告白するが俺は楽譜が読めない。
それでもドラムを叩いたりギターを弾いたりと、演奏を楽しむことができる。世の中にはタブ譜という便利なものがあって、スコアなど読めなくとも何とかなるのである。このことを知らずに損をしている人はかなり多いのではないか。
(ちなみにタブ譜は略語で、正式にはタブラチュア譜という。これもあまり知られていない)
とはいえ、音楽理論の基礎知識が決定的に欠けているのは時に致命的である。今日は、8 ビートだと信じて叩きまくっていたリズムが実は 16 ビートだったでござる、という得難い衝撃を経験した。
例えば、8 ビートとは次のようなリズムである。
1、2、3、4、5、6、7、8。
右 左 右 左 右 左 右 左
リズムを体得するには声に出して数えながらが良いという、どこかで仕入れた薄っぺらい知識を持っていた俺は、それを実践しながら以下のように叩いていたのである。
イチニイサンシイゴオロクシチハチ
右左右左右左右左右左右左右左右左
どう見ても 16 ビートです、本当にありがとうございました。しかも、最後のハチは fill っぽくしようと、さらに倍速で叩いていたので 32 ビートになっている。俺はこれが 16 ビートだと信じていたので、ドラマーってスゲエと素直に感心していたのだから、おめでたいという他はない。
倍速で修業をしていたようなものだから、悪いことではないのだろうが、それにしても。