- 『悠悠おもちゃライフ』森博嗣

2008/01/24/Thu.『悠悠おもちゃライフ』森博嗣

本書の中にも「僕周辺の雑多な状況を、『趣味が広い』とよく形容される」という記述がある通り、森博嗣は多趣味である。実をいうと、冒頭の引用文のタイトルは『Vol. 6 僕は多趣味ではありません』なのだが、このギャップは「趣味」というものをどう捉えるか、という問題に帰着する。この本は趣味論である。少なくとも、そういう読み方ができる。

本書には、著者の趣味である鉄道、飛行機、その他各種の模型、自動車、ぬいぐるみなどなどが、多数のカラー写真とともに紹介される。同じ趣味嗜好の人間であれば、写真を眺めているだけでも楽しめるに違いない。そうでない人も、上述した通り、趣味論として読めば得るところがあるだろう。