- 知ってるつもり!

2005/05/24/Tue.知ってるつもり!

疑問符や感嘆符が、いつ頃から日本語に取り入れられたのかを知りたい T です。こんばんは。

世界一短い手紙は、ビクトル・ユーゴーが『ああ無情』を上梓したときに、出版元であるラクロワ書店に宛てた「?」だとされている。書店からの返信が「!」であったことと合わせ、有名な逸話である。1862年のことだという。

知ってるつもり

このエピソードは、疑問符や感嘆符が非常に含意に富む記号であることを示している。そこで思い出すのが「知ってるつもり?!」というテレビ番組である。これが「知ってるつもり」とか、あるいは「知ってるつもり!」というタイトルであれば、途端にウサン臭くなる。

例えば「知ってるつもり」だと、いかにも底の浅そうな印象を受ける。こんな感じ。

ヒロシ 「今夜の『知ってるつもり』は、伊藤博文です」
ユーゾー「ああ、あれでしょ、日本最初の総理大臣でしょ」

「知ってるつもり!」となれば、俗説やゴシップをふんだんに盛り込んだ、ほとんどトンデモの域に達しているイメージである。こんな感じ。

ヒロシ 「今夜の『知ってるつもり!』は、道鏡です」
ユーゾー「ああ、あれでしょ、チンポめっちゃデカいオッサンでしょ」

スゴく観てみたいがな。(ヒロシの口調で)それでは今夜は、この文章でお別れです。

怪力乱心を語らなかった孔子。彼はこんなことを述べたと、「論語」の中に記されています。

「知らざると知らずとせよ。これ知るなり」(孔子)