- 零

2007/06/17/Sun.

もう少し短く書けないかな、といつも思う T です。こんばんは。

紫陽花

短ければ必ずしも良いというわけではないし、個人的には長文の方が読み応えがあって好きである。だから、「短く書く」というのは、あくまで技術的な課題である。

ゼロせん? レイせん?

ふと気付いたので発作的に書くのだが、零式戦闘機を「ゼロせん」と読むのはどうなんだ? Zero って敵性語じゃないか。ストライクを「よし」と言い換えてまで野球道を全うした大日本帝国だから、当時は「レイせん」と呼んでいたのだろうか。しかし「レイせん」というのは、日本語としていささか発音しにくい音韻であるし、第一、弱そうじゃないか。

Wikipedia によると、

1942年後半以降は部隊では「ぜろせん」であったらしく、昭和十九年十一月二十三日の朝日新聞で初めて零戦の存在が公開された際も「荒鷲等からは零戦 (ゼロセン) と呼び親しまれ」とルビ付きで紹介されている。

(Wikipedia - 零式艦上戦闘機)

とあるから、やはり「ゼロせん」で大丈夫なようだ。

次に疑問に思うのは、日本に完全な 10進法が渡って来たのはいつであろうか、ということである。例えば『古事記』の孝霊天皇の段では「天皇の御年、一百六歳」とあって、「一〇六歳」でもなければ「一零六歳」でもない。漢数字はローマ数字に比べてまだ 10進法的ではあるが、それでも不完全である。いつから「〇」や「零」が数字として 10進法的に使われ始めたのだろう。

初出を調べるのはとても難しい。古い史料・資料はデジタル化されていないので、検索にかけることもできないし。文系の人は、どうやって網羅的に文献を探索しているのだろう。謎だ。