- 『神が愛した天才数学者たち』吉永良正

2011/05/07/Sat.『神が愛した天才数学者たち』吉永良正

大仰なタイトルである。数学者の列伝であるが、伝記的にも数学的にも熟読するほどの記載はない。気軽に読めるとはいえる。

採り上げられている数学者その他は以下の通り。

アーベルの論文の引用が心に残った。

「解法がないというならば、何年かかって探しても見つかるものではない。何かをつかもうと思うならば、他の道を探さねばならない。あるかないかがわかりもしない関係を探すよりも、このような関係があり得るかどうかを研究しなければならない。問題がこんな形で提出されると、その表現の中に回答が芽ばえているし、進むべき道も示されている」

(第6章「神々の愛でし人々 アーベルとガロア、数学の夢」「5次方程式は解けない!?」)