- う゛お゛お゛お゛

2010/07/23/Fri.う゛お゛お゛お゛

たこのまくら氏の日記が興味深い。

以下次号、とのことで楽しみにしている。

自分も模型少年であったから、という以外の理由でも、この記事に関心を持っている。最近、連日のように昔の夢を見ており、少年時代の記憶(の一部)が鮮明になったので、回想日記でも書こうかと考えていたのである。

今月二十日で三十歳になった。人間五十年とすれば、六割を消化したことになる。つまり、これから出会う新たな世界よりも、既に存在する回想の方が豊穰で広大で深遠な可能性もある。

最近は幹細胞の実験をしている。

独りで幹細胞を培養していると、とにかく休日が取れない上、それゆえに発生した過去の嫌な嫌な複数の出来事が想起され、不愉快が腹の奥へ澱のように沈殿していくというよりは、むしろ起ち上がり沸き上がり噴き上がり、怒りとなって爆発するような気の短い者としては、ときにピペットを握りながら眼前が真っ赤になり、思わず「う゛お゛お゛お゛」と叫びそうになることもあるのだが、いやいや正気を失うわけがないじゃないですかぁフフフなどと気を取り直しつつ、しかし最後の「フフフ」だけが実際の音声として口から漏れていて、隣にいる者を恐怖のドン底に突き落としたりしている。要するにキチガイである。

こういうときは、たこのまくら氏の寛容な態度と沈着な行動を思い出して心を落ち着かせている。これは冗談でも世辞でもなく、しかも氏には気色の悪いことであろうが、事実である。また、ジョー兄のこともよく思い出す。それから、名無しの探偵氏である。この御三方には何故か甘えることができる。長生きして頂きたい。