- Game Review 2008/02

2008/02/28/Thu.

前回の review で「人差し指が R・L に届かない」と脊髄反射的に書いてしまったが、訂正。

PS のコントローラと同様に、中指を R2・L2 の位置に置けば、人差し指は R・L ボタンに苦もなく届く。PSP には R2・L2 ボタンがなく、本体が薄いこともあり、中指を背面に回す癖が付いていたので気付かなかった。いわれのない酷評を深謝する。俺がバカだった。

PS コントローラと同じ持ち方をしても、液晶画面がある分、さすがに PSP の方がゴツい。とはいえ、これは慣れの範疇で克服できる感じ。

2008/02/24/Sun.

PSP 本体に装着する、PS のコントローラ様のグリップ。

購入してみたが、R・L ボタンが極端に押しにくく、5分で捨てた。慣れれば何とかなるかも、というレベルですらなかった。掌で包み込む部分がデカ過ぎて、人差し指が R・L に届かない。どれだけ手のデカい奴を想定しているんだ。

あと、「グリップを付けたまま UMD を交換できる」という親切はいらない。この種のグリップは、ゲームをやり込むために買うわけで、想定される使用下でのディスク交換頻度は低い。UMD を交換可能にするためにサイズを大きくするのは本末転倒。

MHP2G と同時に発売される、モンスター・ハンティング・グリップに期待。

2008/02/16/Sat.

『魔界戦記ディスガイア PORTABLE 通信対戦はじめました。』を買ってきた。

『ディスガイア 3』が気に入ったからなんだけど、PS2版じゃなくて PSP版にしたのは、短いステージを何度も繰り返すことによってヤリ込んでいくというゲーム・スタイルが、携帯機と相性が良いと感じたため。PSP版の内容が PS2版 + α ということもあって、迷うことはなかった。SLG だから、高精細大画面も操作性に優れるコントローラも必要ないしね。

2008/02/15/Fri.

ついに PSP のゲームも、メモリ・スティックにインストールする時代が来た。

本作ではロード時間を短縮する機能がさらに追加された。それが、メモリースティックにゲームデータの一部をインストールする "メディアインストール" だ。インストールをするには、1 GB 以上のメモリースティックが必要となるが、BG ロードと併用すれば、さらに快適に狩りを楽しむことができる。

PSP に採用されているディスクは、UMD (Universal Media Disc) という SONY が開発した規格なのだが、容量が 1.8 GB しかない。一方、データを読み書きするためのメモリ・スティックは、あれよあれよという間に大容量化・低価格が進行し、現在は 8 GB のものが 1万円前後、4 GB なら数千円で購入できる。当然、データへのアクセス速度も、光ディスクである UMD より電気的媒体であるメモリ・スティックの方が断然高速だ。

ゲームをメモリ・スティックにインストールするのは PSP ユーザの念願である。実行速度も、バッテリー消費も大きく違ってくる。そのような機能を提供する CFW も出回っているが、あくまで非公式であり、SONY 謹製のファームウェアではまだ実装されていない。

MHP2G のメディア・インストールが、ソフト独自の仕様なのか、それとも PSP のアップデートによって提供される機能なのかが気になる。後者であれば、過去のソフトもインストールできるようになるかもしれない。

2008/02/13/Wed.

"God of War" (GOW) は PS2 でも大絶賛されたアクション・ゲーム。"Devil May Cry" (DMC) に影響を受けたというゲーム性は、日本でも受けが良かった記憶がある。

PSP版 GoW は以前からアナウンスされていたのだが、とにかくグラフィックが凄いの一言。"Monster Hunter Portable 2nd" (MHP2) のときも驚いたけど、これはないわ。

持ってて良かった PSP。日本語版はいつかな。

2008/02/11/Mon.

1周目を終えた。30時間くらいかな (いくらでも寄り道できるから、あまり意味のない数字だが)。ストーリー自体は短め。ダレなくてちょうど良いと思う。2周目にはエクストラ・ダンジョンも現れた。シナリオも用意してありそう。攻略情報を解禁して、とりあえず全エンディングを集めようと思う。

本作は「シミュレーション RPG」と銘打ってはあるが、登場するキャラクターはしっかりと作り込まれており——、要するに自分が role play する必要はない。感覚としてはアニメ番組を観ている感じ。まァ、「RPG」は日本語だと考えた方が良いのかもしれない。ジャンル云々はともかく、面白かった。

色々とヤリ込み要素が満載のようだが、今の段階ではほとんど手を付けていない。Lv は 9999 (!) まで上がるようだが、1周目を終えた時点ではまだ 70。クラス・チェンジも試していないし、アイテム強化もほとんどしてない。ヤリ込みゲーにはありがちなことだが、とにかく各数字の (表現上の) インフレーションがスゴい。全く天井が見えてこない。

400万時間まで、あと 399万 9964時間——。

2008/02/10/Sun.

何だよコレ、スゲー面白いじゃねえか。PS2 や PSP で出たときにスルーした俺に見る目がなかったわ。

どうも俺は、ゲームでアニメ調の絵っていうのにアレルギーがあったのだが、これは日本人が洋ゲーに何となく違和感を覚えるのと同じで、慣れで克服できる程度の問題だったんだなあ。

オッサンのためのゲームだと思った

舞台は魔界の魔立邪悪学園。主人公は学園の理事長である魔王の息子・マオ。ここでは邪悪な行為をする生屠 (せいと) が「優等生」であり、善良な悪魔は「不良」となる。で、マオは邪悪指数 180万の超優等生で、彼の幼なじみであるラズベリルは不良を目指している。マオは、自分が 400万時間もヤリ込んだゲームを父親の魔王に消されたのが原因で、魔王を倒そうと決意する。そのためには勇者の力が必要だ。しかし勇者になるということは、つまり不良になるということであって……。

うわー何だこの昔懐かしいテイストの設定は。でもコレ、確信犯なんだよね。

『ソードマスターヤマト』をパロった漫画 (パロディの 2乗だな) をマオが読んでいたり、「凶師 (きょうし)」「保嫌室 (ほけんしつ)」といった用語、至る箇所で出てくる往年のアニメやゲームの小ネタ、使い古されたメタな展開 (「何でこうなっているんだ?」「ゲームですから」みたいな)、何年前のゲームだと思いたくなる陳腐な演出——、これらが本気で作られている。

ステージは PS1 レベルの 3D だし、そこを動くキャラクターは 3D 風のドット絵 (!) で、正直、どこに PS3 のパワーが必要なのかわからないが、ひょっとしたら膨大な音声ファイルを収めるために Blu-ray ディスクの容量が要求されただけなのかもしれない。出力は 1080p なので、シナリオやイベントのセル絵はスゴく滑らかだが、これは PS3 というか、ほとんどテレビの能力だからなあ。

で、こういうノリを本気で楽しめるのって、オッサンだと思うんだよね。「懐かしい」「アイタタタ」を通り越して、もう一度純粋に面白いと思える感覚に到達する過程というか。まァ、「オッサンの俺にはわかる!」っていう主張は好きではないので、もう止めるが。

とにかく俺は楽しんでいるというのが書きたかった。もちろん若い人にも面白いと思うよ。書き忘れていたが、音楽も良い。初回限定版がまだ店頭に残っていたので、そちらを買っておけば良かったかなあ、と少し後悔。

ターン制の升目型 SLG

肝心のゲーム部分は、ターン制の升目型 SLG (シミュレーション・ゲーム)。Hex ではなく方眼。味方ユニットとの連携やコンボ、各ユニットの特性やパラメータ、マップが持つ環境効果などは、SLG でお馴染のものばかり。升目型 SLG は既に完成された分野だから、別にけなしているわけではない。『ディスガイア 3』の特徴は、ジオ・ブロックという、ぷよぷよに似た落ちゲーの要素がマップに組み込まれている点か。なかなか面白い。

バランスは少しマゾい。とにかく金が足りなくて装備が整えられない。既にクリアしたマップは何度でも繰り返せるので、いわゆるレベル・アップや金稼ぎが前提となっていると思われる。マップに出撃できるユニットは撃破されてもロストすることはなく、このあたりは易しい。

マップには 10体のユニットが出撃できるのだが、俺は予備ユニットも作らずに、ずっと初期の 6体でやっている。だからマゾいと思うのかな。こういうゲームって、途中で必ず、ユニーク・キャラクターの強力ユニットが仲間になると決まっている。だから汎用ユニットを新たに作って育てる気が起きないんだよなあ (ユニーク・ユニットが参加すると以後使わなくなるため無駄になる)。

俺がいいたいのは、早くラズベリル (とその配下) を使わせろ、ということだ。説明書に「全8話」と書いてあるが、もう第4話だぜ。

400万時間まで、あと 399万 9987時間——。

2008/02/09/Sat.

『魔界戦記ディスガイア 3』を買ってきた。アニメ調の絵に抵抗があったので、このシリーズは実は本作が初プレイである。

「400万時間遊べる史上最凶のシミュレーション RPG」というのが売り文句なのだが、さて。

2008/02/03/Sun.

Devil Hunter モードをクリアした。Human モードで鍛えたスキル等は持ち越せ、謎解きで詰まったり道に迷うこともないのでサクサクと進んだ。ここまでは過去作より簡単な気がする。ま、ここからが本当の地獄なのだが。敵の動きはこれまでになく考えられているなあ、という感じ。戦っていて理不尽を感じることもなく、攻撃と弱点のバランスも良い。難しいステージも攻略のし甲斐がある。基本的に良作。買って損はない。

Devil Hunter をクリアで、次は "Son of SPARDA" (= Hard; SPARDA [スパーダ] はダンテの父の名前) が解放された。あと、"Bloody Palace" (延々と戦うモード) も追加。

攻略情報を解禁して色々と調べてみたが、問題の最高難易度の名称は、やはり "Dante Must Die!" らしい。だが、playable なキャラクターの追加は一切ないようだ。というか、トリッシュやレディはおろか、ダンテとネロのキャラクター・チェンジや、シリーズ伝統のコスチューム・チェンジすらない。いかがなものか。これらに関しては、ダウンロード・コンテンツ (DLC) で来るのではという希望的観測が流れている。

ダウンロード販売について思うこと

DLC は基本的に大歓迎である。どんどん増えてほしい。

問題は内容と料金のバランスだ。また、DLC (あるいは追加ディスク) を売るために、メーカーがパッケージの完成度を故意に落とすケースも、しばしば見受けられる。そんなときは不買運動でもして、「このメーカーの商法はクソ」と言い触らせば良い——のだが、そこまで今の DLC は成熟していない。

将来、ソフトの購入やプレイは、全てネットワーク越しに行われるようになるはずだ。しかし、それがコンシューマで実現されるには、まだまだ時間がかかると思う。その前段階として、従来通りのパッケージ販売に DLC を加えるというのは、普及や啓蒙を考えると悪い戦略ではない。

この過渡期にあって、メーカーの確信犯的行為は大目に見るべきところもあるし、ゲーム好きの人間なら買い支えてやる気概も必要ではないか。ゲームに限った話ではない。普及するとは、そういうことなのだ。まァ、悪循環の懸念もあるんだけど。

どちらにせよ、DMC には何らかの DLC を出してほしい。買うにしろ買わないにしろ (私は買うけど)、まずは弾が揃わないと始まらない。

2008/02/02/Sat.

とりあえず Human (= Easy) モードをクリアした。プレイ時間は約 10時間。初回ということを差し引けば、ボリュームはこれまでのシリーズと同程度か。ミッション数は 20 で、これも従来通り。マップに慣れて、イベント・ムービーをスキップすれば、帰宅してから寝るまでの間に 1週、という形で遊べると思う。

本編では新主人公ネロ (Nero) と、我らがダンテ (Dante) の 2人のみが使える。ネロのミッション/ダンテのミッションと別れているが、往路ネロ/復路ダンテなので、どちらもほぼ同じだけのマップ、敵、ボスと戦える。クリア後にはミッション・セレクトができるが、今のところ任意のキャラを選ぶこと (ネロのミッションをダンテでプレイする、など) はできない。しかし、Human 以上のクリア特典で追加される可能性はある。トリッシュ (Trish) やレディ (Lady) の登場にも期待している。

ネロ

ネロについて。

とにかく新アクション「スナッチ」(Snatch) が面白い。右手 (デビルブリンガー; Devil Bringer) で吹っ飛ばした相手を引き寄せるという技なのだが、これが非常に快感。敵を掴んでは殴りまくり、ブン回し、放り投げてはまた引き寄せる。まさしくフルボッコにできるわけだ。

ネロはどちらかというと一撃が重く、タイミングを重視したアクションが多いように思う。例えば、スナッチ → バスター (Buster) コンボは強力でつい多様しがちになるが、隙も大きく横槍を入れられることも多い。DMC4 では挑発によるスタイリッシュの上昇が低いような気もするので、高難度でコンボ・ランクを維持するには、攻撃後の動きも充分に考える必要があるだろう。

ダンテ

次にダンテ。

DMC3 までで培われてきたアクションが存分に盛り込まれている。ネロと違い、近距離・遠距離武器ともに複数選択可能 (プレイ画面で瞬時に切り替わる)。武器とは別に、戦闘スタイルも同様に切り替え可能。つまり、近距離 3種、遠距離 3種、戦闘スタイル 4種 (まだあるのかもしれないが) を組み合わせて多彩なコンボが組み立て可能。ネロとは違い、その瞬間の判断で切り替えて華麗につないでいくのが伝統的なダンテの戦い方だろうか。

操作が複雑な分、ネロよりは使いこなすのに時間がかかりそう。新主人公ネロ、古強者ダンテというシナリオの DMC4 だから、良いバランスだと思う。

その他

スタッフ・ロールの時の遊び要素が健在だったのが良かった。これから細かい条件を埋めていけば、色々とオマケが出てきそうな感じである。

とりあえず、Devil Hunter (= Normal) モードで 2週目をクリアすることにしよう。

2008/02/01/Fri.

『無双 OROCHI』の PSP版が出るかと思ったら、こんどは PS2 で新作らしい。

また猛将伝か、と思ったら「続編」であるとのこと。したがって、ストーリー (OROCHI には、あってないようなものだが) も新作。『三國 2 猛将伝』以来となる伏犠、女媧、それに『戦国 2 猛将伝』の新武将が新たに登場するらしい。OROCHI はアクション・ゲームとしてのヤリ込み甲斐があるから、『再臨』も買おうと思う。

それにしても、つくづく PS2 は良いハードだと思う。新型 PS3 に PS2 のエミュレーション機能がないのは本当にどうかしている。旧型 PS3 を買っておいて良かったよ。