1週目をクリアした。ストーリーをしっかりと追いたかったので、難易度は最低の "LIQUID EASY" を選択した。それでもクリアするまでに 15時間くらいはかかった。
このゲームの恐るべきは、「ムービー時間 > プレイ時間」であること。シリーズ (MGS1〜3) をやっていない人には、延々と謎解きのようなムービーを見せられるだけで退屈かもしれない。また、MGS というゲーム・システムのファンでも、いわゆる「小島の説教」が嫌いな人には苦痛かもしれない。ゲームとしてはちょっとボリューム不足かな、とは思う。MGS3 の方が遊び応えがあった。
映像は圧倒的。PS3 の演算能力をフルに使ったというだけあって、実機ムービーでも映画並の迫力がある。もちろんゲーム・パートも、そのクオリティの映像で意のままにスネークを操れる。画質に対する感動は "HEAVENLY SWORD" で受けたものに近い。PS3 専用で開発するとここまで行くのか、と感心する (DMC4 の画質が今一つだったのは、60 fps のアクション・ゲームであることと、やっぱり Xbox 360 とのコンパチに起因する演算能力不足、データ容量不足の問題なのだろうか) (ちなみに MGS4 は Blu-ray の約50 GB を使い切っている)。
発売前に「MGS4 では MGS1〜3 の謎が全て明かされる」と広言されていた通り、シリーズの登場人物が総出演する。特に銀河万丈のリキッド・スネークと、夏木マリのビッグ・ママは必見である。雷電も良かった。
今作の敵方特殊部隊は "Beauty & Beast" である。それぞれ美人でスタイルが良くて演出がエロくて結構なことだが、それだけといえばそれだけの気もする。ビューティ撃破後の独り芝居、ドレビンの取って付けたような説明で、ますます添え物的な印象が強い。MGS3 の特殊部隊であるコブラ部隊に比べれば劣るなあ、というのが正直な感想。
総じて良作だが、純粋ゲーマーにとっては物足りない部分が多いかもしれない。