- 2007年参議院議員選挙

2007/07/29/Sun.2007年参議院議員選挙

滅多に政治の話は日記に書かない T です。こんばんは。

今日は参議院議員選挙である。結果は自民党の敗退。民主党が躍進した。

虚心になって各党の主張に目を通してみたが、一番まともなことを言っているのは、新風と共産党のように思える。ところが現在の日本では、彼らに「極右」「極左」というレッテルが貼られてしまう。新風に至っては一般的なメディアでは完全に無視である。これって選挙法違反ではないのか。そう思うのでリンクを張っておく。

自分の能力を恃む職業に就いている私は、共産主義に賛同できない。でも、日本共産党は嫌いじゃないんだな。21世紀にもなって、資本主義経済の大国でこれだけ共産党が頑張っているのは日本だけじゃないか。ほとんどギャグだろ。でも彼らはギャグではなくマジでやっている。これが良い。古式ゆかしい日本人の範であるとすら思える。「確かな野党」と、自らの存在を自覚しているのも好感が持てる。どうせ政権は取れるはずがないから応援できるという、この逆説。野党としての野党、プロ野党としてこれからも頑張ってほしい。

この日記を書いている時点では、まだ全ての議席が確定したわけではないが、新風は少し残念な結果になりそうだ。これに懲りず、活動を続けてほしい。ただ、新風に流れる票は、元は自民党にあった票だと推測される。これから新風が大躍進して自民が衰退すると、民主が漁夫の利を得る形になる。自民の保守派は、新風と接触するべきだろう。安倍総理や麻生外相はやってみたらどうか。人気も回復するぞ。下らないタレント候補を立てるよりは、よほど効果がある。

あとは「理系党」が出てほしいな。年金問題とかあり得んだろ、理系的に考えて。理系の政治家って誰だろう。民主党の菅直人は東工大理学部応用物理学科、鳩山由紀夫が東大工学部計数工学科 (スタンフォード大 PhD)、共産党の不破哲三が東大理学部物理学科、志位和夫が東大工学部物理工学科。意外とトップにいるものだ。いささか偏っており、さらに民主の 2人からは理系っぽさを感じないけれど。共産党の 2人はさすがにロジカルだな。マルクスも哲学者だった。

日本が平和で豊かな内は、どちらにせよ大きく変化はしないのかな、と思う。今回はしょせん参議院、という事情もある。それから、投票率を上げたかったら、早くネットで投票できるようにしような。