ゲームとは何かを考えるとき、まず思い浮かぶのがルールである。ルールには以下の性質がある。
守らなければどうなるか。
しかしこれとて、「違反したプレイヤーにはペナルティが課せられる」という「ルール」であるとも考えられる。ところで、最も重い罰則は「プレイヤーのゲームからの退場」である。ルールを遵守しないプレイヤーはプレイヤーでなくなる。すなわち、「全てのプレイヤーは常にルールを守っている」ことになる。これがゲームという状態の本質であるのかもしれない。
「ルールは誰が決めるのか」「ルールが守られているか否かは誰が判断するのか」という問題もある。これらの回答として超越者を想定することも多いが、そのような存在がなくとも、プレイヤー同士が合意の上でルールを決定したり裁定を下したりすることも可能である。ゲームの外側に存在する超越者は、ゲームの成立に必須であるわけではない。