- 厠での祈り

2007/05/27/Sun.厠での祈り

血を見た T です。こんばんは。

研究日記

大学 → 病院 → 大学。

病院での実験が一段落し、やれやれと、床に落ちたゴミを拾う。立ち上がろうとしたら、腰の辺りでザクリと嫌な音がした。壁から飛び出た配管のようなものが左尻の上に突き刺さっている。トイレで傷口を確認。かなり深い。出血で下着が真っ赤になっていた。やれやれ。すごく痛い。ウロウロと歩いたが、人も薬も発見できず。ここが病院であるという事実が、私の哀しみを一層のものとする。キムワイプに消毒用エタノールをブッかけ、オートクレーブのテープで傷口に貼る。痛みが和らぐまで、椅子を並べて横たわる。そのまま 1時間ほど昼寝をしてしまった。何をしているのだ、私は。

帰り際にボスとすれ違う。高額の研究費の最終選考に残ったと言っていた。もしも審査に通れば、私が大学院を了えるまでは安泰となる。そのためなら怪我の 1つや 2つ……などと、ヘンな理屈で自分を慰める。当たり前の話だが、両者には何の関係もない。人間、苦痛を抱えているときは思考が妙な方向に飛ぶ。腹が痛いときは便器の上で神様に祈ったり。小さい頃、よくやらなかった? 私だけか。