- Formulation

2006/10/25/Wed.Formulation

明日は休むことにした T です。こんばんは。

Web 日記

Firefox 2 がリリースされたので、ダウンロードして使ってみた。あまり劇的には変わってない。タブ毎にクローズ・ボタンが付くようになったのは嬉しい。Mac では、リロード・ボタンの表示がおかしいという現象が出たが、特に不具合もなく。

時間ができたらやりたいと、かなり前から思っていることをメモしておく。忘れそうなので。

いつになるかわからんがな。

プログラミング、定式化という行為

プログラミングという行為は、言い換えるならば「定式化」である。全ての学問、少なくとも自然科学が何を目指しているのかというと、それは現象の定式化であるといって良い。生物学という若干ユルい世界では、定量で頭がいっぱいになることもあるが、何で定量するかといえば、それは最終的に定式化するためである。

例えば簡単な遺伝制御系は、

A -| B → C

などと書き表したりするが、定式化という意識があれば、これが記号論理学的な記述に極めて近いことに気付くだろう。何も考えずに定量して、「有意差があったからこっちの方が大きい」というだけならば、実はそれは、単に定性的なことをいっているに過ぎない。定量したから有意差が出るのではない。それは大いなる勘違いだ。人間が計測しようと計測しまいと、差は最初から実在する。問題なのは、我々はそこからどのような law を読み取るのか、それをどう表現するのか、である。

ここでいう「表現」は「理解」に等しい。それが定式化の意味である。表現しなければ誰にもわからない。当たり前だが。プログラムは「定式化」されているからこそ、コンピュータにも理解できる。コミュニケーションは「定式化された表現の流通」だ。だから「わかる人にはわかる」し、「わからない人にはわからない」。

研究日記

大学 → 病院。

ある遺伝子の発現量を調べたくて、RT-PCR 用のプライマー配列が記載されている論文を探す。Materials & Methods の書き方 (どこまで踏み込んで書いてあるか)、というのは論文によって大きく違う。しっかりと PCR の条件が書いてあるなあ、と感心する論文の著者は、大抵が日本人だったりするので面白い。エラいよ日本人。