- 花粉症

2004/03/16/Tue.花粉症

花粉症の T です。こんばんは。

俺は花粉症持ちなのだが、それほど重症というわけでもない。発症する年もあるが、そうでない年もある。発症の度合いは年々下がってきているのだが、どうも今年は当たり年のようで、少々困っている。思えば 2、3日前からクシャミの回数が増えてはいたのだが、今朝、外に出て目が痒くなるまで気付かなかった。

俺のような軽度の花粉症の人も多いと思う。発症するかしないかというのは、何によって決まるんだろうか。花粉の多寡も関係あるだろうが、しかし今年の花粉は例年に比べて少ないとも聞く。免疫に関しては、まだまだ明らかにされていない事柄も多い。一説では、システムとしての複雑さは神経系にも劣らないという。

免疫系と神経系は、システムとしての類似点も多い。どちらも記憶・学習という概念があり、処理された情報は逐次アップデートされる。高等生物でより進化している系、という共通性もある。

免疫系の研究者だった利根川進が、大脳生理学に分野替えしたのは有名な話だ。この様子は、立花隆が利根川進をインタビューした『精神と物質』という本に詳しい。思えば、この本を読んだのは高校生の頃だ。生物学は実に面白そうだという感想を持った記憶がある。大学院で分子生物学を専攻している現在の俺を決めた、ささやかな原因の一つにはなっているのかもしれない。

こうした本との出会いの意味は、少し時間を置かないとわからないと思う。俺の歴史好きの原因は、明らかに幼稚園の頃に友人に借りた「源義経」の伝記漫画であったはずだ。あれはビックリした。そもそも「歴史」という概念すら知らないのである。「伝記」というのも初めてだったのではないか。それが「源義経」なのだから、これは濃ゆい出会いであった。

その次が、これも漫画なのだが、横山光輝作画・山岡荘八原作の「伊達政宗」だったはずだ。これも濃い。何しろ独眼竜だ。漫画で読まずとも、このキャラはあまりにも漫画チックである。これでハマった。それから数々の人物にイカレ続けて今に至るというわけだ。

いかんな。脱線し過ぎた。まさか花粉症から伊達政宗に話が飛ぶとは。