- Vigor

2007/10/29/Mon.Vigor

ボツボツと空元気ではない元気が出始めている T です。こんばんは。

Mac OS X 10.5 Leopard について、一昨日の日記で「どうも今回はテンションが上がらない」と書いたが、ビデオ・ガイドを見て印象が変わった。スゴいね、Mac。長い付き合いで、これが Apple マジックであることは理解しているが、それにしても……。ガイドの淡々としたプレゼンテーションに余裕を感じる。Aero は元気にしているのかな。

俺も君もシュレディンガーの猫じゃない

「元より『博士後期に進む』って決めた時点で人並の人生も幸福も期待なんかしてない」という記事を見かけたので読んでみた。書かれいていることは、事実として間違いではないと思う。けれど、その現実に対してどう考えるかは個人で異なる。私の考えは折りに触れて日記に書いているので繰り返さないが、このような、世間一般においては非常にディープな話題が至る所で交わされるのがネットの良い点である。

脈絡がないようだが、統計学は手段として「科学的」ではあるが、それ自体は決して「科学」ではない。と私は思っている。どんなにあり得ない確率であろうと、一度それが現実に起こったという fact に対して、統計学は何も言うことができない。統計学的にいえば、この宇宙にヒトが存在する確率も「あり得ない」わけだが、現実に我々は存在する。

で、最初の話に戻るのだが、例えば「博士の半数は無職」というのもあくまで統計学的なセンテンスでしかなく、「私」というユニークな事物に確率論は大した意味を持たない。「確率的に博士はヤバいから云々」という発想は、裏を返せば「大企業は安心」「公務員は安定」と同じであって、それが悪いとは全く思わないが、研究を目指す人の確率観としては頂けないんじゃなかろうか。そりゃ半分は無職になるよ (笑えないがな!)。

「就職する確率が 50% の 1人の人間」なんてものは存在しない。就職する奴としない奴がいるだけ。錯覚しそうになるのはわかるんだけど、それは生きることの放棄なんじゃないかな。

まァ、これでも聴いて元気を出すが良いさ。懐かしくて涙が出るぜ。

研究日記

大学 → 病院。

先週末にボスに送った科研費の書類が添削されて返ってきたので、修正を加えて再送。採択されてほしい。心からそう思う (研究責任者はボスの名前だけど)。やっぱり、論文を書いて研究費を取ってこれるようにならないと端にも棒にも掛からない。一足飛びには無理だろうけれど、いつかはね。あまり時間もないけれど。

夜はセミナー。その後、ボス、助教の先生、院生の K先生、研究員嬢で呑みに行く。私がラボに来た頃はセミナーのたびに連れて行ってもらったものだったが、近頃は御無沙汰になっている。皆、忙しいからなあ。久し振りだったので、良い具合に酔いが回って楽しかった。院生の H先生の論文が accept されたそうで、話題も全般的に明るかったし。

日付が変わる頃に帰宅。充実した 1日であった。