あるとき、宇宙に新たな世界[1]が開けた。世界には巨きな精霊[2]が生まれ、そして死んだ。精霊の亡骸[3]は宇[4]となり[5]、宙[6]が精霊の生と死を分かった[7]。亡骸の背には魂が芽生えて地[9]となり、腑(はらわた)は融けて窖(あなぐら)[9]となった。大きな魂は、精霊の現身(うつしみ)[10]として空を舞った。小さな魂は、草木や虫螻[11]として地を覆った。虫は草を食(は)み、獣となって宇に満ちた。現身は獣を燬(や)き、その魂を天に捧げた[12]。