- 今そこにある意味

2008/01/06/Sun.今そこにある意味

まだまだな T です。こんばんは。

研究日記

起床して携帯電話を確認すると、昨夜 23時 15分という時間にボスから着信があったようで、ハテ何事かと不思議に思った。飲み会の誘いにしては遅過ぎるし、仕事のことであるのならば鬼畜過ぎる。どうしても連絡が取りたい緊急の用件なら、電話に出られなかった私が確認できるようにメールでも寄越してきそうなものだが、そういうわけでもない。

今日の仕事は午後から半日ほどの予定だったが、何かあっては困るので午前中に出張ることにした。一応休日であるから、10時を待ってボスに電話をしてみたが出やがらない。何だコノ野郎と思って昼飯を摂っているとボスから電話がかかってきた。論文のファイルを CD に焼いて大至急出版社に送らなければならないのだが、CD-RW の焼き方がわからないのでスマンが焼いてくれという、内容は重大だが作業は詰まらない用事であった。大した手間ではないから速攻でやっつけるとエラく感謝された。何だかなあ。と思ったが、新年だから少しポジティブに考えてみよう。

今回の件で重要なのは、私が CD を焼いたという具体的な作業ではなく、今日その時間、職場に私がいたという状況の方であろう。こういう仕事のあり方というのもある。当直なんかはその典型的な例である。小売店、飲食店、各種窓口も基本的に「客待ち」という受動的な仕事である。あるいは警察、消防、軍隊、医療というのも、有事に備えて「ある」というのが、まずは最大の仕事であろう。そう考えるとかなりの職業が基本的に passive であるといえなくもない (「その時」に備えて能動的に準備する必要はあるが)。

研究は 100% 能動的な仕事である。発見は決して向こうからやってこない。えてして待機は「無駄な時間」と思ってしまいがちである。それが普通だったから、他人には下らないかもしれないが、今日の再認識は私にとってなかなか新鮮であった。こういうことが 1日に 1つくらいあれば、随分と素敵な毎日になるのだがなあ。