**文書の過去の版を表示しています。**
章:言語
第一節:概要
第一項:悠竜語
悠竜時代に竜大陸の全域で創界人が使用していた言語を悠竜語という。悠竜語は、同一の言語基盤の上に、各村で異なる語彙や表現が展開される方言系である。悠竜時代は村の数が多く、近距離の村間の交流頻度は高かった。ある創界人の方言は、その行動範囲内では話者間で理解可能な悠竜語として通用した。
悠竜時代の悠竜語は現存しておらず、ごく一部が各言語の語源として残っている。悠竜語では語頭は大文字とし、Theを用いない。
第二項:三界語
「太古の聚合」において、多くの創界人が竜大陸の各地から大竜原へと移住してきた。大竜原は各地の方言が混在する地となり、創界人の意思疎通が喫緊の課題となった。「太古の遊人」が悠竜語の各方言を整理し、共通語として制定した言語を三界語という。
第三項:創界語・冥界語・共和語
「太古の崩壊」によって大竜原が海没し、太古文明は滅亡した。央玉島で生き延びた太古人である「央玉の残光」は三界語を使い続けた。
大豊原に逃れた太古人は、ブルスケッタで古代文明を興した古代人と、深層に潜り深層文明を興した深層人に別れた。古代文明の発展に伴い、古代人が使う三界語が洗練された言語を創界語という。深層文明において、深層人が使う三界語が変化した言語を冥界語という。
「辺境伯の蹂躙」によって古代人の一部が大荒原へと逃れ、アトレド共和国を建国した。アトレド人が使う創界語が変化した言語を共和語という。
創界語・冥界語・共和語は、語の形態・順番・表記などが異なるが、いずれも三界語の方言であり、相互に意思疎通が可能である。
第四項:悠民語
太古文明に聚合しなかった創界人は、悠民として悠竜語を使い続けた。「太古の聚合」で村の数が減り、悠民が暮らす悠村間の交流頻度も下がった。各悠村の文化の発展とともに、各方言も独自の進化を遂げた。
「太古の崩壊」によって各地の気候が激変すると、新しい環境に適応するために各悠村の方言はさらに先鋭化し、悠竜語という共通の言語基盤は失われた。悠竜語から変遷した悠村諸語をまとめて悠民諸語という。悠民語は単一の言語ではなく、相互に意思疎通が不可能な非創界文明圏の諸言語の総称である。
大豊原のタイガ型・沼地型・密林型・サバンナ型では、各悠村で独自の言語
第五項:言語の系統
悠竜語┬三界語─┬┬┬創界語 │ ││└共和語 │ │└─冥界語 │ └──異界語 └悠民諸語┬──豊原諸語─タズルト語 ├──雪原諸語┬ウルダル語───┬悠雪語 │ ├フェルスカルド語┤ │ ├コルドリス語語─┤ │ ├アイスカルン語─┤ │ ├ウィルムゲル語─┤ │ └ヨクルン語───┘ ├──荒原諸語 └──平原諸語
第二節:文字
第一項:三界文字と悠竜文字
三界文字は、「最初の聖座」によって創界語とともに制定された文字で、大文字と小文字がある。それ以外では、三界文字と一対一で対応する悠竜文字が唯一、現在に至るまで悠民に使われている。悠竜文字には大文字と小文字の区別はない。写魂卓からは悠竜文字が浮かび上がるが、これは、写魂卓の材料であるダイヤモンドや黒曜石に、悠竜時代の情報を記録した波動性の識子が大量に含まれているためである。
表:三界文字と悠竜文字
| 三界文字 | 悠竜文字 | |
|---|---|---|
| A | a | A |
| B | b | B |
| C | c | C |
| D | d | D |
| E | e | E |
| F | f | F |
| G | g | G |
| H | h | H |
| I | i | I |
| J | j | J |
| K | k | K |
| L | l | L |
| M | m | M |
| N | n | N |
| O | o | O |
| P | p | P |
| Q | q | Q |
| R | r | R |
| S | s | S |
| T | t | T |
| U | u | U |
| V | v | V |
| W | w | W |
| X | x | ̇X |
| Y | y | Y |
| Z | z | Z |
| , | , | |
| . | . | |
| - | - | |
例文:「皇女の騎士」はついに「魂の行方」に辿り着いた。
【三界文字】The Knight of The Princess eventually arrived at The Fate of The Soul.
【悠竜文字】The Knight of The Princess eventually arrived at The Fate of The Soul.
第二項:ギルド数字とアトレド数字
創界語には数字がなく、数詞には単語を用いた。冥界語圏の深層文明では、三界文字の一部を数字として用い、後にギルド数字として創界で広く使われた。アトレド共和国では、三界文字とは独立したアトレド数字を用いた。
表:ギルド数字の表記法
| ×1 | ×10 | |
|---|---|---|
| 1 | I | IA |
| 2 | II | IIA |
| 3 | III | IIIA |
| 4 | IV | IVA |
| 5 | V | VA |
| 6 | VI | VIA |
| 7 | VII | VIIA |
| 8 | VIII | VIIIA |
| 9 | IX | IXA |
未設定のアイデア
10^1=A, 10^2=B, …, 10^8=H, 10^9=I とすると、「桁I」がローマ数字の「Ⅰ」(よくIで代用される)と紛らわしくなります。
すなわち、3*10^9=IIII(ローマ数字IIIに桁Iが続く)となってしまいます。
また、1*10^9=IIとなってしまい、2(II)と区別がつきません。
これは悪いことではなくて、恐らく深層人が扱う数字は桁H(10^8=一億)で足りたのだろうという想像ができます。
彼らが必要とした数字から、社会的なレベルが想像できます。
