- 歯医者に行きたくない大人達へ

2005/04/17/Sun.歯医者に行きたくない大人達へ

歯医者が嫌いな T です。こんばんは。

引っ越し日記

引っ越し関係の雑用をこなす。面倒臭いが、ネットで済ませられることも多い。便利な世の中になったものだ。引っ越しは 21日。20日の夜からネットに接続できなくなるが、それほど時間を置かずに復活できると思う。御迷惑をおかけするかもしれませんが、よろしくお願い致します。

携帯電話の機種変更をする。通常の電話とメール、それもごくわずかしか使わない俺にとって、携帯電話は興味のないハードウェアである。機種変更をしたのは、「バッテリーがヘタってきた」という散文的な理由による。いくら使用頻度が少ないといっても、数分の通話をしただけで、バッテリーが満タンから最低レベルに落ちるようでは困る。一つの機種を 3年も使う俺が悪いんだけれど。

昨今の携帯電話にはカメラを始め、様々な機能が搭載されており、さながら十徳ナイフのようだ。独立した専門の道具を愛する俺は、あまり「多機能」とやらに魅力を感じない。写真を撮りたかったらカメラを使えば良い、という考え方なのである。しかし、「色々遊べますよ」という店員氏の言葉に考えが変わった。最初からオモチャとして見れば、これはなかなか面白そうなガジェットではある。でも、オモチャにしては高いんだよなあ。それならPSPを買えば良かったような気もする。失敗したかもしれない。

平成の水島寒月

椎茸を食って前歯が欠けた男
夏目漱石『吾輩は猫である』に登場する水島寒月のこと。寺田寅彦がモデルとされる。−−「君歯をどうかしたかね」と主人は問題を転じた。「ええ実はある所で椎茸を食いましてね」「何を食ったって?」「その、少し椎茸を食ったんで。椎茸の傘を前歯で噛み切ろうとしたらぼろりと歯が欠けましたよ」(『吾輩は猫である』二)−−。どこまで本気かわからない、この飄々とした理学士は、『猫』の中で俺が最も好きな人物である。

先日、肉を食った際に歯が欠けた。情けない話だが、世の中には椎茸を食って前歯が欠けた男もいる。それに比べればマシに思えるが、とにかく欠けたことには違いない。ときどきシクシクと痛む。これから引っ越すので、歯医者にも行けない。何とか鎮痛できないものかと試行錯誤した結果、次のような療法を編み出した。

  1. ウイスキーなどの強い酒で口を湿らせる。
  2. 煙草を吸う。煙は肺に入れず、葉巻のように口の中で転がす。

冗談のようだが、本当に痛みが消える。ニコチンには鎮痛作用があり、アルコールに吸収されやすい。アルコール自体にも神経を鈍磨させる働きがあり、虫歯菌に対する殺菌効果も期待できる……と勝手に理屈をつけているが、真偽のほどは定かではない。責任は負えないし、お勧めもできない。

ちょっと昼間には実行しかねる行為だが、今のところ、夜しか歯が痛まないので重宝している。できることなら、歯医者には行きたくない。