- 研究と給料

2005/07/02/Sat.研究と給料

1日を無駄に過ごした T です。こんばんは。

毎週土曜日は洗濯デーなのだが、朝からあいにくの雨。仕方なく二度寝したら、次に意識が戻ったのは 21時。どうなっているんだ。明日も雨のようだし、これから部屋干しでもするかな。

研究日記

どういう流れの話であったか、「研究して給料が貰えるんだから、それだけで幸せ」という趣旨の発言をしたら、「そんなことを言っているから理学部の人間は安い労働力として買い叩かれるのだ」と先輩(獣医学部出身)に切り返された。先輩の旦那氏も理学部出身で、やはり俺と同じようなことを言うらしい。

「研究と報酬」でも書いたが、研究という行為を給料で評価することは難しい。普通、給料というのは「利益の再分配」である。彼が働くことによって、企業などの利益追求団体は利潤を得る。だから、その中から成績に応じた給料が支払われる。シンプルだ。しかし研究というのは利益を求めているわけではなく、経済的に見れば、ただひたすら消費しているばかりである。そんな我々に与えられる給料の多くは、税金を財源としている。「ありがたい」と思わねばバチが当たるだろう。

一方で、先輩の意見にも耳が痛い。特に基礎研究の世界ではそうなんだろうが、朝から深夜まで実験、実験の連続で、時給換算するとトンデモなく低い賃金で働いている研究者も多い。彼が優秀であればあるほど、支払われる給料は「安い」といっても過言ではなくなる。そんな状況において、「働けるだけで幸せ」という発言は「ヌルい」と評価されても仕方あるまい。近年、(文系と比較しての)理系の不遇はだいぶ知れ渡るようになってきたが、まだまだアピールされても良いとは思う。

どうやってアピールするか、というのが問題である。研究者で労働組合でも結成するのか? その絵を想像しただけで笑えるんだが。というか、そんなことに割く時間があるなら実験するけど。というところで、問題は冒頭に戻ってしまう。救い難いな、理系は。