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第二章

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第二章 [2026/01/03] shuraba.com第二章 [2026/01/06] (現在) shuraba.com
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-# 第二章:実存と物語 +第二章
- +
-### 第一節:言語と物語 +
- +
-[[事典:言語]]は一般的に、「[[事典:創界人]]が自らを識ろうとする欲求の発現」と理解される。言語が表現する対象は、[[事典:実存]]を起点として[[事典:識子]]から[[事典:宇宙]]までの全存在に及ぶ。 +
- +
-言語による[[事典:存在]]の描写を**[[事典:物語]]**という。物語の内容は[[事典:倫理]]と[[事典:実像]]に、形式は[[事典:原話]]と[[事典:理論]]に大別される。倫理は「存在のあるべき姿」、実像は「存在のあるがままの姿」の物語である。原話は「言語の構成的な展開」、理論は「言語の論理的な接続」である。 +
- +
-倫理の原話を[[事典:信仰]]、倫理の論理を[[事典:哲学]]、実像の原話を[[事典:歴史]]、実像の理論を[[事典:科学]]という。各物語が到達すべき「存在の真の姿」を[[事典:真理]]という。 +
- +
-###### 表:物語の分類 +
- +
-|**物語**^原話^理論^ +
-^倫理|信仰|哲学| +
-^実像|歴史|科学| +
- +
-### 第二節:実存の物語 +
- +
-#### 第一項:三元素 +
- +
-「自らとは何か」を問う創界人の物語は、実存の探求から始まる。実存は、[[事典:肉]]・[[事典:魂]]・[[事典:命]]の**[[事典:三元素]]**からなるとされた。死者は肉体を残して意識を失うことから、[[事典:生]]は肉と魂からなるとされた。死者の肉体に[[事典:菌]]が生えることから、肉は魂とは別に命を宿すとされた。創界人は、三元素を実存の根本原理とし、[[事典:三界]]を物語った。 +
- +
-【肉】実存を成す肉体。 +
-【魂】実存を為す意識。 +
-【命】実存を生す能力。 +
- +
-#### 第二項:死者と殯 +
- +
-創界人の原始的な葬礼では、死者の肉体は腐朽するまで安置され続けた。これを**[[事典:殯]]**という。創界人は、殯における死者の肉体の変遷を見守る中で三元素を見出した。 +
- +
-創界人が長期間の殯で死者を葬送した理由は二つある。一つは死者の蘇生の監視、一つは[[事典:竜]]への抵抗である。[[事典:創界]]では度々、竜の[[事典:火]]によって創界人が滅却されていた。殯は、竜禍を生き抜いた死者が静穏に[[事典:死]]を全うする儀式であった。死を過ち蘇った実存は、[[事典:冥界]]に堕ちるとされた。 +
- +
-#### 第三項:魂の物語 +
- +
-創界人は、実存の本質は魂にあると信じた。死後の「[[事典:魂の行方]]」は無二の関心事であり続けた。魂が永遠に存続する「[[事典:魂の憩]]」は生を超越する歓喜、魂が完全に消滅する「[[事典:魂の歿]]」は死を凌駕する恐怖であった。 +
- +
-創界人は自らの「魂の行方」を識るために、物語を編んだ。実存を思索した創界人は、倫理によって自らを律した。倫理は、魂を赦す信仰と、因果を説く哲学を生んだ。実存を観察した創界人は、三界の実像を克明に描いた。その軌跡は歴史として記録され、知識は科学として構築された。 +
- +
-### 第三節:実存の構成 +
- +
-常界の実存である創界人は、粒子性の識子のみを知覚する。創界人は、肉とその[[事典:痕]]を観察し、魂と命を洞察することで、実存の物語を精緻に拡充した。創界人による実存の理解は、識子の動態をよく近似した。 +
- +
-【肉】粒子性の識子が構成する物質。 +
-【魂】波動性の識子が記録する情報。 +
-【命】波動性の識子から構成された物質。 +
-【痕】粒子性の識子へと記録された情報。 +
- +
-#### 第一項:肉 +
- +
-実存の物質を構成する粒子性の識子を**[[事典:肉]]**という。実存の肉と他の識子の相互作用を**[[事典:経験]]**という。経験によって[[事典:識子場]]に振動が生じ、肉の粒子の一部が波動へと遷移する。波動性の識子に記録された経験の情報を**[[事典:記憶]]**という。 +
- +
-#### 第二項:魂 +
- +
-実存の記憶を記録した波動性の識子を**[[事典:魂]]**という。[[事典:常界]]の識子場では魂の波動は安定せず、瞬時に粒子へと遷移する。新生した粒子は周囲の肉と相互作用し、その経験は新たな魂となる。肉と魂の循環的な遷移を**[[事典:縁]]**といい、縁における魂の存在確率を「**[[事典:魂の濃度]]**」という。「魂の濃度」は肉の経験に伴って上昇し、やがて飽和する。過飽和に達した魂は「経験の結晶」として析出する。これを**[[事典:魂珠]]**という。 +
- +
-#### 第三項:命 +
- +
-魂から新たな実存を生す力を**[[事典:命]]**という。「魂の濃度」が飽和した識子場では、波動から粒子への遷移が遅延し、中間体が生成される。これを**[[事典:胤]]**という。一般的に、胤は躰から離脱すると粒子へと遷移し、新たな実存の肉となる。胤を形成する実存を**[[事典:親]]**、胤から生成される実存を**[[事典:子]]**という。胤は親の記憶を記録した波動を内在するため、親の獲得形質は子へと遺伝する。 +
- +
-#### 第四項:痕 +
- +
-経験によって魂へと遷移した肉の形跡を**[[事典:痕]]**という。痕の形状は経験の情報と等しい。[[事典:異界]]の識子場では肉の粒子は安定せず、瞬時に波動へと遷移する。このとき、痕に記録された情報が展開される。 +
- +
-#### 第五項:肉の様態 +
- +
-##### 生と死 +
- +
-全ての肉は経験をして魂と縁を結ぶ。肉と魂が結縁した状態を**[[事典:生]]**、絶縁した状態を**[[事典:死]]**という。 +
- +
-##### 物・躰・屍・躯 +
- +
-魂と結縁しただけの肉を**[[事典:物]]**、結縁した魂で飽和した肉を**[[事典:躰]]**、魂と絶縁した肉を**[[事典:屍]]**、無縁の魂に侵された肉を**[[事典:躯]]**という。物と躰は「生の肉」、屍と躯は「死の肉」である。 +
- +
-##### 成長 +
- +
-躰が経験を重ねると、飽和限界を超えた魂が縁から零れる。幼体では、この外縁の魂は肉へと遷移し、躰の一部として復縁する。これを**[[事典:成長]]**という。成長は痕を癒すことがある。成体では、外縁の魂から肉への遷移が遅滞し、胤が生成される。過飽和に達した外縁の魂は、魂珠として析出する。 +
- +
-##### 老化 +
- +
-躰を構成する粒子の配列の擾乱を**[[事典:老化]]**という。経験による痕の形成や、魂との循環的な遷移による肉の代謝は、躰を徐々に老化させる。外傷などの激しい経験による大きな痕は、急激に老化を進行させる。著しく老化した躰は縁を維持できず、命を失い、魂を手放して屍となる。 +
- +
-##### 帰土 +
- +
-死後の屍にも微かな経験は継続的に生じ、肉と魂の新たな縁が紡ぎ出される。縁を得た屍は物へと帰る。これを**[[事典:帰土]]**という。 +
- +
-##### 反魂 +
- +
-肉と絶縁した魂や魂珠を**[[事典:幽魂]]**という。屍から遊離した幽魂は、依代となる物や屍を求めて遊走する。幽魂が無縁の肉を侵すと躯となる。これを**[[事典:反魂]]**という。躯になり損ねた幽魂の波動は、常界では粒子へと遷移して霧となる。 +
- +
-#### 第六項:魂の様態 +
- +
-##### 還魂 +
- +
-屍から遊出した魂珠は、常界でも暫時その結晶性を維持する。魂珠の一部が粒子へと遷移し、成長と類似した過程を経て躰が再構成されることがある。これを**[[事典:還魂]]**という。還魂において、粒子化した波動に記録されていた記憶は失われる。 +
- +
-##### 転相 +
- +
-屍から遊出した魂珠は、遷移せずに異界へと転相することがある。 +
- +
-#### 第七項:命の様態 +
- +
-##### 殖 +
- +
-胤が肉へと遷移し、別の実存である子を生成することを**[[事典:殖]]**という。「生を殖やす」ことから、胤による殖を生殖ともいう。二個体の交配生殖を**[[事典:繁殖]]**、一個体の単為生殖を**[[事典:増殖]]**という。繁殖性の胤を**[[事典:性子]]**、増殖性の胤を**[[事典:種子]]**という。性子や種子から生成された肉は、経験によって魂と縁を結び、子の躰となる。生殖における子は、親とは独立した実存である。 +
- +
-##### 蝕 +
- +
-胤が肉へと遷移せず、他の実存を冒して胤のまま存続することを**[[事典:蝕]]**という。「生を蝕む」ことから、胤による蝕を生蝕ともいう。蝕性の胤を**[[事典:胞子]]**といい、胞子に冒される実存を**[[事典:宿主]]**という。蝕の識子場では、宿主の魂は胞子への遷移を強いられ、肉は縁を失い屍となる。宿主の死によって、胞子が実存の主体となる。生蝕における子は、親から複製された実存である。 +
- +
-### 第四節:実存の分類 +
- +
-創界人は、肉・魂・命の様態によって実存を分類した。実存は、生・死・魂・命の部類に大別され、さらに三元素の相違に基づいて細分された。 +
- +
-###### 表:実存の分類 +
- +
-^部類^分類^肉^魂珠^命^例^ +
-|  生  |  **[[tag:物]]**  |  物  |  -  |  -  |石| +
-|:::|  **[[tag:玉]]**  |  物  |  有縁  |  -  |鉱石| +
-|:::|  **[[tag:偶]]**  |  躰  |  -  |  -  |鉄偶| +
-|:::|  **[[tag:妖]]**  |  躰  |  -  |  殖  |植物| +
-|:::|  **[[tag:獣]]**  |  躰  |  有縁  |  殖  |動物| +
-|  死  |  **[[tag:屍]]**  |  屍  |  -  |  -  |骨| +
-|:::|  **[[tag:幽]]**  |  躯  |  -  |  -  |魂砂| +
-|:::|  **[[tag:鬼]]**  |  躯  |  無縁  |  -  |スケルトン| +
-|:::|  **[[tag:猥]]**  |  躯  |  無縁  |  殖  |ホグリン| +
-|  魂  |  **[[tag:仙]]**  |  躰  |  有縁  |  -  |帝国人| +
-|:::|  **[[tag:夢]]**  |  -  |  単体  |  -  |異界人| +
-|  命  |  **[[tag:菌]]**  |  屍  |  -  |  蝕  |菌類| +
-|:::|  **[[tag:痾]]**  |  躰  |  有縁  |  蝕  |カーナント| +
-|:::|  **[[tag:傀]]**  |  躯  |  無縁  |  蝕  |ゾンビ| +
-|:::|  **[[tag:結]]**  |  -  |  単体  |  蝕  |シュルカー| +
-|  -  |  **[[tag:奇]]**  |  肉  |  ?  |  ?  |岩盤| +
- +
-#### 第一項:物 +
- +
-**[[事典:物]]**は、魂と結縁しただけの肉のみからなる「生の実存」である。物は、肉の様態であり、それのみからなる実存の分類名でもある。 +
- +
-物は、大地を構成する**[[事典:地物]]**と、有用な資源である**[[事典:鉱物]]**に大別される。地物は、ツルハシで採掘できる**[[事典:岩石]]**と、シャベルで採取できる**[[事典:土砂]]**に細分される。鉱物は、動力源となる**[[事典:活石]]**、希少石である**[[事典:宝石]]**、導電性のある**[[事典:金属]]**に細分される。 +
- +
-###### 表:物の実存 +
- +
-^地物^^鉱物^^^ +
-^岩石^土砂^活石^宝石^金属^ +
-|[[事典:安山岩]] \\ [[事典:異界岩]] \\ [[事典:石]] \\ [[事典:花崗岩]] \\ [[事典:凝灰岩]] \\ [[事典:玄武岩]] \\ [[事典:哭曜石]] \\ [[事典:黒曜石]] \\ [[事典:砂岩]] \\ [[事典:鍾乳石]] \\ [[事典:深層岩]] \\ [[事典:赤砂岩]] \\ [[事典:赤熱岩]] \\ [[事典:閃緑岩]] \\ [[事典:陶石]] \\ [[事典:火打石]] \\ [[事典:方解石]] \\ [[事典:御影石]] \\ [[事典:冥界岩]]|[[事典:粗土]] \\ [[事典:砂利]] \\ [[事典:砂]] \\ [[事典:赤砂]] \\ [[事典:土]] \\ [[事典:泥]] \\ [[事典:粘土]] \\ [[事典:腐植土]]|[[事典:石炭]] \\ [[事典:赤雷石]]|[[事典:エメラルド]] \\ [[事典:クォーツ]] \\ [[事典:ダイヤモンド]] \\ [[事典:プリズマリン]] \\ [[事典:ラピスラズリ]]|[[事典:金]] \\ [[事典:鉄]] \\ [[事典:銅]] \\ ・[[事典:赤銅]] \\ ・[[事典:青銅]]| +
- +
-#### 第二項:玉 +
- +
-**[[事典:玉]]**は、物および物と結縁した魂珠からなる「生の実存」である。 +
- +
-岩石に高圧がかかると、肉が圧縮されて「魂の濃度」が高まる。過飽和に達した魂は魂珠として析出し、「魂の濃度」が低下した肉は鉱物へと変性する。生成された、鉱物と魂珠を含む岩石を**[[事典:鉱石]]**という。玉と鉱石は同義である。 +
- +
-###### 表:玉の実存 +
- +
-| ^活石^宝石^金属^ +
-^創界 \\ 表層|[[事典:石炭鉱石]] \\ [[事典:赤雷鉱石]]|[[事典:エメラルド鉱石]] \\ [[事典:ダイヤモンド鉱石]] \\ [[事典:ラピスラズリ鉱石]]|[[事典:金鉱石]] \\ [[事典:鉄鉱石]] \\ [[事典:銅鉱石]]| +
-^創界 \\ 深層|[[事典:深層石炭鉱石]] \\ [[事典:深層赤雷鉱石]]|[[事典:深層エメラルド鉱石]] \\ [[事典:深層ダイヤモンド鉱石]] \\ [[事典:深層ラピスラズリ鉱石]]|[[事典:深層金鉱石]] \\ [[事典:深層鉄鉱石]] \\ [[事典:深層銅鉱石]]| +
-^冥界|  -  |[[事典:クォーツ鉱石]]|[[事典:冥界金鉱石]]| +
- +
-#### 第三項:偶 +
- +
-**[[事典:偶]]**は、魂で飽和した躰のみからなる「生の実存」である。 +
- +
-躰が経験で得た魂を、[[事典:アメジスト]]は成長に、その他の偶は運動に使う。 +
- +
-###### 一覧:偶の実存 +
- +
-* [[事典:アメジスト]] +
-* [[事典:鉄偶]] +
-* [[事典:銅偶]] +
-* [[事典:雪偶]] +
- +
-#### 第四項:妖 +
- +
-**[[事典:妖]]**は、魂で飽和した躰に命を宿した「生の実存」である。 +
- +
-###### 表:妖の実存 +
- +
-^動物^木^花^植物^ +
-|[[事典:アレイ]] \\ [[事典:コウモリ]] \\ [[事典:サンゴ]] \\ ・[[事典:クダサンゴ]] \\ ・[[事典:シカツノサンゴ]] \\ ・[[事典:ノウサンゴ]] \\ ・[[事典:ミズタマサンゴ]] \\ ・[[事典:ミレポラサンゴ]] \\ [[事典:シーピクルス]]【萌】 \\ [[事典:ホタル]]|[[事典:アカシア]] \\ [[事典:オーク]] \\ [[事典:サクラ]] \\ [[事典:シラカバ]] \\ [[事典:ダークオーク]] \\ [[事典:タケ]] \\ [[事典:ツツジ]] \\ [[事典:トウヒ]] \\ [[事典:ペールオーク]] \\ [[事典:マツ]] \\ [[事典:マホガニー]] \\ [[事典:マングローブ]]|【葵】[[事典:アリウム]] \\ 【黒】[[事典:ウィザーローズ]] \\ 【碧】[[事典:ウツボカズラ]] \\ 【桜】[[事典:シャクヤク]] \\ 【白】[[事典:スズラン]] \\ 【黄】[[事典:タンポポ]] \\ [[事典:チューリップ]] \\ ・【赤】[[事典:赤チューリップ]] \\ ・【朧】[[事典:朧チューリップ]] \\ ・【桜】[[事典:桜チューリップ]] \\ ・【橙】[[事典:橙チューリップ]] \\ 【朧】[[事典:デイジー]] \\ 【橙】[[事典:トーチフラワー]] \\ 【赤】[[事典:バラ]] \\ 【空】[[事典:ヒスイラン]] \\ 【橙】[[事典:ヒトミソウ]](開) \\ 【灰】[[事典:ヒトミソウ]](閉) \\ 【朧】[[事典:ヒナソウ]] \\ 【黄】[[事典:ヒマワリ]] \\ 【赤】[[事典:ポピー]] \\ 【青】[[事典:ヤグルマギク]] \\ 【葵】[[事典:ライラック]] \\ 【黄】[[事典:ワイルドフラワー]]|[[事典:ウィード]] \\ [[事典:カカオ]]【茶】 \\ [[事典:カボチャ]] \\ [[事典:グラス]] \\ [[事典:グロウベリー]] \\ [[事典:コケ]] \\ ・[[事典:朧コケ]] \\ [[事典:コムギ]] \\ [[事典:コンブ]] \\ [[事典:サトウキビ]] \\ [[事典:サボテン]]【緑】 \\ [[事典:シーグラス]] \\ [[事典:シダ]] \\ [[事典:ジャガイモ]] \\ [[事典:スイートベリー]] \\ [[事典:スイカ]] \\ [[事典:スイレン]] \\ [[事典:ツタ]] \\ [[事典:ドライグラス]] \\ [[事典:ドリップリーフ]] \\ [[事典:ニンジン]] \\ [[事典:ビートルート]]【赤】 \\ [[事典:ブッシュ]] \\ [[事典:ホタルソウ]]| +
- +
-#### 第五項:獣 +
- +
-**[[事典:獣]]**は、魂で飽和した躰に魂珠を懐き、命を宿した「生の実存」である。 +
- +
-###### 表:獣の実存 +
- +
-^胎生^卵生^未詳・不稔^ +
-|[[事典:アルマジロ]] \\ [[事典:ウーパールーパー]] \\ [[事典:ウサギ]] \\ [[事典:ウシ]] \\ [[事典:ウマ]] \\ [[事典:オウム]] \\ [[事典:オウムガイ]] \\ [[事典:オオカミ]] \\ [[事典:キツネ]] \\ [[事典:ニワトリ]] \\ [[事典:ネコ]] \\ [[事典:パンダ]] \\ [[事典:ヒツジ]] \\ [[事典:ヒト]](創界人) \\ [[事典:ブタ]] \\ [[事典:ミツバチ]] \\ [[事典:ヤギ]] \\ [[事典:ヤマネコ]] \\ [[事典:ラクダ]] \\ [[事典:ラマ]] \\ [[事典:ロバ]]|[[事典:カエル]] \\ ・[[事典:オタマジャクシ]] \\ [[事典:カメ]] \\ [[事典:スニッファー]] \\ [[事典:タツ]](竜) \\ ・[[事典:創界竜]] \\ ・[[事典:創海竜]] \\ ・[[事典:冥界竜]] \\ [[事典:ニワトリ]](再掲)|[[事典:イカ]] \\ [[事典:イルカ]] \\ [[事典:クモ]] \\ [[事典:クリーパー]] \\ [[事典:サケ]] \\ [[事典:シルバーフィッシュ]] \\ [[事典:シロクマ]] \\ [[事典:スライム]] \\ [[事典:タラ]] \\ [[事典:ヒカリイカ]] \\ [[事典:フグ]] \\ [[事典:ラヴェジャー]] \\ [[事典:ラバ]](不稔)\\ [[事典:熱帯魚]]| +
- +
-#### 第六項:屍 +
- +
-**[[事典:屍]]**は、魂と絶縁した肉のみからなる「死の実存」である。屍は、肉の様態であり、それのみからなる実存の分類名でもある。 +
- +
-###### 一覧:屍の実存 +
- +
-* [[事典:大骨]] +
-* [[事典:枯木]] +
-* [[事典:落葉]] +
- +
-#### 第七項:幽 +
- +
-**[[事典:幽]]**は、物や屍が魂に侵されて反魂し、躯となった「死の実存」である。 +
- +
-###### 一覧:幽の実存 +
- +
-* [[事典:魂砂]] +
-* [[事典:魂土]] +
- +
-#### 第八項:鬼 +
- +
-**[[事典:鬼]]**は、物や屍が魂珠に侵されて反魂し、無縁の魂珠を懐く躯となった「死の実存」である。 +
- +
-###### 表:鬼の実存 +
- +
-^創界^冥界(冥竜人)^冥界(辺境人)^ +
-|[[事典:アラクネ]] \\ [[事典:スケルトン]] \\ [[事典:スケルトンホース]] \\ [[事典:ストレイ]] \\ [[事典:パーチド]] \\ [[事典:ブリーズ]] \\ [[事典:穢響]] \\ ・[[事典:穢叫]] \\ ・[[事典:穢調]] \\ ・[[事典:穢招]] \\ [[事典:穢澱]]|[[事典:ウィザースケルトン]] \\ [[事典:ガスト]] \\ [[事典:ブレイズ]] \\ [[事典:枯屍竜]]|[[事典:スケルトン]] \\ [[事典:ピグリン]] \\ ・[[事典:ピグリンブルート]] \\ [[事典:マグマキューブ]] \\ [[事典:辺境伯]]| +
- +
-#### 第九項:猥 +
- +
-**[[事典:猥]]**は、鬼が新たに命を宿した「死の実存」である。 +
- +
-###### 一覧:猥の実存 +
- +
-* [[事典:ストライダー]] +
-* [[事典:ホグリン]] +
- +
-#### 第十項:仙 +
- +
-**[[事典:仙]]**は、魂珠と、その一部が還魂して再構成された躰からなる「魂の実存」である。 +
- +
-###### 表:仙の実存 +
- +
-^創界^冥界(帝国人)^ +
-|[[事典:ガーディアン]] \\ ・[[事典:エルダーガーディアン]]|[[事典:帝国人]] \\ ・[[事典:皇女]] \\ ・[[事典:皇帝]]| +
- +
-#### 第十一項:夢 +
- +
-**[[事典:夢]]**は、異界へと転相した魂珠のみからなる「魂の実存」である。 +
- +
-###### 一覧:夢の実存 +
- +
-* [[事典:ファントム]] +
-* [[事典:異界人]] +
-* [[事典:異界竜]] +
- +
-#### 第十二項:菌 +
- +
-**[[事典:菌]]**は、魂が胞子へと遷移し尽くした、屍と命からなる「命の実存」である。 +
- +
-###### 表:菌の実存 +
- +
-^常界菌^創界菌^冥界菌^異界菌^ +
-|[[事典:スカーレット]] \\ ・[[事典:赤キノコ]] \\ [[事典:ヘーゼル]] \\ ・[[事典:茶キノコ]]|[[事典:マイコブロッサム]] \\ [[事典:マイコライザ]] \\ [[事典:マイセリウム]] \\ [[事典:ライケン]] \\ [[事典:穢糸]]|[[事典:ウォート]] \\ [[事典:クリムゾン]] \\ ・[[事典:葵キノコ]] \\ [[事典:ティール]] \\ ・[[事典:碧キノコ]]|[[事典:コーラス]]| +
- +
-#### 第十三項:痾 +
- +
-**[[事典:痾]]**は、胞子が獣を冒した「命の実存」である。 +
- +
-痾は、胞子と獣が共存する実存である。菌を排除すると獣に戻り、蝕が進行すると[[事典:傀]]となる。 +
- +
-###### 一覧:痾の実存 +
- +
-* [[事典:カーナント]] +
-* [[事典:ムーシュルーム]] +
- +
-#### 第十四項:傀 +
- +
-**[[事典:傀]]**は、痾の蝕が進行した「命の実存」である。 +
- +
-胞子が獣の縁を蝕み、肉と魂が絶縁すると傀となる。胞子に冒された鬼も傀という。傀の魂珠が胞子へと遷移し尽くすと、傀は菌となる。 +
- +
-###### 表:傀の実存 +
- +
-^創界^冥界(辺境人)^創界・異界| +
-|[[事典:ゾンビ]] \\ [[事典:ゾンビウマ]] \\ [[事典:ゾンビオウムガイ]] \\ [[事典:ゾンビラクダ]] \\ [[事典:ドラウンド]] \\ [[事典:ハスク]] \\ [[事典:ボグド]]|[[事典:ゾンビピグリン]]|[[事典:ゾンビホグリン]]| +
- +
-#### 第十五項:結 +
- +
-**[[事典:結]]**は、胞子が夢を冒した「命の実存」である。 +
- +
-結は、胞子と夢が共存する異界の実存である。蝕の識子場において、夢の魂珠は胞子へと遷移する。同時に、異界の識子場において、胞子の粒子性は波動性の魂へと遷移する。魂と命の循環的な遷移を**[[事典:怨]]**という。 +
- +
-###### 一覧:結の実存 +
- +
-* [[事典:エンダーマイト]] +
-* [[事典:シュルカー]] +
- +
-#### 第十六項:奇 +
- +
-**[[事典:奇]]**は、上記の十五種に分類されない実存である。 +
- +
-###### 表:奇の実存 +
- +
-^霧^岩石^岩盤^有魂^ +
-|[[事典:冷氷]] \\ [[事典:凍氷]] \\ [[事典:積雪]] \\ [[事典:雪竏]] \\ [[事典:粉雪]]|[[事典:溶岩]]|[[事典:岩盤]] \\ エンドポータルフレーム \\ 強化された深層岩|[[事典:ヴェックス]] \\ [[事典:クリーキング]] \\ [[事典:ガスリン]]| +
- +
-{ここまで改稿済み} +
- +
---- +
- +
-{ここから改稿予定} +
- +
-### 第五節:実存と倫理 +
- +
-「自らとは何か」を問う創界人は、「自らのあるべき姿」を慮った。その思索を敷衍した、「存在のあるべき姿」の物語を**[[事典:倫理]]**という。倫理は、創界人の主観的な行動規範となった。 +
- +
-自らの本質は魂にあると信じた創界人にとって、「存在のあるべき姿」とは「魂のあるべき姿」でもあった。死後の魂があるべき姿を全うするために、生前の魂はどうあるべきか。それが倫理の問いである。 +
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-##### 魂の旅路 +
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-死によって肉と絶縁した魂が辿る道程を「**[[事典:魂の旅路]]**」という。 +
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-##### 魂の純度 +
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-「魂の旅路」は、それを辿る魂の性質によって自ずと決まる。この性質を「**[[事典:魂の純度]]**」という。 +
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-##### 罪・罰・業 +
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-創界人は、肉の経験が魂に記憶されることから、生前の行いによって「魂の純度」が決まるとした。「魂の濃度」を低下させる行為を**[[事典:罪]]**といい、罪に応じて「魂の旅路」が過酷になることを**[[事典:罰]]**という。この因果を**[[事典:業]]**という。倫理の要諦は、肉を律して魂を安んじ、業を調えて「魂の旅路」に備えることである。 +
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-#### 第一項:実存と信仰 +
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-倫理を遵守するための原話を**[[事典:信仰]]**という。極力多数の魂を赦すことが、信仰の究極的な使命である。 +
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-##### 魂の行方・憩・歿 +
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-「魂の旅路」を経て、魂は肉から解脱する。解脱した魂が迎える結末を「**[[事典:魂の行方]]**」という。 +
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-魂が魂として永遠に存続することを「**[[事典:魂の憩]]**」という。創界人は、自らの本質である魂の永続を望み、「魂の憩」に至るために信仰を求めた。 +
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-魂が三界から完全に消滅することを「**[[事典:魂の歿]]**」という。創界人は、自らの本質である魂の滅失を恐れ、「魂の歿」を免れるべく信仰に頼った。 +
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-##### 決定論と未決論 +
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-魂は操作不能で、生前の行いによって「魂の行方」は決定されているという考えを**[[事典:決定論]]**という。人民支配や社会秩序の維持に都合が良く、封建的な国家制度と親和性が高い。不安定な世相では、人々の無気力や社会の停滞を招きやすい。 +
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-魂は操作可能で、死後の選択と偶然によって「魂の行方」は変化するという考えを**[[事典:未決論]]**という。個人主義や実力社会の発展と相性が良く、革新的な思想信条と融和性が高い。流動的な時代には、刹那主義や反体制主義へと転化しやすい。 +
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-##### 魂の救済 +
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-創界人を「魂の憩」へと導くことを**[[事典:救済]]**という。決定論では、魂は業に従って「魂の旅路」を歩き、「魂の行方」を受容する。救済の目的は、超越的存在と契約して「魂の憩」を生前に得ることである。 +
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-##### 魂の復活 +
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-創界人が「魂の歿」から蘇ることを**[[事典:復活]]**という。未決論では、魂は業に抗って「魂の旅路」を拓き、「魂の行方」を選択する。復活の目的は、超越的存在を超克して「魂の歿」を死後に覆すことである。 +
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-#### 第二項:実存と哲学 +
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-倫理を省察するための理論を**[[事典:哲学]]**という。倫理を論理的にすることが、哲学の本質的な課題である。 +
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-##### 実存の三元論 +
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-肉・魂・命の三元素によって実存を定義する理論を「**[[事典:実存の三元論]]**」という。実存論ともいう。実存論では、三界は「魂と命が肉を奪い合う世界」であり、歴史は「魂が真理を求める物語」である。実存論は、心存としての創界人の意識の中核であり続けた。 +
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-##### 古典的実存論 +
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-肉を中心に、「肉と魂」「肉と命」の関係性で実存を定義した理論を**[[事典:古典的実存論]]**という。古典的実存論では、無肉の実存は考慮されなかった。物質である肉と比べ、情報である魂や機能である命の理解が不充分だったためである。 +
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-##### 実存論 +
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-無肉の実存を含む標準的な「実存の三元論」は、[[事典:視魂術]]が魂を可視化し、生物学が命を再分類した後に成立した。 +
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-##### 存在論 +
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-### 第六節:実存と実像 +
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-「自らとは何か」を問う創界人は、「自らのあるがままの姿」を顧みた。その観察を集積した、「存在のあるがままの姿」の物語を**[[事典:実像]]**という。実像は、創界人の客観的な認識基盤となった。 +
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-いかにして存在はあるかが、実像の問いである。 +
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-#### 第一項:実存と歴史 +
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-実像を理解するための原話を**[[事典:歴史]]**という。 +
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-「魂の行方」を見定めるために、魂の来歴を +
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-政治学・経済学・社会学など +
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-#### 第二項:実存と科学 +
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-実像を探求するための理論を**[[事典:科学]]**という。「創界人は三界を認識する[[事典:心存]]である」「創界人の本質は魂である」という二つの命題は、「創界人の魂は心存の性質を有する」という結論を導く。 +
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-##### 命存学 +
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-##### 物理学 +
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-### 第七節:実存と真理 +
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-「自らとは何か」を問う創界人は、「自らの真の姿」を欲した。その探求が結実した、「存在の真の姿」の物語を**[[事典:真理]]**という。真理は、創界人の絶対的な存在原理となるはずであった。 +
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-真理は、創界人にとって識子一元論として顕れる。 +
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-少数の存在が、肉・魂・命の三元素の実態は識子の顕れであることを認識し、非実存論的に実存を理解した。「**[[事典:実存の一元論]]**」は、識子を根源要素として三界を記述する理論である。[[事典:識子論]]ともいう。三界の真理である識子論は歴史を通じて何度か現れたが、そのたびに消失するか封印された。 +
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-{以下、改稿前の文章} +
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-### 第五節:信仰+
  
 #### 第二項:竜信仰と魂信仰 #### 第二項:竜信仰と魂信仰
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   └→優しい魂─(還座)→帝国人   └→優しい魂─(還座)→帝国人
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-### 第四節:倫理 
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-実存のあるべき姿を**[[事典:倫理]]**という。倫理は、創界人による原初的な死生観に始まる。創界人は、死後に肉が残ることから、[[事典:生]]は肉と魂からなるとした。屍肉に[[事典:キノコ|茸]]が発することから、肉は魂とは別に命を宿すともされた。肉・魂・命は、実存の根源要素とされ、[[事典:世界]]を認識する基盤となった。創界人は、自身や[[事典:竜]]を暗黙の基準に、肉・魂・命の本来的な在り方を規定し、倫理とした。倫理が精緻化される過程で、論理的な[[事典:実存論]]が芽生え、超越的な信仰が息吹いた。 
- 
-倫理・実存論・信仰の核心は、創界人が自らの本質と信じる魂である。創界人が死ぬと、その記憶である魂珠が放出される。常界では不安定な魂珠が基底状態に移行するまでの運動を「[[事典:魂の旅路]]」という。その結末である「[[事典:魂の行方]]」は、創界人にとって最大の関心であり続けた。 
  
 ### 第六節:生物学 ### 第六節:生物学
行 488: 行 84:
 #### 第一項:生物 #### 第一項:生物
  
-**[[事典:命存]]**は、自力で生殖する実存である。**[[事典:動物]]**は、死による躰から屍への変化が外形に現れる生物であり、**[[事典:植物]]**はそれが現れない生物である。**[[事典:菌]]**は、肉が屍であり、生死の区別がない生物である。+**[[事典:命存]]**は、自力で生殖する実存である。**[[事典:動物]]**は、死による躰から屍への変化が外形に現れる生物であり、**[[事典:植物]]**はそれが現れない生物である。**[[事典:]]**は、肉が屍であり、生死の区別がない生物である。
  
 性を獲得した動物は交配生殖によって繁殖し、未性の動物・植物・菌は単為生殖によって増殖する。 性を獲得した動物は交配生殖によって繁殖し、未性の動物・植物・菌は単為生殖によって増殖する。
  
 親が同一の子らを**[[事典:同血]]**という。 親が同一の子らを**[[事典:同血]]**という。
- 
-#### 第二項:生死 
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-肉を基盤とし、魂を中核とする古典的実存論では、「魂と肉の結合」によって生死を定義する。**[[事典:躰]]**は、魂と結合した肉であり、この状態を**[[事典:生]]**とする。**[[事典:屍]]**は、魂が遊離した肉であり、この状態を**[[事典:死]]**とする。実存が死ぬと、魂が肉から遊離するため、識子場は消滅し、命も失われる。 
- 
-**[[事典:躯]]**は、魂と肉が結合も遊離もせず、ただ混合された状態である。死後、肉から遊離した魂は、自身を安定化するために再び肉を纏う。しかし、魂と肉の情報が一致しないため結合できず、躰ではなく躯と化す。躯は、生きてもおらず、死んでもいないが、魂は懐いており、破壊されると魂珠を放出する。 
  
 #### 第三項:性 #### 第三項:性
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