- 盗難保険

2004/04/25/Sun.盗難保険

週末はよく食べ、よく飲み、よく遊んだ T です。こんばんは。

時価に保険料率
盗まれたら購入価格が丸ごと支払われる保険もある。勿論、保険料は高い。しかしハーレーなど、高価でプロの窃盗団に狙われやすい車種のオーナーには心強い味方と言えよう。

今日はバイクの任意保険と盗難保険の更新を済ませてきたのだが、そこで不思議なことが起きた。俺が加入している盗難保険は、バイクの購入価格ではなく、時価に保険料率がかかる。例えば、50万円で購入したバイクも、走るうちに、徐々に 50万円の価値はなくなっていく。ボロボロの中古車を盗まれて、「50万円で買ったバイクが盗まれたので 50万円支払ってくれ」などと言われても、保険会社としては承服できるわけがない。そこで毎年、更新時にバイクの査定をし、適正な時価を設定して、その上で保険料が決定されるというシステムなのだ。

去年の我が愛車の査定額は 40万円。いくらメンテナンスに気を付けているといっても、物理的な走行距離は増えている。否、たとえ 1 km も走っていなくとも、1年が過ぎただけで時価は下がるのは当然。まあ 30〜35万円くらいか、などと目算していたのだが、何と査定額は 43万円。増えとるがな。

高価なマフラーを付けたり、サスペンションを換装したりなどということはしていない。タイヤすら去年と同じまま。なのに査定額は上昇する。おかしな話だ。ちなみに、査定してもらった店は去年と同じ。違うのは査定してくれた店員さんだけ。ううん、もし下取りしてもらう場合は、気を付けねばならんな。

さて、この時価に保険料率がかかる。俺の契約している保険会社では 2.16%。ということは、単純に考えると、その保険会社が契約しているバイクの約 2% が盗まれていることになる。それ以上盗まれると保険会社は赤字だし、そんなに盗まれないのなら悪質な契約となる。バイク専門店が窓口となって扱いはしないだろう。

改めて考えると、2% というのは低い値だな。保険なんて全部そんなものだろうけれど。

「たった数% の不幸」という事実だけを頼りに、「俺だけは大丈夫」と思い込みがちな人間をリスクに目覚めさせ、あまつさえ保険料を出させるというのは、考えてみるとスゴいことだな。しかも完全に、社会の常識となってしまっているし。こんなややこしくて胡散臭いシステムもないぞ。

保険が最初に誕生したのは、確かロンドンだったと記憶している。英国人、凄いよアンタら。