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2004/08/07/Sat.アレンジ

「DIGITAL DEVIL SAGA アバタール・チューナー」というゲームを買った T です。こんばんは。

今日から夏の甲子園。ついつい見入ってしまう。そんなわけで、今週末から始める予定だった『The Crazy Songs of The Beatles』の編集作業は先延ばし。すみませんねえ、いい加減なことで。

コピー文化

「おそ松くん」に登場するイヤミは、フランス帰りが自慢らしいが、

「ミー」は英語じゃないか。

それはともかく、イヤミというキャラクターの造形は、日本人の西洋コンプレックスを痛烈に皮肉ったものとして長く記憶されるべきだ、という評論を読んだことがある。確かに、あそこまで自分を客観的に痛罵した赤塚不二雄の手腕には、ただただ恐れ入るばかりだ。

ところで、日本の文化は猿真似コピーだと言われて久しいが、俺にはとてもそうだとは思えない。オリジナリティーが乏しいのは認めるが、アレンジの上手さ、ローカライゼーションの優秀さは世界一だと思う。どうしてもオリジナリティーのある方が、文化として「上」と見られがちだが、果たして本当にそうなんだろうか。

自国のセンスに合わせるためといって、日本のアニメをフィルムからブツ切りにして放映する国もある。これなんかは極めてアレンジが下手なわけで、さて、オリジナリティーが薄いというのと、文化的センスの良さで比べればどちらが上なんだろうか。そういうことである。

そもそも、現代文化の「コピー」に限れば、中国や韓国の方が余程上手い。「忠実に」コピーするという意味ではね。この感想は、まだ俺の中で印象の段階なんだが、何となくそんな気がするのだ。一つ、キーになりそうな現象として、中国や韓国の現代文化が日本向けにアレンジされていない、というのが挙げられる。あれだけ欧米の文化をアレンジしてきた日本が、最近いっぱい輸入されてきている中国・韓国の文化には、まだアレンジの手を施していない。少なくともそういう傾向が希薄である。ここらへんに、コピーの謎を解く鍵が潜んでいると感じているんだが、どうだろうか。