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目次
部:アトレド
章:アトレド共和国
第一節:概要
アトレド(Atled)は、「三界」を意味する異界語「deltA」が由来とされる。
旧世紀、辺境伯によって白金三柱に象徴される古代文明は、滅亡の瀬戸際に立たされた。このとき、古代文明が到達した理念(民主主義・資本経済・科学技術)の死守と継承を決意した一団が、可能な限りの知識と技術の断片を携え、大ブルスケッタを脱出し、未踏の地であった大荒原を目指した。長い苦節の末、《荒野》の深奥に生活基盤を確立した彼らは、白金三柱の理念を実現し、それを辺境伯の脅威から永遠に守り抜くことを誓って、共和国を建国した。外部との接触を絶ち、純粋な自由・平等・公正を体現した共和国社会は、驚異的な速度で発展を遂げる。とりわけ、大学を中心とする「ゼロ」の発見とその体系的な研究は、科学技術を基盤とする共和国の進化を加速した。{…である共和国版白金三柱}は、古代文明の理想がこの地で具現化したことを高らかに誇る象徴である。一方、杞憂ともいえる共和国の防衛意識は、大ブルスケッタ方面に築かれた長大な防壁({万里の長城風})や、仮想敵に備えた過剰な軍備に表れている。建国以来、共和国は旧世界との交流を避けていたが、これは旧世界側からの接触がなかったことを意味しない。
戦禍から逃れるため、メサの奥地、天然の要害的な地形が本拠であるべき?=水運が発達
技術・科学・工業・軍事
水運・開運の発達 運河・港湾・船舶
砂漠 :
メサ :工業(銅)
レッドストーン技術
ゼロの発見。
- 【題材】現代の米国。
- 【建築様式】砂岩、テラコッタ、コンクリート、ガラスを多用。特定の様式はなく、その建築に合理的な様式が採用される。
- 【色】共和国では色に象徴性はない。
木材に乏しいため、鉱業(特に銅)が盛ん。安山岩、閃緑岩、花崗岩も使う。砂漠では砂岩、赤砂岩も。
辺境伯の恐怖を忘却しないため、各地に辺境伯の像がある?
第二節:未設定の項目
共和国軍 (The Armed Forces of The Republic)
{辺境伯はアンデッドであるので、回復系のステータスがダメージになる。回復のポーションである金スイカを量産している?}
アトレド共和国の武装
彼らの仮想敵は辺境伯であり、明示こそしていませんが、辺境伯がアンデッドであることは疑いようがありません。アンデッドに回復系のステータスを付与すると、それらの効果は回復ではなくダメージとして発現します。したがって、アトレドの軍備の基本は、TNTのような物理的な爆弾ではなく、「治癒の矢」など回復系のものであると想像されます。
「治癒の矢」が創界人に当たっても、それは単なる回復として機能しますから、アトレドの軍事演習は危険なものではありません。むしろ市街地でも消火器なみに武装が存在しており、必要があれば見境なく撃ちまくれます。
「辺境伯には有効だが市民には全く無害な武装の発明」は、アトレド共和国における軍事革命であり、であればこそ超軍事大国路線が市民の支持を得られたと考えられます。
「治癒の矢」などの材料は「きらめくスイカの薄切り」です。金とスイカから作れます。大荒原のメサでは金が豊富に採れます。また、メサや砂漠などの熱帯気候はスイカの栽培に適しています。不毛な大地でも豊富に入手できる素材が、辺境伯に有効であったことを、アトレド人はまさに天祐と感じたことでしょう。
治癒のポーションの作成には錬魂術が必要。アトレドは薬師ギルドとつながりがある??
{金タンポポもアトレドの医術?}
軍事・医学・実存論
この構造は、戦闘レベルの軍事技術と、一般的な医療技術の一体化を示唆します。 アトレド共和国では医学が発達しており、医者が多く、市民の寿命も長いです。医者は有事の際には、部隊の長になることでしょう。病院は人口に応じて戦略的に配置され、戦術的要衝に建設されます。アトレドでは病院は後方にではなく前線に位地します。医師の社会的地位は高く、一般社会における医師の地位に加えて軍人としての敬意が払われます。「全員がエリートである軍部」という、現実の世界ではおよそあり得ない強力な団体として、政治的圧力も図り知れません。
実存論を学びに、アトレド人がブルスケッタやフィヨウメクに「留学」する(もちろん身分を隠して)ということも想像できます。科学の学位を取ったあとに、寺で修業するようなものです。しかしアトレド人のエリートにとって、実存論の修得は、戦略的・政治的判断を正しく行う超エリートになるためには必須の過程であると認識されています。
アトレド共和国と薬師都市ウィッテンベルグの北岸航路
アトレドの医学=軍事の要は「治癒のポーション」の製造です。
ポーションの製造は、錬魂術を極めた薬師ギルドの秘術です。すなわち、アトレド共和国と薬師都市ウィッテンベルグの間にはかなり深い関係が存在したことが示唆されます。ウィッテンベルグにはまた、大雪原でポーションの材料を確保するための大規模な地下植物園(人工的なバイオームの再現)が存在します。これもまた、生物資源に乏しい大荒野のアトレド共和国にとって垂涎の技術です。
央海は南北に長い長方形をしています。北岸が大平原、東岸が大荒原(アトレド共和国)、南岸が大豊原(ブルスケッタ)、西岸が大雪原(フィヨウメクのギルド連合)です。アトレド共和国とブルスケッタ・ギルド連合の交易には南岸航路が使われるのが自然です。しかし、アトレドとウィッテンベルグの強い結びつきは秘密の北岸航路が重要であったかもしれません。そのためには、ウィッテンベルグと、アトレドの医学施設をともに北岸付近(それぞれのテリトリーの北限近く)に設定することが望ましい。
北岸航路は大平原に面していますから、大平原に棲息するとされる竜が船を攻撃することもあったかもしれません。アトレドの船乗りは、竜を辺境伯と認識した可能性があります。辺境伯の脅威はまだ去っていない。アトレドは医学=軍事をさらに発展させる必要がある、ということになります。
節:内在原理
鎖国軍事主義
なぜアトレドで科学が大発展したのか。その内在原理には以前から腹案があります。
アトレド共和国の国是というか、国民的記憶として彼らの内在原理になっているのは、辺境伯への恐怖です。昔々、古代人であった彼らの祖先は、突然辺境伯という正体不明の存在に理由もわからず滅ぼされ、わずかな生き残りが命からがら大荒原に逃れてきた。そこで建国したのがアトレド共和国です。 アトレド共和国の国是は「次にいつ辺境伯がやってきても戦える、追い返せる、何ならぶち殺せる」ように準備しておくことです。そのために科学技術を発展させ続けました。アトレド共和国は「鎖国している超軍事国家」です。辺境伯がどれほど強いのか、どのような攻撃が効果的なのか、どれほど防御力を高めれば耐えられるのか、誰にもわからないので、どこまでも技術は発展し続けます。
アトレド人の実存論的認識
「アンデッド」を理解するには実存論的認識が必要です。アトレド共和国では、知識層ほど魂だの何だのに詳しく、一般市民は近代的科学技術の恩恵に浴しており、実存論を古い教養だとみなしています。
自治区と政治主義
アトレド共和国には八つの自治区(仮)(アメリカの州のようなイメージ)があります。自治区ごとに思想の偏りがあると良いかもしれません。これも共和党の強い州、民主党の強い州があるのと同じですね。恐らく思想の偏りは、その自治区の産業構造と関係しているのでしょう。軍需工場が多い自治区では、辺境伯の存在を信じざるを得ません。
暴力の禁止
アトレド共和国で政治議論が活発なのは、国民的な辺境伯の記憶から、「物事を武力で解決しない」ことが徹底されているからでしょう。アトレド共和国では、どれほど路線の対立が激化しても、絶対に暴力で訴えることはありません。それは辺境伯の仕草だからです。論争で勝つためには、論理的にならざるを得ません。この国民性は科学の発展を支えます。
一方で、外敵は潜在的な辺境伯であり、一切の躊躇をせず全力で撃退する。
大荒原の辺境伯
「アトレド人は外敵に対しては躊躇しません」というのは非常に鋭い指摘です。アトレド共和国が自分たちの意思で鎖国をしていても、ブルスケッタやフィヨウメクの方からアプローチされては意味がありません。恐らく歴史的に何度か、公的なものも含めてアプローチがあったのでしょう。そのたびに、それがたとえ友好的なアプローチであったにせよ、徹底的にアトレド共和国から攻撃されて撃退されたのでしょう。そのうち「大荒原には近づかない方が良い」となって自然に鎖国が成立します。むしろブルスケッタから見れば、「大荒原に辺境伯がいる」と思えるほどの苛烈さだったかもしれません。
地上の都市と地下の基地
以前の考察では、アトレド共和国では地下利用のモチベーションが低いということでした。市民生活においてはそうでしょう。しかし軍事施設やシェルターなどは地下の利用価値が高いです。
地表は現代的な都市、地下は要塞化された軍事施設や物資の貯蔵庫なのかもしれません。
買い付けと航海術
アトレド共和国のある大荒原はメサと砂漠からなる不毛の大地です。この土地では入手できないものがたくさんあります。しかし交易はできない。
考えられるのは、アトレド人はブルスケッタに「買い付け」にやってくるだろうということです。しかしどこから来てどこに帰るのかは言えません(アトレド共和国の位置がバレるので)。かなり怪しい客ですが、高値で購入することで何とか買い付けます。商人の間では不思議な上客として、ある意味で有名です。
アトレド人は秘密裡に帰還しなければなりません。普通の街道は通れません。ブルスケッタ人が忌み嫌う海路は一つの選択肢です。アトレド共和国では航海技術が発達している可能性があります。
外界との交流
アトレド共和国と、ブルスケッタ・フィヨウメクとの間にどれくらい交流があったかは、設定しがいのある難しい問題です。完全鎖国であるならば、一つの世界の中にアトレドを存在させる意味がないのです。
- 完全鎖国(却下。共和国の公式見解ではある)
- 民間の個人的交流のみ
- 権力者あるいは特定の公的集団の間で秘密協定が結ばれている
- アウトサイダーやアウトローの仕事になっている(密貿易みたいな)
- 出島的自治区?
政治が腐敗して外部との交流が増えた時代ほど、共和国社会は発展するだろうと推測できます。
逆に、建国の精神に立ち返り、鎖国を守って清潔な政治をするほど、社会は停滞するでしょう。
二つの時代を繰り返すことで、共和国の歴史をある程度コントロールできそうです。
全体的な流れとしては、だんだんと腐敗色が強まっていくのでしょうね。
政治的主張とデザイン
政治的な変遷が、インダストリアルデザインにも影響することを表現できるかもしれません。
すなわち鎖国主義的デザインは閉鎖的(開口部が小さい・シンボルも枠やフレームで囲われている・色も塗りつぶされていたり明確に塗り分けられている)、開国主義的デザインは開放的(開口部が大きい、シンボルにフレームがなかったり飛び出したりする・色もはみ出たり混色やモザイクが多くなる)。
節:政治
アトレドは鎖国軍事主義でしたが、近代化が進み、アメリカのような二大政治勢力の国になります。仮称ですが、
- 鎖国派
(右派)原理主義:辺境伯への備えはまだ十分でない。まだまだ軍事技術を発展させるべき。
(中道右派)鎖国主義:辺境伯への備えはもう十分だが、科学技術発展路線を支持。
- 開国派
(中道左派)開国主義:辺境伯への備えはもう十分。開国して、外界と交易すべし。
(左派)懐疑主義:本当に辺境伯など存在するのか? 国力をもっと国民のために使うべき。
中道右派と中道左派は流動的で、経済状況によってどちらが儲かるかで政権交代が起こる。
未整理のアイデア
インフラ、電力、水
原子力発電失敗の痕跡 不毛の大地 チェルノブイリ、フクシマ
水路・水運・運河、鉄道が発達している。起伏が少ない砂漠、峡谷のある荒地。
砂漠のガラスの木
砂漠では、ガラスをいくらでも作ることができ、一方で木が非常に貴重で神聖視されたことから、「ガラスで作られた木」のオブジェが制作されるといったことが想像されます。砂と苗木を交換しにきたブルスケッタ人が、それを見て驚くといった光景が考えられます。
章:アトレド州
第一節:概要
アトレド建国の地{候補地}
《1920, -2048》カルデラ地形。防御に良さそう。
辺境伯の像
辺境伯の恐怖を忘却しないために建立された像。建国記念日には、辺境伯の像に治癒の矢を打ち込む破魔の祭りが開かれる。
章:ヴェネガ州
章:ハリッサ州
章:ラズエル州
第一節:概要
大量のクォーツやスライムブロックの入手問題
アトレド共和国ではレッドストーン工学が発展しており、《オブザーバー》も含まれる。辺境伯の侵攻を恐れる共和国にとって、自動監視装置になり得る《オブザーバー》は、是非とも国境に配置したい装置。 一方、《オブザーバー》の作成にはクォーツが必要。クォーツは冥界の素材。共和国がクォーツを入手する方法は2つ。
- 冥界に進出してクォーツを採掘する。
- 他国からクォーツを仕入れる。
どちらの方法も共和国の内在原理に反する。共和国はそもそも辺境伯を恐れて鎖国してまで防備を固めているのに、
1'. わざわざ辺境伯の根城があった冥界に行くのか?
2'. 鎖国を解いて他国と通商するのか?
これは共和国にとって大変なジレンマ。
公害
- 共和国の公害・工業排水=腐海?
章:アイリス州
章:コーシャ州
第一節:概要
央海に面した航海・交易拠点。限られた者しか外界との接触を知らず、一般人は港には近付けない。
造船所
港
{コーシャ州の彩魚はブルスケッタやフィヨウメクで高値で取引される?}
水族館
彩魚
彩魚は2700種類ある。「全ての彩魚を集めようとした狂人(あるいは権力者)」「彼が構想した(実現したかはともかく)水族館」は魅力的なモチーフ。
彩魚の体色・模様は勢力のシンボルカラーとしても機能する。例えば、白地に赤模様の彩魚は、白地に赤薔薇を旗章とする同盟と色の組み合わせが一致する。このような彩魚が瑞祥として権力者に献上されたり、高値で取引される。
単なる漁師ではなく、「彩魚専門家・密漁者」が職業ないし勢力として成立する可能性。
彩魚の種の比定には知識が必要。悠村《1336, -376》あたりの彩魚漁師の知識を借りた。彩魚事典が創界に流通しており、各地の有力者は、事典に記載されている彩魚を求めた。
章:ヤウトリヤ州
第一節:概要
章:デメララ州
第一節:概要
弱者の州
反軍事主義者、アナーキスト、自分たちのルーツである古代文明の生活を懐かしむ者、社会的脱落者、軍事教練から脱落した者、犯罪者、破産者などホームレス、彼らを支援する博愛主義者。 都市ビジュアルとしては、ノスタルジックな古代文明の面影があり、スラム、闇市、福祉施設(炊き出し・テント)、買収宿、阿片窟。ヒッピー的分化。サイケデリック。カオスなビジュアル。
デメララ州は、合理的近代社会であるアトレド共和国における落第生であり、対辺境伯においては全く役に立たない。現実に辺境伯が侵攻してきたら、彼らは蜘蛛の子を散らすように逃亡するであろう。それでも、暴力を否定し、民主主義を標榜する共和国としては、彼らのような存在を排除するわけにはいかない。
…というのは表の理由。一般的アトレド人は、辺境伯と最後まで勇敢に戦うであろう。その結果、アトレド人は全滅するかもしれない。創界人の文明を三界に残すには、一目散に逃げて行った弱者のような存在もまた必要なのである。かつてアトレド人が古代文明を捨ててこの地に逃げてきたように。
{苦しむ者たちの中から立ち上がる仏教的宗教??}
- スラム、ダウンタウン
