- 就職活動 in 炬燵

2003/10/22/Wed.就職活動 in 炬燵

ここ 3日間、我が豪邸に引きこもり、数千件の求人情報を閲覧していたので、目の奥と肩が痛い。

就職サイトなど、たくさん登録しても重複が多くなるだけなので、大手サイトを二つ、あとは理系研究職・技術職に特化したサイトに一つ登録しており、計三つなのだが、それでも膨大な量である。

大手サイト二つは普通の 2005年 3月新卒のためのサイトなのだが、理系専門サイトはそうではなく、即戦力の急募が多くて結構アツい。ここは採用条件もばらばらで、新卒の正社員募集から即日の派遣業務まで、求められる学歴も博士卒・実務経験 5年以上から学歴・経験不問までと様々。煽り文句も「入社即日からポリクローナル抗体の作製!」「タンパク質発現系の構築経験者急募!」など、心躍るものがある。これじゃあやってることはラボと同じ。給料が出るのだから、明日からここでタンパクの実験をやるのも悪くはないと思わせる。

(しかしタンパク発現系を構築できないバイオ・ベンチャーもどうかと思うが)

理系の就職は修士号の有無でエラく差別される反面、技術さえあれば即戦力を欲している所も少なくない、というのが俺の感想だ。

即戦力を募集するなど社内の人材育成がなっていないのではないかと考えさせる反面、文系出身の中年人事部長が正確に昨今の分子生物学研究に携わる人間のスキルが評価できるのかという疑問もある。勿論、業績が伸びて本当に人手が足りないだけであるとか、的を射たサイエンスの技術評価ができる人事部員がいる会社もあるだろう。結局、ケース・バイ・ケースであるとしか言い様がない。

であるならば、こちらとしてはエントリーするなり面接するなりし、相手の反応から実情をうかがうしか術はない。Web 上で簡単に手続きできるという手軽さから、複数のサイトで「オッ」と思った仕事に合計数十ほどエントリーしてしまった。とりあえず唾を付けとけ、という安易な発想であるが、これをしないと何も始まらないのもまた実情。

実を言うと、あまり就職の形態にこだわりがない。俺には一つなりたい職業があるのだが、その職種が毎年募集されるわけでもなく、また競争率も高い。あくまでこの職業を目指すなら、つなぎと言えば言葉が悪いが、そこらへんにゴロゴロ転がっている即日派遣のテクニシャンでもやりながら勉強しつつ時期を待つという選択肢もある。

諦めて一生(という保証も既にこの国にはないが)の仕事を探す場合でも、仕事内容と待遇に納得し、なおかつ向こうが採用してくれると言うのなら、特に修士号にもこだわるつもりはない。中退上等。学士は持っているのだし、何の不都合があると言うのか(実際、エントリーした中には来春から、あるいは年明けからというものもある)。

……今日も長くなってしまった。ま、他人の就職活動日記というのは同じ境遇にある人間にはとても面白いもので(実に「就活日記 Web リング」なるものが存在する)俺も他人のサイトの日記を参考にしたり励まされたり。そんなわけで、これからもちょくちょく就職活動日記を書いていくつもりだ。