- 桟俚

2013/01/09/Wed.桟俚

俳句は季語を含まねばならない——。この規則は三百数十年前、細い道を歩いていた松尾芭蕉という人が決めたものであり、何ら絶対的なものではない。

したがって俺が、桟俚(さんり)という詩歌を勝手に提唱し、「桟俚は場語(場所を表す語)を含まねばならない」と定義することも可能である。その瞬間に俺は桟俚の家元、桟聖である。

こんな馬鹿なことを考えるのは、赤道直下に住む人々には俳句が作れないからである。