- Game Review 2009/11

2009/11/19/Thu.

PSP 期待の新作 "GOD EATER" (GE) の体験版をプレイしてみた。

GE は身も蓋もない言い方をすれば MH の丸パクリである。MH がローテクの世界観の中、野生のフィールドで生物そのものであるモンスターを狩猟する一方、GE の世界観は近未来的であり、敵である「アラガミ」はファンタジックな意味でのモンスターである。GE の雰囲気はやや中二病的・アニメ的ではあるが、グラフィックや音楽などは優れており、例えば同じ PSP の MHP シリーズと比べても遜色はない。後発であるから当然とはいえるが。

GE では「神機」と呼ばれる武器 (このへんが中二病) を扱うのだが、これは剣モード (近接) か銃モード (遠距離) にメタモルフォーゼすることができる。この変形は瞬時に行われる。MH でいうなら、大剣とライトボウガンを同時に扱えるような感覚であり、これは非常に楽しい。剣、銃ともにカスタマイズ可能で、それぞれに軽量で速度重視、平均型、重量級で与ダメージ重視といったタイプがある。銃とは別にバレットがあり、これも MH のボウガン・システムとほぼ同じである (リロードはない)。それから防具としての装備品が 4 箇所ある。武器・防具にはそれぞれスキルが付いており、装備すると自動的に発動する。スキルは MH のようなポイント制ではない。

マップはシームレスであり、これはエリア制を採用する MH より勝っている。キャラクターのアクションにはジャンプ、ロック・オンなどの要素があり、MH のモッサリッシュとは全く異なる。どちらかといえば DMC に近いが、しかしそこまで多彩でもない。アラガミを捕食すると一時的にキャラクターのステータスがアップするなどの要素もあり、上手く使えば戦略性といった点からも楽しめそうだ。

キャラクターやアラガミの動きは機械的でフワフワとしており、MH のような生々しさ、重厚さに比べ、その方向性の違いを差し引くとしても、リアリティは劣っていると断ぜざるを得ない。

アイテムは主にアラガミを捕食することで手に入る。マップで拾うこともあるようだが、どちらかといえば宝箱的な扱いであり、MH のような「採取」とは少しく異なる。また、アラガミには「部位」の概念があり、MH 同様に部位破壊が存在する。GE でもレア・アイテムを求めて部位破壊を繰り返すことになるのだろう。

全般的に完成度が高く、アクションも面白い。やり込み要素が充実していれば長く遊べるだろう。発売日を楽しみに待ちたい。