- Diary 2005/02

2005/02/28/Mon.

ハサミで鼻毛を切った T です。こんばんは。

失敗すると鼻孔の粘膜をザックリやってしまう……と思うとスゴい緊張感。病みつきになりそう。

SimCity 4 日記

これまでのシリーズに比べて難しい SimCity 4 だが、ようやく軌道に乗ってきた。「都市を作る」のが SimCity の最もオーソドックスな楽しみ方ではあるが、「都市を眺める」のもまた愉快なことである。鑑賞に耐え得るグラフィックであることが大きな要因だが、それに加えて豊富な情報量もまた、ユーザに色々と訴えかけてくる。街中のあちこちを調べてみると意外な発見があって、それがまた都市の開発へとフィードバックされたりもする。

さて、我が町にも大きなビルが建ち始めてきたので、そこここを調べてみた。

バス停

なんだコレ。バスの使用率439%て、帰省時の新幹線もそこまでいかねえよ。バス停の上にある 5棟の褐色ビルディングは貧困者の高層住宅で、1棟の収容力は 2,000人(!)である。貧困層はバスの使用率が富裕層に比べて高いという理由もあるが、それにしても、どうやって乗っているんだ。バスの床面積いっぱいに立ち並んでも 150% が関の山だろ。まさかバスの屋根でも同じようなことをしているんじゃないだろうな。仮にそうしたところで 300% だが……。

2005/02/27/Sun.

夢見がちな T です。こんばんは。

夢日記

面白い夢を見たので記録しておく。夢のことゆえ、前後に脈絡のない部分もあるが、見たままを書いている。

俺は CM に出演することになった。その撮影のためなのか、それとも出演を祝してなのか、ある男と飯を食いに行った。夢の中でどこかに連れていってくれたり、何かを教えてくれたりする人というのは、大抵は俺が理想とする年上の人間のイメージであることが多い。多分、彼もそんな一人だ。

で、飯を食いに行くというのに、何故か原生林の山の中を歩いている。道などない。それなりの高度があるせいか、密集した植物群があるわけではなく、足下にゴツゴツとした岩が転がっている処女林である。日差しは木々に遮られ、あたりは薄暗いが、まばらに木漏れ日の差している部分は明るい。川、というにはあまりに小さな水の流れに沿って、どんどんと奥に分け入っていく。水源が近いらしく、水は澄んでいる。水流にはところどころ淵のようなものもできているが、まだまだ「ただ低い部分を水が這っているだけ」というような状況だ。靴が濡れないように注意して歩くすぐそばを、小さな魚が泳いでいく。

木々が開けた場所に出た。柔らかな光線が周囲を照らし出し、水溜まりの親分程度には発達した池の水面を輝かせている。小池には、桟橋か縁側のような小さな木造の足場が突き出しており、奥の廊下へと続いていく。その先には小さな建物があった。「ここだ」と男は言い、俺を振り返ってニヤリと笑った。こういう場所を知っており、かつ、俺がこんなシチュエーションを好むことまで知っているということは、恐らく彼はボーイスカウトの先輩なのだろうと(夢の中で)分析しそうになる。しかし、そんな詮索をしていたら覚醒してしまうと(夢の中でも)経験的にわかっている俺は、黙って彼の後をついていった。今、目が覚めてしまうのはもったいない。

桟橋に上がり、靴を脱いで廊下を渡ると、小さな玄関のような空間に出た。床はなく、剥き出しの土の上に、時代劇の茶屋で見られるような腰かけが設けられている(当然、座面は紅の敷布である)。「お客さんを連れてきたよ」と男が声を出すと、年齢不詳の、割烹着に身を包んだ和風美人が現れた。「いらっしゃい」「お願いするよ」「ちょっと待っててね」などという短いやりとりの後、女は奥へと去っていった。俺達は腰を下ろして待つことにする。何を食わせてくれるのだろうか。そもそも、ここは店なのか。こんな辺鄙なところで、商売が成立するのか。ということは、この男のような固定客が何人もついているに違いない。きっと旨いものが出てくるのだろう。いや、旨いに違いない。絶対に旨い。男が黙ったままなのがその証拠だ。どれだけ旨いのだろうか。的確な味覚の想像ほど困難なことはない。妄想が妄想を呼び、きっと三千世界に存在するとは思えぬほどの美味が堪能できるはずだと勝手に確信した俺は、興奮のあまり「アー」などと口走る。

しばらくして、女が盆を持って再び現れた。差し出された長方形の和食器には、見事に焼かれた鮎が1尾。串刺しにされた鮎を手に取ると、女がかぼすを搾り、大粒の結晶塩を振りまいてくれる。「召し上がれ」という女の言葉を合図に、俺達は鮎をむさぼり食った。筆舌に尽くし難いので、味の描写はしない。俺は非常に満足した。食い終わった頃を見計らい、口直しの日本酒が猪口で出てくる。たった1杯だが、もはや幸福感で俺は酩酊状態である。女が猪口を下げた後、俺達は無言で一服した。煙草を吸い終わったとき、またもや絶妙なタイミングで仕上げの味噌汁が出てくる。熱い味噌汁をすすり、俺達は店を辞去したのであった。

山を下りているうちに、いつしか目覚めていた。夢は自分でもままならぬものだが、いつかまた、あの店に訪れたいものである。

自己診断

この手のパターンの夢を俺はよく見る。「年上の人間から素晴らしいものを授かる」というのが基本形。「素晴らしいもの」というのは、今回の飯みたく即物的なものから、知識や助言といった抽象的な事柄、あるいはエロティックなものである場合もある。俺の年上嗜好、プチ・ユートピア嗜好をよく顕していると思う。

「プチ・ユートピア嗜好」というのは俺が勝手に書いている言葉だが、要するに「この世のどこかに尋常ならざる XX が存在するはずだ」という妄想である。XX が指す範囲は非常に狭い(だから「プチ」なのだ)。今回の「飯屋」がそうだし、あるいは「信じられないほど頭のキレる人間が集まって、日々、巨大な成果を出し続けているラボ」とか、「世界史がひっくり返るような古文書を何十代にも渡って伝世し続けている家」とか、そういったものである。そんなものが「あると良いなあ」と思っている人は多いと思う。しかし俺は「あるはずだ」と(半ば無理矢理に)信じ込んでいるフシがあって、そのあたりが夢に出てきやすい原因なのかもしれない。もちろん、100% 本気で信じているわけではないのだが、それでも普通の人より願望が強いのではないか。良く言えば世界に肯定的、悪く言えばそれこそ夢見がちなのだが。

ユートピアに誘ってくれる者を、精神分析や夢判断では「賢者」とラベルする。俺の場合、その「賢者」の役割を「年上の人間」が演じることが多い。「年上」といっても、父親以上に歳の離れた人間はほとんど出てこない。むしろ俺に近い年代ばかりである。平たく言えば「兄・姉」の代償であって、現実に兄姉を持たぬ俺にとっては、彼らもまたユートピアの対象なのだ。

俺は実年齢よりも上に見られることが多々あるが、それは兄・姉を憧れるあまりに、彼らの所作を無意識に真似ているからではないか(と自分では思うのだが本当かどうかわからない)。ひょっとしたら、5年後の自分というのは、俺にとって良い兄貴なのかもしれない。それはそれで気持ち悪い話だけれど。まァそういうわけで、「兄貴的」なものを吸収しながら生きている俺ではあるが、深層心理では「弟として甘えたい」という願望が強く、なかなかに分裂した意識を抱えたまま暮らしている。その願望が炸裂するのが夢の中というわけだ。

「夢日記」を書く効能は色んな書物で説かれている。俺もそれに倣い、これまで何度か夢の話を書いたことがあるけれど、あまりにも「甘えん坊」である夢が多くて、結局、実際に書くのは当たり障りのない夢がほとんどである。恥ずかしくて書けるか、自分が甘えている夢なんて。今回の夢では、極めてストレートに願望が出ている割に、俺の醜態が少なかったので書いてみた。ついでに俺個人の夢の傾向まで述べてしまったので、かなり長くなってしまったが。一度こんなことを書いたからには、今度は少々恥ずかしい夢の話でも紹介してみようかと考えている。

2005/02/26/Sat.

絶対に主夫にはなれないであろう T です。こんばんは。

去年の 12月末にすき焼きを作って食ったのだが、実はその鍋を、いまだ洗うことなく放置したままにしている。台所は寒いし、全く異臭もしないので、いつしか鍋の存在は忘却の彼方へと走り去っていた。忘れたかっただけなのかもしれない。

今日、ひょんなことから鍋の蓋を開けてみたところ、凄まじいことになっていた。腐臭が漂ってくる、とかならまだ良い。予想の範疇だ。だが現実はもっとダイナミックであった。鍋一面に、何と言うか、ブロッコリーのような感じで緑色の生命体が繁茂している。ブロッコリー状の低木森林の合間からは、枯れた高木のごとく、もやしみたいな菌糸が伸びていた。2秒ほどで蓋を閉じたから確信を持っては言えないが、明らかな植物も存在していたような気がする。さすがに動物はいなかったようだが、もはや洗剤ごときでどうにかなるとは思えない。薬品レベルの消毒が必要だろう。どうするか。ウイスキー、否、ウォッカで洗い流してみるかな。

2005/02/24/Thu.

ヒマな T です。こんばんは。

SimCity 4 日記

SimCity 4
都市シュミレーション・ゲーム、「SimCity」の 4作目。拡張パックの「Rush Hour」も発売されている。グラフィック、交通機関が大幅に向上しているが、かなりのマシンスペックを要求する。これまでのシリーズに比べて難度が高い。

いや、ヒマなわけでは全然ないんだけれど、何と言うか、物理的にヒマ。この時期の求人/求職は考えていたよりも繁忙であるらしく、どこも「返事は少し待ってくれ」という状態。こちらとしてはやるべきことがない。日がな一日、メールを待ちながらパソコンの前でボーッとしている。物凄くダメな生活だ。

で、ダメついでに何をやっているのかというと、「SimCity 4」。元々好きなシリーズであり、前作の「SimCity 3000」も持っていたのだが、これは Mac OS 9 でしか動作しないので、最新作の「SimCity 4」を購入した。約 5000円で死ぬほど時間が潰れるので、廃人になるにはオススメ。グラフィックが非常に美しいので、ただ都市を眺めているだけでも楽しい。一見の価値あり。気に入った街ができたら、また日記で披露するかもしれない。

2005/02/22/Tue.

「DNA to Protein」に少し手を加えた T です。こんばんは。

主な変更は以下の通り。

  1. 「W, R, M, K, Y, S, H, B, V, D, N」を塩基として認識する。
  2. 上記の塩基を含むコドンはアミノ酸「X (Any)」に翻訳される。
  3. 「X」の分子質量は 136.4 Da(20種類のアミノ酸の平均値)。
  4. マルチフレームに対応。
  5. アンチセンスに対応。
  6. 分子質量の計算ミスを修正。

問題点もある。例えば、「N」は「A or T or G or C」を意味するが、「N」を含むコドンでもアミノ酸を特定できる場合がある(「CTN」は「N」が何であろうとロイシン、など)。しかし今のところ、そういう判断をせず強制的に「X」へと翻訳している。コドンのマッチングに関しては対処できないこともないが、そうすると今度はアウトプットがややこしい。上記の例では複数のコドンが単一のアミノ酸と対応していたが、「TTN」なんかは「フェニルアラニンもしくはロイシン」を意味するわけで、この場合、アミノ酸配列としてどう表現したものか悩んでしまう。結局、面倒臭いので全て「X」へ翻訳することにした。

分子質量の計算ミスは、完全に俺のポカである。昨日アップしたバージョンでは、

タンパク質の分子質量 = ∑ アミノ酸の分子質量

として計算していたが、これは大きな間違い。各アミノ酸はアミノ基 (NH2) とカルボキシル基 (COOH) のペプチド結合よってつながるが、その際に脱水が起こる。従って、n個のアミノ酸からなるタンパク質の分子質量は、

タンパク質の分子質量 = ∑ アミノ酸の分子質量 - 18 × (n - 1)

である。恥ずかしい。知識として知っていても、日々の仕事ではコンピュータに頼り切って使うことがないという実体が、図らずも露呈してしまったわけだ。まァ実際には、タンパク質の分子質量を自分で求める人なんていないだろうけれど。

2005/02/21/Mon.

部屋の中で白い息を吐きながら日記を書いている T です。こんばんは。

今夜は寒い。洗濯物が凍らせた豚バラ肉のようになっていたのには笑った。そのうち暖かくなるだろうと、壊れたヒーターを放置したままにしているけれど、直しに行こうか行くまいか。バイクに積めるとは思うが、そのバイクも、寒いからバッテリーを抜いて置きっぱなしにしているんだよなあ。

DNA to Protein

スクリプトといえども言語は言語、使わないとすぐに忘れてしまう。文字列の扱いとハッシュの勉強を兼ねて、「DNA to Protein」というプログラムを組んでみた。名前の通り、DNAの塩基配列をアミノ酸配列に翻訳するスクリプトである。専用ソフトに比べるとクソみたいなものだが、急な用事でDNAを翻訳したいとき(どんなシチュエーションだ)なんかにはお手軽に使えると思う。

主な機能は以下の通り。

  1. DNA の塩基配列をアミノ酸配列に翻訳する。使える塩基は「A, T, G, C, U」の 5種類。大文字小文字は問わない。
  2. スペース、タブ、改行、数字、ハイフンは無視される。論文などの塩基配列をそのままコピー&ペーストしても恐らく大丈夫。
  3. アミノ酸の 1文字/3文字表記を選択可能。
  4. アミノ酸の残基数、タンパク質の分子質量、各アミノ酸残基の含有率・含有量を計算する。

現在判明している問題点は以下の通り。

  1. 上述した以外のアルファベット、記号、日本語を入力するとエラーになる。
  2. ポリペプチドの途中に出てくるストップコドンは、分子質量 0 のアミノ酸として計算される(最後のストップコドンは正常に処理される)。

対応を考えている機能は以下の通り。

  1. マルチフレーム対応。
  2. アンチセンス対応。

難しい処理ではないので、そのうち実装すると思う。

2005/02/20/Sun.

自分が持ち合わせているものを眺めてみると、とても世間の多数派とは言えない T です。こんばんは。

マイノリティの代表

マイノリティのコミュニティでは、声のデカい人間の存在感が相対的に大きくなり、その結果、彼の性格がその少数派を代表するものと思われがちである。この現象は、往々にして他のマイノリティーにとって好ましくないものだ。人は誰でも、何らかのカテゴリーで少数派に属しているだろう。俺の場合、それは Mac とバイクである。Mac ユーザ、ライダーとも、社会的には完全な少数派だ。これらに関して、これまでに何度かイヤな(というほどでもないが)思いをしたことがある。

「声のデカい人間が少数派を代表する」とはどういうことか。バイクを例にするならば、それは暴走族の存在である。少数派たるライダーの、そのまた一部にしか過ぎない彼らのおかげで、一般人、特に中高年の方々におけるバイクに対する好感度は、著しいダメージを被っている。俺がバイクに乗っているという事実を知るや、途端に微妙不可思議な表情をされる紳士がいるのは事実である。仕方ないな、とは思う。彼らは多数派であり、一々少数派の事情を理解する必要がないからだ。かといって、別に俺が悪いことをしたわけでもないので、やはり釈然としない。

沈黙のマジョリティ

この日記を読んでいる人には Mac ユーザが(平均的な割合よりは)多いようなので、Mac に関して、似たようなことを経験された方もいるのではないかと思う。Win ユーザが Mac ユーザをどう見ているかは知らないが、多くの Mac ユーザは Win PC も所持しているし、持っていなくとも普通に Win を使うことができる。しかし Mac コミュニティで声がデカいのは、頑なに Mac しか使おうとしない人や、Mac すら使いこなせない人だったりする。

学会や就職活動には愛機を携行することも多いのだが、「ああ、Mac ですか」と言われることもある。「Mac ってことは、アレでしょ?」みたいな。研究機関なんかは世間に比べて Mac 率が高いのだが、それでもある種の解析プログラムなどは Mac で動作しないこともある。「Win を使えますか」なんて聞かれて、バカにするなと言いたいところだが、「ええ使えます」としか答えることができない。バイクと同じで、これも先方が悪いことなんて一つもないんだけれど、やはり釈然としない。

マイノリティの闘い方

高速道路の利用
バイクが高速道路に与える損耗は、自動車のそれの 1/10 以下だといわれているが、高速道路の利用料金はバイクも普通自動車も同額。また、高速道路におけるバイクの2人乗りは禁止されている。同じ料金を支払いながら、ライダーには誰かを乗せて快適に長距離を移動する権利が与えられない(2005年 4月から二人乗りは解禁となった)。

マイノリティであるからこそ、声を大にしなければならないこともある。例えば、ライダーは高速道路の利用において、ドライバーに比べて圧倒的な不利益を被っている。少数派は抑圧を受けやすいから、理不尽や無理解とは意識的に闘わなければならないのは確かだ。が、それ自体が目的となるのは困る。元来マイノリティは選民意識が強く、しかも多数派に対する孤独感があるから、ますますエリート指向に拍車がかかる。攻撃的になりやすい素地があり、これに正義感が加わるから手に負えない。しかしそれはむしろ、他のメンバーにとって迷惑でしかない。

俺はバイクや Mac の素晴らしさをよく理解している。だからといって、それが自動車や Win をこきおろす理由にはならない。自動車には自動車の、Win には Win の美点がある。ムキになって多数派を攻撃しても、前提がトンチンカンなものになりやすく、かえって相手の嘲笑を買うことになる。「Mac ってことは、アレでしょ?」となるわけだ。

……愚痴っぽくなってしまったなあ。要するに「足の引っ張り合いはやめよう」ということが書きたかったわけで。フェミニズムの運動でも、よくこの問題が取り沙汰されており、様々なことに通じるのではなかろうか。広い心で生きたいものである。

2005/02/19/Sat.

この 2日間はよく寝た T です。こんばんは。

就職活動日記

大学院には進学したが、当初から俺は、修士課程を卒業したら就職するつもりでいた。そういう話をすると、心ある人は「もったいない。進学するべき」と言って下さる。特にこの 1年間は、耳にタコができるくらい聞いた。世辞であることはわかっている。本当に「もったいない」と思われるような力が俺にあれば、これまでの就職活動でどこかに採用されたことだろう。だから実際は、何も「もったいない」ことなんてないのである。

仮にそんな実力があったとして、そもそも、いったい何が「もったいない」のだろう。イチローが「メジャーリーグを辞めて水泳選手を目指します」と言ったなら、確かに「もったいない」と思う。しかし、進学しようと就職しようと、俺が希望しているのはサイエンスに関わる仕事であり、具体的な内容はそれほど変わらない。「セ・リーグを辞めてパ・リーグに行きます」という野球選手に対して、「もったいない」と思うだろうか。そう思う人(セ・リーグのファンとか)もいるのかもしれないが、それは個人的な価値観であって、多数の人々を説得する論理的根拠を示すことは難しいんじゃないか。

進学せずに就職することが、何故もったいないのか。皮肉でも何でもなく、本気で知りたい。というのも、これまで色々な就職試験に失敗してきたわけであるが、この手の試験は、不合格を喰らっても「自分のどこが悪かったのか」がなかなか掴めないのである。改善する気はあるが、手がかりがない。ひょっとしたら、自分は基本的な所で、とんでもない間違いを冒しているのではないかと疑心暗鬼になる。「もったいない」の意味がわからないのは、まさか俺だけではないのか。そんなことも把握できないから、何度も試験に落とされたのではあるまいか。いやマジで、真剣にそんなことを考えてしまう。誰か御教授下さい。

適性は生かさなければならないのか

もう少し「もったいない」の話を続ける。「進学/就職」における「もったいない」の意味がわからない俺だが、ここでは、俺が「進学適性」なるものを持っており、それゆえ就職してしまうとその適性が無駄になる、つまりもったいない、という仮定で理解しておくことにする。

「適性」という単語も、就職活動においてよく聞かれる言葉だ。青臭いことだが、「適性があるならその道に進むべき」と言われたら、個人的には反感を持ってしまう。「じゃあアレか、泥棒の適性があれば泥棒になるのか」なんて。自分の希望と適性が一致しているならば、これほど幸福なことはないだろう。だが、そうじゃない人もいるだろうし、何に対する適性を持っているのかすらわからない場合も多いだろう。結局、自分がやりたいことを目指して頑張るしかないんじゃないか。物凄く単純な精神論だけど。

「進学しないのはもったいない」と言ってくれた人は、多分、サイエンスと自分のキャリアが融合したビジョンがあるのだと思う。それを実現するためには、博士号や、大学を初めとする公的研究機関での経験が必要なのだろう。素晴らしいことだと思う。それゆえに、「進学しないのはもったいない」と俺なんかに言ってくれるわけだ。ありがたいことである。喧嘩を売っているように聞こえたなら謝るけれど、しかし、俺にとってそれが「最高」であるかどうかは別問題だ。

人はそれぞれ、自分の思い描く夢がある。極端な話、「仕事は飯のタネ。給料さえ出れば何でも良い」という人もいるだろう。こういう考え方は何かと非難されがちだが、俺はそれでも構わないと思う。彼が本当にやりたいのは、会社から帰ってきて絵を描くことであり、加えて彼は、絵画に対する優れた適性を持っているのかもしれない。誰が彼を非難できるのか。また、彼に対して「画家になるべき」と誰が言えるのか。「もったいない」と客観的な感想を彼に伝えるのは構わない。彼は喜ぶかもしれないし、自身を見つめ直す良い機会にもなるだろう。

だからまァ……、何を書きたいのかわからなくなってきたが、とにかく、いまだにわからないことが多いということで。こんなんじゃあダメなんだろうけれど。

2005/02/17/Thu.

今夜はゆっくりと眠りたい T です。こんばんは。

研究日記

医学部のセミナーで発表する。我が大学の医歯学部は別キャンパスとなっており、これが結構遠い所にある。ヒゲマン氏の車で送迎して頂いた。ありがとうございます。

外食日記

全てが終わったので(本当は何も終わっちゃいないのだが)、1ヶ月ぶりに居酒屋R に行ってきた。タマには旨いものを食わないとな。まだまだ気になるメニューもあるので、この街を去る前に、もう 1、2回は訪れたいと思っている。

2005/02/16/Wed.

T です。こんばんは。

研究日記

明日の医学部セミナーの用意をしているのだが、やってもやっても終わらない。当初は「15分くらい」という話で引き受けたのだが、プログラムを見たら 25分も時間が取ってある。そんなに話すことなんてねえよ。発表を短くすれば質疑応答が長くなるし……、いかがしたものか。とりあえず、線虫に関するイントロダクションを水増しして時間を稼ごうなどと、姑息なことを考えている。いずれにせよ、徹夜をしなければ間に合わん。こんな日記を書いている場合じゃないのだがなあ。

2005/02/15/Tue.

修士論文の発表を終えた T です。こんばんは。

研究日記

朝イチで修士論文を発表。これといった波乱もなく終わる。発表会終了後、大学院博士課程の入試を受ける。といっても、簡単な口頭諮問。主査である K先生と、副査をお願いした C先生、K田先生を交えて討論した。

博士課程に進学する可能性は 0 だけれど、こちらから願書を出し、C先生と K田先生には副査をお願いした手前、礼儀として試験を受けさせて頂いた。っていうか、普通にディスカッションとか面白かったし。どちらの先生も俺の拙論をよく読んで下さっていて、非常に貴重な御意見を頂戴することができた。一方、主査であり指導教官であるK先生が読んでいるのは、abstract と introduction のみ。そのココロは、「だって忙しいんだもん」。

その後、俺の進路に関して何やら K先生が話し出したが、確かな記憶がない。本人を目の前にして、何の諒承も得ようとせずに(脳内で)勝手に事が進んでいった様子。もはやこの空間に、我が意志の存在する余地なし。勝手にすれば? 俺も勝手にするから。

焼き肉

修士論文の発表が終わったということで、N.N.嬢と共に、ヒゲマン氏に連れられて焼き肉を食べに行く。これがメチャクチャ旨かった。さすがヒゲマン氏。ありがとうございます。御馳走様でした。

2005/02/14/Mon.

バレンタイン・デーということで、N.N.嬢からクッキーを頂いた T です。こんばんは。

「バレンタイン? は?」などと言っている俺だが、貰ったら貰ったで嬉しいから現金なものである。どうもありがとう。夕食には R女史のカレーを頂戴する。御馳走様でした。

研究日記

今日は卒業論文発表会。K君、M.M.嬢の両君はお疲れ様でした。明日は修士論文発表会。実は俺がトップ・バッターなのだ。O君が司会を務めるというので、「ディスカッションに入ったら、1分くらいで発表終了のベルを鳴らして」と頼んでおいた。彼ならきっとやってくれるだろう。

K先生に「修士論文の審査報告書を書いて」と言われて目が点になる。学生が書くのか、審査書を。審査される側の人間が。お戯れを。何かの間違いだと思われるので、華麗にスルー。その後、医学部のセミナーのことでムニャムニャ。あはは。あと 3日だけ頑張れ、俺。

この日記を読まれている方々にはきっと、「進学すると言ったり、やめると言ったり、勝手な奴だ」と思われているんだろうな。山ほど言い訳したいことがあるし、世界の中心で自己弁護を叫びたいが、黙っていると飯を食わなくても腹がいっぱいになるということを発見したので、食費の節約になるからこのままにしておく。「修羅場、どっと混む」というサイト名にふさわしい日々なので、なかなか気に入っている。

2005/02/13/Sun.

T です。こんばんは。

Web 日記

JavaScript って、ブラウザのアドレスバーから直接入力・実行できるんだな。面白いスクリプトを拾ったので紹介する。

  1. リンクが大量にあるページを開く。
  2. アドレスバーに表示されている URL の代わりに、下のスクリプトをコピー&ペースト。
  3. Return キーで実行する。

javascript: document.body.innerHTML = document.body.innerHTML.split('</A>').join('でよかったー!\(^o^)/%20</a>'); focus();

かなり笑える。

2005/02/12/Sat.

T です。こんばんは。

研究日記

明け方まで修士論文の PowerPoint 書類を作る。ここで寝てしまうと、午後からの発表練習に行けなくなりそうだったので、医学部セミナー用のプレゼンテーション資料を用意することに。しかし、データを整理してストーリーを練り、それにあったスライドを用意して……、とかやってるうちに、これでは 17日の発表なんて無理だろうと思えてくる。確実に無謀。何で俺がこんな役回りを。敵前逃亡したい。引き受けたからにはやるけど、突っ込まれて恥かくんだろうなあ。イヤだなあ。なんて悶々としているうちに寝てしまった。起きたら夕方。終わってる。

2005/02/11/Fri.

T です。こんばんは。

就職活動日記

求人情報の追加スクリーニング。飽きたら履歴書の書き溜め。ヒーターが壊れたので、手がかじかむ。

研究日記

N.N.嬢から電話あり。人間の声を聴くのは 3日ぶり。明日の午後に修士論文発表会の練習をするから出てこいと一喝されたので、プレゼンテーションの用意をする。

2005/02/10/Thu.

些細なことではあるけれど、ロクでもないことばかりが続いている T です。こんばんは。

ヒーターが壊れた。スイッチを押してもウンともスンとも言わない。まだ 2シーズンしか使っておらず、寿命が来たとは思えない。電熱線かヒューズでも切れたのだろうが、見ただけでは原因不明。バラして観察しようかとも考えたが、やめた。近くに電器屋がなく、どこへ持って行こうかと思案中。

就職活動日記

年が明けてから、テクニシャンや研究補助などの求人情報が増えており、毎日 2、3通のメールが来る。昨日今日と、これまでにピックアップしておいた情報の中から、幾つかを選んでエントリーしている。この連休にでも返事があると良いのだが。

今さらこんなことを言っても負け惜しみにしか聞こえないだろうが、気になる公募に採用されなかったことは、思ったほどショックではない。もちろん残念なことではあるんだけれど、一面では「これで進学せずに済む」というホッとした気持ちもある。それなら公募なんか出すなよという話なのだが、志望先での仕事は魅力的であり、応募したときには夢なり希望なりの方が大きかったのだ。が、時間が経つにつれ、年長の方もほとんどおらぬラボに残り、非常勤との二足のわらじを履きつつ、論文を投稿して 3年で学位を取る……ということが、およそ現実味のない話に思われてくる。年末からそんなことばかりを考えて、いつかの日記にも書いたが、「落としてくれねえかなあ」と半分真剣に願うようになっていた。ほとんど分裂病である。

褒められた話ではないが、就職試験の不合格にはこの 1年間で慣れており、自分の実力を思い知らされたくらいでメチャクチャにヘコむようなことはない。しかし、4月から身の置き所がないことには変わりなく、焦りはあるし、修士論文が終われば一刻も早く就職活動をせねば、という気持ちも当然ある。「修士論文が終わったら医学部のセミナーで発表して」と K先生が言ってきたのは、まさにそんなとき。あまり書きたくないが、学生のことを本当に何も考えていない人間なのだなあと、心底そう思った。「進学するかも」ということで我慢していた諸々を支える柱が、そこでポキリと折れたというか。

今日は博士論文のディフェンスがあったはず。発表された B氏と R女史には非常に申し訳ないが、サボってしまった。すみません。優柔不断だった俺が悪いだけなんだけど、疲れた。

2005/02/09/Wed.

「牛肉コロッケ」って書いてあったから買ったのに、食ったらカボチャコロッケ。飯ぐらい楽しく食べたいんだけど。

2005/02/08/Tue.

N.N.嬢に煙草を買ってもらってウハウハの T です。こんばんは。

研究日記

修士論文を印刷する前に、スペルチェックをかける。イルカのカイル君がアシスタントをしてくれるのだが、Word の文章校正機能と Mac OS は相性が悪いらしく、強制終了になってしまう場合もある。が、Word 本体が落ちた後もカイル君だけは元気で、「何について調べますか?」などと尋ねてくる。調べるも何も、ソフト落ちてるじゃねえかボケ。第一、アシスタント機能をオフにしているのに何故しゃしゃり出てくる?

意味がわからんので、とりあえず有名なアスキーアートの実写版を載せておく。

カイル君

ちなみに、このキーワードで検索しても解決策は見付からない。つくづく使えない奴だ。

就職活動日記

ECM
「extra-cellular matrix」、つまり「細胞外マトリクス」のこと。俺が専門としている筋繊維は、言うまでもないが「細胞内」の構造である。

気になる公募の結果が封書で届く。

「貴殿が補欠となりましたことをお知らせ致します。繰り上げ採用となる場合は、追って連絡致します」

激烈に中途半端。俺の就職活動、こんなのばっかじゃねえか。落とすなら落とせって。繰り上げ採用とか、ぶっちゃけあり得ないだろ。修士論文の発表が終わったら、テクニシャンか実験補助の仕事を探すとしよう。……そう考えていたら、K先生に「17日(発表の翌々日)に医学部で 15分ほど講演して」と頼まれる。そんなことをしている時間はないんだけど。おまけに、講演会のテーマは「細胞外マトリクス」らしい。何も知らんぞ、ECM のことなんか。もうヤダ。

2005/02/07/Mon.

日記に書くことがなくて困っている T です。こんばんは。

修士論文が終わったら、また色々とネタを探して書きたいと思っている。まだ来春からの身の振り方が決まっていないので、それも怪しい状況ではあるが。

研究日記

昨夜は書き上げた修士論文を K先生のデスクに放り投げて帰宅したのだが、今日の午前中に「良いんじゃない」みたいなことだけ言われて、特に添削もされない雰囲気。提出期限は明後日だから、明日は最終チェックをして、夜に印刷したら終了……で良いのか? 自分なりに完璧を期したつもりだけれど、俺の判断基準自体が誤っている可能性は常にある。ない方がおかしいだろう。そこに突っ込むのが「教育」だと思うんだがなあ。

雑文

昨夏からよく耳にするようになったのが、「NEET」という言葉である。「Not in Employment, Education or Training」(雇用、教育、訓練に就いていない者)の頭文字であるのだが、能動態に直せば「Not Employ, Educate or Train」となり、「雇わない、教育しない、訓練しない」ということで、これはそのまま三流大学や企業の意味に転じてしまう。いや、別に含意はないのだが、フトそんなことを考えたので書いておいた。

ああ、連鎖的につまらないことを思い出したのでそれも書いておく。

♪Kill Me はママの味

ホントくだらないよなあ。バカバカしい。寝るか。

2005/02/06/Sun.

修士論文を書き終えた T です。こんばんは。

研究日記

家にいたらサボりそうだったので、昼からラボへ。残っているのは figure の修正だったのだが、これほどやり出したらキリのない作業もない。何だかんだで 10時間ほどかかってしまった。1枚 1時間と考えればそんなものか。とりあえず、自分でも納得のいくものが書けたと思う。卒業課題なんだから、そこが一番大事なところなんじゃないか。指導教官のチェックとか、教授陣を前にしてのプレゼンテーションとか、まだまだやることはあるし、それらもキチンとやらねばいけないのだが、茶番といえば茶番でしかない。自分がどれだけ真摯に課題に取り組んだか、それは論文を書くという事態に直面したときに、本人がイヤというほど思い知るだろう。もうそこで答えは出ているのである。試験をするまでもない。

2005/02/04/Fri.

眼球が充血している T です。こんばんは。

就職活動日記

早ければ今週中に届くかも、と思っていた気になる公募の結果だが、本日も音沙汰なし。「2月上旬発送予定」ということなので、来週にはどちらに転ぶかがわかるだろう。月曜日に投函されたとしても、こちらに届くのが火曜日以降となる。ひょっとしたら、博士論文発表や卒業論文・修士論文の締切でゴッタ返しているときに、「落ちたんで進学しません」と言ってK先生の機嫌を損ねるハメになるかもしれない。別に俺はそれでも構わんのだが、その結果、卒業される方々に迷惑をかける恐れがあることを危惧している。就職活動と一口に言っても、なかなか気を遣うものである。とはいえ、これも個人の資質によるところが大きいのだろうが。N.N.嬢なんて、就職活動フリーパスだったしな(念のために書いておくが、これは嫌味ではないよ)。後輩諸君においては、早々に旗色を鮮明にして就職活動に専念されんことを。ま、K先生も退官が近いので、博士課程に行けるのは俺の学年が最後であるから関係ないか。

研究日記

とまあ、落ち着かないなりにも修士論文を脱稿。印刷したものを持ち帰ったので、週末に最終チェックをする予定。あとはFigureを手直しすれば終わり。

2005/02/03/Thu.

肉が食いたい T です。こんばんは。

研究日記

博士課程の願書を提出。大学院の教務は学部のそれに比べ、いつも対応が親切で好感が持てる。最悪なのは学生課のババアで、その態度の悪さは「いつか誰かに刺されるぞ」という噂が義兄弟の間で立つほどであった。最近は学生課に行くこともなくなったが、まだ生きているだろうか。

生物物理学会誌が届く。今年から表紙が変わって格好良くなった。興味を引かれる記事が毎号一つか二つ掲載されており、個人的に好きな雑誌である。一応会員ではあるが、とても俺は生物物理をやっている人間とは言えない。門外漢のド素人だが、生物物理は好奇心のある分野であり、しっかりとした日本語の記事が読める良い機会なので、なるべく会誌には目を通すようにしている。今回はイオンチャネルの話が多く、特にカルシウムイオンのそれは俺にとっても関心のある事柄であり、なかなか読みごたえがあった。

日本生物物理学会は、今年から Biophysics というオンライン・ジャーナルを創刊しており、そちらの発展も楽しみである。線虫の蛍光写真とかも面白みのある良い「絵」なんだけど、物理系の構造モデルや厳密にプロットされたグラフも、「科学やってます!」みたいな感じが強くて、いつも憧れる。バカな感想で申し訳ないが。

2005/02/02/Wed.

サイト全体を自作の「なんちゃって blog」システムに移行した T です。こんばんは。

Web 日記

今日はあまりにも寒かったので、我が豪邸で修士論文を書く……予定だったのだが、あまり進まず。書く前からわかっていたことではあるのだが、やはりアレコレとサボってばかり。で、逃避ついでにサイトのログ変換もやっつけてしまった。恐らくちゃんと動いていると思う。これで日中は修士論文、深夜はスクリプトという二重生活ともお別れ。スクリプトの勉強はこれからも続けていくつもりだけど、ひとまず開発終了ということで。

トップページには NCBl の日誌が残っているが、10回分も日記を書き込めば全て流れていくはずなので、気になさらずに。これまでに書いてきた NCBl の日誌は「Special」に保管している。システムをバージョンアップするようなことがあれば、また企画を立てて取り組むかもしれない。

2005/02/01/Tue.

スクリプトを書くのに夢中で、日記の更新が滞っている T です。こんばんは。

Web 日記

スクリプトも大体書き終わって、残るは日記の変換・移行作業のみ。今回構築したシステムでは、

などなどを実現している。まァ、巷の blog よりはショボいけど。その分(俺には)いらない機能を省いているので、軽くて動作も早いと思う(これはサーバの状況も影響するから、一概には言えないけれど)。素人でも 2週間ほど根を詰めてやればこの程度はできるというわけで、別に blog システムは特別に高等というわけではない。最初に作った人は凄いと思うけれど、その発想が。

Livedoor など、blog で人間を集めている会社がなぜもてはやされているのか。先にも述べた通り、「Blog システムのようなソフトウェアが作れる技術力があるから」という回答は不正解である。本当に凄いのは、何万人もの会員が blog システムを使ってダウンしないほどのハードウェア資産(とそれを管理するための、1段上のソフトウェア技術)を持っていること、blog 会員が登録・投稿する膨大な個人情報を握っていることである(例えば貴方の blog に、貴方の好む事柄が書き込まれている確率は高いはずだ)。

時代に取り残されぬよう、少しずつでもコンピュータの勉強は続けていきたいと思っている。