- 文庫に見る奇怪なシンボル・マーク

2006/08/07/Mon.文庫に見る奇怪なシンボル・マーク

免許の更新にいかねばならない T です。こんばんは。

読破とその達成感

「原稿用紙何枚」という数え方は日本独自のものであろうか。という疑問を覚えるが、まァどうでも良い。とにかく、本は長ければ長いほどよろしい。少なくとも、そういう一群が確かにある。このことは「終わらない物語」で触れた。もちろん、短ければ短いほど良いものもある。「探偵小説は短ければ短いほど良い」。これは江戸川乱歩の言葉である。実際、彼の「探偵小説」のほとんどは短編だ。

さて。長い本は、中身はともかく「読了した」というその事実だけでも達成感に浸れる。自己満足である。この満足は、その本が難解であるほど、高価であるほど、重たいほど、読みにくいほど大きくなる。筒井康隆も、『あこがれのハードカバー』という文章で似たようなことを書いていた。

このうち、最も内容と関係ないのは、「本そのものの読みにくさ」である。つまり、劣悪な活字、紙質、レイアウトによるものであり、これらはもう、全く外部的な要因としか言い様がない。一昔前の岩波文庫やハヤカワ文庫はまさしく最強、否、最凶である。仮に京極夏彦の長大な小説が 5分冊で岩波文庫から出ていれば、などと妄想すると頭がクラクラする。読んでみたい。

ハヤカワの古い翻訳物は玉石混交であるのだが、何となく「読んだ」気にさせられるのは、たとえ新書であっても古書めいた、あの独特の風貌によるのではないか。どうしようもないクソ本でも、何となく納得させられるのは俺だけか。何に納得しているのかわからないが。

文庫のシンボル・マーク

よくわからないものといえば、背表紙や扉にチョコンと飾られるマークも由来や意味が不明である。ハヤカワ・ミステリの「h」や、集英社文庫の「S」は、まだわかる。しかし、大抵はよくわからない。目に付くものをリスト・アップしてみよう。

とまあ、色々と奇っ怪なシンボルが多い。よく見ると不気味なものさえある。どういう由来があるのか、調査してまとめてみるのも面白いかもしれない。

研究日記

病院 → 大学。

細胞の大量培養も佳境。2週間かけて増やした細胞が予定の枚数に達したので、培養法を変えて分化誘導をかける。約10日後に、分化した細胞のみを分取して移植するわけだ。気の長い話である。と思うのは、俺が線虫をやっていたからだろうか。