- 培養室の怪

2006/02/14/Tue.培養室の怪

2次抗体だと思って 1次抗体を入れてしまった T です。こんばんは。

「休みなさい」と言われる。

研究日記

培養室に何かいる。

培養室は P1 と P2 に別れていて、P2 が奥の部屋となっている。P2 で実験していると、培養室に誰もいないにも関わらず、必ず P1 から音がする。カチッカチッとペダルを踏む音、ガサゴソと dish の袋を開ける音、カラカラと戸棚を開ける音。単なる物音ではなくて、明らかに「誰か」が作業している音なのだ。

土日に P2 で実験していると、正直、怖くなるときがある。この建物には俺しかいないはずなのに、何故。とはいっても、どうせ気のせいだろうし、あまり深く考えることはなかった。ところが、である。

今日、テクニシャン嬢から「P1 に何かいません?」と話しかけられて驚いた。彼女も遅くまで培養室で作業をすることがある。やはり誰もいないはずの P1 から、俺が聞くのと同様の物音が聞こえてくるらしい。それも 1回や 2回ではないというから、俺の経験とも合わせて、ますます再現性は高い。

「♪来る〜きっと来る〜」と歌って彼女を怖がらせたら、どこかに逃げてしまった。仕方がないので、俺が P2 で培地の交換をするハメに。そうしたら P1 から音が聞こえてきて……。