- 素晴らしき日本文化

2004/06/19/Sat.素晴らしき日本文化

日本を愛してやまない T です。こんばんは。

今朝、ラボに行く途中で紫陽花を見かけた。今度はカメラを持って行こうかと思うくらい見事だった。正直、20歳くらいまでは花なんかに興味はなかったのだが、ここ数年、なぜか目に留まることが多くなった気がする。年の功か。爺むさい話だ。良いことだとは思うけれど。

氷結果汁 v.s. ドライ・クーラー

キリンの「氷結果汁」に、期間限定で新しく「パイナップル・クーラー」というのが出たので飲んでみる。旨いのだが、かなり甘い。パイナップルは好きなんだが、果汁にしたものはやや苦手だ。

チューハイといえば、ついにアサヒが「ドライ・クーラー」で殴り込みをかけてきた。とりあえず飲んでみる。あまり甘くなく、ラムということもあって刺激は強め。スーパードライのチューハイ版といった飲み口か。しかし、同じ飲み口だったらスーパードライを飲むと思うんだが。ビールが嫌いで、甘いのも苦手という人には良いかもしれない。ニッチな市場だな。鳴り物入りで登場したが、あまり売れない気がする。

日本三大珍味

一昨日の日記で「梅干は好きじゃない」と書いたが、俺自身、これを非常に残念なことだと思っている。梅干は日本三大珍味の一つなのだ。好きになれないのが悲しい。

ちなみに、日本三大珍味とは「梅干、蕨(わらび)、海月(くらげ)」である。世界三大珍味(フォアグラ、トリュフ、キャビア)と比べて、実に奥床しくて上品だと思う。並べて書いてみると、世界三大珍味なんて、ただのゲテモノにしか見えない。日本の文化程度の高さが如実に示されている。しかも、庶民でも容易に食せるのが素晴らしい。万葉集のお国柄だろうか。

漢字の話あれこれ

梅干、蕨、海月。珍味とはいえ、どれも日本人にとって珍しいものではない。珍味の「珍」という字には「珍しい」以外の意味がある。

【珍】尊く珍しいこと。尊厳。高貴。(大辞林)

ありふれているものを珍味として誇る、あるいは、珍味がありふれたものであるという事実は、日本文化の性格を端的に物語っていると思う。万葉集しかり、西洋の紋章学が完敗した日本の家紋しかり、本朝の文化は、常に下層まで浸透する。偉大なことだ。

漢字の話に戻る。「珍」以外にも、昔ながらの意味が忘れかけられている文字がある。例えば「悪」。

【悪】畏敬の念を抱かせるほど荒々しく強い意。(大辞林)

中世の「悪党」が典型的な例だろう。また、源義朝(頼朝の父)の長男・義平の渾名は「悪源太」という。「悪い」という意味よりは、むしろ尊称に近い。

気取って使うつもりはないが、漢字の持つ多様な意味合いは、オプションとしてできるだけ知っておきたいと思う。せっかくこうして、日本語で文章を書いてるんだし。