- ポスドクの面接

2009/01/17/Sat.ポスドクの面接

面接される側に近い立場でありながら面接する側の人間として面接に臨席するたびに複雑な気持ちになる T です。こんばんは。

研究日記

午後からラボへ。少し細胞培養をして、夕方からポスドクの面接に同席する。面接官はボスのみ。

応募者は俺より一つ年上の男性で、農学の出身 (今春博士号取得見込み)。我がラボには農学出身者が以外と多くて、研究員嬢も研究員君も農学 (修士) だし、一昨年に面接した 2 人も農学 (修士) だった。

話を戻すと、面談は 45 分程で終了。応募者が研究歴やその内容を口頭で説明し、ボスがちょこちょこと質問を挟んだ。概ね和やかな雰囲気であったが、応募者が、我がラボの他にも KJ 研究所の S 先生のラボにも apply していると言ったときには、ボスと俺は苦笑いを隠せなかった。この S 先生は、先日の日記に登場した S 先生その人であり、ボスとは仲が良い。

S「ポスドク探してるんだけど、良い人いない?」
ボ「ワシも探しているところや」

という会話まで交わしていたというのだから……、この世界の狭いことよ。

応募者は真面目で温厚そうな方であり、俺は好感を抱いたが、ボスは何となく不満のようだった。その理由は応募者の業績にあるらしく、「かなり一生懸命にやらなアカンぞ」と、面接では異例の檄を飛ばしていた。しかし、叱咤するということはほぼ採用ということだろう。

面接後、ボスと 2 人で、駅から少し歩いたところにある焼き鳥屋 (初訪問) へ。「なかなか良い人がおらんなぁ」とボスが呟く。近い将来、ポスドクとして面接を受けねばならぬかもしれない俺は、その言葉をしみじみと聞くのであった。