- 座頭市

2004/04/20/Tue.座頭市

先日、遅ればせながら "The Matrix Revolutions" と『座頭市』を DVD で観た。

"Revolutions" は期待が大きかっただけにハズレ感が否めない。前作 "Reloaded" ほどの派手さがない。三部作の最後なのに、ストーリーもイマイチ。こじつけたかのような最後の展開に、意味不明のラスト。この手の映画にストーリーを求めてはいないとはいえ……。

一方の『座頭市』が凄い。動きがメチャメチャ速い。"Revolutions" を観た直後なのに、「速ッ!」と驚いてしまった。時代劇の殺陣、あれは歌舞伎みたく一種の型なのだが、そんなものは完全無視で、ひたすら斬って斬って斬りまくる。そして実に嫌な感じで血が飛び散る。観ているだけで何だか痛くなる。

さらに凄いのが、座頭市とは何者なのかが、最後まで全然わからない。何であんなに強いのか。何で杖に刀を仕込んでいるのか。何で困っている人を助けるのか。さっぱり理解できない。

そもそも北野武監督が、海外で「座頭市って何者?」と聞かれて困ったらしい。

監督にして主演の北野武にもわからない。誰にもわからない。わかるのは「座頭市、最強」。これだけ。