- 昨日・今日のあれこれ

2009/01/14/Wed.昨日・今日のあれこれ

ここ数日の寒さには往生している T です。こんばんは。

研究日記

昨日の朝は大学に寄って、テクニシャン C 君からサンプルを預かってきた。病院に帰り、サンプルを処理するのだが、ゴチョゴチョと雑用が入ってきて思ったより進まなかった。夜はデスクワークをしようと決めて、その前にカップラーメンで腹ごしらえをしていたらボスが登場。「飯に行くぞ」「今ラーメン食ってるんですけど」「吐き出せ」。ヒドい。室町三条の小洒落た店で呑んできた。参加者はボスの他に、大学院の K 先生、テクニシャン嬢、研究員嬢、隣の研究員嬢、テクニシャン U 君。結構大勢だったが、春からのことについてボスと秘密の相談をする。

今朝は大学院の K 先生の投稿論文について作戦会議。米国の CR 誌から reject っぽい判定を受けた iPS 細胞の論文は頑張って食い下がることに、欧州の CR 誌から reject された ES 細胞の論文は諦めて別の雑誌に投稿することとなった。

3 月下旬の学会のプログラムが決まった。俺の演題が "Featured Research Session" とかいう大層なセッションに入れられている。単なる現象 study で分子機構も何もわかっておらんのだが、臨床的に興味深いということなのだろうか。面倒だなあ、臨床的なことはよくわからんなあ、という想いは相変わらず強いが、いやまァ名誉なことであるよな、と思えるようにもなってきた。業績リストの賑やかしになるのなら何だってするぜ、みたいな意地汚い根性が芽生えつつあるらしい。良くいえば「プロ意識」と言えないこともないが、そんな上等なものではない。飯を食べていくのに必死なだけである。

上記の演題は L という遺伝子についての研究なのだが、3 月初頭に、ボス主催の研究会でも同じことを発表することになっている。それは別に構わないのだが、何を血迷ったのか、ボスは L をクローニングした S 先生を特別講演で招請していやがる。俺は発見者の眼前で L について話さなければならないわけで、これは何の罰ゲームだろうかと今から気が重い。

4 月の学会に抄録を投稿した。5 月の国際学会 (京都で開催される) にも抄録を投稿済みで、これの採択が 2 月の上旬に決まるはずだったと思う。6 月以降は今のところまだ予定はない。

今週末にポスドクの面接をするらしい。ボスから同席するようにと言われた。どんな方が来られるのだろうか。

ポスドクの募集にはそれなりの数の応募があったらしい。しかしボスは、「年齢と業績を見てほとんどを書類で切った」という。「センセイ、いっぱい論文を書かなアカンぞ」とはボスの言。外の寒風より身に沁みるぜ。