- デッサンと技術

2011/04/16/Sat.デッサンと技術

新しい生活にも馴れてきたので、以前からの計画に従い、絵画教室の門を叩いた。今回は、体験講座で林檎のデッサンを行った。講師の僅かな助言に従うだけで、想像していた以上の絵を短時間に描き上げることができた。これには純粋に驚き、また感動もした。

デッサンは芸術というよりも技術(アルテ)である。技術とは、原理に基づいた方法である。これは知識でもあり、大袈裟にいえば文明でもある。ちょっとしたことを知るだけで、誰でもそれなりの効果や利益を得ることができる。

(技術を伝授することもまた技術である。今回の経験で、学校の美術教師どもがいかに無能であるかがよくわかった。あの程度の連中は馘首した方が子供たちのためにもなるだろう)

講師の画家は、私と年齢の近い好人物であった。私は科学者(の卵)であるが、この職業は芸術家の対極にあるようでありながら、極めて近い部分もあるように思う。芸術で飯を食っている人間が、何を考え、どのように生きているのかは非常に興味深い。

そのようなこともあって、来月から正式に入会し、定期的に通うことに決めた。