- 年末回顧 サイト編

2005/12/27/Tue.年末回顧 サイト編

ゴミを出し忘れた T です。こんばんは。

年内にワン・チャンス。

Web 日記

そろそろ 1年の回顧を始めようかと思う。まずはこのサイトから。

最近、細切れの時間をなるだけ読書に費やすためか、知らず、対談集・短編集・随筆集・評論集の類ばかりを読んでいる。冊数を稼げるのは良いが、今度は「Book Review」の更新が追い付かない。無理をして書く必要はないのだが、紹介したい本は多いし、何より自分のために書いておきたい。近頃は本当に本の内容を覚えられなくて、本を閉じた瞬間から主人公の名前を思い出せなくなったりする。書物の中身を反芻し、自分の言葉で書き留めておくという作業は、できるだけ行いたい。そのためには、より一層の効率化が求められる。

10ヶ月ほど前から「なんちゃって blog」と銘打ち、自前のプログラムでもって、サイトの更新を少しずつ自動化してきた。最初は日記から始め、最近では「Photo Album」というものも作った。これらの恩恵は絶大で、たとえば「Photo Album」の全ページを自分で作製することを思うとゾッとする……、とかいう以前に、やろうという気も起こらないだろう。本来なら発生しないコンテンツが、プログラムのおかげで閾値に達し、実際に現れたわけである。

というものの、これらの進歩は非連続的にゴテゴテと付け加えていった結果でしかない。近頃では、より統一的なフォーマットと、さらにモジュール化されたプログラム群の必要を感じている。議論がそこまでいくと、「既存のサービスを利用すれば?」という問いが頭に浮かぶ。しかし俺の答えは「No」だ。

プログラムを組むことの目的が「効率化」のみにあるならば、最上の選択は「他人のプログラムを拝借する」ことである。だが、俺がこの一連の試みの中で獲得しようとしているものは他にもあって、例えば非常に手垢の付いた言葉だけど、「情報処理技術」もその一つである。実はこの「技術」の極意(と俺が勝手に思っていること)は「技術」以前にあり、それは「情報の一次記録のされ方」である。とかまぁ、上記はあくまで例なんだけど、そんなことに気付くんだな。

このような意識の変化は日常にも及び、例えば仕事でも、これから膨大に増えること確実な書類群を、どのような形式で記述し、いかなる方法で整理し、いかにして目的の部分をできるだけ素早く抽出するか、そんなことに応用が効くように、少なくとも応用を考えて情報を処理しようとする癖が身に付いたように思う。

と同時に、フォーマットを整えることによって自分の思考が無意識に制限されてしまうのではないかという被害妄想的な懸念も俺は強く持っている。このことは「言説を自動化する仕組み (2)」で書いた。形式を極限まで限定すれば、サイト更新の負担はまだまだ軽減できるだろうが、それでつまらなくなってしまっては何の意味もない。

来年も試行錯誤を繰り返しつつ、より面白い「修羅場、どっと混む」になれば、と考えている。

研究日記

今度ボスが応募しようとしている研究費には、研究員 1人分の給料が付いてくるらしい。「アナタになってほしいんだけど」とか言われる。申請が通るかどうかわからないので、何とも応えようがない。

「これが申請書」と書類を渡される。A4用紙 10枚以上あるんだけど、コレ。オエッという俺の顔を見たボスは、「給料上がるからさ」と悪魔の囁き。再度、俺の表情が一瞬だけ変化したのを捕まえて、「じゃ、年内に」と話を打ち切る。おい、待て。

このオッサンにはいつも騙されている気がする。……書くか、書類。