- ヘビの倍数体

2004/04/01/Thu.ヘビの倍数体

やたらと就職活動の夢を見る T です。こんばんは。

今朝の夢。とある研究所に面接を受けに来た俺。見渡す限りの田畑のド真ん中に、その研究所はある。訪れた俺を出迎えたのは、白衣を着た女医っぽい研究室長。「うちではヘビの研究をしています」。そう言うと、彼女は両手を真っすぐに俺の方へと突き出した。右手に握られていたのは普通の大きさのヘビ。しかし左手に握られていたのは、太さ長さともにその 3倍はあろうかという、巨大化したヘビだったのだ。

倍数体
通常の数倍のゲノムを持つ個体。倍数に応じて 2倍体、3倍体などと言う。ムギなど植物で盛んに研究が行われている。倍数によっては不稔となり、子孫が作れないこともある。後半の俺の質問は、これが理由。

「こちらがヘビの倍数体です」

マジかよ。ヘビの倍数体なんか聞いたことねえぞ。っていうか、何でヘビ? と、軽く引いていたら、倍数体のヘビがボトッと床に落ちた。アッと思うヒマもなく、倍数体は「シャアーッ!」と奇声を発しながら俺に向かってきた。

「うわっ」と驚いて飛び退くが、更にヘビは追いかけてくる。冗談じゃない。俺は必死になって駆け出した。ところが倍数体は、とんでもないスピードで追いかけてくる。汗だくになって研究所内を逃げ回る俺。それを追尾するヘビ。そして「待って!」と叫びながらヘビを追いかける女医。三者が一列になって所内を駆ける。

いつまでたってもヘビが追いかけるのをやめないので、ついに俺は研究所の外へと飛び出した。畑の中をまろびつつ走り続ける。靴が土にめり込んで走りにくい。ヘビはまだ追いかけてくる。こりゃあ外へ出たのは失敗だったか、と後悔しながらも、とにかく逃げ続けるしかしょうがない。

それと同時に、俺は「面接に来たのだから何か質問をせねば」などと妙な義務感にもさいなまれる。そうなのだ。俺は就職活動中なのだ。何か、何か質問しないと。俺は、息も切れ切れになりながら、いまだ後方でヘビを追いかけ続けていた女医に向かって叫んだ。

俺「こ、この、この倍数体は、ふ、普通のヘビと、こ、交配は、でき、できるのですかッ!!」
「できますよーッ!!」

俺の質問に叫び返してくれる女医。何だこのシチュエーションは。と思ったところで目が覚めた。まだ朝の 6時じゃねえか。クソが。もう就職活動の夢を見るのは飽き飽きだ。