- Reproducibility

2006/05/15/Mon.Reproducibility

最近は早起きの T です。こんばんは。

研究日記

終日病院。朝イチでボスの部屋に呼ばれる。イヤな予感。「今日、研究所のセミナーがあるんだけど」。来た。「20分ほど喋ってくれない?」。学生の頃からこの手の要求に慣れている自分が恨めしい。二つ返事で承諾し、午後に発表。セミナー後のスタッフ・ミーティングにも参加して、気付いたら夕刻。

遅い昼食を摂り、論文に目を通すが頭に入らない。テクニシャン嬢に頼んだ実験の結果は今イチ。失敗ではなく、そもそも再現性を取るのが難しい系なので仕方がないが、仕方がないとばかりも言っていられない(失敗の方がまだしも対策が立てやすい)。こういう「ビミョー」な系を用いること自体が課題となり得るのだが、新しい系でなければ検討できないこともまた存在する。泥沼にハマる危険性を考慮しながら粘るか、系の確立を一つの仕事と考えて本格的に腰を据えるか、潔く諦めるか。研究をまとめるには、若干の政治的判断も必要であろう。

論理的には正しいはずなんだけどなあ。でも、我々が手にしている「論理」とやらの完全性に少しでも思いを巡らせてみれば、とてもそんなことは言えない。

小噺

「何回やっても再現性がありません」
「『再現できない』という現象には再現性があるわけだな」