- 自民党総裁選

2003/09/12/Fri.自民党総裁選

自民党総裁選、現状ではこれすなわち内閣総理大臣選出のための選挙でもあるのだが、それにしてもパッとせんなあ。パッとすりゃあ良いもんでもないのだが、それにしても小泉、亀井はいいとして、なんだ、高村、藤井ってのは。高村(こうむら)は名前と顔は知っていたが、この前ニュースを見ると、支持者から「たかむら」って呼ばれている始末。しっかりせえよ。

まあ順当に小泉の圧勝だろうが、もうすこし他候補も頑張ってもらわんと面白くない。俺は個人的に亀井静香というオッサンは好きなのだが、街頭演説のVTRを見て駄目だと思った。記憶ではこのようなことを言っていた。

「亀井静香! 非力な男ではあります。しかし、今の日本を黙って見過ごすわけには参りません!」

これではアカン。仮にも一国の総理にでもなろうかという男が、自分のことを「非力」などとは口が裂けても言ってはイカンのだ! 勿論、本気で非力などと思っているわけはないだろうし、日本独特の謙遜の美学でもあるのだが、総理大臣というものは世界における日本の代表でもあるわけだ。ブッシュ米大統領が「非力ではあるがテロ掃討に全力を尽くす」などと言うだろうか? 口が裂けても言わんよ。小泉首相の偉いところは、そのへんをキチンと理解していることだ。

実を言うと、俺は欧米人の「俺が俺が」「こちらが絶対に正しい」「謝罪しない」といった言動・態度には嫌悪感を示す保守的な日本人である。この先、国際社会できっと本来の日本が持つ精神的美意識が理解・必要とされる日が来るであろうとも思っている。しかし、現状では欧米ルールで戦わなければならないわけで。当分、日本的な総理は国際競争力に弱く、そこそこ強い総理は日本人としては変わっているという評価が続きそうだ。ちょっと可愛そうだわな。