- 『MORI LOG ACADEMY 4』森博嗣

2006/12/25/Mon.『MORI LOG ACADEMY 4』森博嗣

森博嗣の小説は結局、犀川 & 萌絵のシリーズと、その他数冊しか読んでいない。けれども日記はダラダラと読んでいる。つまらなくはないけれど、特別に面白いとは思わない。惰性である。

本シリーズに関しては、前書『MORI LOG ACADEMY 3』の書評を参照されたい。

「MORI LOG ACADEMY」では、「HR」と銘打たれた、いわゆる通常の日記とは別に、「国語」「算数」「理科」「社会」「図工」とカテゴライズされた、読み物めいた一群の短文がある。「国語」では日本語に関する疑問、「算数」では数学的なパズル、などといった風で、これがなかなか良い。私自身が Web で日記を公開しており、時折このような体裁の文章を書くこともあって、面白いというよりも先に感心してしまう。毎日これを書くのは、かなり大変な仕事ではないか (森自身、どの小説よりも日記に労力がかかると発言している)。

書籍化を前提とされた Web 日記の嚆矢 (本シリーズより以前にも、森は日記を書籍化している) として、そのアプローチの意義は大きいと思う。