寄ることすら固く禁じられていた聖座に腰を下ろそうと思った。それを憚る理由も、憚る相手も、もはやいなかった。彼が聖座に着いた瞬間、憩を望んでいた幾千幾万の魂が殺到し、彼の魂と混然一体となった。魂の奔流に躰が耐えられるはずもなく、彼は絶命する。その刹那、彼の肉体は「魂の熾」に燃やされ、骨まで滅却された。やがて、滅紫の炎の中から一つの巨大な魂が現れ、自らの重みに圧し潰されるように、地に沈んでいった。後の辺境伯である。

リスト:太古人

【最初の聖座】太古の遊人。太古文明最初の統治者。聖座を開き、創界語を制定し、「最初の聖殿」を完成させた。
【最後の聖座】太古文明最後の統治者。「純白の聖殿」の「開座の儀」の夜、「太古の崩壊」によって没し、その魂は第一帝国の皇帝となった。
【最後の太古人】「太古の崩壊」を生き残り、央玉島で命を繋いだ「央玉の残光」の最後の一人。その魂は辺境伯となった。

第二節:聖殿

第一項:飛異魂

飛異魂は、「冥界竜の心」である冥竜心を黒曜石に祀った「冥界竜の夢」であり、魂の記憶を異界に転相する装置である。飛異魂をダイヤモンド竏の台座に据えると、大空に拒まれた「冥界竜の夢」が果たされ、集まった「魂の記憶」を光として放ち、異界へと転相する。

第二項:聖座

聖座は、聖殿の中心に祀られた、魂の玉座のこと。魂に憩を与え、その記憶を異界に転相し、聖殿を「魂の安処」とするための装置。転じて、この玉座に仕える者、すなわち太古文明の統治者を指す称号ともなった。太古文明の滅亡後、聖座に関する正確な知識は失われ、一部の創界人の間では、「聖座に座った者には世界を支配する力が与えられる」という「聖座伝説」が語られるようになった。
聖座の実体は、ダイヤモンド竏の台座に据えられた飛異魂である。聖座に集った魂は、「魂の透灯」であるダイヤモンドによって励起され、その記憶が現れる。飛異魂は、台座に含まれる識子と魂の記憶を融合させ、光線として異界へと転相する。その軌跡は、飛異魂から放射される光柱として岩盤を貫通し、天上まで走る。ダイヤモンド内の識子が減少すると、聖座の機能も低下する。このため、周期的に台座のダイヤモンド竏を交換する「開座の儀」が執り行われる。

【題材】聖杯伝説(聖座伝説)。

第三項:聖殿

聖殿は、太古文明における祭政一致を体現した、「魂の神殿」のこと。「太古の大地」の中央に聳える霊峰の頂に建築され、代々の統治者が祭事を執り行った。長い太古文明の歴史の中で、聖殿は幾度か建て替えられたが、新しく落成するたびに、統治者による「開座の儀」が執り行われた。開座した聖殿は「魂の安処」であり、太古人の魂は、ここで安らかな憩を得る。

【題材】式年遷宮:聖殿の建て替え。

第四項:開座の儀

開座の儀」新しく落成した聖殿の聖座に魂を据え、聖殿を「魂の安処」として開放するための儀式。太古文明の統治者が執り行う。儀式の最後に、魂の依代である統治者が聖座に着くことで魂が戴座し、聖殿が開かれる。開座した聖殿は、太古人の魂を分け隔てなく受け入れ、安らかな憩を与える場となる。
「開座の儀」の詳細は、歴代の統治者にのみ伝えられ、記録には残っていない。儀式の本質は、機能が衰えた聖座の再生である。手順としては、飛異魂の台座のダイヤモンドを新たなものに交換した後、統治者が聖座に着き、自身の魂の記憶の一部を異界に転相して装置を再起動する。
「純白の聖殿」における「開座の儀」では、ダイヤモンドの補充直後に「太古の崩壊」が発生したため、飛異魂は再起動されなかった。後に、皇女が聖座に安んじたことで「純白の聖殿」は初めて開座し、「魂の安処」として再生た。

【題材】開眼法要。

第三節:聖院

第一項:還座

還座は、

第二項:聖院

聖院は、聖殿から聖座を分祀したものであり、太古人の信仰を集めていた。実際に聖院に祀られたのは、聖座を模した還座であったが、聖座の飛異魂が機能している間は、還座として働くことはなかった。

表:聖院の位置
聖院創界座標方位開始
第一聖院青色 696, -216 南向20250610
第二聖院黒色 392, -920 南向20250705
第三聖院緑色 -376, -1416 東向20250920
第四聖院黄色 -248, -1672
第五聖院赤色 -696, -1816
第一聖院
第二聖院

第二聖院は、極深層にまで達した太古文明の坑道の安全を祈願して建設されたものである。鉱夫街の中心として信仰を集めた。

第三項:海底聖院

海底聖院は、「太古の崩壊」によって海没した聖院が、還座の作用でプリズマリン化したものである。還座に辿り着いた魂は、プリズマリンの躰を得てガーディアンとなる。仙であるガーディアンは、自らの不死性を担保する還座を守護するため、海底聖院に接近する者を見境なく攻撃する。また、ガーディアンの老個体であるエルダーガーディアンは、錬魂術と同様の原理で、敵に採掘速度低下を付与し、海底聖院の破壊を抑止する。

第一海底聖院

第一海底聖院は、第一聖院がノワール東沖の海底に沈んだものである。還座による聖院のプリズマリン化は海上にまで及び、海晶島と呼ばれるプリズマリンの陸地を形成している。{交務院を通じて海晶島に上陸した深層人}は、海晶島を掘削して天頂部から第一海底聖院に進入し、内部を調査した。聖院に関する知見は、ほぼ全て第一海底聖院の調査によって得られたものである。さらに深層人は、魂に躰を与えるという還座の強力な機能と、招魂術を融合させ、{ガーディアントラップ}・{鉄偶トラップ}・{魚トラップ}作成し、プリズマリン・鉄・魚を無限に得ることに成功した。

第二海底聖院

第二海底聖院は、第二聖院が、央玉島南東沖の海底に沈んだものである。極深層にまで達した太古文明の坑道への入口が残っている。「純白の神殿」に最も近い海底聖院として「皇女の騎士」の管理下にあり、採掘されるプリズマリン素材は「{純白の回廊}」などに用いられている。

第四節:意匠

第一項:色象

親色

親色(白・黒・赤・黄・緑・青)は、十六の命色のうち、混色によって生まれず、かつ混色によって子色を生み出す、太古文明の象徴色である。太古人は、親六色によって世界を表現できると考えていた。

白色

白色は、生の象徴色である。また、星の象徴色でもあり、天上を表すようになった。

黒色

黒色は、死の象徴色である。転じて、冥界が存在する地下を表すようになった。

赤色

赤色は、火の象徴色である。転じて、太陽を表すようになった。

黄色

黄色は、月の象徴色でる。

緑色

緑色は、木の象徴色である。転じて、植物が繁茂する豊かな大地を表すようになった。

青色

青色は、水の象徴色である。転じて、海洋・河川を表すようになった。

第二項:旗章

太古旗

太古旗は、太古文明の旗である。

太古旗のレシピ

第三項:建築

第十三章:第一帝国

第一節:概要

「最後の聖座」の魂によって、冥界の中央に開かれた「魂の安処」。優しい創界人の魂が住まう場所。
「太古の崩壊」によって、太古文明は「純白の聖殿」が開座する直前に滅亡し、創界からは「魂の安処」が失われた。この天変地異で亡くなった「最後の聖座」と多くの太古人の魂は、冥界に至り、この地に「黒白の聖殿」を建造した。彼らによる「開座の儀」を経て、「最後の聖座」の魂は皇帝となり、聖殿を中心とする帝国が開座した。以後、帝国は、冥界における「魂の安処」として、ここに辿り着いた魂を受け入れ、帝国人としての生を与えた。
創界人がこの帝国を「第一帝国」というのは、皇女が創界に再建した帝国(第二帝国)と区別するためである。第一帝国を知らない多くの古代人は、「冥界の帝国 (The Empire of The Nether)」という。帝国人にとって「帝国 (The Empire)」は一つであるため、皇女と「皇女の騎士」は「第一帝国」「第二帝国」の語を使わない。

冥界の第一帝国の領域は、創界の「太古の大地」=央海に相当する範囲?

【開始】20250424:《ネザー》進出。
【冥界座標】《0, 0》~《-128, -256》~《0, -384》~《128, -128》を結ぶ長方形の範囲。
【冥界座標】《-32, 0》(創冥門)
【地生圏】《ネザー》。
【題材】天国。神殿。特にギリシア・ローマ様式。
【装備】ネザライト装備(冥界)、あばら模様の鍛冶型(《ネザー要塞》)、クォーツ装飾(冥界、白)

第二節:皇帝と帝国人

第一項:皇帝

消えた皇帝 (The Vanished Emperor) とも。冥界中央に存在する帝国の統治者。創界の太古文明「最後の聖座」の魂。創界人であった頃の姿と記憶を、最も完全に保持する帝国人。「魂の憩」を迎える者。

物語:第一帝国の開座

創界人であった頃、太古文明の聖座であった彼は、突如、無数の同胞とともに海に呑まれた。昏い海中 を沈み、水底に達してもなお、彼らは地下へと潜り、さらに岩盤を越えて旅路を続けた。「魂の炎」が揺らめく大地を進む中、仲間たちは一人、また一人と力尽きていった。彼は歩みを止め、この世界の誰もが憩えるよう、皆と力を合わせ、もう一度あの聖殿を築こうと決意した。ついに完成した聖殿の中心には、魂の玉座である「聖座」が据えられた。彼はそこに座らされ、皇帝となった。

物語:辺境伯の叛乱

皇帝は、無数の魂の旅路を眺め続けていた。冥界の辺縁から帝国に向かって漂い来る魂は、そのほとんどが途中で力尽き、創界人の姿と記憶を失った辺境人と化し、帝国の周辺を彷徨う。帝国人は優しい魂を持ち、辺境人は哀しい魂を持つがゆえである。そう誰もが信じていた。あるとき皇帝は、巨大な魂が帝国の高い外壁に遮られ、辺境へと墜ちていくのを見た。その魂は、帝国人と変わらぬ姿の辺境人に生まれ変わった。やがて彼は、圧倒的な力で周囲の冥竜人や辺境人を従え、ある種の秩序を築き始める。彼に辺境を平定させ、帝国の領域を広げることができれば、安住の地に辿り着ける魂がさらに増えるのではないか。深い思慮の末、皇帝は、後に「皇女の騎士」となる衛兵を通じて、かの辺境人に「辺境伯」の名と、帝国拡大の命を与えた。辺境伯は皇帝の期待に見事に応え、帝国はついに、辺境伯その人を迎え得るほどの規模へと発展した。この労苦に報いるべく、皇帝は最高の礼をもって、辺境伯を帝国に招いた。しかし現れたのは、憤怒の劫火に身を焦がした辺境伯と、その大軍勢であった。皇帝は、辺境伯によって「魂の焔」で燬かれ、跡形もなく消えた。

【題材】絶対神、ゼウス。仁君。

第二項:帝国人

帝国に辿り着いた「優しい創界人の魂」が、「黒白の聖殿」の還座に躰を与えられ、冥界人としての生を得て、帝国に住まうようになったもの。

リスト:帝国人

皇帝】「最後の聖座」の魂。
皇女】「最後の冥界竜」の魂。
皇女の騎士】帝国の衛兵であったが、後に辺境伯軍に加わり、功を得て皇女の護衛兵となった。

第三節:「黒白の聖殿」と{黒白の塔}

第一項:黒白の聖殿

冥界の安処」とも呼ばれる聖殿。「最後の聖座」と太古人によって、冥界の中央に築かれた。中心には還座が据えられ、辿り着いた魂にを与えた。「純白の聖殿」の再現を目指して建造が始まったが、過酷な環境の中、充分な量のクォーツが確保できず、随所に大量の玄武岩が用いられている。この聖殿の主要な構造は、「純白の聖殿」と同じく洗練された末期太古様式(彩金様式)に則っている。一方、黒と白を基調としながらも、還座や金などの冥界特有の色彩によって、名称から受ける印象以上に華やかでもあり、中期太古様式を彷彿とさせる。

第二項:{黒白の塔}

創界の聖座を目指して建設された塔。冥界最上層の岩盤に遮られたが、最上階の秘密の部屋には、聖座の地下に続く冥魂扉がある。皇女と皇女の騎士はここから純白の聖殿に避難した。また、黒白の塔の周囲は外壁が高く、このため辺境伯の魂は帝国に辿り着けなかった。皇帝はその様子を塔から眺めていた。

【開始】20250928
【座標】《16, -184》

第四節:その他の施設

第一項:{太古文明の坑道跡}

第二聖院の地下から冥界にまで続く坑道の跡。かつては冥界と創界を繋いでいたが、「太古の崩壊」で形成された岩盤によって寸断され、冥界側には天上の岩盤から垂れ下がるような形で、行動の一部が残されている。

第五節:意匠

第一項:色象

白色

白色は、第一帝国と皇帝の象徴色である。

分類名称象徴備考
鉱石クォーツ
黒色

黒色は、

分類名称象徴備考
岩石御影石

第二項:旗章

皇帝旗

皇帝旗は、第一帝国と皇帝の旗である。旗章は、白地に黒十字と白の環章。「黒白の聖殿」を表している。

皇帝旗のレシピ

第三項:建築

皇帝様式

皇帝様式は、クォーツを主材としつつ、冥界に豊富な玄武岩や金も用いる様式。第一帝国様式ともいう。

第十四章:第二帝国

第一節:概要

創界に光臨した皇女が央玉島に再建した帝国のこと。創界人がこの帝国を「第二帝国」というのは、冥界で滅亡した帝国(第一帝国)と区別するためである。第一帝国を知らない多くの古代人は、第二帝国のことを、単に「帝国 (The Empire)」または「創界の帝国 (The Empire of The Ground)」という。

【開始】{まだ}
【地生圏】キノコの森。
【場所】央玉島。
【様式】皇女様式(第二帝国様式)。

第二節:皇女と「皇女の騎士」

第一項:皇女

隠れた皇女 (The Hidden Princess) とも。「最後の冥界竜」の魂が、第一帝国の「黒白の聖殿」の還座で、帝国人としての生を得たもの。後に、聖女 (The Saintess) や竜姫 (The Dragoness) として神格化される。

物語:皇女の誕生

遥か昔に冥界に迷い込んだ少数の創界竜は、その強靭な生命力によって過酷な環境に適応し、永らく命を紡いできた。大空を飛翔するための竜翼は、岩盤に覆われた冥界では広げられることもなく、常に折り畳まれていた。冥界竜は、玄武峡に生成された凍氷から水分を摂り、それらが枯渇すると新たな玄武峡を求め、さらなる辺境の奥へと棲息域を移していった。個体数が極めて少ない冥界竜が散開した結果、繁殖機会が激減し、種の途絶は不可避となった。
最後の冥界竜は、大空を飛翔することも、産卵することも、「魂の焔」を吐くこともなく、その長い寿命を終えようとしていた。その躰が役割を終えると、莫大な魂珠が放出され、一帯には魂砂峡が形成されることを、冥界竜は知っていた。死して屍を晒すのみ、己は何のために存在したのか。最後の思念とともに冥界竜が生を終えた刹那、その魂は翼を広げ、途轍もない速度で冥界の中央に向かって羽ばたいていった。その先には、黒と白に彩られた真新しい神殿があった。最後の冥界竜の魂は神殿に突入し、その中心に据えられた玉座の前で、皇女としての生を得た。

【題材】聖女。女神。
【人種】冥界人帝国人)。
【言語】創界語
【色】白色
【花】スズラン:光臨後。
【花】バラ:同盟戦争における血と団結と武力の象徴。
【旗】皇女旗:光臨前、および光臨後の私的空間で使用。
【旗】帝国旗:光臨後に公的空間で使用。
【旗】同盟旗:同盟戦争時。

第二項:皇女の騎士

《プレイヤー》のこと。魂を集める者。「魂の騎士 (The Knight of The Soul)」。「竜の騎士 (The Knight of The Dragon)」。

初めは帝国の一衛兵であった。あるとき彼は、一人の辺境人への伝令を皇帝から命じられた。「辺境伯」を拝命したその辺境人と対峙したとき、衛兵は、彼の圧倒的な威容に心を打たれたという。その後、皇帝の許しを得て辺境伯軍に加わり、帝国領の拡大に貢献した。その功により、辺境伯からネザライトの剣を賜り、皇帝からは皇女の護衛を任じられる。辺境伯の叛乱に際しては、身を挺して皇女を守護し、無事に創界へと避難させた。央玉島の聖殿で騎士に叙された彼は、皇女の帝国再建に尽力し、央珠島を拝領する。

同盟戦争では創界人とあらゆる任務を遂行し、同盟の締結、皇女による辺境伯の封印に貢献。同盟戦争における「皇女の騎士」(円卓の英雄)の活躍は伝承として語り継がれ、守護神信仰に変化するなど、その痕跡は創界の各地で散見される。皇女の下命により、同盟戦争後も辺境伯の封印を監視し、創界の行く末を見守っている。創界と冥界の往来を監視するため、各地の深層都市やネザーポータルの付近に拠点を持つ。

原則として皇女様式、皇帝様式。皇女様式は皇女光臨前のネザー時代および私的空間に限られる。皇女光臨後から同盟戦争終結までは皇帝様式。自らがまとめた皇女と創界の同盟に愛着があり、同盟様式も用いる。

【開始】20250415
【題材】騎士道精神。
【人種】冥界人?
【言語】創界語
【色】白色:皇女・帝国。 
【色】黒色:冥界。
【色】赤色:同盟。
【花】スズラン:白・皇女の象徴。
【花】バラ:赤・同盟の象徴)
【旗】皇女旗:皇女光臨前、私的空間。
【旗】帝国旗:皇女光臨後~同盟戦争終結。
【旗】同盟旗
【装備】ネザライト装備(黒・ネザー)、あばら模様の鍛冶型(ネザー要塞)、クォーツ装飾(白・ネザー)

第三節:「純白の聖殿」と「スズランの島」

第一項:純白の聖殿

純白の聖殿」は、「創界の安処」とも呼ばれる聖殿。彩金時代の最後に建築され、後に第二帝国の中枢となった。皇女による開座を経て、創界人の魂を受け入れるようになった。この創界の聖殿は、かつて霊峰にあった歴代の聖殿と同じように、魂を分け隔てなく受け入れ、安らかな憩を与える。

物語:第二帝国の開座

太古文明の最末期、霊峰の頂で「開座の儀」が始まったその夜、突如として「太古の大地」は海に没したが、聖殿一帯のみは海上に姿を残した。この「央玉島の神殿」は、創界人の間で伝承として語り継がれている。遥か後、辺境伯の叛乱によって冥界の帝国が崩壊した際、失神した皇女を抱えた護衛兵は、唯一絶対の避難先として央玉島の神殿を選んだ。護衛兵が、昏睡する皇女を神殿の聖座に安らえたその時、純白の聖殿は開座し、創界の帝国が成った。目覚めた皇女は、護衛兵を騎士に叙し、聖座に仕える最初の者とした。騎士は剣を高く掲げ、皇女に永遠の忠誠を誓った。

物語:辺境伯の蹂躙と魂の旅路

「純白の聖殿」が開座してから、創界人の魂は央玉島を目指すようになった。とりわけ南側の海、すなわちブルスケッタの方角からは、夥しい数の魂が押し寄せた。日が経つにつれ、その数は増えこそすれ、減ることはなかった。

【開始】{まだ}。
【座標】《256, -1152?》
【地生圏】キノコの森。
【場所】央玉島。
【様式】末期太古様式(彩金様式):しかし六親色は失われている。

第二項:スズランの島

スズランの島」は、央珠島の別名。第二帝国がある央玉島の北にある小島。「皇女の騎士」が皇女から拝領した。

【開始】{まだ}
【座標】《128~256, -1408~-1536》
【地生圏】キノコの森。

第四節:その他の施設

第一項:精霊の血路

精霊の血路」は、「皇女の騎士」が創界各地を高速に往来するために、冥界の最深部に敷設した回廊。創界の各拠点を結ぶ創冥門が設置されている。照明には、第二海底聖院で採掘されるプリズマリンを加工したシーランタンが用いられている。

表:「純白の回廊」の創冥門
拠点創界座標冥界座標備考
スズランの家-256, 2-32, 0
太古の深層都市-256, 163-32, 20
第一海底聖院696, -24088, -32ガーディアントラップ・アイアンゴーレムトラップ
第二海底聖院384, -89948, -112第二聖院から冥界に至る坑道
{司書の表層都市}
{門吏の表層都市}-768, 192-96, 24第一創異円・{獄吏の深層都市}
ティレナ邸
央玉島純白の聖殿256, -102432, -128黒白の聖殿
央珠島128, -147216, -184黒白の塔

第五節:意匠

第一項:色象

白色

白色は、第二帝国と皇女の象徴色である。

分類名称象徴備考
鉱石クォーツ
スズラン皇女
黄色

黄色は、冥界竜の象徴色である。

分類名称象徴備考
鉱石冥界竜

第二項:旗章

皇女旗

皇女旗は、第二帝国と皇女の旗である。旗章は、白地に金竜。

皇女旗のレシピ

第三項:建築

皇女様式

皇女様式は、六原色が失われた末期太古様式(彩金様式)が原型とされる。第二帝国様式ともいう。

第十五章:辺境伯

第一節:概要

最後の太古人(物語:最後の太古人の死)。「太古の崩壊」で亡くなった幾千幾万の魂を背負う、絶対的な強者。創界人であった頃の姿と記憶を、最も完全に保持した辺境人。冥界竜の力を操る者。「魂の憩」を望み、魂を滅却する者。

物語:辺境伯の誕生

央玉島の「純白の聖殿」で力尽きた「最後の太古人」の魂は、地に潜り、冥界の辺縁に辿り着いた。辺境を彷徨ううち、遥か遠くに、彼の故郷とよく似た、白く輝く神殿が見えた。彼の魂は、創界人であった頃の姿と記憶を徐々に失いながら、神殿に向かっていった。旅路の最中に、彼の姿と記憶は徐々に失われていったが、「聖殿に帰る」という執念だけは残り続けた。しかしその魂は、神殿を囲む高く厚い外壁に阻まれ、彼は新たな辺境人としての生を受けた。

物語:辺境伯の叛乱

その辺境人の力を見込んだ皇帝は、彼に辺境伯の名を与え、帝国周辺の討伐および領域の拡大を命じた。初め、辺境伯は同胞である冥界人との戦いを拒んだが、創界での姿と記憶を取り戻す誘惑には抗えなかった。彼の武功により帝国の領域は拡大し、冥界辺縁から辿り着く優しい魂も時を追って増え、皇帝は辺境伯に篤く信頼を寄せるに至る。辺境伯軍に参加した帝国の衛兵もまた、辺境伯に対して畏怖と憧憬の念を抱いたという。長き戦いの果て、ついに辺境伯は、その大功を労わんとした皇帝から召喚を受ける。入国すら許されていなかった彼は、創界での姿と記憶を眼前にしていた。しかし、出立の間際、自らの要塞を見回っていた辺境伯は、地下に掘られた不自然な隧道と、その奥に蠢く人影を目にする。皇帝の招請は罠だと直感した辺境伯は、ただちに配下を呼び、「凱旋」の準備を急ぐよう指示した。

辺境伯の叛乱(辺境伯)

辺境を討伐し、第一帝国の領域を拡大した辺境伯は、その功を労わんとした皇帝から帝国に召喚された。それは辺境伯の悲願でもあったが、帝国に凱旋する直前、自らの要塞の地下に隧道が掘られており、その奥に不穏な人影が蠢くのを発見する。皇帝からの召喚は、自分を抹殺するための罠であると直感した辺境伯は、帝国への叛乱を決意する。彼は、凱旋を装った軍を従え、帝国に到着すると同時に突撃させるとともに、「魂の焔」で皇帝を燬き尽くした。帝国を壊滅させた辺境伯は、聖座の間の地下に創冥門を発見する。

物語:辺境伯の滲出

帝国地下の創冥門を通じて、辺境伯は第八深層都市へと滲出した。そこには多くの深層人が生活しており、しかもその姿は、叛乱の直前に自身の要塞で目にした不穏な人影と全く同じものであった。辺境伯は、央玉島で孤独な死を迎えた太古人であり、自らを最後の創界人と信じていた。死後、その魂は帝国から拒絶され、辺境平定の功を挙げても、なお皇帝に暗殺を図られたと考えていた。だが今、彼は、自分は最後の創界人ではなく、忘却された魂に過ぎなかったこと、そして、己が魂を救済し得た唯一の存在を、自らの手で葬っていたことを悟った。辺境伯は、驚愕にたじろぐ深層人たちを燬き尽くし、都市を破壊し始めた。まるで自身を刻むかのようであったと、この惨禍を生き延びた深層人は後に記録している。

未整理のアイデア

皇女と創界人の同盟は辺境伯を打ち破ります。戦将の部隊が辺境伯を(肉体的に)討伐します(創界人の認識はここで終了します)。死んだ辺境伯の魂は、救いを求めて彼の故郷である央玉島、すなわち第二帝国に向かいます。第二帝国に達した哀しい辺境伯の魂を皇女は抱きしめ、封印します(辺境伯の封印)。辺境伯の荒々しい魂を封じるため、皇女はいわばかかりきりの状態です。これが皇女が隠れ、帝国が沈黙した理由です。これにより同盟戦争後の第二帝国は、優しい創界人の魂を受け入れる余裕がなくなりました。したがって、結果的に、聖教団の天上派の主張は正しいことがわかります。

辺境伯が背負った、幾千幾万の太古人の魂は、聖殿で安らかな憩を得ることを願っていました。すなわち辺境伯は、「魂の憩を望む者」と言えます。一方で、復魂宗はその辺境伯を復活させようとしています。死してなお、辺境伯は誤解されているといえるでしょう。このねじれもまた、辺境伯というキャラクターに相応しいと思います。

純ネザライト製の武具に身を包み、冥界竜の力を利用する。

冥界竜の生命力の結晶である純ネザライト製の武具に身を包み、幾千幾万の魂を背負って「魂の焔」を自在に操り、第一帝国・深層文明・古代文明を蹂躙して、住人たちを見境なく「魂の歿」に至らせる辺境伯は、自身の心情としては「心中」に近いものだったかもしれませんが、客観的に見ると「宇宙の秩序の破壊者」にしか見えません。だから、彼はよってたかって討伐され、封印されなければならなかったのです。辺境伯は、ゲーム内のバグ、あるいは外から感染してきたウイルスのようなものとも解釈できます。

【題材】日本古代神話。特にスサノオ。ヤマタノオロチ。三国志の呂布。ローマ時代のハンニバル。あるいは悪魔。創界各地に武具や遺骸の一部。
【人種】冥界人辺境人)。
【言語】冥界語
【様式】辺境伯様式
【色】黒色:冥界。御影石
【色】黄色冥界竜
【色】紫色哭曜石冥魂扉冥魂函)。
【花】ウィザーローズ
【旗】辺境伯旗

第二節:辺境と辺境人

第一項:辺境

辺境は、帝国と辺境伯領以外の冥界の全領域。帝国に辿り着けなかった「哀しい創界人の魂」が、辺境人として生まれ変わり、彷徨う。

【題材】地獄。

第二項:冥竜人

冥竜人は、冥界竜の魂が肉を纏って鬼となったもの。枯屍竜は召喚しない限り出現しない。

表:冥竜人
実存名称備考
ウィザースケルトン冥界竜の骸
ガスト冥界竜の翼
ブレイズ冥界竜の熄
枯屍竜冥界竜の無念

第三項:辺境人

辺境人は、創界の動物の魂が肉を纏って鬼となったもの。その後、冥界菌に感染して猥と化したものも含まれる。創界人が単に「辺境人」というときは、帝国に辿り着けなかった「哀しい創界人の魂」の末路であるスケルトンやピグリン種を指すことが多い。

表:辺境人

第三節:辺境伯軍

第一項:辺境伯軍

辺境伯軍は、辺境伯に下った冥竜人・辺境人から構成される。帝国人は含まれないが、唯一「皇女の騎士」が従軍したことがある。

第四節:辺境伯領

辺境伯領は、辺境伯が征服したが、帝国には編入されていない領域。内部は帝国に接し、外部は辺境に面する環状帯。辺境と対峙するため、外周部には砦や防壁が築かれている。中間帯は辺境伯軍の駐屯域であり、物資の集積所や訓練施設など、辺境伯の軍政が布かれていた。内縁部の最も安全な領域では、帝国施設の建設が始まっており、順次帝国に編入されていく。

【題材】軍事基地。軍政。

第一項:辺境伯の要塞

辺境伯の要塞」は、辺境伯に制圧された「冥竜人の要塞」が辺境伯軍に編入されたものである。

表:「辺境伯の要塞」に出現する実存
実存分類名称
冥竜人ウィザースケルトン
冥竜人ブレイズ
辺境人スケルトン
辺境人マグマキューブ
辺境人ゾンビピグリン
辺境人ゾンビピグリンジョッキー
表:「辺境伯の要塞」の位置
要塞冥界座標地生圏開始
第一要塞 219, 171 クリムゾンの森20250608
第二要塞 299, -357 冥荒地

第二項:辺境伯の砦

辺境伯の砦」は、辺境伯に制圧された「辺境人の砦」が辺境伯軍に編入されたものである。

表:「辺境伯の砦」に出現する実存
辺境人ピグリン
辺境人ピグリンブルート
辺境人マグマキューブ
辺境人ホグリン
表:「辺境伯の砦」の位置
冥界座標構造地生圏開始
第一砦 -336, 320 魂砂峡
第二砦 -240, -432 宝物部屋魂砂峡
第三砦 -640, 96 ホグリン小屋クリムゾンの森
第四砦 288, -608 ピグリン住居冥荒地20250610
第五砦 736, 160 宝物部屋ティールの森
第六砦 -560, -384 宝物部屋冥荒地

第三項:冥魂函

冥魂函は、冥界の《ブレイズスポナー》と《マグマキューブスポナー》のこと。第一帝国に拒絶された辺境人が、哭曜石を用いて還座の再現を試みたもの。その原理は、深層文明の招魂函と酷似している。魂の姿と記憶を再構成する哭曜石の力に期待した辺境伯が、ピグリンに命じて作成させ、「辺境伯の要塞」と「辺境人の砦」に設置された。しかしこれらは、「魂の残滓」である魂砂から、ブレイズないしマグマキューブを召喚するのみであった。彼らは辺境伯軍に編入され、辺境討伐に投入されたという。還座の再現失敗に対する辺境伯の反応は、何も伝えられていない。

第四項:冥魂扉

冥魂扉は、「辺境伯の蹂躙」において、辺境伯が、冥界の辺境伯軍を創界に召喚するために開いた《ネザーポータル》のこと。黒曜石製の創冥門と異なり、一部に哭曜石が用いられている。そのため、空間に作用する力が創冥門より強く、冥魂扉の周囲が冥界化するという特徴がある。

表:「崩れた冥魂扉」の位置(創界)
冥魂扉創界座標地方開始
232, -1000 央玉島20250603
-280, -264 大雪原沿岸20250422
360, -312 ノワール20250421
表:「崩れた冥魂扉」の位置(冥界)
冥魂扉冥界座標地生圏開始
第一冥魂扉 216, 136 クリムゾンの森
第二冥魂扉 200, -232 ティールの森
第三冥魂扉 -200, -264 クリムゾンの森
第四冥魂扉 40, 456 冥荒地
第五冥魂扉 -392, 168 魂砂峡
第六冥魂扉 472, 200 冥荒地

第五節:意匠

第一項:色象

黒色

黒色は、辺境伯の象徴色である。

分類名称象徴備考
岩石御影石
鉱石ネザライト
黄色

黄色は、冥界竜の象徴色である。

分類名称象徴備考
鉱石冥界竜
紫色

紫色は、「魂の熾」の色である。

分類名称象徴備考
魂の熾
岩石哭曜石

第二項:旗章

辺境伯旗

辺境伯旗は、辺境伯の旗であり、辺境伯軍の軍旗である。旗章は、黒地に金竜。

辺境伯旗のレシピ

第三項:建築

第十六章:深層文明

第一節:概要

創界の深層で繁栄した文明。本来は座標を基準とした空間的な文明だが、時間的な関心も深く、現世紀に残る最古の史料は深層文明のものである。

記録:禁書『{岩盤を越えて}』

「太古の崩壊」によって「太古の大地」は海没したが、南限に位置するブルスケッタ地方はかろうじて崩壊を免れ、人々の再起の地となった。深層文明の歴史は、ある鉱夫の一団が、大地の底に沈んだ同胞の探索を志したときに始まる。わずかに残っていた「太古の坑道」(後の縦脈路)を粗末な道具で掘り進め、最深層に到達した彼らが目にしたのは、厚く形成された岩盤であった。後に深層人と呼ばれる彼らは、岩盤を突破し、同胞の痕跡を探し出して地上に持ち帰ることを固く誓い、最深層に拠点(後の「太古の深層都市」)を置いて地質の調査に邁進した。その結果、「太古の大地」のプレートは南ないし西に沈み込んだと推定された(南沈説西沈説)。深層人は、南沈説を採用し、総力を挙げ、南に向かって深層空間を拡大していった。やがて、深層の各拠点が発展して深層都市となり、驚異的な掘削術とそれを支える蒸気動力に加え、地上とは全く異なる操魂術も開発された。岩盤の破壊は、彩金時代までに極深層から発見されていた「太古の残骸」に託されていた。この信じ難く硬い原石は、製錬法すら確立されておらず、「太古の坑道」の奥に積み置かれていた。すでに複数の都市からなる連合国家を形成していた深層人は、その総力を結集し、穢躯を燃料とする「魂の熾」の生成に成功する。超高温を発するこの滅紫の熾火は、「太古の残骸」からネザライトの製錬を可能にし、深層人はついに最硬の掘削機を手中に収めた。だが、無情にもネザライトは岩盤に弾き返される。呆然とする一団の片隅で、一人の咒者が呟いた。「岩盤を越えるだけなら、壊さなくてもよくて?」

記録:禁書『{燃える黒曜石}』

黒曜石は創界で最も堅固な岩石の一つだが、坑士のダイヤモンド道具で採掘ができる程度であり、岩盤の破壊には使えなかった。黒曜石は溶岩を水で急冷することで生成され、炉匠による生産と坑士による掘削によって、深層文明では素材として比較的よく用いられた。第六深層都市では、黒曜石を材料とする写魂卓を介して、躰が持つ記憶を魂珠として抽出する技術が発達し、やがて魂そのものを物質に刻印する写魂術が確立された。第七深層都市では、黒曜石を加工した招魂函によって、穢響の寂しい魂から穢躯を産む方法が考案され、最終的に、魂が保持する姿と記憶を再現する招魂術として結実した。この術を修めた咒者たちは、深層都市に蔓延る穢響を次々に穢躯へと変換し、最深層から寂しい魂の残滓を一掃した。このとき湧き出た穢躯は、炉匠の溶岩炉で浄化されたが、その際、超高温を発する「魂の熾」が生成された。ほどなく、この滅紫の熾火は黒曜石を燃やし、魂の触媒作用をさらに高めることが判明する。「燃える黒曜石」は、新しく完成した第八深層都市に運び込まれ、創冥門の研究が始まった。

深層人は創冥門を完成させ、創界から冥界への進出を果たす。しかし、深層人の冥界進出は辺境伯の逆鱗に触れ、彼の創界への滲出を招くことになる。古世紀末、深層文明は完全に滅亡し、深層には崩壊した都市群だけが取り残された。

【題材】《古代都市》、蒸気技術。
【言語】冥界語:ただし、太古文明から別れた深層文明初期は創界語だった可能性が高い。
【様式】深層様式
【色】朧色:石・鉄。
【色】空色:「魂の炎」。
【旗】深層旗

第一項:深層人

深層人は、「太古の崩壊」により失われた文明と同胞の痕跡を探索し、回収することを自らの使命としていた。彼らは、太古人の魂の行方に無関心な古代人を、どこか「薄情」と感じていた。深層人と古代人の間には、交易を介した定期的な連絡があり、対立はなかったが、信頼関係もなかった。深層人は、古代人の縦脈路への立入を禁じ、深層都市に招くこともなかった。

リスト:深層人の職業

【坑士】掘削技術者。鉱石の採掘、深層都市の建設。
【炉匠】火力技術者。熱蒸気機関を開発、鉱石の製錬。
【巫女】鎮魂術者。穢深層の浄化、深層の安全確保。
【貨商】資本技術者。鉱商の運営、鉱貨の発行、古代文明との交易。
【薬師】医術者、錬魂術者。錬魂薬の作成。
【司書】記録者、写魂術者。歴史の記録と保管、写魂書・写魂盤の作成。
【咒者】招魂術者。穢躯の召喚、「魂の熾」の提供。
【門吏】越魂術者。創冥門の開発と運用。

第二節:深層都市と表層都市

最深層に建築された大規模な都市。中心に大型の創冥門が設置され、都市内の建物は長大な回廊で結ばれている。

記録

深層人が創界の最深層に構築した巨大な都市。中心には巨大なポータル状の構造物があり、都市内の各施設は、中期太古様式から発展した長大な回廊で連結されていたという。最終的に八ないし九の深層都市が建築され、各都市で独自の技術が発達し、連合国家が形成されたと伝えられる。しかし、古世紀末、「辺境伯の滲出」によって深層文明は滅亡し、正確な都市数は現在も確定されていない。一説には、央海の底に沈んだ太古文明の栄華を地底で再現することが目的だったともいう。

【題材】《古代都市》。
【地生圏】深層。《古代都市》穢深層。
【様式】深層様式

地図:深層都市と深層廊
表層都市                ブルスケッタ        []深層都市
  │                    │          ()深層廊
 縦層路                  縦脈路
  │                    │
  └───────-(西深層廊)──────[太古]
                      │
       [第六]            │
        │      ┌────(南深層廊)
       (四六)     │      │
        │      │      │
[第五]-(四五)-[第四]-(一四)-[第一]-(一二)-[第二]-(二三)-[第三]-(三七)-[第七]
               │
              (一八)
               │
              [第八]
表:深層都市の機能と構造

第一項:太古の深層都市

「太古の崩壊」後も残っていた「太古の坑道」の最下層に建設された深層都市。もとは最深層の探索拠点であり、この地点の岩盤を調査した結果、「太古の大地」は南側に沈み込んだと判断され(南沈説)、深層人は南深層廊)を通しながら南進していった。
当時は穢深層穢澱を抑制する技術がなく、本拠点は長らく放置されていた。しかし後に、第三深層都市で成立した鎮魂術によって本拠点の安全が確保され、「太古の深層都市」として拡張された。都市としての成立時期は、第二鎮魂術の確立後、すなわち第四深層都市の貨商による交易の開始前後と考えられているが、正確な時期は確定されておらず、都市番号も振られていない。また同時期に、本都市から地上へ出る「太古の坑道」も縦脈路として整備された。その結果、「太古の深層都市」は古代文明との交易拠点となり、鉱石や食料の集積および保存に利用された。古代人が立ち入る可能性があったため、この都市には創冥門は設置されなかった。そのため、「辺境伯の滲出」では致命的な破壊を免れ、深層人たちは縦脈路を通って地上に避難することができた。
深層人の冥界進出後、西沈説が見直され、一部の深層人によって「太古の深層都市」からは西深層廊も伸ばされた。その先の地上に建設された表層都市は、「辺境伯の進出」を逃れた深層人たちによって、ギルド連合本部として再利用された。同盟戦争時、西深層廊はギルド連合と古代文明を結ぶ回廊として拡大され、「太古の深層都市」は古代文明側の拠点として再整備された。

北向き。現世紀では、直上に「スズランの家」がある。

【開始】20250416
【座標】《-248, 168》
【標高】《Y = -51》
【範囲】《-384, 32》~《-128, 288》、中心《-256, 160》、二五六メジャー四方。
【地生圏】深層、穢深層
【題材】《古代都市》。
【神】
【色】白色太古文明純白の聖殿)の記憶。
【旗】深層旗

{太古の創冥門}

太古の深層都市の中心に設置された巨大な創冥門

【座標】《-256, 160》

第二項:深層都市

第三項:表層都市

東西100メジャー、南北200メジャー、標高135メジャーの「太古の台地」上に、西沈説を信じる深層人が築いた都市。彼らは、「太古の大地」のプレートが褶曲してこの台地が形成されたと考えている。台地の南端には、地下の西深層廊から伸びる縦層路の出入口があり、台地上には、各深層都市の技術者の居住区が築かれた。表層都市は後にギルド連合本部となり、居住区は各ギルドの会館として再利用された。

記録:西沈説と表層都市

南沈説を採用した深層人は、都市を建設しながら深層空間を南へと拡大し、ついには創冥門によって岩盤を越えることにまで成功した。しかし、冥界に至ってもなお、太古文明と同胞の痕跡を発見することは叶わなかった。一方、各深層都市の有識者や好事家らの間では、西沈説が改めて検討されていた。彼らは、深層文明の原点である「太古の都市」に集まり、最新の技術を用いて岩盤層を再調査した。その結果、西沈説は信ずるに足ると判断され、まるで盗掘のように西深層廊を堀り進め、密かに西に向かっていった。長い掘削の果てに、彼らは、穢深層が絶壁に沿って垂直に広がっている地点に辿り着いた。ほどなく、この穢深層は、褶曲による地層の背斜であることがわかった。すなわち、「太古の大地」は西側に沈み込んだのではなく、押し上げられたことが示唆された。太古文明の痕跡は、地表近くの浅い層に存在するのではないか。そう考えた彼らは、深層文明の歴史で初めて、上方への掘削を開始した。魂砂を用いた大型の縦水路である縦層路が、この新工法を支えた。やがて彼らは、地表に到達する。そこは大雪原が隆起してできた複雑な丘陵であった。彼らは、同胞探索の拠点として、この地に表層都市を築いた。

【座標】《-1536, 0》(縦層路)
【標高】《Y = 135》
【地生圏】雪原。
【面積】東西百メジャー、南北二百メジャー。
【題材】《古代都市》。
【様式】深層様式

第三節:坑士の第一深層都市

一番目に建設された深層都市。{建設時期}。坑士ギルドの母体。深層文明の中央に位置するこの都市は、深層人にとって首都でもあった。「辺境伯の滲出」の際、地上に侵攻しようとした辺境伯によって、深層から地表にまで続く「大穴」が穿たれた。現在の第一都市は、陽光と大量の雪解け水が降り注ぐ空間となっている。
黒曜石の採掘。

【開始】{まだ}
【座標】《-664, 1256》
【標高】《Y = -51》
【地生圏】深層、穢深層
【題材】《古代都市》。
【神】
【色】朧色:深層岩。
【旗】第一深層都市旗

第一項:坑士

掘削技術者。深層空間を拡大して鉱石を採取し続け、常に深層文明の根幹をなす存在であった。

【色】朧色:深層岩。

第一創冥門

第一深層都市の中心に設置された巨大な創冥門

【座標】《》

第四節:炉匠の第二深層都市

二番目に建設された深層都市。{建設時期}。炉匠ギルドの母体。

【開始】20250706
【座標】《-248, 1160》
【標高】《Y = -51》
【地生圏】深層、穢深層
【題材】《古代都市》。
【神】
【色】空色:「魂の炎」。
【旗】第二深層都市旗

第一項:炉匠

火力技術者。深層では石炭や木炭が使えなかったため、溶岩を用いた熱蒸気技術を確立し、深層空間の動力を支えた。また、溶岩を原料として黒曜石や玄武岩を生成し、操魂術や建築に供した。黒金時代には「魂の熾」を用いた炉の開発によって、ネザライトの製錬に成功する。

【色】空色:「魂の炎」。

第二創冥門

第二深層都市の中心に設置された巨大な創冥門

【座標】《》

第五節:巫女の第三深層都市

三番目に建設された深層都市。{建設時期}。巫女ギルドの母体。

【開始】{まだ}
【座標】《88, 1272》
【標高】《Y = -51》
【地生圏】深層、穢深層、《古代都市》。
【神】
【色】紫色アメジスト
【旗】第三深層都市旗

第一項:巫女

鎮魂術者。最深層に蔓延する穢響から出現する穢澱を鎮魂し、深層文明の安全を確保した。

【色】紫色アメジスト

第三創冥門

第三深層都市の中心に設置された巨大な創冥門

【座標】《》

第六節:貨商の第四深層都市

四番目に建設された深層都市。{建設時期}。貨商ギルドの母体。

【開始】{まだ}
【座標】《-1096, 856》
【標高】《Y = -51》
【地生圏】深層、穢深層
【題材】《古代都市》。
【神】
【色】萌色エメラルド
【旗】第四深層都市旗

第一項:貨商

資本技術者。鉱貨の生産と発行を担い、鉱石や鉱貨の取引所である「鉱商」を運営した。
深層文明と古代文明の交易は、鉱石と食物の物々交換から始まった。貨商が運営する「鉱商」は、元々は両者の取引所の名称であった。やがて深層人は、交易の円滑化のため、鉱石の代わりに「鉱貨」を用いるようになった。古代人にとって鉱貨は、計量しやすく加工された鉱石でしかなく、そのためしばしば鋳直され、資源として再利用された。一方、深層人は、鉱貨の使用を通じて、経済や資本の概念を確立し始め、異なる種類の鉱貨を使い分けることで、古代人との交易を有利に進める術を見出した。資源の「鉱」ではなく、資本の「貨」を扱う技術に目覚めた彼らは、自らを「貨商」と名乗るようになった。
貨商が発行する鉱貨は、深層の都市内および都市間でも貨幣として流通し、第四都市の各鉱商は、物資や技術の交流拠点でもあった。

【色】萌色エメラルド

表:鉱商と鉱貨
鉱商鉱貨
エメラルド鉱商 The Emerald Orebankエメラルド鉱貨 The Emerald Orecoin萌色
石炭鉱商 The Coal Orebank - 灰色
銅鉱商 The Copper Orebank銅鉱貨 The Copper Orecoin橙色
鉄鉱商 The Iron Orebank鉄鉱貨 The Iron Orecoin朧色
金鉱商 The Gold Orebank金鉱貨 The Gold Orecoin黄色
ラピスラズリ鉱商 The Lapis Lazuli Orebankラピスラズリ鉱貨 The Lapis Lazuli Orecoin青色
レッドストーン鉱商 The Redstone Orebankレッドストーン鉱貨 The Redstone Orecoin赤色
ダイヤモンド鉱商 The Diamond Orebankダイヤモンド鉱貨 The Diamond Orecoin空色
アメジスト鉱商 The Amethyst Orebankアメジスト鉱貨 The Amethyst Orecoin紫色
クォーツ鉱商 The Quartz Oreankクォーツ鉱貨 The Quartz Orecoin白色
ネザライト鉱商 The Netherite Orebankネザライト鉱貨 The Netherite Orecoin黒色
第四創冥門

第四深層都市の中心に設置された巨大な創冥門

【座標】《》

第七節:薬師の第五深層都市

五番目に建設された深層都市。{建設時期}。薬師ギルドの母体。魂砂によるウォートの栽培所、錬魂台による醸造所、錬魂薬の販売所が立ち並んだ。また、病院・療養施設も存在していたようである。

【開始】{まだ}
【座標】《-1400, 856》
【標高】《Y = -51》
【地生圏】深層、穢深層
【題材】《古代都市》。
【神】
【色】赤色:血、ウォート
【旗】第五深層都市旗

第一項:薬師

痾の治療をするために生まれた職業。

医術者・錬魂術者。錬魂薬で深層人や都市の活動を効率化した。

【色】赤色:血、ウォート

第五創冥門

第五深層都市の中心に設置された巨大な創冥門

【座標】《》

第八節:司書の第六深層都市

六番目に建設された深層都市。{建設時期}。司書ギルドの母体。紙の原料となるサトウキビの栽培所があった。

【開始】{まだ}
【座標】《-1032, 536》
【標高】《Y = -51》
【地生圏】深層、穢深層
【題材】《古代都市》。
【神】
【色】青色ラピスラズリ(写魂術)。写魂術者としての裏の色。
【色】緑色サトウキビ(紙の原料)。司書・記録者としての表の色。
【旗】第六深層都市旗

第一項:司書

記録者・写魂術者。躰から魂を抽出し、物質に刻印する写魂術を確立した。
司書の始まりは、昼夜も季節もない深層において、暦を管理する者のことであった。

【色】青色ラピスラズリ

第六創冥門

第六深層都市の中心に設置された巨大な創冥門

【座標】《》

第九節:咒者の第七深層都市

七番目に建設された深層都市。{建設時期}。咒者ギルドの母体。

【開始】{まだ}
【座標】《536, 1160》
【標高】《Y = -51》
【地生圏】深層、穢深層
【題材】《古代都市》。
【神】
【色】碧色穢響
【旗】第七深層都市旗

第一項:咒者

招魂術者。魂に肉を与える招魂術によって、穢響から穢躯の供給を可能とし、炉匠と協力して「魂の熾」を産み出した。

【色】碧色穢響

第七創冥門

第七深層都市の中心に設置された巨大な創冥門

【座標】《》

第十節:門吏の第八深層都市

八番目に建設された深層都市。{建設時期}。門吏ギルドの母体。

【開始】{まだ}
【座標】《-1064, 1560》
【標高】《Y = -51》
【地生圏】深層、穢深層
【題材】《古代都市》。
【神】
【色】黒色黒曜石
【旗】第八深層都市旗

第一項:門吏

越魂術者。「魂の熾」によって黒曜石に着火し、創冥門による越魂術を完成させ、創界と冥界の往来を可能にした。

【色】黒色黒曜石

第八創冥門

第八深層都市の中心に設置された巨大な創冥門

【座標】《》

第十一節:回廊・縦路

第一項:縦路

太古の坑道

「太古の崩壊」後も小ブルスケッタに残っていた太古文明の坑道。かつては極深層である冥界にまで達していた坑道で、各所に哭曜石クォーツ鉱石・「太古の残骸」などの冥界素材が放置されている。後に、「太古の深層都市」と古代文明を結ぶ縦脈路に改修され、交易路として活用された。

【開始】20251001
【座標】《-384, -51, 160》~《》

縦脈路

「太古の深層都市」と小ブルスケッタを結ぶ交易路。「太古の崩壊」後、深層人が地下へと潜行した際に用いた「太古の坑道」が、拡張・整備されたもの。深層文明の鉱石と古代文明の食料を運ぶ交易路として用いられたが、取引は常に縦脈路の地上出口、すなわちブルスケッタ側で行われ、古代人がこの通路に立ち入ることは禁じられた。また、「辺境伯の滲出」の際には、深層人が地上へと脱出するための退避路としても機能した。

【開始】20251001
【座標】《-384, -51, 160》~《》

縦水路

《水流エレベーター》のこと。垂直の水路の底に魂砂を敷くと、「魂の残滓」が苦しんで気泡を発する。この気泡は、水路中の人や物資を上方に押し上げる力があり、汎用的な浮揚装置として深層文明で広く用いられた。

縦層路

西深層廊表層都市を結ぶ大型の縦水路。

【開始】{まだ}
【座標】《-1536, 0》

第二項:深層廊

深層都市間を繋ぐ連絡路のこと。深層都市では回廊が発達したが、深層人は、都市と都市を結ぶ隧道も「廊」と呼んだ。

南深層廊

南沈説に依拠して整備された、「太古の深層都市」と、その南にある「坑士の第一深層都市」を結ぶ深層廊。後に、「太古の深層都市」と「炉匠の第二深層都市」を直結する支道も整備された。深層文明初期の食料として、サトウキビとキノコがこの深層廊の脇で栽培された。サトウキビからは紙が生産され、後に司書と呼ばれることになる者たちによって、深層文明の記録され始めた。

【開始】20250705
【座標】《-256, 288》~《》(中継点)~《》(第一深層都市)
【座標】《-256, 288》~《》(中継点)~《-256, 1024》(第二深層都市)
【標高】《Y = -51》

西深層廊

太古の深層都市」と、その西にある「表層都市」の地下を結ぶ深層廊。西沈説を信じた深層人たちによって開通された。表層都市がギルド連合本部となってからは、ギルド連合と古代文明を直結する回廊として拡大・整備された。

【開始】20250630
【座標】《-256, 0》~《-1536, 0》
【標高】《Y =-54》

一二深層廊

「坑士の第一深層都市」と、その東にある「炉匠の第二深層都市」を結ぶ深層廊。

【開始】{まだ}
【座標】《》~《》
【標高】《Y = -51》

一四深層廊

「坑士の第一深層都市」と、その西にある「貨商の第四深層都市」を結ぶ深層廊。

【開始】{まだ}
【座標】《》~《》
【標高】《Y = -51》

一八深層廊

「坑士の第一深層都市」と、その南にある「門吏の第八深層都市」を結ぶ深層廊。

【開始】{まだ}
【座標】《》~《》
【標高】《Y = -51》

二三深層廊

「炉匠の第二深層都市」と、その東にある「巫女の第三深層都市」を結ぶ深層廊。

【開始】{まだ}
【座標】《》~《》
【標高】《Y = -51》

三七深層廊

「巫女の第三深層都市」と、その東にある「咒者の第七深層都市」を結ぶ深層廊。

【開始】{まだ}
【座標】《》~《》
【標高】《Y = -51》

四五深層廊

「貨商の第四深層都市」と、その西にある「薬師の第五深層都市」を結ぶ深層廊。

【開始】{まだ}
【座標】《》~《》
【標高】《Y = -51》

四六深層廊

「貨商の第四深層都市」と、その北にある「司書の第六深層都市」を結ぶ深層廊。

【開始】{まだ}
【座標】《》~《》
【標高】《Y = -51》

第三項:その他の設備

深層濾

深層濾は、深層文明で発達した、巨大な空気清浄設備。深層の密閉空間では、坑士の掘削による粉塵や、炉匠の熱蒸気機関からの廃熱や排気による空気汚染が、常に深刻な問題であった。汚れた熱気を浄化するため、深層都市や深層廊の各所には巨大な吸気口が設けられていた。取り込まれた空気は、銅管によって冷却された後、織地製の濾過層で粉塵が除去され、送気口を通じて深層へと戻された。織地は、クモの糸で編まれたものが使われた。

冥界廊

冥界廊は、創冥門によって冥界に進出した深層人が、「太古の残骸」が最もよく採掘される冥界深度《Y = 16》の地層に掘った隧道。各方面に伸びた冥界廊はやがて、「辺境伯の要塞」の地下に突き当たり、「辺境伯の叛乱」の引き金となる。

【標高】《Y = 16》

第十二節:操魂術

深層都市で体系化された、魂を操る技術の総称。一般的には、操魂四術(鎮魂術・錬魂術・写魂術・招魂術)が知られる。越魂術、視魂術、復魂術、滅魂術の四術は、限られた者しか使えない、現在は失われている、いまだ完成していないなどの理由で、不明な点も多い。

第一項:鎮魂術

深層文明において、穢深層における穢澱の出現を抑制し、深層の安全を確保するために発展した一連の技術。第一鎮魂術と第二鎮魂術がある。第三深層都市で確立され、鎮魂術を修めた者は「巫女」と呼ばれた。

第一鎮魂術

深層人による穢深層の研究は、多大な犠牲を伴いながらも進展し、やがて穢深層群体説へと帰結した。また、一部の坑士の間では、穢調とアメジストが共鳴することが知られていた。これらの知識をもとに、第三深層都市で開発されたのが、振動や「魂の気配」を吸収する穢鎮である。深層都市の各所に設置された穢鎮は、掘削や熱蒸気機関から生じる膨大な音や振動を吸収し、穢調による感知を阻む。これにより、穢深層の静寂が保たれるようになった。穢鎮の調律を担い、鎮魂術を修めた深層人は「巫女」と呼ばれた。

第二鎮魂術

穢鎮によって穢深層は鎮静されたが、その本質的な危険性は排除されていなかった。深層都市群が拡大するにつれ、深層人は穢深層を一掃し、深層の完全な安全を確立する必要に迫られた。以前から、穢調とアメジストを組み合わせて穢鎮を作成していた巫女たちは、穢響と「アメジストの晶洞」が隣接する一帯では、穢響が魂砂へと変化し、「アメジストの芽」が異常な早さで成長することに気付いていた。この頃、熟練の坑士は、繊細な鉱石を破壊することなく、そのままの形で採掘するシルクタッチの技術を体得していた。これにより、安全地帯にある「アメジストの晶洞」から「アメジストの芽」を採掘し、穢響に「植える」ことが可能になった。穢響に移植された「アメジストの芽」は、「寂しい魂」を集積して瞬く間に「アメジストの塊」に成長し、一方、魂が希薄化した穢響の残滓は、魂砂や魂土へと変質した。以降、穢深層は順次駆逐され、深層文明は大量のアメジストと魂砂・魂土を得るに至った。アメジストは、第四深層都市の貨商による古代文明との交易に使われ、魂砂は、縦水路の構築や、第五深層都市の薬師によるウォートの栽培に用いられた。魂土と溶岩と凍氷から生成された玄武岩は、深層都市の建材に使われた。また、魂砂や魂土が発する高温の「魂の炎」は、炉匠の火力技術を向上させ、深層都市の照明にも広く利用された。

第二項:錬魂術

当初は、一般的な薬や毒の調合技術であった。しかし、創冥門の確立後、様々な冥界素材が利用できるようになり、その技術は飛躍的な発展を遂げる。「魂の練炭」であるブレイズロッドを用いた錬魂台が開発され、「魂の灰燼」であるブレイズパウダーを燃料としたウォートの蒸留が可能となった。これにより、肉の情報を一時的に上書きする錬魂薬が製造されるようになった。第五深層都市で確立され、錬魂術を修めた者は「薬師」と呼ばれた。

錬魂台

「魂の練炭」であるブレイズロッドを用いて作成される、錬魂術用の装置。「魂の灰燼」であるブレイズパウダーを燃料とし、ウォートの胞子に濃縮された命を抽出したものが《奇妙なポーション》である。

錬魂薬

第三項:写魂術

写魂卓による《エンチャント》のこと。写魂卓を触媒として、他者の躰から魂珠を抽出し、その記憶を書物や円盤に刻印する技術。第六深層都市で確立され、写魂術を修めた者は「司書」と呼ばれた。

記録:写魂術の基礎

司書はあらかじめ、「魂の顔料」であるラピスラズリと、写魂先となる本を用意しておく。次に、魂珠を抽出する対象者と、写魂卓を挟んで席に座る。卓上の「魂の透灯」で対象者を照らすと、その記憶が可視化され、やがて魂珠として黒曜石の天板に零れ出てくる。司書は即座に、魂珠とラピスラズリを混合して顔料を作成する。書物を開き、白紙の頁にただ顔料を塗るだけで、青い文字が浮き出る。この作業を顔料がなくなるまで繰り返すと、写魂書が完成する。司書の技術が未熟な場合、対象者は魂を失って屍となるが、熟練の司書にかかると、物忘れが増える程度で済むことも多い。

写魂卓

時空間を触媒する黒曜石と、「魂の透灯」であるダイヤモンドから作成される。

写魂書

写魂術によって「魂の記憶」が刻印された書物。

写魂盤

写魂術によって「魂の声」が刻印された円盤。美しい音楽が録音された円盤が残されている一方、尋問記録としか考えられぬ円盤も存在する。

響魂函

「魂の透灯」であるダイヤモンドと木材から作成される。響魂函に挿入された写魂盤が「魂の透灯」に照らされると、刻印されている魂の記憶が現れ、振動する。その結果、響魂函の筐体が共鳴し、写魂盤に刻まれた「魂の声」が再生される。

第四項:招魂術

招魂函による《スポーン》のこと。穢深層の「寂しい魂」に肉を纏わせ、穢躯を産み出す技術。第七深層都市で確立され、招魂術を修めた者は「咒者」と呼ばれた。

招魂函

《スポナー》のこと。深層人が、魂の姿と記憶を再構成する哭曜石を用いて、太古文明の聖座を再現しようとしたもの。当初は、最深層に堆積した「寂しい魂」に憩を与え、穢深層を浄化する目的で研究が始まった。しかし完成したのは、聖座のように魂を引き寄せながらも、それらに憩を与えることなく、哭曜石の作用によって肉を纏わせ、穢躯を産み出す装置であった。穢躯の無限召喚を止めるには招魂函を解体するしかなく、多くは石棺で封じられて放置された。あまりにも危険な技術であったため、招魂函の作成記録は全て破棄され、現在に伝わっていない。

未設定のアイデア

クモやシルバーフィッシュのような獣のスポナーが存在するのは、招魂術の発展によるもの?

穢躯

招魂函で召喚した躯のこと。招魂函による「魂の再構成」は不完全であり、その証拠に、一つの招魂函が召喚できる躯は一種類のみである。穢躯を溶岩で浄化すると、「魂の熾」が生成される。

第五項:越魂術

創冥門により、岩盤を越えて創界と冥界を往来する技術。第八深層都市で確立され、越魂術を修めた者は「門吏」と呼ばれた。

創冥門

時空間を触媒する黒曜石の性質と、操魂術の融合によって実現された、冥界との往来を可能にする転界装置。技術が確立された後、各深層都市の中心に巨大な創冥門が設置されたが、そこから滲出してきた辺境伯とその軍勢によって深層文明は滅亡する。深層文明の金字塔にして墓標。

記録:禁書『{創冥門の起動}』

創冥門は当初、写魂術と招魂術を融合させ、魂と肉の相互変換を実現する装置として設計された。構造的には、黒曜石からなる大型の写魂卓と招魂函を、門の形状に仕立てたものである。「魂の熾」で着火すると、黒曜石の触媒作用が高まり、創冥門が起動する。開口部では、招魂函が種火となった魂を躯とし、即座に、写魂卓が躯から魂を抽出する。この循環によって、創冥門の口は滅紫の炎が渦を巻く。この状態の門を躰が通過すると、その姿と記憶を保持した魂が遊離する。逆に、魂が門を潜ると、保持した姿と記憶に躰が与えられる。そのように機能するはずであった。論理的な必然ではあるが、起動された創冥門は、自身を通り抜ける肉や魂だけではなく、開口部の空間それ自体をも触媒し、変換し始めた。ほどなく、門の向こうに、深層とは異なる光景が広がり始める。それは、太古の鉱夫から語り継がれた、極深層の風景そのものであった。

第六項:視魂術

写魂術を応用した「魂を視る」技術。写魂卓を小型化した視魂鏡によって、創界人による魂の観察を可能にした。咒者によって確立された。

物語:咒者の心

咒者の目的は、巫女と同じく「寂しい魂」の鎮魂であった。咒者は、聖座を再現することで「魂の憩」を実現しようとしたが、しかしそれは完全な失敗に終わった(招魂函)。不可視の魂を扱うことに限界を覚えた咒者は、視魂術の研究に注力し、「魂の眼鏡」である視魂鏡を完成させた。初めて魂を「視た」咒者は、深層人による「操魂」の現実を目の当たりにした。穢深層の魂は、アメジストに集積し、結晶の中でいつまでも鳴いていた。穢響の残滓である魂砂は燃やされ、その最期の力が「魂の炎」として深層都市を照らしていた。錬魂術は魂を瓶に抽出し、写魂術は魂を本に刻印していた。その間も、魂は絶え間なく地上から深層へと舞い降り、一部は岩盤を通過し、一部は最深層に堆積していた。我々は、魂を鎮めているのではなく、弄んでいるのではないか。咒者は、思わず視魂鏡を外した。
後年、創冥門から深層に滲出してきた辺境伯を、咒者は視魂鏡を通して視た。幾千幾万の魂を背負う辺境伯は、真っ白な「魂の焔」によって、深層人たちを次々に「魂の歿」へと導いていった。それは、魂を弄んできた深層人に対する罰であり、同時に、その罪の浄化でもあるように思われた。咒者は、自分が目の当たりにしている光景こそ、「魂の憩」に違いないと信じた。

視魂鏡

銅とアメジストから作られる《望遠鏡》を参考に、黒曜石とダイヤモンドからなる写魂卓を小型化した「魂の眼鏡」。視魂鏡を覗くと、創界人の目には映らなかった魂が、幻影のように浮かび上がって視える。

第七項:復魂術

巫女が追究した、魂を復活させる技術。復魂宗の中心教義となった。

第八項:滅魂術

咒者が追究した、「魂の焔」で魂を滅却する技術。

第十三節:技術史

  • 【深層人】キノコ、サトウキビで食料を確保。
    • 【司書】サトウキビから紙を作成。
  • 【坑士】採掘を開始。
    • 【炉匠】深層では石炭・木炭が得られず、鉱石の製錬に溶岩を利用。
  • 【坑士】ラピスラズリを採掘。
    • 【司書】ラピスラズリから顔料を作成、紙に記録を開始。
  • 【坑士】アメジストを採掘。
    • 【巫女】アメジストと穢響から穢鎮を作成(第一鎮魂術)。
  • 【坑士】《シルクタッチ》を体得、《アメジストの芽》を採掘。
    • 【巫女】《アメジストの芽》を穢響に移植(第二鎮魂術)。アメジスト・魂砂・魂土の入手。
      • 【坑士】魂砂による「縦水路」を開発
      • 【炉匠】魂土と溶岩と凍氷で玄武岩を生成。
      • 【炉匠】魂砂による「魂の炎」を利用。
      • 【貨商】アメジストを交易に利用、革・木材を入手。
        • 【司書】紙と革で本を作成。
  • 【坑士】ダイヤモンドを採掘。
    • 【坑士】ダイヤモンド道具で黒曜石を採掘。
      • 【司書】黒曜石+ダイヤモンド+本+ラピスラズリで写魂卓を開発(写魂術)。
        • 【咒者】写魂卓を小型化した視魂鏡(銅+アメジスト)を開発(視魂術)。
    • 【司書】ダイヤモンド、木材で響魂函を開発。
  • 【坑士】「太古の坑道」から哭曜石や「太古の残骸」を入手。
    • 【咒者】哭曜石から招魂函を開発(招魂術)。
      • 【炉匠】穢躯を溶岩で浄化した「魂の熾」を生成。
        • 【炉匠】「魂の熾」で「太古の残骸」を製錬し、ネザライトを入手。
          • 【坑士】ネザライト道具による岩盤破壊の失敗。
  • 【門吏】写魂卓+招魂函+魂の熾で創冥門を開発(越魂術)。冥界素材を入手。
    • 【薬師】魂砂でウォートを栽培。
    • 【薬師】ブレイズロッドで錬魂台を開発。
      • 【薬師】錬魂台でブレイズパウダーを燃料にウォートから錬魂薬を作成(錬魂術)

第十四節:意匠

第一項:色象

灰色

灰色は、深層文明の象徴色である。

分類名称象徴備考
岩石深層岩
岩石磨かれた玄武岩

第二項:旗章

深層旗

深層旗は、深層文明の旗であり、「太古の深層都市」の旗でもある。旗章は、灰地に白の竜頭。深層を意味する灰を地とし、太古文明の象徴色である白で竜信仰の記憶を描いている。

深層旗のレシピ

第三項:建築

深層様式

深層様式は、深層岩と「魂の炎」を主材とする建築様式。回廊が特徴。大雪原のギルド連合においても、降雪を避けるために回廊が使われた。

第十七章:ギルド連合

第一節:概要

各深層都市で発展した技術者集団を前身とするギルドの連合体。当初は八つのギルドが存在していたが、皇女および古代文明との同盟締結に反対した巫女ギルドと咒者ギルドが脱退し、現在は六ギルドからなる。ギルドマスターから構成される新世紀委員会が、ギルド連合を運営している。ギルドや新世紀委員会とは別に、個々人の思想に基づく派閥が形成されているが、正式な組織ではなく、規模や結束の強さも一様ではない。

物語:深層人の旅路 (The Deepward’s Trail)

深層文明を継承する勢力。古世紀末、創界深層に滲出した辺境伯は、深層都市群を破壊し尽くし、地上へと姿を消した。だが、制御不能となった創冥門からは冥界人がなおも滲出し続け、深層はさながら冥界へと様相を変えた。深層人は、自らが築いた全ての都市を放棄し、地上への脱出を決断する。黒金・白金時代より以前から、深層文明の鉱石と古代文明の食物は交易されており、両者を結ぶ縦脈路が存在していた。深層人は古代文明を恃み、一縷の希望を抱きながら、破壊された縦脈路を通って地上を目指した。その途上で、辺境伯の蹂躙を逃れて避難していた古代人の一団(古代の客人と邂逅し、以後、行動を共にしたという。辛苦の果てに地表に出た彼らが目にしたのは、辺境伯に蹂躙される古代文明の姿だった。辺境伯は、創冥門に酷似した冥魂扉から大量の冥界軍を召喚し、隆盛を誇る古代文明を徹底的に破壊していた。古代文明の象徴である白金三柱が無惨に倒壊する光景は、{禁書図書館}の極秘文書{黙示録}に記録されている。辺境伯がもたらす絶望的な恐怖に再び直面した一行は、古代文明との合流を断念し、大ブルスケッタに隣接する大雪原、その中央に存在する表層都市を目指して逃避行を続けた。都市に到達した深層人たちは、各自が得意とする技術を持ち寄り、身を寄せ合って命を繋いだ。深層文明の原点であった炎は、暗く冷たい雪原に光と暖をもたらす、まさに希望の灯であった。小さな火を囲んだ彼らは、やがて自らを「残り火の子ら」と称し、深層文明の滅亡と再生の物語を記録し始める。旧世紀元年のことである。

物語:ギルド連合の結成

表層都市に落ち着いた深層人たちは、各深層都市の技術者を中心とした職能別の「ギルド」を結成し、社会基盤を急速に整え始めた。当初、八つの深層都市に由来する八つのギルドは、互いに協力していたが、やがてギルド間に序列が生まれ始める。深層文明を切り拓いた坑士と炉匠は、地上においても都市の再建に中心的な役割を果たした。貨商は、古代文明との交易を再開し、大雪原では入手困難な物資を調達した。司書と薬師は、写魂術と錬魂術で彼らの作業を支援した。一方、穢深層のない地上では、巫女の仕事はなかった。かつて無限に穢躯を召喚した咒者は、その危険な術を破棄するよう命じられた。創冥門から辺境伯の滲出を招いた門吏は、深層文明滅亡の責を負わされ、発言権すら与えられなかった。

表層都市を運営するため、各ギルドの長が集まり、ギルド間の利害関係を調整するようになった。ギルド長の会合は「新世紀委員会」と称され、各ギルドには席次が指定された。坑士を委員長、炉匠を副委員長とし、貨商・司書・薬師は委員として参画したが、巫女・咒者・門吏は陪席として扱われた。奇妙なことに、委員会にはたびたび「古代の客人」が立ち合い、ときに意見すら述べたが、誰もそれを咎めなかった。彼が坑士や炉匠に取り入っていたからだとも、彼の弁が常に正鵠を射ていたからだとも伝わっている。また、「古代の客人」が「ギルド連合」の名称を提案したとする記録も存在する。

【題材】中国共産党。蒸気技術(深層文明より未熟)。
【言語】冥界語
【様式】深層様式
【色】灰色:深層岩。
【色】空色:「魂の炎」。

第一項:残り火の子ら

「辺境伯の滲出」から逃れ、「深層人の旅路」を経て表層都市に辿り着いた深層人たちの自称。大雪原で小さな火を囲み、助け合って生き延びた記憶であり、ギルド連合の結束を象徴する言葉でもあった。後に転じて、連合の最高意思決定機関である新世紀委員会の委員を意味するようになる。しかし委員会の実態は、序列を重視する中央集権的な組織であり、残り火どころか、権力と欲望の炎が渦巻いている。

第二項:古代の客人

「最後の執法長」の息子のこと。後の総帥、初代ブルスケッタ国王。「辺境伯の滲出」に際し、救援要請のために深層都市へと向かう途上、逃避中の深層人たちと縦脈路で邂逅し、「深層人の旅路」に同道することになった。ギルド連合の結成に立ち合い、古代文明との同盟締結に尽力した。

第二節:組織

八つのギルドを連合内の席次順で示す。席次は、母体となった深層都市の建設順とは必ずしも一致せず、地上における重要性が反映されている。

表:ギルドの席次
未整理のアイデア

次に、巫女ギルドと咒者ギルドです。 「辺境伯の滲出」に際して、多くの者が辺境伯に恐怖を感じたのに対し、彼女らは、辺境伯が本質的に持つ「哀しさ」に気づきます。また、彼女たちは、辺境伯の出現を、「操魂術で魂を弄んだ自分たちへの罰」と解釈します。これらのことから、辺境伯を鎮魂するのが正しい道であると考えます。ですから、辺境伯の討伐が目的の同盟には反対でした。 総帥は、立場的にも思想的にも非主流派である彼女たちに、分離・独立をそそのかします。ギルド連合の力は借りたいが、ギルド連合が強すぎても困るからです。
かくして巫女ギルドと咒者ギルドは連合から分離します。後のことですが、同盟によって辺境伯が討伐された後、彼女たちの組織は復魂宗となります。その心は、辺境伯を鎮魂するには、まず辺境伯を復活させなければならない、ということです。巫女の目的は、復活した辺境伯の魂に憩を与えることです。咒者の目的は、復活した辺境伯の魂を滅却することです。復魂宗の二大グループも、実は同床異夢なのですが、これはかなり後の話になります。

第一項:坑士ギルド

第二項:炉匠ギルド

第三項:貨商ギルド

第四項:司書ギルド

第五項:薬師ギルド

第六項:巫女ギルド

第七項:咒者ギルド

第八項:門吏ギルド

第九項:新世紀委員会

新世紀委員会は、ギルド連合本部にある最高意思決定機関。各ギルド長が委員を務め、ギルド間の利害を調整し、連合の方針を決定する。その権能から、新世紀委員 (The Next Era Committee Member) は「残り火の子ら」とも呼ばれる。慣例として、坑士ギルド長が新世紀委員長 (The Next Era Committee Chair) を務める。

第三節:ギルド連合本部

ギルド連合本部は、太古の台地上に築かれていた表層都市を改修した、ギルド連合の中心地。深層都市群には中枢となる機構がなかったことの反省から、連合本部となる建物と組織が整備された。新世紀委員会を中心に、各ギルドの会館がある。また、台地南端の縦層路からは、西深層廊を経て「太古の深層都市」に至ることができ、縦脈路から小ブルスケッタの地上に出て古代文明と連絡することができる。この経路は、同盟戦争終結まで、ギルド連合と古代文明の接続を支えた。同盟戦争終結後、各ギルドが大雪原の各地に独自の拠点を建設したことで、連合本部は政治的中心としての純度を高めていく。

【座標】《-1536, 0》(縦層路)
【標高】《Y = 135》
【地生圏】雪原。
【面積】東西百メジャー、南北二百メジャー。
【題材】《古代都市》。
【様式】深層様式

第一項:坑士会館

坑士会館は、ギルド連合本部にある、坑士ギルドの会館。

第二項:炉匠会館

炉匠会館は、ギルド連合本部にある、炉匠ギルドの会館。

第三項:貨商会館

貨商会館は、ギルド連合本部にある、貨商ギルドの会館。

第四項:司書会館

司書会館は、ギルド連合本部にある、司書ギルドの会館。

第五項:薬師会館

薬師会館は、ギルド連合本部にある、薬師ギルドの会館。

第六項:巫女会館

巫女会館は、ギルド連合本部にある、巫女ギルドの会館。巫女ギルドが復魂宗に離脱してからは、無人のまま放置されている。連合内では、巫女会館を改修して別の目的に使用することが検討されているが、巫女ギルドの復帰を目論むが頑強に反対し、現状が維持されている。

第七項:咒者会館

咒者会館は、ギルド連合本部にある、咒者ギルドの会館。咒者ギルドが復魂宗に離脱してからは、無人のまま放置されている。連合内では、咒者会館を改修して別の目的に使用することが検討されているが、咒者ギルドの復帰を目論む冥界派が頑強に反対し、現状が維持されている。

第八項:門吏会館

門吏会館は、ギルド連合本部にある、門吏ギルドの会館。

第十八章:古代文明

第一節:概要

彩金時代末期の天変地異によって太古の大地は海没したが、南限に位置するブルスケッタ地方はかろうじて崩壊を免れ、人々の再起の地となった。大変動を生き延びた彼らは、乏しい資源を共有し、万事協力して共同体を再建する必要があった。後に古代文明として開花するこの集団には、太古文明の聖座のような階級は設けられず、原初から民主的な社会の側面があった。古代人は大豊原の各地方を開拓していき、現在では大ブルスケッタと呼ばれる一帯に勢力を築いた。農業が盛んに営まれ、余剰の食料は深層文明の鉱石などと交換されただけでなく、深層都市の進んだ技術も得たようである。最盛期である白金時代には、今でいう民主主義・資本経済・科学技術が発達し、創界人の歴史の一つの到達点と評価されている。古代文明の中心地には、太古文明の「白金の神殿」を思わせる巨大な白金三柱が屹立しており、人々は社会の繁栄を謳歌していた。

しかし、旧世紀初頭の「辺境伯の蹂躙」によって、文明は壊滅的な打撃を受ける。このとき、一部の知識階層が、社会基盤の核心とともに遠く難を逃れたと伝えられるが、その詳細は不明である。一方、大ブルスケッタに残った古代人は、第二帝国の皇女およびギルド連合と同盟を締結し、辺境伯軍への反抗を開始した。この同盟戦争は長きに渡ったが、同盟軍はついに最終決戦で辺境伯を打ち破った。同盟戦争終結後、同盟で活躍した英雄たちは、大ブルスケッタ各地の諸侯に封じられ、連合してブルスケッタ王国を建国する。古代文明の栄光は、王国へと引き継がれたが、その多くは前世紀の百年戦争と大厄災で失われ、現世紀には遺構や痕跡のみが残る。

【題材】西洋。特にギリシア・ローマ文明。
【言語】創界語
【様式】古代様式:石・石レンガ・丸石+各地の木材。

  • 現世紀から見ても相当巨大な建造物(ダムなど)が構築されていた。
  • 現世紀ではもっぱら遺構として残っている。石レンガや丸石は苔むし、ひび割れも多い。
  • 辺境伯の蹂躙と百年戦争で破壊され、残ったものも手入れなく風雨に曝されており、廃墟に近いものも少なくない。
  • 修理され、基礎や土台として現世紀で活用されているものもある。

【色】朧色:元は白だったが風化して朧になった? 石の色。ティレナ伯爵=皇女の騎士が受け継いでいるともいえる。
【色】緑色:苔むした遺跡を連想させる。古代文明の後継であるブルスケッタ王国でも、緑と苔は豊かな大地と繁栄の象徴である。
【旗】古代旗

  • 民主主義:三権分立があったと伝わる。大ブルスケッタには、行政院(現ブルスケッタ城)、立法院(現リュクス元老院)、司法院(現リュクシア裁判院)の遺構がある。
  • 資本経済:
  • 科学技術:学問や美術も発達していた。大ブルスケッタには、技術院(現プレッツェル時計塔)、学術院(現プレザ大学)、芸術院(現スコルデル美術館)の遺構がある。

第二節:白金三柱の理念

第一項:白金三柱

白金三柱は、古代文明の全盛期である白金時代に、小ブルスケッタ西部の南の山頂に建造された、白金製の巨大な三本の柱である。古代文明の理念を象徴する記念碑的建築と伝えられるが、「辺境伯の蹂躙」の際に、辺境伯によって徹底的に破壊され、現在では「白金柱の礎石」しか残っておらず、白金がどのような金属であったのかも不明である。

転じて、古代文明が高度に達成した三つの社会理念(民主主義・資本経済・科学技術)を指す語としても用いられる。「今では失われているが」と前置きすることが礼儀とされる。

第三節:古代十二院

古代文明に整えられた統治機構。十二の院からなり、三法院(執法院・立法院・司法院)、三政院(穀政院・造政院・恵政院)、三務院(財務院・交務院・衛務院)、三術院(技術院・学術院・芸術院)の四群に分類される。古代人が大ブルスケッタを開拓する過程で、各地に拠点として築いた民集堂が、古代社会の発展に伴って役割が分化したもので、白金時代までに十二院体制が整備された。院長は、各地方の有力者が務めた。旧世紀後半、いくつかの院は「辺境伯の蹂躙」で破壊され、機能不全に陥ったが、ブルスケッタ王国に継承され、現世紀でも庁舎として使われているものもある。

表:古代十二院とブルスケッタ王国
古代十二院役割ブルスケッタ王国所在地
三法院執法院行政ブルスケッタ城小ブルスケッタ西部緑色
立法院立法リュクス元老院リュクス赤色
司法院司法リュクシア裁判院リュクス灰色
三政院穀政院農業・食糧ブルスケッタ農庫小ブルスケッタ東部黄色
造政院土木・建築-ザバイオーネ茶色
恵政院宗教・福祉ティレナ邸ティレナ白色
三務院財務院徴税・財政リュクス会計院リュクス萌色
交務院交易・外交ノイラ迎賓館ノワール青色
衛務院防衛・治安ガレット要塞ガレット橙色
三術院技術院技術・開発プレッツェル時計塔プレッツェル葵色
学術院研究・教育プレザ大学プレッツェル碧色
芸術院美術・文化スコルデル美術館スコルダリア桜色

第一項:執法院

執法院は、
ブルスケッタ地方西部。後のブルスケッタ城。「太古の崩壊」後、小ブルスケッタに集まった太古人の生き残りが、団結して再起を誓った「最初の民集堂」を原点とする。十二院体制が敷かれてからは、行政を担当した。

第二項:立法院

立法院は、
リュクス地方。後のリュクス元老院。立法を担当した。

第三項:司法院

司法院は、
リュクス地方。後のリュクシア裁判院。裁判を担当するとともに、警察の機能もあったようである。

第四項:穀政院

穀政院は、
ブルスケッタ地方東部。農業、および食料の生産・保存・分配を担当し、古代人の生活を支えた。

第五項:造政院

造政院は、
ザバイオーネ地方。公共の土木事業(街道・ダムなど)や建築を担当し、古代文明の社会基盤を物理的に支えた。その耐久性と実用性は

第六項:恵政院

恵政院は、
ティレナ地方。後のティレナ邸

第七項:財務院

財務院は、
リュクス地方。

第八項:交務院

交務院は、
ノワール地方。後のノイラ迎賓館

第九項:衛務院

衛務院は、
ガレット地方。

第十項:技術院

技術院は、
プレッツェル地方。後のプレッツェル時計塔

第十一項:学術院

学術院は、
プレッツェル地方。後のプレザ大学

第十二項:芸術院

芸術院は、
スコルダリア地方。後のスコルデル美術館

第四節:意匠

第一項:色象

朧色

朧色は、古代文明の象徴色である。

分類名称象徴備考
岩石

第二項:旗章

古代旗は、古代文明の旗である。

第三項:建築

古代様式は、

第十九章:同盟

第一節:概要

同盟は、第二帝国ギルド連合古代文明の間で締結された、辺境伯の討伐を目的とする軍事同盟。第二帝国の皇女を盟主に戴き、ギルド連合の技術的な支援を基盤に、古代文明が主要な軍事と兵站を担った。

第二節:同盟都市

同盟都市は、

方卓の間・巨大アメジスト・ゾンビスポナー(魂の熾は穢躯を「魂の炎」で浄化して得られる)

同盟回廊は、
検問所

巨大アメジスト

第一項:皇女の円卓

同盟締結時に、皇女と古代人たちが囲んだとされる卓。転じて、同盟そのものを指す語となった。当時、英雄たちが実際に囲んだのは「方卓 (The Square-Table)」であったが、ギルド連合の記録には「円卓」の文字が残されている。この同盟は、古代文明の簒奪を企図するギルド連合が立案したともいわれる。当初、八ギルドが八英雄をそれぞれ支援する「八八同盟」が計画されたが、同盟締結に反対した巫女ギルドと咒者ギルドが復魂宗に離脱したため、皇女と騎士にはギルドが付かず、構想は頓挫した。巫女と咒者の離脱劇は、ギルド連合の力を削ぐために総帥が企図したという説もある。

未整理のアイデア

「辺境伯の蹂躙」によって壊滅寸前に追い込まれた古代文明陣営はレジスタンス的なものを結成? それが皇女を戴き、ギルド連合と連帯して同盟となる?

皇女が従えていた騎士が佩く「ネザライトの剣」は、ギルドにとって「深層人が探索していた太古文明の痕跡」「しかも高位の者の末裔である証」であった。古代人にとっては、「辺境伯の武具と同じ冥界の剣」「辺境伯の武力に対抗し得るもの」であった。

表:皇女の円卓とギルド連合
皇女の円卓ブルスケッタ王国ギルド連合復魂宗
皇女 - - -
総帥 ブルスケッタ国王門吏ギルド -
政臣 リュクス大公貨商ギルド -
戦将 ガレット公爵坑士ギルド -
工匠 プレッツェル侯爵炉匠ギルド -
騎士 ティレナ伯爵 - -
貴族 スコルダリア子爵薬師ギルド -
謀官 ノワール男爵司書ギルド -
- - 巫女ギルド 社殿
- - 咒者ギルド 寺院

第二項:円卓の英雄

皇女と同盟を締結し、辺境伯を討伐した古代人のこと。一般的に、「皇女の円卓」を構成する、総帥政臣戦将工匠騎士貴族謀官の七人を指すが、地方の伝承によっては多少の異同がある。

表:円卓の英雄と古代十二院
古代十二院所在地被害円卓の英雄 / 院での役割
執法院小ブルスケッタ西部壊滅。執法院長死亡。総帥 / 執法院長の息子
立法院リュクス 政臣 / 立法院長
司法院リュクス -
穀政院小ブルスケッタ東部 -
造政院ザバイオーネ -
恵政院ティレナ恵政長死亡? -
財務院リュクス -
交務院ノワール 謀官 / 交務院長?
衛務院ガレット衛務院長戦死?戦将 / 副官?
技術院プレッツェル 工匠
学術院プレッツェル -
芸術院スコルダリア壊滅?芸術院長死亡?貴族 / 掃除夫

第三節:総帥

「最後の執法院長」の息子、「古代の客人」、後のブルスケッタ初代国王。

物語:辺境伯の蹂躙(小ブルスケッタ西部)

「辺境伯の蹂躙」は、辺境伯の小ブルスケッタ西部への侵攻から始まる。地上に出てから初めて創界人を目にした辺境伯は、冥魂扉から軍を召喚し、一帯を蹂躙し始めた。この地は、北は央海に面し、残る三方を山に囲まれた天然の要害であったが、それは逃げ場がないことを意味した。滅紫の炎に家を焼かれ、辺境伯軍に追われた人々は、街で最も大きく頑丈な建物である執法院へと逃げ込んだ。それは、「太古の崩壊」後に、粗末な「最初の民集堂」で傷ついた人々が身を寄せ合った光景と似ていた。執法院長は、この異常事態にも冷静に対処し、人々を受け入れつつ、人員と資材を総動員し、でき得る限りの防備を固めた。そして苦悩の末、息子には西の山の縦脈路を通って深層人に、娘には東の山を越えてガレットの衛務院に、それぞれ救援を要請するよう命じた。息子と娘が衛兵らと出立したのを見届けてから、院長は、永らく飾りとなっていた剣を手に取った。
院長の息子は、縦脈路をわずかばかり進んだところで、憔悴しきった深層人の一行と邂逅した。しかも、救援を求めたのは深層人の方であった。地上は危険だといくら息子が制止しても、深層人の列は歩みを止めなかった。息子の使命は、深層人に加勢を請うことであり、壊滅した深層都市を訪ねることではなかった。彼は深層人に同行するしかなかった。地上に辿り着いた彼らが目にしたのは、滅紫の炎に包まれる執法院であった。父の死を悟った息子と、深層文明の滅亡を思い出した深層人たちは、執法院が焼け落ちるのを無言で眺め続けた。誰かが、南の山を指さした。雪銀の絶壁を、大きな黒い影が這い上っていた。山頂には、古代文明の精華である三本の巨大な白金の柱が天を突いていた。尾根に立った黒い影は、柱の一つを引き抜き、斜面に放り投げた。柱は、粉々に砕けながら滑落していった。二本目の柱は、真っ白な「魂の焔」に包まれた。三本目の柱は、黒い剣に穿たれ、裂かれた。息子は深層人たちに問うた。「あなた方の力で、あれに勝てますか?」。幾人かの深層人が彼を罵った。「では逃げましょう」と言って息子は踵を返した。山の方角から発せられた、咆哮のような大音声が彼の背中を押した。

第四節:政臣

「最後の立法院長」、後のリュクス初代大公。

第五節:戦将

後のガレット初代公爵。

第六節:工匠

後のプレッツェル初代侯爵。

第七節:騎士

皇女の騎士」、後のティレナ初代伯爵。

第八節:貴族

「魂の貴族」、後のスコルダリア初代子爵。
元々は芸術院の貧しい掃除夫で、「貴族」は渾名であった。同盟戦争の最終決戦では、決死の陽動部隊を率い、戦将の最後の突撃を見事に支援した。

第一項:魂の貴族

同盟戦争後、「貴族」はスコルダリア初代子爵に叙され、正真正銘の貴族となった。後世の創界人の多くは、居並ぶ領主の中で、なぜ初代子爵だけが「貴族」と呼ばれたのかを知らない。しかし、スコルダリアの子供たちは学校で必ず習う。「初代子爵こそ真の貴族、すなわち『魂の貴族』であらせられたからである」。

第九節:謀官

後のノワール初代男爵。

第十節:同盟戦争

第十一節:意匠

第一項:色象

赤色

赤色は、同盟の象徴色であり、団結武力を意味する。バラ(赤薔薇)は、血の色の花弁、束となった多数の雄蕊、武器のような茨を持つことから、同盟の表象として旗章に採用された。

分類名称象徴備考
バラ血・団結・武力
白色

白色は、太古文明・第一帝国・第二帝国の象徴色であり、「魂の憩」を意味する。表象に用いられたスズランは、同盟戦争後、同盟の盟主であった皇女を象徴する花となった。

分類名称象徴備考
スズラン魂の憩後に皇女の象徴となる。

第二項:旗章

同盟旗

同盟旗は、同盟の旗であり、同盟軍の軍旗でもある。旗章は、白地に赤薔薇。ブルスケッタ王国諸侯の団結を強調する意味で用いられることもある。白が象徴する第二帝国の後継であることも暗喩する。

第三項:建築

第二十章:ブルスケッタ王国

第一節:概要

同盟戦争で皇女と同盟して戦った古代文明の末裔。王国領内には古代文明の遺構が多く見られる。また、各諸侯領に、前世紀に造られた英雄像がある。同盟戦争の記録や記憶は百年戦争と大厄災を経てほとんど残っていない。その際、諸侯を序列化して秩序を形成したため、連合王国や幕藩体制に似た封建的な制度が残る。序列一位の諸侯が国王となったが、他の諸侯(大公、公爵、侯爵、伯爵、子爵、男爵)との力の差は絶対的ではない。反王国派もいるが、表立った争いはない。百年戦争と大厄災の影響で、現世紀の王国は、白金時代の古代文明や黄金時代の王国と比べて技術力や文化が退行しており、現在は復古的な繁栄と進歩を目指している。商業や経済は発展しておらず、ギルド連合に依存している部分が大きい。

同盟戦争では、古代文明の男は戦いに従事し、女はそれ以外の仕事を受け持った。その名残で、諸侯は騎士団を持ち、諸侯夫人はそれぞれ得意な専門領域を持つ。古代文明や王国では、男と女は同等の地位・権利を有する。

ブルスケッタ王国全域を大ブルスケッタといい、国王領ブルスケッタ(ブルスケッタ地方)を小ブルスケッタと区別することもある。大ブルスケッタは七つの地方に分けられる。

内海に面した国王領の岸壁には巨大な王国旗が掲げられている。また、諸侯領内の要所は王国の直轄領となっている。砦 (The Bastion / The Fort) が代表例。

【題材】西洋。特に中世欧州。
【言語】創界語
【色】緑色:豊かな大地の象徴。
【色】赤色同盟の象徴。
【色】白色第二帝国の象徴。
【花】バラ:同盟の血と団結と武力の象徴。
【旗】王国旗
【旗】同盟旗

第二節:直轄区と聖教区

表記の例

リュクス大公家:The House of The Archduke of Luxe / The Luxe Archducal House
リュクス家:The House of Luxe(血統重視)爵位が世襲ならこちら。
大公家:The House of The Archduke(爵位重視)爵位が世襲でないならこちら。
直轄区:The House Demesne
リュクス直轄区:The House Demesne of Luxe
聖教区:The Sacred Precinct
リュクス聖教区:The Sacred Precinct of Luxe

第三節:秩序

社会秩序は、科学(技術)・政治(法律)・宗教(倫理)の三層で理解される。三者の比率は社会によって異なる。

法律

1 ブルスケッタ法 農業国家であるブルスケッタでは、自然と調和した生活が理想とされており、法律は、宗教的倫理と連続した慣習法として整備された。裁判でも、抒情酌量、大岡裁き、三方一両損的な判決が多い。

個々の事情に合わせた叙情酌量が重視されるブルスケッタ法では、「判例は重視されない」。慣習法だが判例至上主義ではなく、大岡越前や遠山金四郎のような裁判官が好まれる。

2 リュクス法 政治・経済が発展したリュクスでは、国家は人が構成するものという意識が強く、科学・宗教ではなく法律が社会を規定する。現実の現代法社会に最も近い。現実的で広範な法体系が整備されている。

3 ガレット法 軍事国家であるガレットでは、立法精神は「統制」であり、ほぼ軍法である。条文は細かく厳密で、厳罰を旨とする。 モデル:織田信長の一銭斬り

軍法をモデルとするガレット法では、そもそも裁判は必要なのかという裁判制度不要論すらあり得る。軍法「会議」というように、判決とは命令であり、「不服を申し立てる」ものではない。

4 プレッツェル法 科学技術国家であるプレッツェルでは、法律は科学技術の発展を支える合理的・合目的的ものであり、条文も(科学的には)無意味かつ固陋な慣習を廃止するためのものが多い。新自由主義的ともいえるが、その根底には科学者特有の性善説があり、条文はガバガバである。それでもプレッツェルが無法地帯とならないのは、住民が科学的合理性に基づいて生活しているからである。科学の仮説のように、法体系も頻繁に修正・改善される。裁判は「実験」である。

科学と同様に法律も「仮説の体系」と考えるプレッツェルでは、裁判中に条文が変わり得る。裁判の進行に伴い、「これはどうも法律の方に問題があるのではないか」と判断されれば、裁判中に法案の審議が始まる。つまりプレッツェルでは、司法と立法は分離していない

プレッツェルのプレザ大学には法学部も設置されたが、肝心のプレッツェル法がガバガバで学生は学ぶことがなかった。プレザ大学が新たな科学系の学部を設置するとき、法学部の建物はその新学部用に召し上げられ、法学部はリュクスに移転された(プレザ大学リュクス校=ロースクール)。

5 ティレナ法 辺境伯に殺された古代人たちの鎮魂に務める宗教的な国家であるティレナでは、住民が宗教的倫理規範を遵守するため社会的な問題が少なく、法律は、宗教的な儀礼や手続きを明文化した程度の内容に留まる。他国の法学者からは「あれは法律ではなく式次第だ」と揶揄されている。宗教の聖典に近く、固定的である。

ティレナ法は宗教的倫理の明文化であり、これはむしろ儒教や朱子学に近く、東洋的。

6 スコルダリア法 文化国家であるスコルダリアでは、美術が発達し、人々は享楽的である。立法精神は「美学」であり、法律が罰するのは、悪いことではなく、醜いことや無粋なことである(それがスコルダリアでは「悪いこと」である)。スコルダリアでは、裁判とは審美であり、スコルダリア人は裁判をまるで演劇を観るかのように傍聴し、被告と原告も俳優のように演じる。

スコルダリアの裁判は「正義の演劇」であり、裁判官はおらず、陪審員たる観客の拍手の数によって判決される。すなわち「直接司法主義」。

7 ノワール法 通商国家であるノワールの立法精神は「契約」であり、法律は、契約者が「最低限」守るべきことであり、利益を最大化する機会を確保する(保証ではない)ことに重きが置かれる。法律に触れない限り、騙された側・利益を逸した側が「愚か」だとされる。法律は社会的弱者を保護・救済するためのもの、という観点に乏しい。

契約主義のノワールでは、裁判のゲーム性が高く、正義の完遂よりも利益の最大化を争うことに関心がある。弁護士が唯一存在する領邦であり、彼らによる弁護はほとんど詭弁の領域にまで達している。殺人のような絶対悪の刑事裁判は人気がなく、双方に主張がある民事裁判の判決は賭博の対象となるほど関心が高い。

控訴

リュクス裁判院は王国全体の上級裁判所であり、王国は二審制である。一審は各領邦の裁判所、二審は法治国家であるリュクスの裁判院。「一銭斬り」のガレットは控訴を認めていなかったり、スコルダリアでは控訴が「無粋」とされて実際は誰も控訴しないなど、控訴に対する考えはそれぞれである。

上級裁判所で適用される法は? 王国全体に共通する法がある?

法の適用範囲は? ガレット内のブルスケッタ人には、ガレット法とブルスケッタ法のどちらが適用される?

第四節:意匠

第一項:色象

第二項:旗章

王国旗

王国旗は、ブルスケッタ王国の旗である。旗章は、緑地に赤薔薇。緑は豊饒な大地、赤薔薇は同盟の血・団結・武力の象徴であり、大豊原に栄えた古代文明の正統な後継であることを意味する。ブルスケッタ国王領の国王旗と同一のものであり、また、同盟の同盟旗(白地に赤薔薇)の色違いでもある。

第三項:建築

第四部:現存の勢力

第二十一章:ブルスケッタ国王領

第一節:概要

国王領である小ブルスケッタは、王都ともいわれる。ブルスケッタ王国民であるブルスケッタンと区別し、ブルスケッタ国王領民は王都民=クラウンランダーと呼ばれる。

  • 領民の気質:温和・温厚で友好的。保守的だが頑迷・排他的ではない。正道・中道を好む。正直で他者に優しく親切だが、打算的ではない。勇気を奮い、団結して事に当たる。
  • 平和の概念:平和とは繁栄であるが、それは富むことではなく、貧しいものには施し、全ての者が安寧であることを重視する。
  • 信仰の傾向:原罪を恐れ、信心深い。因果応報を道徳とし、王都民の善行・布施・生の歓びと死の畏れの根幹にある。死ぬと生まれ変わるので死後の世界は想定しない。

第二節:ブルスケッタ国王家

第一項:ブルスケッタ国王

ブルスケッタ国王は、円卓の英雄の中で最も統率に秀でた総帥=ブルスケッタ初代国王 (The First-King of Bruschetta) の末裔。当代国王 (The Reigning-King)。
同盟戦争で総帥は、創界人を主導する役割を担った。
同盟戦争後、元々ブルスケッタ地方を基盤としていた総帥がブルスケッタ領主として封じられて以降、代々統治している。
ブルスケッタが百年戦争と大厄災を乗り切った最大の理由は豊富な食料にあったとされる。
国王の奨励もあり、現世紀でも穏やかな気候を生かした農林水産業が発達。大農園による農業、トウヒを代表とする林業、王国が面した内海での漁業・水産業、牧場を含む畜産業、養蜂業が特に盛ん。作物等を売買する食料品店、豊かな食文化を反映した屋台や食堂なども多い。聖教団の施設は王国内で最も多い。食料に乏しいギルド連合とはブルスケッタの農産物を多く取引しており、領内にはギルド連合の商業施設も多いが、経済に疎い国王と領民をギルド連合が食い物にしているという批判もある。
国王領であるブルスケッタ地方を小ブルスケッタといい、ブルスケッタ王国全域を大ブルスケッタと区別することもある。

【気風】勇気、団結。

第二項:ブルスケッタ王妃

ブルスケッタ王妃は、愛称は「ブルスキーナ」。皇女・女神・天使を理想とし、隠れた皇女を代理する意味もある。王妃の名を冠した病院、学校、施薬院などがある。これらの慈善事業の一部は、王妃に協力している聖教団の原理派が担っている。一方、隠れてしまった皇女と第二帝国を顧み、繁栄を願う国母の一面を持つ。生命賛美の思想から、出産・育児を奨励し、農作物の豊穣を祈願する祭祀を執り行う。聖教団の原理派には聖母として崇められ、意図的に女神や天使と混同されている節もある。

【題材】女神、聖母、マリア。
【気風】繁栄、慈愛。

第三節:ブルスケッタ直轄区

第一項:ブルスケッタ城

ブルスケッタ城は、古代文明の執法院の名残。国王の居城であり王国の行政機関。

第二項:王妃の円卓

王妃の円卓は、同盟戦争における皇女の円卓の名残。王国の最高意思決定機関。皇女の代理である王妃が諸侯を招集する。皇女は空席。皇女との会議、女神への報告、という体裁で、諸侯間の諍いを避け、団結を演出する。

表:王妃の円卓のメンバー

【女神】皇女の席。白色。空席。
【国王】総帥の席。緑色。
【大公】政臣の席。赤色。
【公爵】戦将の席。橙色。
【侯爵】工匠の席。
【伯爵】騎士の席。朧色。
【子爵】貴族の席:桜色。
【男爵】謀官の席:空色?

第三項:ブルスケッタ騎士団

ブルスケッタ騎士団は、同盟戦争で同盟の主力を務めた総帥の部隊 (The Company of The Marshal) を起源とする、国王騎士団 (The Knights of The King)。正統派騎士団。

【別名】{名称未設定}騎士団 (The Knights of The UNTITLED)
【旗】

第四節:ブルスケッタ聖教区

第一項:ブルスケッタ聖堂

ブルスケッタ聖堂は、聖教団が国王領に設けた第一聖堂。現実派が多い。王国全体の聖堂でもあり、各地方から巡礼に訪れる。

第二項:ブルスケッタ大司教

第三項:ブルスキーナ聖堂

ブルスキーナ聖堂は、聖教団が国王領に設けた第二聖堂。王妃との関係で原理派が多い。死者の葬礼など、死と再生に関わる儀式を執り行い、王都民の信仰を集める。

第四項:ブルスキーナ大司教

ブルスキーナ大司教は、過去に、ブルスキーナ大司教と王妃(ガレット出身)の不貞が疑われる事件があり、王国最大の軍事力を有するブルスケッタ国王とガレット公爵が聖嶺の聖教団に軍を差し向ける寸前までいったことがある。その後、ブルスキーナ大司教は去勢された者か、女性が務めることになった。

第五項:聖教騎士団

聖教騎士団は、ブルスキーナ聖堂に拠点を置く聖教団の騎士団。平和を旨とする聖教団に騎士団が存在するのは本来奇妙であるが、復魂宗と対決するために設置された。結構強い?

【題材】十字軍。

第五節:ブルスケッタ民集区

第一項:スズランの家

スズランの家は、ビスコッティ山の北東麓の狭小な平地に建てられた平屋と物見塔である。「皇女の騎士」が、創界と冥界の往来を監視するための拠点として設けた。物見塔の縦水路は、地下にある「太古の深層都市」の北端と直結している。このため、南方の深層都市群から冥界の勢力が侵攻してきても、即座に察知することができる。

物見塔の裏手には、一本の赤キノコスカーレット子実体)が生えている。同盟を尊重する「皇女の騎士」は、その象徴色である赤色のキノコに親近感を覚え、その発芽を喜んだ。こうして、「皇女の騎士」の身辺でも、増殖が始まった。

【開始】20250419
【座標】《-256, 0》
【様式】ブルスケッタ様式:凝灰岩+トウヒ+苔。
【旗】皇女旗:寝室。
【花】スズラン:皇女。寝室。
【花】バラ:ブルスケッタ王国の象徴。屋外。
【花】スイートベリー:ブルスケッタ国王領の象徴。屋外。

第六節:ブルスケッタ農業区

第一項:ブルスケッタ農庫

ブルスケッタ農庫は、古代文明の穀政院の名残。

第七節:意匠

第一項:色象

緑色

緑色は、ブルスケッタの豊かな大地に栄える、ブルスケッタ国王領の象徴色である。古代文明の正統な末裔を自認する国王領では、小ブルスケッタ・大ブルスケッタ・大豊原の区別が曖昧であり、これらは全て「緑のブルスケッタ」と呼ばれる。緑色は、豊饒繁栄成長を意味し、蓄積再生継承への願いが込められている。小ブルスケッタ西部の冷帯タイガに自生するトウヒとマツは、天高く一直線に幹を伸ばし、常緑の葉を茂らせるため、「緑色の木」として親しまれ、日用品から建築まで、至るところで利用されている。

緑色の表象として、あらゆる場所で繁茂し伸長するコケツタも好まれ、庭園でも除去されることはない。古代文明の石材にコケやツタが這った「苔むした石材」は、時間の経過を感じさせる建材として珍重されるが、入手に限りがある。その代替として、灰の堆積によって緑灰色を呈する凝灰岩が、「緑色の岩石」として広く用いられる。

国王領において、緑色には旺盛な需要があるが、サボテンから製錬される「緑色の染料」は大変な貴重品である。大荒原の砂漠と荒野に自生するサボテンは、冷帯の小ブルスケッタ西部はもとより、温帯の小ブルスケッタ東部でも生育せず、大ブルスケッタでは、かろうじてガレットのサバンナで栽培されている。したがって、深緑の旗章を制作するには、ガレット公爵領から「緑色の染料」を輸入するか、製造そのものをガレッタ工房に依頼するしかない。

表:緑色の表象
分類名称象徴備考
岩石苔むした石継承コケやツタが這った石。
岩石凝灰岩蓄積緑色の岩石。「苔むした石」の代替品。
トウヒマツ成長緑色の木。
植物コケ繁栄
植物ツタ再生
赤色

赤色は、同盟の象徴色であり、団結武力を意味する。ブルスケッタ国王領においては、緑色に次ぐ重要な色とされた。バラ(赤薔薇)は、血の色の花弁、束となった多数の雄蕊、武器のような茨を持つことから、同盟の旗章に採用された。同盟軍を率いた総帥を祖とするブルスケッタ王国は、同盟と古代文明の正統な継承者として赤薔薇の紋章を相続し、バラを国花とした。国王領においても、バラは最も高貴な花として盛んに栽培されている。また、小ブルスケッタ西部の冷帯タイガに自生するスイートベリーも、血の色の果実、群生体の形成、動物を刺す棘といった特徴から、バラに準じた植物として愛されている。

表:赤色の表象
分類名称象徴備考
バラ血・団結・武力赤薔薇。同盟の旗章。
植物スイートベリー血・団結・武力バラに準じる植物。
白色

白色は、同盟の盟主であった皇女の象徴色である。ブルスケッタ王国では、皇女の役割をブルスケッタ王妃が継承したことから、白色には女神聖母の印象が重ねられ、慈愛母性を意味するようになった。ブルスケッタ国王領では、白色の意匠は王妃との関係でのみ施され、国王からは半ば独立している。白色の表象には、皇女の象徴であるスズランは遠慮して用いず、本来は朧色であるヒナソウを充てる。また、小ブルスケッタ全域に自生するシラカバは、白い樹皮と常緑の葉から、王妃の女性性を象徴する「白色の木」として好まれている。

表:白色の表象
分類名称象徴備考
シラカバ母性白色の木。
ヒナソウ慈愛朧色。スズラン(白色)の代用。

第二項:旗章

国王旗

国王旗は、ブルスケッタ国王領・ブルスケッタ国王家・ブルスケッタ国王の旗である。ブルスケッタ王国の旗である王国旗と同一のものであり、国王が単なる国王領の領主ではなく、王国全体の主君であることを示している。旗章は、緑地に赤薔薇。緑は豊饒な大地、赤薔薇は同盟の血・団結・武力の象徴であり、大豊原に栄えた古代文明の正統な後継であることを意味する。

王妃旗

王妃旗は、ブルスケッタ王妃の旗である。旗章は、緑地に赤で縁取った白十字。一層目はブルスケッタの緑を地とし、二層目に同盟の赤で太い十字、三層目に皇女の白で細い十字を描く。緑の大地に結ばれた同盟の主である皇女と、その後継たる王妃を表している。この意匠は、聖教団の聖教旗(赤地に黒で縁取った白十字)の色違いでもあり、両者の関係の深さを物語っている。

第三項:建築

ブルスケッタ様式

ブルスケッタ様式は、ブルスケッタ国王領の建築様式である。典型的な民家では、トウヒの原木で掘立柱を立て、その内部に凝灰岩を敷き詰めて土台とし、トウヒの板材で床・壁・屋根を張ったものが多い。公的な建築や富裕層の邸宅では、凝灰岩ではなく「苔むした石材」を用いる場合もある。ブルスケッタ様式は、冷帯である小ブルスケッタ西部で発展したため、暖炉と煙突を備える建物が多い。また、バラやスイートベリーをはじめ、様々な植物が積極的にあしらわれる。これらの植物は、屋根上や軒下にあらかじめ用意された空間で栽培され、建築物の一部と認識されている。コケやツタが蔓延っても、最低限の手入れしかされず、むしろその繁茂が喜ばれる。

第二十二章:リュクス大公領

第一節:概要

リュクス大公領民はリュクシアンと呼ばれる。

  • 領民の気質:重厚沈着で、壮麗を好み華美を嫌う。極めて現実的で調整能力が高く、理想の追求よりは融和的な妥結を選ぶ。平等・公平・公正・厳正を重視し、理と情のバランスに優れ、冷静だが冷徹・冷淡・冷酷ではない。現実主義者(リアリスト)だがマキャベリストではない。
  • 平和の概念:平和とは秩序であり、混乱を生む者には厳罰や抹殺も辞さない。
  • 信仰の傾向:宗教も秩序維持装置の一つであると考えている。信心深い者もそうでない者もいるが、いずれも他者の信仰は否定しない。

【様式】リュクス様式:マングローブ。

第二節:リュクス大公家

第一項:リュクス大公

リュクス大公は、円卓の英雄の中で最も政治に優れた政臣=リュクス初代大公 (The First-Archduke of Luxe) の末裔。当代大公 (The Reigning-Archduke)。
同盟戦争で長老は、古代人とギルド連合の利害を調整し、皇女と旧世人の同盟締結に貢献した。
同盟戦争後、立法院や裁判院があり旧世紀古代文明の中枢であったリュクス地方に長老が封じられて以降、代々統治している。
リュクスが百年戦争と大厄災をやり過ごした背景には、各勢力を絶妙に均衡させた政治的技術があるとされる。
現世紀でも王国諸侯の調整役として王妃の円卓の議長を務める。王国百年の計を練り、法律、税制、裁判などを整備し、国王の内政を補佐する。元老院と裁判院があるため、諸侯から派遣された者の邸宅や施設が多い。聖教団の施設は多くはないが、現実派との関係は王国内で最も深く、逆に原理派との関係は希薄。ギルド連合の融和派も、王国との窓口として大公を頼っている。各ギルドの幹部が拠点を設けているが、ギルドの商業施設が多いわけではない。

【気風】融和、対話。

第二項:リュクス大公夫人

リュクス大公夫人は、愛称は「リュクシア」。古代文明では、騎士団に代表されるように男は武具を持って戦いに臨んだ。一方、女は法の扱いに長けることで社会の秩序を維持し、男と対等の力を持った。近代の萌芽があった旧世紀古代文明や、男と女が合力せざるを得なかった同盟戦争から大厄災の時期と比べ、現世紀の王国の復古的・封建的な制度下では女が軽んじられがちと感じている。皇女の伝承や女神信仰による保守的な女性像の提示と、王妃や公爵夫人による実践が、王国の女の在り方に影響していると考えており、聖教団の特に原理派には懐疑的である。逆に、女らしさを追及するとともに女独自の活躍を進める子爵夫人は一面で認めている。平等かつ公正な裁判で現在の女の立場を守るとともに、王国の政治を改善する夫に協力して未来の女のための制度設計にも注力。

【気風】秩序、平等。

第三節:リュクス直轄区

第一項:リュクス元老院

リュクス元老院は、古代文明の立法院の名残。大公の諮問機関として、諸侯から派遣された議員が王国の諸課題を議論し、諸侯間の利害を調整する。実質的な王国の立法機関・事務次官会議。元老院からの報告や提案は王妃の円卓に上程され決裁される。

第二項:リュクシア裁判院

リュクシア裁判院は、古代文明の司法院の名残。王国の司法機関。大公夫人リュクシアが裁判長、諸侯から派遣された女性が裁判員を務める。

第三項:リュクス会計院

リュクス会計院は、古代文明の財務院の名残。

第四項:リュクス騎士団

リュクス騎士団は、同盟戦争で古代文明の治安を維持した政臣の部隊 (The Company of The Chancellor) を起源とする、大公騎士団 (The Knights of The Archduke)。儀礼的な騎士団に見えるが、内務・公安警察のような機能がある。

【別名】{名称未設定}騎士団 (The Knights of The UNTITLED)。
【旗】。

第四節:リュクス聖教区

第一項:リュクス聖堂

リュクス聖堂は、聖教団が大公領に設けた聖堂。聖教団の現実派の一大拠点。

第二項:リュクス大司教

第五節:リュクス民集区

第六節:意匠

第一項:色象

赤色

赤色は、リュクス大公領の象徴色である。もとは血・団結・武力を意味する同盟の象徴色であったが、同盟戦争後、赤色の立法院を擁するリュクス大公が継承し、同盟の締結に不可欠であった融和対話を意味するようになった。表象には、ブルスケッタ王国の一員であることを示す赤チューリップが用いられる。また、海水・淡水・陸地が混在する環境で生育するマングローブは、異なる環境にも柔軟に適応し、様々な生物に場を提供する「赤色の木」として重宝される。温帯の沼地に自生するマングローブは、寒冷な山岳圏であるリュクス大公領では栽培することができず、建築に必要な木材は全て輸入に依存している。

分類名称象徴備考
マングローブ対話赤色の木。
赤チューリップ融和チューリップはブルスケッタ王国の一員。
灰色

灰色は、

萌色

萌色は、

第二項:旗章

大公旗

大公旗は、リュクス大公領・リュクス大公家・リュクス大公の旗である。

大公夫人旗

大公夫人旗は、リュクス大公夫人の旗である。

第三項:建築

リュクス様式

第二十三章:ガレット公爵領

第一節:概要

ガレット公爵領民はガレッティアと呼ばれる。「ガレットの戦士」の意で、単なる領民とは異なるという自身の誇りと他者からの畏敬の念が込められている。

戦争に備えた食料の自給・備蓄のため、収穫効率の高いジャガイモの栽培が奨励されている。
同盟戦争における同盟軍の拠点として整備されたガレット要塞を何重にも取り囲むように、公爵領全体が城壁に囲まれている。その長大な城壁は、同盟戦争や百年戦争で部分的に破壊されたが、多くはその頑健な姿を残しており、また戦略的に重要な箇所は修繕されている。

  • 領民の気質:誇り高き戦士の末裔という自負が強く、頑強な肉体と精神を得るべく鍛錬に余念がない。正攻法・正面突破を好み、作戦は受け入れるが、策略・謀略・奸計を嫌う。怯懦・卑怯・逃亡に至っては侮蔑・処罰の対象である。猪突猛進は未熟であり、備蓄・準備・訓練を重視し、勝利に資する知識・技術の学習・修得も奨励される。戦士としての自尊心と兵卒としての自己犠牲の両立が求められる。他者への威圧・乱暴は弱者の振る舞いであり、許されない。規律を遵守するが、それは秩序とは異なる概念である。勝利を尊ぶが、勝利至上主義ではない。玉砕思想はなく、将来の勝利のために潔く敗北を受容することは当然あり得る。
  • 平和の概念:平和とは勝利がもたらすものであり、勝利には闘争も自他の死も付きものである。強くなければ勝利できず、弱ければ平和は守れない。
  • 信仰の傾向:勝利は己の力で掴むものであり、神頼みはしない。戦死者や敗者に対する敬意は深いが、それは当事者間の関係の中に発生することで、そこに宗教は介在しない。

【様式】ガレット様式:アカシア+丸石。
【色】橙色:辺境伯討伐の象徴である落日の色。
【花】橙チューリップ:臨戦状態である、辺境伯との最終決戦前夜の象徴。

同性交配の奨励

より「男らしい男」「女らしい女」を生み出すため、ガレット公爵領では同性交配が奨励され続けた。幾代にも渡る同性交配によって生まれたガレッティアは、大陸随一の男らしさ・女らしさを備えるため、他国の異性からは絶大な人気があった。

蜂蜜戦争のアイデア

ハチミツは食物ですが、マイクラでは、「銅の錆止めをする」という使い方があります。まだ設定できていませんが、各領邦には「主に用いる金属」(鉱貨にもなる)が設定されます。銅はガレットの主要金属です。軍事国家であるガレットは、大量に採掘できる銅を採用します。それは鉱貨として流通していますが、いざとなれば鋳潰して軍事資材や武具(マイクラの次のバージョンでは銅の武器防具が実装されます)に転用できるからです。また、銅の色は、ガレットのイメージカラーである橙色と相性も良いです。 銅の泣き所は錆びることであって、錆止めにはハチミツが必要です。しかしガレットのサバンナは養蜂には適しておらず、ブルスケッタからハチミツを輸入しています。この依存関係はガレットの泣き所です。私は「蜂蜜戦争」という名前はかわいらしいですが、わりと深刻なブルスケッタ-ガレット間の紛争を考えています。

第二節:ガレット公爵家

第一項:ガレット公爵

ガレット公爵は、円卓の英雄の中で最も武力を誇った戦将=ガレット初代公爵 (The First-Duke of Galette) の末裔。当代公爵 (The Reigning-Duke)。
同盟戦争で戦将は、同盟最強の軍団を率いて最前線で戦い抜いた。
同盟戦争後、最終決戦での同盟の根拠地があったガレット地方に戦将が封じられて以降、代々統治している。
ガレットが百年戦争と大厄災を生き抜いた単純な理由は力であったと考えている。
現世紀でも王国最大の軍事力を有し、国王と同等の発言権をはじめ様々な特権を許されている。領内に王国の直轄領がないのもその一つ。反王国派ではないが、王国への帰属意識は薄い。質実剛健、質素倹約、備蓄、鍛錬、危機管理を美徳とする。同盟戦争から逃避した聖教団は怯懦の組織であり、領内に聖教団と関係するものは一切存在しない。自給自足を旨とするためギルド連合の商業展開もごく限られる。警戒心が強く閉鎖的である。大量の物資を備蓄しており、領内の至るところに倉庫がある。また、プレッツェルの兵器を配備している。

【気風】尚武、臨戦。

第二項:ガレット公爵夫人

ガレット公爵夫人は、愛称は「ガレッタ」。男の武力を最大化するのが女の務めという思想から、良妻賢母を理想とし、内助の功を美徳とする。特に、軍団の維持に必要な仕事は最高の労働であり、武具の鍛冶、馬の手入れ、軍旗・軍服・幕舎などの機織りは戦いに等しい貢献とされる。

【気風】内助、準備。

第三節:ガレット直轄区

第一項:ガレット要塞

ガレット要塞は、古代文明の衛務院の名残。同盟戦争の前線基地で、最終決戦前には同盟全軍が集結したという。王国最大の軍事拠点。

第二項:ガレッタ工房

ガレッタ工房は、軍団に必要な物資の生産、加工、修理、改良をするための各種の工場や工房が発達している。特に、旗は創界のほぼ全域から引き合いがあり、ガレットの貴重な収入源となっている。

  • 羊牧場、製糸工場、機織り工場、旗工房、(羊飼い、機織り機)
  • 牛牧場、染色場(革細工師、大釜)
  • 鍛冶場:道具(道具鍛冶、鍛冶台)、武器(武器鍛冶、砥石)、防具(防具鍛冶、溶鉱炉)
  • 馬場

第三項:ガレット騎士団

ガレット騎士団は、同盟戦争で辺境伯を破った戦将の部隊 (The Company of The Champion) を起源とする、公爵騎士団 (The Knights of The Duke)。王国最強の騎士団で、鉄の規律を誇る。
騎馬、狼。

【別名】黄昏騎士団 (The Knights of The Evenfall)。
【旗】黄昏旗

第四節:ガレット民集区

第五節:意匠

第一項:色象

橙色

橙色は、ガレット公爵領の象徴色である。

分類名称象徴備考
鉱石赤銅  
アカシア 橙色の木。
橙チューリップ
灰色

灰色は、

第二項:旗章

公爵旗

公爵旗は、ガレット公爵領・ガレット公爵家・ガレット公爵の旗である。

公爵夫人旗

公爵夫人旗は、ガレット公爵夫人の旗である。

第三項:建築

ガレット様式

第二十四章:プレッツェル侯爵領

第一節:概要

プレッツェル侯爵領民はプレッツェランと呼ばれる。侯爵とプレッツェランの気質を反映して、現世紀に敷設された道路は直線的。

  • 領民の気質:合理性・実用性を尊ぶが、損得勘定はしない。好奇心・探求心・知識欲が旺盛で、集中・没頭が美徳。理が強く情に疎いが、人間性に無頓着なだけであり、悪意はなく薄情でもない。興味・関心が一致すれば利害関係は問わない。知識は多いが世知に疎い。進歩・改善・向上が善であり、その目的に沿う限りは非常に開明的・開放的である。失敗を恐れず冒険的であり、探検家も多い。慎重ではなく、試行錯誤、反省、再挑戦を奨励する。儀礼や形式を軽視し、恥じることは少ない。
  • 平和の概念:全てが合理的であれば平和は維持されるはずである。非合理や無知が平和を脅かすため、不断の研究・教育・啓蒙が必要である。
  • 信仰の傾向:信仰には無関心だが、宗教的世界を構築する教義・体制・装置・演出には学ぶところが多いと考える。

第二節:プレッツェル侯爵家

第一項:プレッツェル侯爵

プレッツェル侯爵は、円卓の英雄の中で最も兵站に長けた工匠=プレッツェル初代公爵 (The First-Marquis of Pretzel) の末裔。当代侯爵 (The Reigning-Marquis)。
同盟戦争で工匠は、同盟の兵站を支え、戦闘を支える軍事技術を研究・改良した。
同盟戦争後、プレッツェル地方に工匠が封じられて以降、代々統治している。
プレッツェルが百年戦争と大厄災を耐え抜いた事実は、深い研究力と高い技術力で説明される。
現世紀でも王国最高の教育研究機関を有し、多くの学者や技術官僚(テクノクラート)を輩出している。教育、学問、発明、技術開発を奨励。独自の智識と高度な技術を持つギルド連合とは、同盟戦争の頃からつながりが深い。まだ少ないながらメサ共和国との交流もある。宗教的関心は小さく、聖教団との関わりも希薄だが排除しているわけではない。実用化した兵器の多くはガレットに、試作品や問題作はスコルダリアに輸出される。

【気風】探求、学究。

第二項:プレッツェル侯爵夫人

プレッツェル侯爵夫人は、愛称は「プレザ」。プレッツェル (Pretzel) に封じられることになった初代侯爵は、「プレッツェル侯爵夫人 (The Marquise of Pretzel)」の奇妙な綴りと発音に辟易し、領地に到着する前から、妻のことを「プレザ (Preza)」と呼び縮めていた。

【気風】教育、啓蒙。

第三節:プレッツェル直轄区

第一項:プレッツェル時計塔

プレッツェル時計塔は、古代文明の技術院の名残。時計は古代文明から伝わる暦(歴史、時間)の象徴。

第二項:プレザ大学

プレザ大学は、古代文明の学術院の名残。侯爵夫人プレザが学長。

第三項:プレッツェル騎士団

プレッツェル騎士団は、同盟戦争で兵站を担当した工匠の部隊 (The Company of The Logistician) を起源とする、侯爵騎士団 (The Knights of The Marquis)。機械化を進めており、最終的な目標は無人化である。攻城兵器や戦車も騎士団の一員として扱われる。技術革新の究極の目標は人命の尊重という考えがある、王国で最も平和的な騎士団。
【別名】車輪騎士団 (The Knights of The Wheel)。
【旗】車輪旗

第四節:プレッツェル聖教区

第一項:プレッツェル聖堂

プレッツェル聖堂は、聖教団が侯爵領に設けた聖堂。プレッツェルは宗教に対する関心も警戒も弱く、聖教団の原理派も現実派も宗教活動はそこそこに、プレッツェルの知識や技術の蒐集に注力している。

第二項:プレッツェル大司教

第五節:プレッツェル民集区

第六節:意匠

第一項:色象

黄色

黄色は、プレッツェル侯爵領の象徴色である。

分類名称象徴備考
タケ 黄色の木。
タンポポ
ヒマワリ
碧色

碧色は、

分類名称象徴備考
ウツボカズラ

第二項:旗章

侯爵旗

侯爵旗は、プレッツェル侯爵領・プレッツェル侯爵家・プレッツェル侯爵の旗である。

侯爵夫人旗

侯爵夫人旗は、プレッツェル侯爵夫人の旗である。

第三項:建築

プレッツェル様式

第二十五章:ティレナ伯爵領

第一節:概要

ティレナ伯爵領民はティレニアンと呼ばれる。ティレナ地方はダークオークとペールオークの深い森に覆われており、ティレニアンの気質と相まって、他地方・他勢力との交通・流通・交流は盛んでない。ペールオークが密生する「朧の森」は、特に死者の森 (The Forest of The Dead) と呼ばれる。領内は静謐が保たれており、活気には乏しく、祠など、死や霊魂を思わせる施設が多い。

  • 領民の気質:沈黙・静寂を好み、活気や変化を好まない。高潔に生き、良き死を得ることを理想とする。かなり保守的で閉鎖的だが、決して排他的ではなく攻撃的でもない。非常に守備的で、自らを脅かすものに対しては、護り抜く・耐え抜くことを選ぶ。信頼できる相手には誠を尽くす。高い倫理観を持ち、精神性を重んじる。現世的・物理的な事柄には関心が薄い。
  • 平和の概念:平和とは良き死を得る環境、およびそれを護ることである。平和が乱されると、戦死・病死・事故死などが増え、死が乱される。
  • 信仰の傾向:死、死者、死後に対する関心が強く、生きることは死ぬ準備であると考える。死後の世界を前提に創界を生きる。

【様式】ティレナ様式:ペールオーク。

  • ペールオークは死者の樹 (The Tree of The Dead)
  • 白いペールオークは皇女・帝国の象徴、黒いダークオークはネザーの象徴。
  • クォーツと御影石でできたネザーの第一帝国の模倣。

【色】朧色:白の代替。忠誠の象徴。
【花】朧チューリップ:スズランの代用。忠誠の象徴。

第二節:ティレナ伯爵家

第一項:ティレナ伯爵

ティレナ伯爵は、円卓の英雄の中で最も忠誠を誓った騎士=ティレナ初代伯爵 (The First-Count of Tirrhena) の末裔とされるが、全てのティレナ伯爵は「皇女の騎士」その人である。別名は「スズラン伯爵」。当代伯爵 (The Reigning-Duke)。
同盟戦争で騎士は、献身的に皇女と同盟に尽くし、辺境伯の討伐という目的を貫き通した。その活躍は、後に守護神伝説として語り継がれる。同盟戦争の最中、皇女と騎士はティレナでひと時の休息を得たとされる。
同盟戦争後、二大勢力である小ブルスケッタとガレットの中間にあるティレナ地方に騎士が封じられて以降、代々統治しているとされるが、実は全て「皇女の騎士」自身であり代替わりはしていない。
ティレナは百年戦争で沈黙を守って防備に徹し、どの勢力にも与しなかったが、それは同盟に愛着があったからである。王国創建後は国王の信頼も篤く、王国直轄領もある。一方、本物の皇女が関係しているため、百年戦争で同盟を離反し、皇女再臨、女神信仰、第三帝国創建を目的とする聖教団の施設はない。同盟の一員であったギルド連合には好意的であり、領内にはギルド連合の商業施設が比較的多い。

【気風】忠誠、高潔。

第二項:ティレナ伯爵夫人

ティレナ伯爵夫人は、「隠れた皇女」その人ではないかとされる。愛称は「ティレーネ」、別名は「スズラン伯爵夫人」。対外的には故人扱い。三大禍での死者への祈り、弔い、鎮魂を捧げる巫女、神官の役割を果たしていた。

【気風】神秘、静謐。
【色】白色:皇女。神秘と不可侵の象徴。死の暗喩。
【花】スズラン:皇女の象徴。

第三節:ティレナ直轄区

第一項:ティレナ邸

ティレナ邸は、古代文明の恵政院の名残。同盟戦争の最中(一説には旧世紀{X}年五月七日とされる)、皇女と「皇女の騎士」がひと時の休息を得たとされる邸宅が起源。現世紀では伯爵邸。

【開始】20250421
【座標】《512, 384》
【別名】スズランの館 (The Mansion of The Lily of the Valley)。

第二項:ティレーネ礼拝堂

ティレーネ礼拝堂は、朧の森にある、三大禍の死者を慰霊・鎮魂する礼拝堂。

【様式】皇女様式

第三項:ティレナ騎士団

ティレナ騎士団は、同盟戦争で皇女を護った騎士の部隊 (The Company of The Knight)(皇女の近衛兵)を起源とする、伯爵騎士団 (The Knights of The Count)。現世紀においても、元々護衛兵であった「皇女の騎士」を範とする。王国随一の守備力を誇るティレナの鉄壁。

【別名】城壁騎士団 (The Knights of The Rampart)。
【旗】城壁旗

第四項:スズランの祠

スズランの祠は、「皇女の騎士」が各地(大ブルスケッタ内であればティレナ伯爵領に限らない。)に建立した祠。各地の荒廃したポータルと対をなす?

【旗】皇女旗? 同盟旗?

第五項:同盟戦争の墓地?

第四節:ティレナ民集区

第五節:意匠

第一項:色象

朧色

朧色は、ティレナ伯爵領の象徴色である。

分類名称象徴備考
ペールオーク 朧色の木。
朧チューリップ
白色

白色は、

分類名称象徴備考
スズラン

第二項:旗章

伯爵旗

伯爵旗は、ティレナ伯爵領・ティレナ伯爵家・ティレナ伯爵の旗である。

伯爵夫人旗

伯爵夫人旗は、ティレナ伯爵夫人の旗である。

第三項:建築

ティレナ様式

第二十六章:スコルダリア子爵領

第一節:概要

スコルダリア子爵領民はスコルダリアンと呼ばれる。

  • 領民の気質:華麗・豪華・豪奢を好み、快活・陽気・前向き・楽観的・享楽的・積極的である。散財・借金は美徳ですらある。過去には拘らず、未来への希望に溢れる。強い仲間意識は縄張り意識にも通じ、スコリダリアンどうしの喧嘩も絶えないが、決着が付けば恨みが尾を引くことはない。よそ者に対しては寛容で偏見もなく、少々怪しいくらいがむしろ好まれる。新奇を珍重し、流行に敏感で飽きっぽい。一方、至高の逸品は手厚く保護する。手堅い損得勘定はせず、博打的・投機的な利潤に魅力を感じる。その結果、スコルダリアでは資本経済(株・先物・為替取引)が発達しつつある。喧噪・混沌・多様性を好み、自由であることを至上とする。悲哀・悲嘆・悲劇を直接表現することを忌避する。個々人が独自の美学を持ち、実践することが求められる。
  • 平和の概念:平和とは
  • 信仰の傾向:極めて現世的で、超越的存在に対する信仰は薄い。生は死ぬまでの暇つぶしであり、死後の世界が存在しても、そのときはそのときであり気にしていない。スコルダリア聖堂のド派手な祭祀は王国最大の見世物として有名で、各地から見物客が集まる。

第二節:スコルダリア子爵家

第一項:スコルダリア子爵

スコルダリア子爵は、

円卓の英雄の中で最も士気を高めた貴族=スコルダリア初代子爵 (The First-Viscount of Skordalia) の末裔。当代子爵 (The Reigning-Viscount)。
同盟戦争で貴族は、…。
同盟戦争後、スコルダリア地方に貴族が封じられて以降、代々統治している。
スコルダリアが百年戦争と大厄災を振り払えたのは、陽気で楽観的なスコルダリアンの気質によるものとされる。
享楽的・歓楽街? 一方で気品もある。遊び人。進取の気風。現世的。王国で最も商業が発達している。奇抜なものや怪しいものにも偏見はないため、あらゆる勢力が施設を構え、一種の混沌を見せている。金遣いが荒い子爵は銀行ギルドとの関係が特に深い。観光客が多く宿泊施設も多い。

【気風】華麗、楽観。

第二項:スコルダリア子爵婦人

スコルダリア子爵夫人は、愛称は「スコルデル」。

美術、芸術、服飾、グルメ、宝飾の奨励。女性活躍。各地の女性の受付。一方で男ではない女らしさの追及。

【気風】豪奢、快活。

第三節:スコルダリア直轄区

第一項:スコルダリア市場

スコルダリア市場は、ブルスケッタ王国最大の市場。

第二項:スコルデル美術館

スコルデル美術館は、古代文明の芸術院の名残。劇場、庭園など。音楽院。

第三項:スコルダリア騎士団

スコルダリア騎士団は、同盟戦争で華麗に戦った貴族の部隊 (The Company of The Noble) を起源とする、子爵騎士団 (The Knights of The Viscount)。空挺団? ハッピーガスト? 気球、飛行船

【別名】{名称未設定}騎士団 (The Knights of The UNTITLED)。
【旗】

第四節:スコルダリア聖教区

第一項:スコルダリア聖堂

スコルダリア聖堂は、聖教団が子爵領に設けた聖堂。

第二項:スコルダリア大司教

第五節:スコルダリア民集区

第六節:スコルダリア農業区

第一項:スコルダリア養蜂場

「花の森」「ヒマワリの平原」など、花が豊富なスコルダリアでは養蜂が盛んである。生産されるハチミツは、銅の錆止め剤としてガレットに輸出される。

養蜂場の条件
  1. 蜜源の豊富さ
    周囲2〜3km以内に花が途切れず咲く環境(レンゲ、アカシア、クローバー、菜の花など)。
    森林・草原・農地のモザイク地帯が理想。単一作物ばかりだと蜜の時期が限られてしまう。
  2. 水の確保
    蜂は巣の冷却や蜜の加工に水を使うので、近くに川や池などが必要。
    水は浅く、蜂が安全にとまれる場所が好ましい。
  3. 風と日当たり
    強風を避け、冬は日当たりがよく、夏は半日陰になるような場所。
    木立や丘の陰を風よけに使うことも多い。
  4. 人間や家畜との距離
    蜂との接触事故を避けるため、住宅や家畜舎からは数十〜数百メートル離す。
  5. 地形・地面
    水はけがよく、ぬかるみにくい平坦地。
    雨や雪が溜まらないように巣箱を高く置く。

第七節:意匠

第一項:色象

桜色

桜色は、スコルダリア子爵領の象徴色である。

分類名称象徴備考
サクラ 桜色の木。
桜チューリップ

第二項:旗章

子爵旗

子爵旗は、スコルダリア子爵領・スコルダリア子爵家・スコルダリア子爵の旗である。

子爵夫人旗

子爵婦人旗は、スコルダリア子爵夫人の旗である。

第三項:建築

スコルダリア様式

第二十七章:ノワール男爵領

第一節:概要

第一項:ノワール男爵領民

ノワール男爵領民はノワランと呼ばれる。

  • 領民の気質:目的のためなら手段を選ばないマキャベリスト。他者を利用することも厭わず、騙される方が悪いと考える。打算で人間関係を結ぶ。警戒心が強く、心は開かない。嘘をつくことに罪悪感はないが、愚者ほど嘘が多くなると考える。非常に社交的だがそれは自分が利益を得るためである。法と証拠には従うことで社会生活を成立させている。そのため通知・外交・契約・決済などの書類や手続きが緻密かつ大規模に発達している。
  • 平和の概念:平和とは単に実力行使が発生していない状態に過ぎないと考える。ノワランが戦時・平時を区別することはない。
  • 信仰の傾向:宗教といえど目的達成を目指す社会集団の一つであり、特別なものではない。信仰は自分の思考や行動に枷をはめるものと考える。

第二節:ノワール男爵家

第一項:ノワール男爵

ノワール男爵は、

円卓の英雄の中で最も機智に富んだ謀官=ノワール初代男爵 (The First-Baron of Noir) の末裔。当代男爵 (The Reigning-Baron)。
同盟戦争で謀官は、…。
同盟戦争後、ノワール地方に謀官が封じられて以降、代々統治している。
ノワールが百年戦争と大厄災を…。
ギルドとの交渉をはじめ隠密・スパイ・外交官の役割。心理、人心収攬、尋問、誘導、監視、攪乱の研究。
ヴィジュアルイメージ:鍵、鎖。

【気風】沈着、冷徹。

第二項:ノワール男爵夫人

ノワール男爵夫人は、愛称は「ノイラ」。

外交官、ホステス。二面性。

【気風】表裏。

第三節:ノワール直轄区

第一項:ノワール灯台

ノワール灯台は、第一海底聖院の海上に建造された灯台。

内海。

第二項:ノイラ迎賓館

ノイラ迎賓館は、古代文明の交務院の名残。国外の賓客をもてなす迎賓館。

第三項:ノワール騎士団

ノワール騎士団は、同盟戦争で裏方に徹した軍師の部隊 (The Company of The Strategist) を起源とする、男爵騎士団 (The Knights of The Baron)。海軍、水軍? 隠密部隊。斥候。アサシン。

【別名】{名称未設定}騎士団 (The Knights of The UNTITLED)。
【旗】

第四節:ノワール聖教区

第一項:ノワール聖堂

ノワール聖堂は、聖教団が男爵領に設けた聖堂。

第二項:ノワール大司教

第五節:ノワール民集区

第六節:意匠

第一項:色象

黒色

黒色は、ノワール男爵領の象徴色である。

分類名称象徴備考
ダークオーク 黒色の木。
青色

青色は、

分類名称象徴備考
ヤグルマギク

第二項:旗章

男爵旗

男爵旗は、ノワール男爵領・ノワール男爵家・ノワール男爵の旗である。

男爵夫人旗

男爵夫人旗は、ノワール男爵夫人の旗である。

第三項:建築

ノワール様式

第二十八章:聖教団

第一節:概要

同盟戦争の記憶を女神信仰として伝承する宗教勢力。同盟の盟主であった皇女を女神に擬し、皇女を支えた古代人を天使に見立てる。聖教団の教皇以下の司祭たちは天使の末裔という建付け。
元々は、同盟戦争中に古代文明内に自然発生的に生じた皇女を崇拝する素朴な集団であった(原教団)。同盟戦争後に皇女が隠れてからは、皇女の代償として女神伝説が形作られ、沈黙する第二帝国に対する不安に反比例するように信者が増えた。すなわち、古代人の皇女・帝国に対する尊崇の念が、原教団が提示する女神への信仰へとスライドした。間もなく、諸侯が各地方に封じられたことに伴い、原教団のコミュニティも各地に分散し、聖堂と大司教からなる天使制度が整えられる。土着した各地の教団で教義や伝承に違いが生じ始めるが、黄金時代には大きな問題にならず、各地で独自の教団活動が活発になる。しかし諸侯間の対立が先鋭化するにつれ、各地の教団は、それぞれの諸侯に味方するか、教団としてまとまるかを選択せざるを得なくなった。大司教たちが集まった会議において、各地の教団は一つにまとまり、統一した教義と制度からなる聖教団を組織することになった。百年戦争前夜に、女神信仰、皇女再臨、帝国再建(第三帝国)を掲げた聖教団が、古代文明から別れる形で独自に平和な世界を目指す目的で設立した。百年戦争では復魂宗との熾烈な宗教戦争を繰り広げた。大厄災を経て、現在はブルスケッタ王国と協力して平和の実現を目指している。

【題材】西洋。キリスト教。特にローマ・カトリック教会。ゴシック。
【言語】創界語

第二節:教義

聖教団にとって「信仰」とは聖教団のそれであるため、教義名は存在しない。教義名とは、他の信仰に付けられるものである。

優しい魂の救済。特に魂の転生場所である帝国(第三帝国)を天上に再建すること(天国の再建)。現在、第一帝国は滅亡し、第二帝国は沈黙している。優しい魂の行き場がない。
皇女=女神を信仰する宗教。皇女像=マリア像。
古代文明の伝統的死生観は、魂が地に潜り、冥界で転生するというものだが、聖教団では天上・昇天を重視する。優しい魂でも、冥界に行って良いことはない(辺境伯による帝国の滅亡)ことがベースにある。
天国が再建されたときこそが、聖教団にとっての新世紀である。

「魂の安処」の再建に真に必要なのは聖座(クォーツ製?)である? それを理解している者は少ない?
絶海の孤島である央玉島にあると伝えられる第二帝国を探す者が出てくるはずである? 大航海時代?
聖座に座った者は創界の支配者になるという伝説?

第一項:皇女の再臨

第二項:天上

雲《Y = 192~196》より上が天上?

第三項:{天使制度}

未設定

ギルド連合に聖教団の信者はいるのか?

第三節:組織

聖教団は、小ブルスケッタとリュクスにまたがる巨大な山岳地帯に本拠を置き、この地を聖嶺として天上を目指すとともに、大ブルスケッタのほぼ全域で布教活動を展開している。聖教団の大聖堂と聖堂は、太古文明の聖殿と聖院を模したものであり、聖教団の教皇は、太古文明の聖座・第一帝国の皇帝・第二帝国の皇女に倣ったものである。

第一項:大聖堂と教皇

大聖堂は聖嶺の中心部にある聖教団の総本山であり、教団の最高権威である教皇が、全ての創界人の魂に祈祷を捧げている。大聖堂の奥座には、かつての飛異魂や還座のような、「魂の行方」を左右する遺物({これを「太古の遊人」の十遺物の一つにしても良い})が安置されているとされるが、その詳細は不明である。

未設定のアイデア

教皇は終身制か任期制か?
本部と地方の人事の流動性は? 祈安所から教皇が出ても良い。

教皇の選出方法のアイデア

聖教団は当然、魂を教義の中核に据えています。教皇は終身制とします。教皇が死ぬと、魂珠が放出されて「魂の旅路」を辿ります。枢機卿たちはそれを追いかけ、教皇の魂を懐いた赤子を探し出し、次の教皇にするのです。要するにダライ・ラマです。創界人は魂を見ることはできませんが、高位の聖職者である枢機卿は魂が見えることになっています(それが枢機卿になる必要条件としても良い)。しかし本当は見えないので、いつも適当に教皇が選ばれます。ただ、深層人が確立した視魂術を用いれば魂を見ることができます。あるとき、視魂術を体得した者が枢機卿となり…

第二項:大修道院と枢機卿

聖嶺では、複数の大修道院と、その長である枢機卿が、大聖堂の教皇を支えている。大修道院は、教義の整理や研究のための施設として整備されたが、聖教団の拡大に伴って、教団の財務や労務を司り、大ブルスケッタ各地での布教や外交を担う官僚組織へと変容した。枢機卿は、大修道院からの情報や施策を教皇に報告するとともに、教皇の指揮を受け、大修道院を通じて教団の活動を指導する。

第三項:修道院と修道院長

聖嶺の大修道院と枢機卿からの指導を受け、地上での活動を展開する組織が修道院である。各修道院は、一人の修道院長と複数の修道士から構成され、基本的に大修道院から派遣される。主要な任務は、聖堂および大司教と連絡・協力し、聖嶺と地上の一体的な活動を推進することである。

第四項:聖堂と大司教

ブルスケッタ国王領・リュクス大公領・プレッツェル侯爵領・スコルダリア子爵領・ノワール男爵領には、聖教団の不可侵権が認められた聖教区が存在する。ガレット公爵領とティレナ伯爵領には聖教区がない。聖教区には聖堂を築かれ、各領邦における本山として機能している。ブルスケッタ国王領には聖堂が二つ存在し、五聖教区・六聖堂の体制が敷かれている。聖堂の長である大司教は、領民への布教を最大の責務とし、そのために学校や病院を運営する例もある。

「聖教区」は、領邦と教団で意を異にする言葉である。領主にとって聖教区は、「聖教団の不可侵権を認めた地域の名称。領邦のごく一部」である。一方、聖教団がいう聖教区は、「各聖堂が管轄する布教範囲」であり、領邦全域を指す。

大司教は、教皇が任命し、領主が承認する。 領主と教皇の力関係によっては、領主が大司教の着任を拒否したり、領主が教皇に大司教を推薦したりするなどの事態が生じる。

第五項:教会と司教

各領邦の聖教区外での布教拠点が教会であり、その長を司教という。聖教区外での布教に対する姿勢は各領邦で異なり、教会の建設を一切認可しない領主が存在する一方、教会が区域と密着している領邦もある。

第六項:祈安所

祈安所は、大ブルスケッタ各地の郊外や村落に存在する、公共の祈りの場。共同体や裕福な個人が設置した施設であり、聖教団の組織ではない。祈安所の規模や性格は多様で、農村での雨乞い、戦没者の追悼、学校や病院の役割などの例がある。聖教団は、祈安所を教団組織に編入して勢力を拡大しようとしており、一部では摩擦も生じている。

第四節:派閥

聖教団内に存在する、教義の解釈や教団の方針についての深刻な対立の実体。教団の正式な組織ではないが、聖堂や教会単位で活動しており、信者間の分断や地域ごとの信仰の差異など、実質的な影響が各地で生じている。派閥争いの根幹には、同盟戦争後に隠れた皇女と、沈黙を続ける第二帝国に対する見解の相違がある。聖教団は今、優しい創界人の魂に行先はあるのかという、信者からの根源的な問いに直面している。

第一項:天上派

天上派は、第二帝国はもはや優しい魂を受け入れていないとする派閥。魂が地に潜ることこそが悲劇の根源であるとし、天上に第三帝国を創建し、女神の再臨を迎えるべきとする原理派・急進派。

第二項:地上派

地上派は、第二帝国は今なお優しい魂を受け入れているとする派閥。ブルスケッタ王国やギルド連合と融和して同盟を再現し、女神の目覚めを静かに待つという穏健派・多数派。

第三項:地下派

地下派は、第二帝国は初めから優しい魂を受け入れていなかったとする派閥。辺境伯亡き今、冥界に第一帝国を再建すべきと主張し、女神信仰そのものを否定する背信的な反体制派。

第五節:意匠

第一項:色象

赤色

赤色は、聖教団の象徴色である。もとは血・団結・武力を意味する同盟の象徴色であったが、転じて聖教団では、同盟が成した平和を意味するようになった。赤色の表象としては、小さく可憐なポピーが用いられる。同じ赤色の植物でも、茨や棘を持ち、武力を象徴するバラやスイートベリーは忌避される。

分類名称象徴備考
マングローブ対話赤色の木。
ポピー平和
白色

白色は、

分類名称象徴備考
ペールオーク 朧色の木。

第二項:旗章

聖教旗

聖教旗は、聖教団の旗である。旗章は、赤地に黒で縁取った白十字。一層目は同盟の赤を地とし、二層目に辺境伯の黒で太い十字、三層目に皇女の白で細い十字を描く。同盟と皇女が辺境伯を討伐・封印したことを直截的に表している。この意匠は、ブルスケッタ王妃の王妃旗(緑地に赤で縁取った白十字)の色違いでもあり、両者の関係の深さを物語っている。

第三項:建築

聖教様式

聖教様式は、

第二十九章:ギルディアン連絡体

第一節:概要

ギルド連合(The Guild Union)が発展的に変容した政体。ギルドの細分化・専門化・階層化により、従来のギルド中心のシステムでは、複雑になったギルド連合を統治できなくなった。ギルディアン連合体でも、新世紀委員会(評議会?)を最高意思決定機関とするが、連絡体の中には複数の評議会が存在し、時代状況によって様々な評議会が実権を握る。
ギルド連合は、職能団体である各ギルドに所属する職能人(The Guild Member)から成立していたが、ギルド連合が拡大するにつれて、職能人ではない「ギルド連合の人間」(The Guildian)が増えていった。その結果、ギルド連合(The Guild Union)は、ギルディアン連絡体(The Guildian Modular)へと脱皮することになった。

未整理のアイデア

ギルディアン連絡体という名称からは、様々なイメージが湧いてきます。職能ギルドに属さないギルディアンも、「連絡体」の構成員である以上、他のギルディアンと何らかの機能的な連絡を持っているはずです。逆にいうと、他者に提供できる能力がない者はギルディアンではない、ということです。これは、もともとギルド連合が職能集団であったこと、ギルド連合が大雪原という厳しい環境にあったことから、いわゆる「働かざる者食うべからず」が徹底されていたことによるのでしょう。ギルド連合=ギルディアン連絡体には、連絡網から外れるような怠け者や芸術家の類は存在しないことになっています。本当は、そのような者たちもいたのでしょうが、その運命は推して知るべしです。非常に厳しい社会であることが想像されます。

ギルディアンに求められる、歯車・部品のイメージ、交換可能性、独立性、互いの疎結合、機能さえ発揮すれば内心はどうでもよい、などの性質は、まさにモジュールそのものです。 一方、彼らは深層系の文明に属するので、その魂観は未決論、すなわち死後の運命は決定しておらず、魂となっても偶然と選択が存在するという人生観を持っています。ひょっとしたら、人生の本番は死後だと考えており、連絡体の厳しい社会生活を受け入れていたのかもしれません。

【題材】近代日本の鵺的政体。権力の所在がよくわからない。

第二節:派閥

深層系のギルド連合は空間的な文明であるため、各派閥の主張の基盤には「支配領域の拡大」がある。

第一項:深層派

深層派は、深層都市を基盤とする深層文明の再興を悲願とする多数派。深層復帰のため、まずはギルディアン連絡体としての力を蓄えるべきと考えている。これは、ギルディアン連絡体の公式方針でもある。

第二項:同盟派

同盟派は、同盟の精神を尊ぶ穏健派。王国主流派や聖教団地上派と協力し、創界の平和と進歩を目的とする。同盟の象徴である赤を使う。

第三項:統一派

統一派は、豊かな大ブルスケッタの支配を画策する陰謀派。反王国的な諸侯や、第三帝国の再建を目指す聖教団天上派と連携し、王国の転覆を狙っている。

第四項:冥界派

冥界派は、クォーツネザライトを求めて冥界進出の拡大を進める急進派。創冥門の起動に必要な「魂の熾」を再び得るため、復魂宗に離脱した巫女ギルド咒者ギルドの、ギルディアン連絡体への復帰を目論んでいる。

第三節:坑士ギルド都市

第一深層都市出身の掘削技術者である坑士のギルド。同盟戦争では戦将を支援した。
深層空間を開拓した原初の技術。
深層文明再興のための技術(掘削など)開発が目的。廃坑も坑士ギルドの管理。
鉱石資源は地下に多いため、深層への回帰が絶対。

【開始】{まだ}
【座標】《》

表:鉱石と坑道 (The Mineshaft)
坑道分布
エメラルド坑道 (The Emerald Mineshaft)Y = 232
石炭坑道 (The Coal Mineshaft)Y = 96
銅坑道 (The Copper Mineshaft) Y = 48
鉄坑道 (The Iron Mineshaft) Y = 16
金坑道 (The Gold Mineshaft) Y = -16、荒野
ラピスラズリ坑道 (The Lapis Lazuli Mineshaft) Y = 0
レッドストーン坑道 (The Redstone Mineshaft) Y = -63
ダイヤモンド坑道 (The Diamond Mineshaft) Y = -63
アメジスト坑道 (The Amethyst Mineshaft) アメジストの晶洞
クォーツ坑道 (The Quartz Mineshaft) 冥界
ネザライト坑道 (The Netherite Mineshaft) 冥界 Y = 15

第一項:石工 (The Mason)

第二項:《廃坑》(The Mineshaft)

各種鉱石を入手するために深層文明が掘りまくった膨大な坑道のうち、少なくない数が放棄され、廃坑となっている。現世紀においても、ギルディアン連絡体が新たな坑道と廃坑を増やしている。地表に近い部分では、古代文明や現世紀の勢力に由来する廃坑もあるだろう。

第四節:炉匠ギルド都市

第二深層都市出身の火力技術者である炉匠のギルド。同盟戦争では工匠を支援した。
深層文明の根幹たる熱蒸気機関を確立。

【開始】{まだ}
【座標】《》

石工炉

丸石製造機など

製錬所

鉱石の製錬所。巨大な溶鉱炉など。
咒者の鉄偶トラップとの関係?

武器鍛冶 (The Weaponsmith)

防具鍛冶 (The Armorsmith)

道具鍛冶 (The Toolsmith)

第五節:貨商ギルド都市

第四深層都市出身の資本技術者である貨商のギルド。同盟戦争では政臣を支援した。
深層資源である鉱石を、地上経済と交換可能な鉱貨に変換。
地上世界の経済的支配=資源・資材・人材の集中=深層文明の再興が目的。

為替・両替所の機能もある。

【開始】{まだ}
【座標】《》

造貨所

鉱山で採掘した鉱石を製錬し、鉱貨を製造する造幣所。

両替所

第六節:司書ギルド都市

第六深層都市出身の写魂術者である司書ギルド。同盟戦争では謀官を支援した。
深層文明滅亡後、歴史の記録を開始。
本務は歴史・地理の記録、禁書(同盟戦争の記録)の管理。

【開始】20250422
【座標】《-768, -384》

エンチャント施設

製図家 (The Cartographer)

世界の地理を把握するため各地の地図を収集している。

書物庫 (The Library)

世界の全ての記録の収集・蒐集が目的。各地に分館(The Bruschetta Library, The Mesa Library)があり、その地の本を蒐集。

地図庫 (The Map Library)

世界の地理を把握するため各地の地図を収集している。

禁書庫 (The Forbidden Library)

図書館の一部。禁書が保管される。
なぜ古世紀の文書記録を禁書にするのか?->「辺境伯の進軍」の原因が深層文明にあることがバレるため

未整理のアイデア

DELTAの禁書が「読まれてはならない相手」として想定しているのは、異界人です。
記憶の世界の住人である異界人は、時空を超越して常界の至るところに現れ、一見すると何でも知っているように思えます。しかし異界人とはもともと、「創界人の魂の記憶」が異界に転相されたものです。異界人の記憶は誤っている可能性がある。真実を確かめるため、異界人は常界に現れるのです。そしてその真実の一部は禁書に記されている。
もう一つ、似たような設定があります。悠竜時代、「太古の遊人」が異界に赴き、異界竜を討伐して竜卵を創界に持ち帰りました。竜卵には「その時点における三界の全情報が記録されており、孵化させると、時間を遡行して歴史に介入することができる」という設定があります。異界人は竜卵を奪還するために創界に現れますが、これも真実を知りたかったからです。
逆にいうと、創界で公式に語られる歴史は嘘だらけで、真実を知る者はごく一部ということになります。
禁書図書館をどこに建設するべきか、これにも解答が与えられました。異界人=エンダーマンは水に入ることができません。禁書図書館は水中に建設されるべきです。
禁書には真実の歴史である禁史が記されている。

製紙工場

王国からサトウキビを輸入して紙にしている。

印刷工場

出版社 (The Publishing)

収集する本・地図の出版を目的として設立。各地に子会社(The Bruschetta Publishing, The Mesa Publishing)があり、その地の本・地図を印刷。

第七節:薬師ギルド都市

第五深層都市出身の錬魂術者である薬師のギルド。同盟戦争では貴族を支援した。
ポーションの作成にブレイズパウダーを使うためギルドを挙げての冥界派。

【開始】{まだ}
【座標】《-824, 920》(村)(第二創異円

醸造所

ポーション製造工場

ポーション屋 (The Warlock’s Potion)

各地に展開するポーション販売店。本当の目的は人体に対するポーションの効果の実験・タグ収集。

樹脂工場

クリーキングによる樹脂生産

第八節:巫女ギルド都市

第三深層都市出身の鎮魂術者である巫女のギルド。同盟戦争には加わらず、復魂宗へと離脱した。

【開始】{まだ}
【座標】《》

第九節:咒者ギルド都市

第七深層都市出身の招魂術者である咒者のギルド。同盟戦争には加わらず、復魂宗へと離脱した。

【開始】{まだ}
【座標】《》

第十節:門吏ギルド都市

第八深層都市出身の越魂術者である門吏のギルド。同盟戦争では総帥を支援した。
かつて創冥門を開発し、深層人の冥界への進出を実現させたが、太古文明の痕跡を発見するどころか、辺境伯の滲出を招いてしまい、深層文明を滅亡させた責を負わされる。「創冥門は深層人の墓標」と誹謗され、越魂術は禁じられた。ギルド連合内の席次は、発言権のない末席である。

物語:門吏の心

深層人の金字塔であった創冥門は、辺境伯によって墓標へと変えられた。門吏は、深層文明滅亡の元凶とされ、屈辱的な立場を強いられた。門吏は沈黙を守り、怨恨を抱いた。創冥門の研究が始まったのは、炉匠のネザライトで坑士が岩盤の破壊に失敗したからではないか。司書の写魂卓と咒者の招魂函が、創冥門の原理だったではないか。創冥門によって冥界素材を入手し、貨商は交易で儲け、薬師は錬魂薬を作ったではないか。
「古代の客人」は、沈黙する門吏をしばしば訪れ、話を乞うた。八つの深層都市は連携しておらず、辺境伯によって容易に破られたこと。結束が求められているのに、ギルド連合は分裂していること。団結には公正な能力の評価が不可欠であること。門吏の話に、客人は頷いた。古代文明の八地方・十二院も半ば独立しており、父の執法院は辺境伯によって簡単に蹂躙されたこと。かつて太古文明を統治した聖座のような、強力な指導者が必要があること。そのためには力を示さなければならないこと。「私は、門吏がギルド連合を、ブルスケッタが古代文明を導くのが最善と思います」と客人は語った。

【開始】20250914
【座標】《-728, 248》(村)(第一創異円

獄吏

辺境伯討伐後の創界統治について、後に総帥となる「古代の客人」と契約を交わした門吏のこと。総帥に大ブルスケッタの覇権を握らせ、自らはギルド連合と大雪原を支配することを目的としていた。実態は、総帥に隷属し、その汚れ仕事を請け負う「闇のギルド」。最後は総帥に捨てられ、匪民に堕ちた。

第三十章:復魂宗

第一節:概要

古世紀末、穢躯溶岩で浄化した「魂の熾」を用いる深層文明は、辺境伯とその軍勢によって滅ぼされた(辺境伯の滲出)。これを一部の深層人は、魂を弄んできたことへの冥界からの罰と受け取めた。その後、深層人はギルド連合を結成、地上でなお破壊を続ける辺境伯に対抗するため、皇女および古代文明の残存勢力と同盟を結んだ。しかし、深層文明の滅亡を「冥界神」である辺境伯と「哀しい魂」によって下された審判だと信じる者たちは、対辺境伯同盟への協力を拒まざるを得なかった。創界人による共同戦線から離脱した彼らは、各地で異端視され、迫害されるようになる。生活と信仰を守るため、彼らは自然と集団を形成し、後に復魂宗となる共同体として活動するようになる。同盟戦争が同盟軍優位で進むにつれ、戦場には辺境伯の武具や肉片が残されるようになった。復魂宗徒はそれらを丁寧に拾い集め、密かに祀り始めた。同盟戦争は同盟軍の勝利に終わり、辺境伯は封印され、冥界より還った哀しい魂の軍勢は一掃された。復魂宗が絶望に覆われる中、かつて深層都市で招魂術を学んだ宗徒たちが、遺された辺境伯の遺物と遺骸を集め始める。辺境伯を復活させ、哀しい魂を救うために。

【題材】神道、仏教。
【言語】冥界語
【色】紫色:「魂の熾」。元は巫女の色だったが、復魂宗の色となり、巫女は葵色を用いるようになった。

辺境伯像=不動明王。
ピグリン像など。
ネザライト装備の本尊。
創冥門を使える?

ザバイオーネである崇禍原を本拠地とし、辺境伯の復活を目指す。

第二節:教義

哀しい魂の救済。辺境伯を復活させ、冥界人を創界に呼び戻すことによる、哀しい魂の救済。復魂宗にとって、辺境伯は魂の解放者(辺境伯による第一帝国の滅亡)であり魂の帰還者(辺境伯による冥界人の創界召喚)である。

寂しい魂を受け入れる「魂の寂処 (The Silence of The Soul)」=巫女ギルドの鎮魂術
{教義の本質は魂の完全な消失? 魂を復活させるのはそれを完全に滅却するため???}
{魂を殺す=ロスト、デスポーン}=The Oblivion of The Soul=辺境伯の願い

第一項:辺境伯の復活

{復魂宗の中心教義}

未整理のアイデア

咒者の目標は「魂の歿」になります。実際には、「魂の憩」は、その記憶を異界に転相することで、滅却とは異なります。魂の歿は、その存在を完全に三界から滅却することであり、これこそが最も邪悪な「汚れた」意思なわけですが、咒者はそうであると知りません。
咒者は、魂を滅却する様々な方法を研究します。その最たる例が「肉体の汚辱」で、Rot の典型的な表出として表現されます。しかしそんな方法が上手くいくわけがありません。 その後、辺境伯の滲出の際に、咒者は、辺境伯が深層人を魂ごと滅却するのを目の当たりにします。これが、咒者が辺境伯を復活させようとする動機になります。

第三節:社殿

を参照せよ!

辺境伯の魂に憩を与えることが目的。辺境伯の遺骸や遺物の信仰・管理。
巫女ギルド
【要検討。かなり自由度が低い】ピグリン砦に対応した位置にネザーゲート。オーバーワールドに社殿。
御影石を使う?

第四節:寺院

辺境伯を「魂の歿」へと導くことが目的。
咒者ギルド
枯山水。
アジア系寺院(タイなど)も。

第一項:月光寺

総本山。月光=復活した辺境伯の象徴。
ネザーレンガを使う。

第二項:その他の寺院

  1. ゾンビ
  2. 村人ゾンビ
  3. ドラウンド
  4. ボグド(沼地)
  5. ハスク(砂漠)
  6. スケルトン
  7. ストレイ(雪原)
  8. 【要検討。かなり自由度が低い】ウィザースケルトン ネザー要塞に対応した位置に寺院

第三項:《トライアルチャンバー》(The Trial Chamber)

咒者が築いた、招魂術の秘密研究施設。寺院と一体化?

第五節:意匠

第一項:色象

第二項:旗章

復魂旗

復魂旗は、

第三項:建築

復魂様式

復魂様式は、
ネザーレンガなどネザー素材+魂の炎。深層文明由来なので深層岩も使う。要所で辺境伯の御影石を使っても良い。

第三十一章:アトレド共和国

第一節:概要

アトレド(Atled)は、「三界」を意味する異界語「deltA」が由来とされる。

旧世紀、辺境伯によって白金三柱に象徴される古代文明は、滅亡の瀬戸際に立たされた。このとき、古代文明が到達した理念(民主主義・資本経済・科学技術)の死守と継承を決意した一団が、可能な限りの知識と技術の断片を携え、大ブルスケッタを脱出し、未踏の地であった大荒原を目指した。長い苦節の末、《荒野》の深奥に生活基盤を確立した彼らは、白金三柱の理念を実現し、それを辺境伯の脅威から永遠に守り抜くことを誓って、共和国を建国した。外部との接触を絶ち、純粋な自由・平等・公正を体現した共和国社会は、驚異的な速度で発展を遂げる。とりわけ、大学を中心とする「ゼロ」の発見とその体系的な研究は、科学技術を基盤とする共和国の進化を加速した。{…である共和国版白金三柱}は、古代文明の理想がこの地で具現化したことを高らかに誇る象徴である。一方、杞憂ともいえる共和国の防衛意識は、大ブルスケッタ方面に築かれた長大な防壁({万里の長城風})や、仮想敵に備えた過剰な軍備に表れている。建国以来、共和国は旧世界との交流を避けていたが、これは旧世界側からの接触がなかったことを意味しない。

戦禍から逃れるため、メサの奥地、天然の要害的な地形が本拠であるべき?=水運が発達
技術・科学・工業・軍事
水運・開運の発達 運河・港湾・船舶
砂漠 :
メサ :工業(銅)
レッドストーン技術
ゼロの発見。

  • 【題材】現代の米国。
  • 【言語】創界語:ただし英語に極めて近い形式。
  • 【建築様式】砂岩、テラコッタ、コンクリート、ガラスを多用。特定の様式はなく、その建築に合理的な様式が採用される。
  • 【色】共和国では色に象徴性はない。

木材に乏しいため、鉱業(特に銅)が盛ん。安山岩、閃緑岩、花崗岩も使う。砂漠では砂岩、赤砂岩も。
官 :共和国~ (The ~ of The Republic):古代式
官民 :メサ~ (The XXX of Mesa)
民間 :メサ・~ (Mesa ~):深層式の影響? The はつけない。

第二節:未設定の項目

メサの長城

王国との境に設けられた巨大な防壁。銅製?

共和国大統領 (The President of The Republic)

最近選出された? 少しおかしい?
専守防衛から侵攻に方針転換?

共和国議会 (The Parliament of The Republic)

共和国軍 (The Armed Forces of The Republic)

共和国陸軍 (The Army of The Republic)
共和国海軍 (The Navy of The Republic)
共和国空軍 (The Air Force of The Republic)

{共和国版白金三柱}

白金三柱の理念を象徴する三つの高層ビル (Tower?)

メサ大学 (The University of Mesa)

メサ観測所 (The Observatories of Mesa)

気象台 (Meteorological Observatory)
天文台 (Astronomical Observatory)

メサ・インダストリー (Mesa Industry)

メサ・エナジー (Mesa Energy)

インフラ、電力、水
原子力発電失敗の痕跡 不毛の大地 チェルノブイリ、フクシマ

第三十二章:匪民

ザバイオーネの末裔?

第一節:概要

第二節:魔女

錬魂術者。火薬を保持している。

【色】
【旗】魔女旗

第一項:魔女の小屋

第二項:《イグルー》(Igloo)

原住民? 先住民?

【題材】イヌイット、アイヌ、遊牧民。かまくら、ゲル。

第三節:賊徒

初代ブルスケッタ国王となった総帥が粛清・追放・抹殺した獄吏の残党。{復魂宗の残党も?} ブルスケッタ王国や聖教団に恨みを抱き、王国の街などを無差別に襲撃する。
「賊徒の潜伏地」など、かなり大きな組織にも思えるが、目的があるのかなどは不明。

リスト:賊徒

第一項:襲撃団

奪賊刑賊からなる五人組。

襲撃団の頭目

第二項:賊徒の前哨基地

賊徒の前哨基地 1

【開始】{まだ}
【座標】《-840, 760》

第三項:賊徒の潜伏地

賊徒の潜伏地 (The Hideout of The Illager)

《森の洋館》のこと。

【開始】{まだ}
【座標】《312, 2776》

第四項:廃村

襲撃団に襲撃された村の廃墟。

不死のトーテム

公式語は《不死のトーテム》(Totem of Undying)。
ザバイオーネの末裔?

【創界語】
【冥界語】
【異界語】

不死のトーテム

還座と似た機構によって、死んだ魂に躰を与える。トーテム自体が躰? 咒賊がドロップする。

第四節:海賊?

第一項:《難破船》(The Shipwreck)

第一難破船

【開始】20250610
【座標】《264, 152》
【アイテム】なし

第二難破船

【開始】20250610
【座標】《248, -696》
【アイテム】なし

第三十三章:異界

第一節:概要

黒曜石の土台:《100, 50, 0》

出口ポータル:《0, 0》

異界の地名の頭文字はQ。

表:《エンドゲートウェイポータル》

《Y = 75》

ポータル異界座標ワープ先異界座標開始
196, 0
291, 29
377, 56
456, 77
529, 91
6-1, 96
7-30, 91
8-57, 77
9-78, 56
10-92, 29
11-96, -1
12-92, -30
13-78, -57
14-57, -78
15-30, -92
160, -96第一異界都市-15, -109720250917
1729, -92
1856, -78
1977, -57
2091, -30

第二節:異界人

{異界人はなぜ水が苦手か?}

表:異界人が接触できる実存
実存分類名称
花(一メジャー)
サボテンの花
植物ウィード
植物カボチャ
植物コケ
植物サボテン
植物スイカ
植物朧コケ
土砂粗土
土砂砂利
土砂
土砂赤砂
土砂
土砂
土砂粘土
土砂腐植土
創界菌マイセリウム
創界菌赤キノコ
創界菌茶キノコ
冥界菌葵キノコ
冥界菌碧キノコ
冥界菌ナイリウム
冥界菌真紅の根歪んだ根
未分類泥だらけのマングローブの根
未分類根付いた土
未分類TNT
未分類カボチャ頭

第三節:異界都市

異界都市異界座標異界船備考開始
第一異界都市24, -1176ありシュルカートラップ20250917
第二異界都市1048, -232なし
第三異界都市-904, -552あり

第四節:異界船

未整理のアイデア

DELTA世界では、肉の死後、魂が異界に転相されることを「魂の憩」と呼びます。私はこれを、「魂が肉から解放される」と意味付けました。これは仏教的な「解脱」の発想です。しかし「魂の憩」を、「魂=記憶が異界で永久に保存される」と解釈すれば、「永遠の生の獲得」とも言えますね。そのことに、創界人がどれほど自覚的であったかはわかりませんが、異界人はそのように考えていたのかもしれません。

異界の「情報的表現」の例を考えてみました。
1. 同一の敷地に異なる複数の建物が重なり合うように建築される。
2. 建築物の向きがおかしい。天地が逆になった家など。
3. 縮尺がおかしい。小さな要塞に巨大な井戸。
4. 一つの建物に異なる時間的経過が共存する。壁の一部は真新しく、別の一部は崩壊している。
5. 形状と材質の分離。ガラス製の木造建築、布製の石造。

異界人には内的時間がある(もともとは創界人だったのだから当然です)、したがって意識もある、というのは納得です。
異界に「時間の経過がない」ことを説明するのは難しいのですが、「時間がない」のではなく、「経過がない」ことが重要です。私のイメージでは、時間が流れず、全ての時間が同じ空間に積み重なっているのが異界です。パラレルワールドとも少し似ています。自分の知っている世界と、あり得た世界が同時に見えるので、何が真実なのかわからないのです。

異界人に肉を与える・異界人を肉化する実験。

第三十四章:菌

第一節:概要

第五部:社会と文化

第三十五章:象徴

第一節:色と表象

表:色と実存
表:色と概念
自然勢力概念
白色
天上
太古文明
第一帝国
第二帝国
魂の焔女・神秘・静謐・不可侵・死の暗喩・女神・聖母・慈愛・母性・魂の憩
朧色地上 古代文明
坑士
伯爵
忠誠
灰色深層 深層文明
黒色冥界 第一帝国
辺境伯
門吏
男爵
男・死・不吉
茶色 非文明
赤色太陽 薬師
同盟
大公
聖教団
血・団結・武力・融和・対話・平和
橙色 公爵落日
黄色冥界竜侯爵
萌色 貨商
緑色 国王 豊饒・繁栄・成長・蓄積・再生・継承
碧色穢深層
深海
咒者
寺院
空色大空創界竜炉匠魂の炎
青色
海洋
創海竜司書
紫色 巫女魂の熾冥魂函冥魂扉
葵色 社殿
桜色 子爵
表・文明系の色と表象
文明系表象
太古系・帝国系白色天上・太古文明・第一帝国・第二帝国・魂の憩
古代系朧色地上・古代文明・石
深層系灰色深層・深層文明・深層岩
辺境伯黒色冥界
表:深層系の色と表象
職業表象
坑士朧色石・鉄
炉匠空色魂の炎
巫女紫色アメジスト
貨商萌色エメラルド
薬師赤色血・ウォート
司書青色ラピスラズリ
咒者碧色穢深層
門吏黒色黒曜石・冥界
社殿葵色クリムゾン
寺院碧色ティール
表:古代十二院の色と表象
後身表象
執法院ブルスケッタ城緑色
立法院リュクス元老院赤色
司法院リュクシア裁判院灰色
穀政院ブルスケッタ農庫茶色
造政院-葵色
恵政院ティレナ邸白色信仰
財務院リュクス会計院萌色鉱貨
交務院ノイラ迎賓館青色海運
衛務院ガレット要塞橙色烽火
技術院プレッツェル時計塔黄色
学術院プレザ大学碧色
芸術院スコルデル美術館桜色
表:同盟・ブルスケッタ王国・聖教団の色と表象
同盟勢力表象
- 同盟赤色バラ・スイートベリー・同盟・血・団結・武力
皇女-白色クォーツ・スズラン・天上・神秘・静謐・不可侵・死の暗喩
総帥ブルスケッタ国王緑色コケ・豊穣・繁栄
- ブルスケッタ王妃白色ヒナソウ(朧)・皇女・女神・聖母・慈愛
政臣リュクス大公赤色マングローブ・赤チューリップ・同盟・団結・融和
戦将ガレット公爵橙色銅・アカシア・橙チューリップ・炎・落日
工匠プレッツェル侯爵黄色
騎士ティレナ伯爵朧色ペールオーク・朧チューリップ・忠誠
貴族スコルダリア子爵桜色サクラ・桜チューリップ
謀官ノワール男爵黒色ダークオーク
- 聖教団赤色ポピー・同盟・平和

第二節:鍛冶型

表:鍛冶型
鍛冶型場所複製アイテム開始
ネザライト強化用辺境伯の砦冥界岩20250610
略奪者風前哨基地丸石
ヴェックス風森の洋館丸石
密林風ジャングルの寺院苔むした丸石
海洋風難破船丸石
砂丘風ピラミッド砂岩
先駆者風旅路の遺跡テラコッタ
職人風旅路の遺跡テラコッタ
牧者風旅路の遺跡テラコッタ
主人風旅路の遺跡テラコッタ
監獄風深層都市深層岩
静寂深層都市深層岩
潮流風エルダーガーディアンプリズマリン20250920
ブタの鼻風辺境伯の砦御影石
あばら模様辺境伯の要塞冥界岩
要塞風禁殿エンドストーン
尖塔風異界都市プルプァブロック
フロー風トライアルチャンバーブリーズロッド
ネジ止め風トライアルチャンバー
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