- 運用

2008/04/30/Wed.運用

学会から送られてきた専門用語集に感銘を受けた T です。こんばんは。

専門語の翻訳は重要な仕事である。

研究日記

朝一番で実験動物業者の方 3名が来訪。GW 明けに始める動物実験についての打ち合わせ。具体的な実験手順などについて、相互の見解を詰め合わせる。

ボスが申請していたグラントが 1つ当たったらしい。今年度から 3年間だから、俺が博士課程を修了するまでは安心して実験ができそうである。上機嫌のボスからは、「センセイも学振を獲ってきてくれよ」と発破をかけられた。

午後はテクニシャン嬢と免疫染色。ポジティブ・コントロールがしっかりと染まっていたので抗体は反応しているはずだが、肝心のサンプルは ambiguous な感じだった。バックグラウンドが高いのか、それとも他の問題か。もう少し多様な条件で試行しなければならないが、そのうち綺麗に染まるだろうという漠然とした手応えは得た。この予感は恐らく当たる。

夕刻から、病院の動物実験施設の講習会。病院の動物実験委員長はかなり アタマのおかしな 厳格な人であり、施設を利用するために驚くほど煩雑な手続きを要求する。ゆえにこの施設は敬遠され、ほとんど誰も使っていない。俺も GW 後の動物実験は大学で行う。大学と病院を往来する手間は惜しいが、そんなものは病院の施設を使用することに比べれば些事であるとすら言える。全くバカバカしいことだ。

「当病院の動物実験施設は非常にクリーンである」というのが動物実験委員長の自慢であるが、動物が搬入されていない施設が清潔なのは当たり前であり、老人のギャグとしてはなかなかのものだと思うが、生憎と本気だから困る。

極めて清潔な環境を要する実験が存在することは事実である。一方、それほどのクリーンさを要求しない実験もまた存在する。求められているのは使い分け。Western を DEPEC 水で行う愚を考えれば良い。何事にも必要条件と充分条件がある。