- 蔵書目録作成プロジェクト

2004/11/02/Tue.蔵書目録作成プロジェクト

2日ほど更新をサボった T です。こんばんは。

別に忙しかったわけじゃなくて、単に更新する気がなかったというか。あえて理由を付けるならば、最近、ちょっとネットに依存的なところがあって、少し意識的に接続を遮断していたというフシもある。ネットがなくても、困らないといえば困らない。もちろん、完全に遮断することは今の生活では不可能だが、たまには数年前の生活スタイルに戻してみることも、俺の世代には重要なんじゃないのかなあ、と思った。

ハードディスクの外部展開

このサイトを開設してから 2年半が経った。そこそこ長続きしている方なんじゃないかと思う。特にモットーなんてないが、「更新のための更新はしない」と決めている。サイトの更新なんて、義務や強制になった瞬間から嫌気が差すに違いないと、自分でわかっているからだ。

ゆえに、「サイトのために」コンテンツを作ることはほとんどない。CG だって、ヒマ潰しに作ったものの中から、他人に見せられるようなものを選んでアップしているだけ。日記読書記録だって、このサイトを始める前から習慣的に書いていたものである。つまりどういうことかというと、これまで俺のハードディスク上に、ローカルな形で存在していたものを続々とアップロードすることによって、このサイトは成り立っているわけである。

視点を変えると、「ハードディスクの外部化」でもある。自分のマシンを持ち歩かなくても、ネットワークに接続さえできれば、ハードディスクにあるのと同じデータにアクセスできる。むろん、全てのデータにではないが……。

蔵書目録

というところで、一つ思い付いたことがある。先日、「Book List」というページをアップした。これは「Book Review」で紹介している本を、作者別にまとめた簡単なデータベースである。「Book Review」は来年以降も続けるつもりであり、そうなれば「あの書評を書いたのは 2004年だったか、それとも 2005年だったか」と、探さなければいけないことがあるやもしれぬ。そんなときに「Book List」があれば、このページから検索し、該当ページの該当部分にジャンプすることができる……。そう考えての作成だった。

それと同時に、「Book List」の作成が、以前から懸案になっている蔵書目録の構築への決意に火をつけた。ヤル気になった今こそ、この難事を成し遂げねばならぬと、半分以上本気で考えている。この蔵書目録は私的なものであり、当初はこのサイトで公開するつもりもなかった。当然である。それは単に俺の本棚を埋めている書物のリストに過ぎず、公開することに意味はないからだ。

しかし、本当にそうなのだろうか。仮に蔵書目録を作ったとして、それが俺のマシンのハードディスク内にあることに、どれほどの意味があるのだろうか。パソコンデスクのすぐ裏側に、本物の本棚が控えているのである。蔵書リストを見るよりは、実物を探した方が余程早い。それよりも、サイトで公開することを「ハードディスクの外部化」と考えれば、こちらの方により意義がある。

外部から自分の蔵書リストが閲覧できるならば、それは読書人にとって大きなメリットとなろう。例えば、同じ本の二度買いを防ぐことができる。本を読まない人には信じられないことかもしれないが、これが結構あるのである。本屋で面白そうな本を手に取ったとき、この本を読んだことがあるのかないのか、あるいは既に買い置きしているのかそうでないのか、本気でわからないことがある。本との出会いは不思議なもので、「欲しい」と思ったときに買っておかないと、再び目にすることが難しいなんてこともよくある。結局、わからないときは買ってしまう。家に帰って本棚を検索してから、実は二度買いだったと知ることになる。

蔵書目録を作るために必要な労力は、アップロードしてもしなくても同じである。それならば、利点のある方を選べば良い。サイトのページとして作成するならば、基本的に HTML で書かなければいけないという制約があるにはあるが、どちらにせよ、何らかのフォーマットを選ばなければならないのだ。

……というわけで、積年の計画であった蔵書目録の作成を開始しようかと考えている。が、本棚を見上げるたびにくじけそうになる。果たして終了するのだろうか。