- 無目的的目的

2004/11/18/Thu.無目的的目的

炬燵の中で湿った下着を乾かしている T です。こんばんは。

明朝までに乾燥しなければ、着て行くものがない。ギリギリまで洗濯をしない俺が悪いのだが、天気予報によると、今日は曇りのはずだったのだ。それで洗濯物を干して出かけたのだが、どうしてこういう日に限って予報が外れて雨が降るかね。そこで行政改革案。

気象庁職員の給与 = 規定額 × 天気予報が外れた日数 / 365日

人員や新規採用の削減をするくらいなら、こっちを導入したらどうなんだ。

研究日記

実験失敗。「ネガティブである」ことを示したいのに、ポジティブ・コントロールがしっかりと出ていないという怪しげな結果(つまり、結果が「ネガティブ」であるのか、単に実験系が働いていないのかがわからない)。もちろんデータは全て破棄。まァこんな日もあるさ。

ポジティブ・コントロールは弱いというだけで、出るには出ている……のだが、そんな弁明をいくらしたところで、データの説得力が増すわけではない。逆に胡散臭くなる。というわけでやり直し。追試を含め、今月中の完遂を期す。っていうか、そうしないと学会に間に合わねえ。

「役に立つ」のがそんなにエラいのか

「それは何かの役に立つのか?」という質問は、基礎研究に携わっている者なら一度は受けたことがあると思う。愚問。役に立つかどうかわからないから研究しているのであって、それでこその文化国家なんじゃないか。「役に立つことしかしない」というのは非常に野蛮で無粋な思想である。そんな社会に俺は住みたくない。大体、そのような質問をするアナタは、ただ生命活動を維持するためだけに食事を摂るのか。体温を調節するためだけに衣服を身にまとうのか。違うだろ?

「果たして役に立つのだろうか」という疑問は、その仕事に関わっている人間が一番真剣に考えていることであって、それゆえに「役に立てたい」という想いも人一倍強くなる。そうやって悩んでいるうちに、奇想天外な応用を思い付くこともあるだろう。それが社会の革命的な発展や転換の契機となった、なんていう事例は歴史にゴマンとある。「役に立つことしかしない」人にとって、「歴史」はカビの生えた過去を振り返るだけのものだろうから、知らなくても無理はないけどさ。