- Writing Papers

2008/08/12/Tue.Writing Papers

今月は実験も先月以上にやっている T です。こんばんは。

研究日記

1本書いてまた 1本。

英文校正に出した論文はまだ帰ってきていないが、それとはまた別に、新しい論文の figure を仕上げてボスに送った。Figure を固めてから文章に取り掛かるのがボスのスタイルだが、まァ大体どこも同じ流れだろう。いずれにせよ本文も書かねばならないので、materials & methods に手を付けつつ、参考文献の準備を始めている。Introduction に意外と時間がかかるのだが、これは普段の勉強が不足しているからである。Results のリテイクを命じられることは滅多にない (これは figure のチェックが厳しいことと裏表の関係にある)。Discussion はいつも大幅な修正を喰らうので、最近はむしろ好き放題に書いている。できるだけ沢山書いて、あとはボスに料理してもらうという感じ。

論文を執筆中の人と話をしていると、「ボスとのやり取りがしんどくて」という流れによくなる。「ボスと闘う」という表現も頻出する。自分のデータや考え、それらを表した文章が跡形もなく蹂躙されるのは決して良い気分ではない。己が信念を守るためにボスと戦うことも時には必要だろう。気持ちはよくわかる。

しかし (たかだか 1本ではあるが)、論文を publish して実感したのは、「闘うべき相手は editor であり reviewer である」ということ。当たり前だけど。Editor に accept されない限り、どんな研究も「社会的には」クソ以下の存在なんだよな。というか存在しないのと一緒。世知辛い話ではあるが、現実問題には現実的に対処しなければならない。税金で研究をしていたり、給料を貰って仕事として働いているのなら尚更。尻尾を振ってまで迎合する必要はないが、求められているものを出す責務はあるだろう。

その上でというか、同時にというか、夢や理想を目指すこともまた大事なんだよな。追求するべきものがないと、やっぱりこの仕事はダメだよなあと、個人的に思っている。うはは。青臭いぜ。