- 下手の考え

2006/09/01/Fri.下手の考え

アウトプットの量がインプットのそれを上回ることはないと思う T です。こんばんは。

本日から 9月。随分と涼しくなってきた。良い季節ではあるが、学会だ何だと、秋は何かと忙くもある。

本日は休み。先行きのことについてボンヤリと考えたが、考えたところでどうにもならんので、チビチビと呑みながら本を読むことにする。

就職活動日記

久々の就活日記である。いや、就職活動をしているわけではないのだが。

自分の就職がなかなか決まらない頃にはどうなるんだろうかと不安に思ったものだが、徐々に世の中は良くなってきているようで、今年の就職活動をイメージする漢字は「楽」だという。実際のところ、才能と野心のある若者にとって、現在は己が能力を賭けるに値するチャンスは様々なところに存在するんじゃないか。という客観的な観察ができるようになったのは最近である。余裕が出てきたというよりは、若干ながら視野が広がったというべきか。

自分を顧みても、現在就いているような仕事が存在することなんて全く知らなかったわけで。仕事を始めたら始めたで、またもや全然無知であった世界との接触があり、そこでも大勢の人が働いている。ははあ、かように膨大な職種があったか、などと、そんなことを知るだけでも勉強になる。

まァ、俺だって職場に行けば単なる「若者」に過ぎないのだが、残念なことに才能も野心も持ち合わせていない。才能は努力で補え得たとしても、野心の無さはいかんともしがたい。「野心がなければ出世できない」ということなら一向に構わないのだが、「生き残れない」となると問題だ。「業績」が「結果」としての産物ではなく、ある程度には「狙って」いかなければならないもの、という厳しい事実にも時折直面する。

考えたところでどうにもならん、とかいいながら、ついつい頭がそこに戻ってしまう。ま、考えるのを辞めたら終わりなんだろうけれど。「下手の考え休むに似たり」という言葉は含蓄がある。「似ている」けれども「休みと同じ」とまではいっていない。休んだ方がマシ、ということもあるんだが、真意はどうなんだろう。

読書日記

塩野七生『ローマ人の物語 賢帝の世紀』澁澤龍彦『太陽王と月の王』大槻ケンヂ『リンダリンダラバーソール』などを読破する。最近、またもや書評をサボっている。紹介したい本は実にたくさんあるのだが、書評を書くのが面倒なのだ。結局は書かないで終わるという現状よりも、スタイルを変えてでもとにかく記録した方が良い、とは常々思っているのだが。

要するに「書評」というネーミングが悪い。ついつい力を入れて「書評」を書いてしまう。「読破記録」にでも改めた方が良いかもしれん。