- 『国マニア』吉田一郎

2010/11/12/Fri.『国マニア』吉田一郎

世界最小の国家はバチカン市国である——といった知識は常識の部類だが、世界には、日本人が想像するべくもない国が他にも多数存在する。本書では、そのような奇妙な国家たちが採り上げられ、その成立過程、歴史、地理などが紹介される。ほとんどが小国である。「これは国なのか?」と思うものも多い。

そもそも、独立宣言をしていようが国連に加盟していようが、日本政府が認知していなければ、それは日本にとって国ではないという事情がある。日本にとっては国だが、他国にとっては国ではないということもある。「じゃあ国家って何よ?」となるのだが、それを考えるだけでも本書を読む価値があるだろう。

各国の紹介はそれぞれ数頁にまとめられており、どこからでも気軽に読むことができる。登場する国家は以下の通り。