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2003/11/30/Sun.ブランド

気付けば今日で 11月も終わりの T です。って、俺だけじゃないんだけどこんばんは。

久し振りにワインを飲もうと思って酒屋に行ったら、「絶対ブームになります!」というコメントが南アフリカのワインになされていたので思わず買ってしまった。1,000円そこらの安いものだが、それなりの味はする。味と値段が完全に正比例している日本酒と違って、ワインはゲリラ的な銘柄があったりするので選ぶときに迷ったりもするが楽しくもある。

俺が酒を飲み始めた頃には、すっかりワインも値段が下がっていたと思うが、そうなるとヨーロッパ産の銘柄では第三世界の製品に価格で太刀打ちできない。しばらく前に流行ったチリワインは価格で勝った。そこでヨーロッパ製品は高付加価値型の品が多くなってきた気がする今日この頃だ。

これを工業製品に例えるなら、現在の日本がまさにそうで、価格競争では東南アジアにそろそろ脅かされつつある。技術的に比べると話にならないのだが、そうなるとヨーロッパワインと同じで付加価値を高めることによって収益を上げるしかない。

付加価値には 2種類があって、工業製品を例に取るならば、それは機能性とブランド力だと思うのだが、日本製工業製品において前者は全く心配がないものの、後者はまだまだ弱いのではないか。

日本製の自動車、バイクが機能的に世界一なのは間違いがないが、ブランドとなると、まあ何でも良いのだが、ベンツ、ロールスロイス、フェラーリ、ドゥカティ、ハーレー・ダビッドソン、BMW、ポルシェ、こういったヨーロッパ勢に対抗できるだけのブランド力がホンダやトヨタにあるのかどうか。

こういったブランド力は一朝一夕に獲得できるものではなく、優れた哲学と長い歴史がそれを培うのだが、戦後に興った企業がほとんどの日本ではどうしても歴史が浅い。まさに前門の虎、後門の狼である。

頑張れ、日本! と、半ば投げやりなエールで今日の日記は終わる。