- Adjust

2007/08/23/Thu.Adjust

この 1ヶ月は 1冊も本を読まなかった T です。こんばんは。

研究日記

病院 → 大学。

大学の RI 実験はまずまず成功。途中、乾燥させたゲルが割れる (幸いにもサンプルとは関係のない部分だった) などのトラブルもあったが、思っていたような結果が出て安堵する。このデータを加えて論文を投稿するわけだが、エラく時間がかかってしまった。まァ、データの追加 = publish ではないので、まだまだこれからが大変なのだけれど。などと思いつつ、とりあえず明日は休もうかなと考えている。良いのか、それで。

病院にて、隣のテクニシャン嬢に FACS の解析方法を教授。ある血球における表面抗原の発現を見たいらしいが、私には単球とリンパ球と赤血球を見分けられる程度の知識しかない。機器の使い方は教えてあげられるけれども、実験の背景に関しては全くの素人である。例えば抗体に反応する細胞群を囲んで、その割合を出すことはできる。でも、はじき出された数字が妥当なのかどうか、私には判断できない。

「こうしたら一応数字は出る。他の論文でもこんなもんなの?」
「う……、調べておきます」

こういうやり取りが何度かあった。彼女がテクニシャンである内は、これでもまだ良いと私は思う。

ところが、彼女は近く研究員になるらしく、同時に、雇い主である先生から大学院への進学を勧められている、という話を以前に書いた。色々と悩んでいるらしく、少しだけ話を聞いた。ケッサクだったのは、彼女の両親が「学歴が高くなると結婚に不利になる」と言って反対しているというエピソード。こういう考えが、21世紀の日本にもまだ残っているのだなあ、などと変な意味で感心してしまった。

女性の学歴を気にする男って、そんなにいるのか? 仮に存在したとして、そんなことを気にする男との結婚が不利になることに、何か問題があるのか? よくわからん。