『吉田自転車』に続く、吉田戦車のエッセイ集第2弾。
前作では自転車に乗り、麺を食うのが主な内容だったが、本書では乗り物が電車に変わった。自転車は吉田戦車の趣味であるが、別に電車はそういうわけでもないらしい。
吉田戦車が非常に真面目で几帳面で小心者で臆病であることはよく知られている。そんな彼の人柄がよく出ているエッセイで、好感が持てる。文章も上手い。時折、彼の漫画を彷彿とさせるようなシュールな描写にも出くわし、ニヤリとさせられる。彼の手による挿絵 (イラスト、写真) もある。
吉田戦車ファンなら読んでおきたい 1冊。